西武は新人内野手の金子が2安打を放ち、オープン戦8試合連続安打と好調をアピールした。先発枠入りを狙う十亀は6回を1安打無失点と好投。ロッテは外野の定位置獲得を目指す伊志嶺が7回に代打で逆転3ランを放った。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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千葉ロッテ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0 | 0 | 4 |
埼玉西武 | 1 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 |
代打伊志嶺翔大外野手(24)がロッテの負け戦をひっくり返した。西武に1点を返し、なおも2点を追う7回2死一、三塁。1ボールから124キロの直球を左中間へ運ぶ逆転3ランとした。8日の阪神戦に続くアーチで「ファーストストライクを仕留められた。振る力がついてきた」。オープン戦とはいえ、早くも昨年までのプロ通算成績(2本塁打)に並んだ。
「原点回帰」が功を奏した。ルーキーイヤーの11年は126試合に出場。32盗塁をマークしたが、昨年は24試合と激減した。「ヒットを求めすぎて全部の球をうまく打とうとしていた。塁に出ないと足もアピールできない。何でもいいから出塁しようという意識に戻りました」。四球ならそれはそれでOK。ボール球の無駄打ちをなくし、甘いストライクに狙いを絞った。
オフにはウエートで下半身強化に取り組んだ。股関節や腰回りを徹底的に鍛え、振り抜くパワーをアップ。WBC出場中の角中、腰痛の荻野貴と、外野スタメン争いのライバルが不在中に見事に結果を出した。「これからチャンスはそうないので、打席をもらえたら1球1球に集中していきたい」。殊勲打でオープン戦2連勝と波に乗り、13日のホーム初戦を迎える。
ロッテの伊志嶺が代打で大仕事をやってのけた。1−3の7回2死一、三塁。124キロの甘い直球を見逃さなかった。「代打のチャンスをものにしたかった」。左中間席中段に叩き込んだ決勝の逆転3ランは、レギュラー獲りにこれ以上ないアピールになった。
プロ2年間、150試合の出場でわずか2本塁打だった男が、今オープン戦で早くも2号。オフの筋力トレーニングで下半身を重点的に強化し「その成果が出ている」と話した。
ロッテの伊志嶺が強烈な逆転3ランでアピールした。1−3の7回、代打で打席に入ると2球目を捉えて左翼スタンドへ運んだ。「初球から甘いボールを振っていこうと思っていた」と満足げ。8日の阪神戦に続くオープン戦2本目のアーチで好調ぶりを示した。
岡田、清田ら外野の定位置争いは続いている。「これからもチャンスはそうない。打席をもらえたときは集中していかないと」と引き締まった表情で語った。
ロッテが逆転勝ちし、10日のソフトバンク戦からオープン戦2連勝とした。
6回まで西武十亀に1安打に抑えられたが、投手交代と同時に打線が目覚めた。3点を追う7回無死一塁から鈴木大地内野手(23)の右中間三塁打でまず1点。死球で一、三塁とすると、2死後に代打の伊志嶺翔大外野手(24)が左中間へ逆転3ランを放った。
かつて慣れ親しんだ西武ドームで古巣をくだした伊東勤監督(50)は「昔は青い血が流れてると言ったけど、今は黒い血が流れてますよ」と笑顔を見せた。
日本は序盤の大量点に守られて逃げ切った。0−1の2回、阿部が同点ソロを放ち、松田の適時打で勝ち越した。さらに長野の3点二塁打と阿部の3ランで計8点を挙げた。2点差とされた8回には長野の2点適時打で突き放した。先発の大隣は3回1失点、6三振の力投。沢村、田中も好投したが終盤に登板した森福、山口は乱調だった。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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オランダ | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 3 | 0 | 6 |
日本 | 0 | 8 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | x | 10 |
WBCの主催者は、1次ラウンドの観客動員数が過去最多の46万3017人を記録したと発表した。09年に行われた前回大会の記録を約1万人更新した。
5日の韓国−台湾が台湾の野球史上最多となる2万3431人を集め、8日に米国のフェニックスで実施された米国−メキシコでは4万44万4000人を超える観客が入った。日本開催では2次ラウンド初戦の侍ジャパン−台湾の4万3527人が最多。