チームに合流したばかりのソフトバンクの内川が、適時右前打を含む2安打と好結果を残した。オープン戦初登板の山田は5回2失点。ロッテは先発枠入りを目指す西野が5回3失点と踏ん張った。根元は8試合連続安打と好調を維持。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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千葉ロッテ | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 |
福岡ソフトバンク | 0 | 0 | 0 | 1 | 2 | 0 | 0 | 0 | x | 3 |
待望の救世主だ。昨年11月に育成から支配下選手登録されたロッテ5年目・西野が開幕ローテーション入りに名乗りを上げた。
「相手の打線は強力なので逆に抑えてやろうと気合が入った。自信もついたし、アピールになった」。最速142キロの直球を軸にカーブ、スライダー、フォークを駆使。3回には長谷川、細川、本多を3者連続三振。4、5回で3点を失ったが、先発陣に不安を抱えるチームに希望を与えた。
昨季までの4年間で1軍登板なし。「自分で主導権を握って打者を攻めていた。(開幕先発枠に)十分に食い込んできそう」と伊東監督。支配下登録されて1年以内に開幕ローテーション入りした例は過去になく、実現すれば史上初の快挙だ。富山・新湊出身。母校は86年センバツで4強入りした際に「新湊旋風」と呼ばれたが「僕はプロで“新湊旋風”を巻き起こします」と力強かった。
ロッテ根元俊一内野手(29)が8試合連続安打を放った。3回2死三塁から右前打で先取点を奪取。
ここまでオープン戦16試合で打率3割1分2厘。6戦連続で1番打者に起用され、安定した成績を残している。「1番としてどんどん切り込んでいけるようになっていきたい。まだ投手とのタイミングが合わない部分があるので、開幕までの残り3試合で合わせていきたい」と話した。
昨年11月に支配下登録されたばかりのロッテ西野勇士投手(22)が、1軍初先発で結果を出した。
内川、本多、松田とWBC組がスタメン出場したソフトバンクに5回5安打3失点。カーブやフォークで緩急をきかせ、3回を3者連続三振に切るなど5三振を奪った。
2−1と勝ち越した直後の5回裏に逆転を許し、敗戦投手となったが、四球ゼロと安定していた。伊東勤監督(50)は「何人か不調の投手もいるから、ひょっとしたらその辺と代わる可能性もある」と開幕ローテーション入りの可能性を示唆。西野も「アピールしようと思ってやっているので、評価していただいて嬉しい」と話した。
ロッテの根元が8試合連続安打と好調だ。3回のチャンスでは、ファウルでしぶとく粘りながら11球目を右前に運んだ。「ヒットが出ることはいいこと」と笑みがこぼれた。
7年目の昨季は遊撃の定位置をつかみ、自己最多の133試合に出場した。オープン戦はここまで全16試合に出場し、打率も3割台。さらなる飛躍を期す29歳は「数字より内容。まだまだです。残り3試合をうまくやって開幕に臨みたい」と貪欲だった。
昨年11月に支配下選手になったロッテの西野勇士投手(22)が、5回を5安打3失点にまとめ「自分の投球のいいところを出せたら、と思って臨んだ」と開幕ローテに前進した。09年に育成ドラフトで入団。昨季まで1軍登板はゼロだが伊東監督も「今日の感じだと(ローテーションに)食い込んできそうな内容」と高く評価した。
ロッテは21日、今季開幕戦となる29日のオリックス戦(QVCマリンフィールド)で、映画「るろうに剣心」などの俳優、佐藤健が始球式を務めると発表した。
NPB加藤良三コミッショナーは21日、ロッテ田中雅彦捕手(31)に対し、厳重注意と制裁金5万円を科した。同選手は20日のイースタンリーグ・DeNA2回戦(横須賀)で審判員への侮辱行為により退場処分を受けた。