中日は先発の吉見が5回7安打2失点と仕上がりに不安を残した。外野の定位置を狙う松井佑は長打2本を放ち、合流直後の井端は無安打に終わった。ロッテは角中が2安打をマーク。開幕投手の成瀬は7回途中2失点。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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千葉ロッテ | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 4 |
中日 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 1 | 0 | 1 | 4 |
開幕投手を務めるロッテの成瀬は、開幕前最後の登板で6回1/3を7安打2失点。3回まではパーフェクトに抑え、「悪くはなかったので、いい感じでシーズンを迎えられそう。あとはシーズンでどれだけ落ち着いて投げられるか」と手応えを口にした。
最優秀防御率のタイトルを狙うエースは、オープン戦で4試合に先発して防御率1.96。伊東監督も「だいぶ仕上がりがよくなってきたね」と太鼓判を押した。
WBCから帰国し、チームに合流したロッテ・角中が「恐怖の2番」として存在感を見せつけた。初回無死一塁で右翼線に強烈な二塁打を放ち、福浦の左前適時打をお膳立て。8回にも中前に運び5打数2安打。「自分らしい安打が出てよかった。応援を聞いて“帰ってきたな”と感じた」と笑みをこぼした。
昨季首位打者に輝いた角中の2番起用は伊東監督がキャンプ中から温めてきた構想だ。「小技も長打もある。大量点を狙える攻撃的野球には打てる2番が必要。(打線の)形は見えてきた」。侍ジャパンでは3月2日のブラジル戦(ヤフオクドーム)で2番を任されたが、昨季は5番が103試合と多く、2番は1度もない。それでも角中に不安はない。「スタイルは変えない。犠打より打ってつないだ方がチャンスは広がるので…」。今季は超攻撃型の軸となって2年連続タイトルを狙う。
WBC日本代表のロッテ・角中が1軍に合流し早速、「2番・中堅」でスタメン出場し2安打の活躍を見せた。1回はファウルで粘りながら8球目を捉えて右翼線二塁打を放ち、8回にもきっちり中前に運んだ。「自分らしさを出せて良かった。(打撃の)感じとしては悪くなかった」と喜んだ。
伊東監督は角中の不在時から2番起用を考えていた。初めて試し、確かな手応えをつかみ「打線に(角中)1人入っただけで厚みが出る」とうなづいた。
ロッテの開幕投手を務める成瀬は6回1/3を投げて2失点とまずまずの仕上がりだった。4回1死までは完璧な投球。4回と6回に1点ずつ失ったが、切れのある直球が決まり「スピードはそんなに速くないが、打者を詰まらせた感じだったし悪くない」とうなずいた。
オープン戦は計4試合に登板して防御率1.96と4年連続の大役に向けて仕上げてきた。いよいよ29日の開幕戦に臨む左腕は「力みや空回りしないようにいかに落ち着いて投げられるかだと思う」と静かに意気込んだ。
ロッテは22日、球団マスコット「マーくん」が月1回、千葉市動物公園を訪問し、様々な動物や来場者と触れ合うコラボ企画を発表。当日の模様は球団HPで紹介する。
侍ジャパンのロッテ角中勝也外野手(25)がチームに合流し、2番右翼でスタメン復帰した。1回無死一塁でヒットエンドランを決めるなど、2安打とヒットマンぶりをアピール。
伊東監督は「多分、2番。(投手が)右でも左でも苦にしないし。小技もつなぎも、彼ならできる。相手も難しくなる」と開幕2番構想を明かした。同監督は「攻撃的な野球をやりたい」とも話し、角中が「伊東ロッテ」のキーマンになることを示唆した。昨季の走者一塁の場面では3割9分と高打率をマークした、攻撃的2番の誕生だ。
ロッテの開幕投手に内定している成瀬善久投手(27)が、6回1/3を投げ、7安打3奪三振、無四球2失点だった。
6回2死二塁で代打山崎武に同点適時打を打たれた場面を「もったいない。一塁も空いていたのに。防げる失点でした」と反省。それでも「打者の詰まっている打球を見ると、悪くはないなと感じました」と、手応えも十分な様子だった。伊東監督も「だいぶ仕上がりが良くなった。本来の投球ができた」と合格点を与えていた。