ロッテはプロ初先発の西野が7回無失点と好投し、プロ2戦目で初勝利を挙げた。打線は2回の鈴木の先制打をはじめ、ホワイトセルの3打席連続本塁打や角中の満塁本塁打などで11得点を奪った。楽天は中継ぎ陣が乱調で2位に後退。
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千葉ロッテ | 0 | 1 | 1 | 0 | 2 | 7 | 0 | 0 | 0 | 11 |
東北楽天 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 2 |
5年目右腕が、嬉しいプロ初勝利だ。初先発のロッテ西野勇士投手(22)が楽天戦で7回無失点。前日7日も先発したが雨天ノーゲーム。仕切り直しのマウンドで首位チームを抑え込み、チームの連敗を3で止めた。08年育成ドラフト5位で入団し、昨年11月に支配下登録された苦労人。育成ドラフト入団選手の初先発白星は史上初だ。
育成出身の初々しさはない。“連投”の西野はまだ、全てを出し切ってはいなかった。ノーゲームとなった前日は使わなかったカーブを解禁。3回1死二塁で、聖沢の2球目に初めて投球した。緩い変化球もあると認識させて、決め球フォークで3球三振に仕留めた。中盤からはカーブを多投し、内角も大胆に攻める。1日たって研究されても、その上をいくしたたかさがあった。
最速は2回27球を投げた前日と同じ143キロを記録。右肘に「ちょっとした張りがあった」が、マウンドで表情は一切変えない。連投の疲れを感じさせず「嬉しいです。昨日の続きという気持ちで投げました」と試合後に白い歯を見せた。暴風警報が発令された仙台で、この日の最大瞬間風速は30.8メートル。投球前に体勢が崩れてプレートを外す場面はあっても、制球は乱れない。愛称は顔の雰囲気から「チェ・ホンマン」。格闘界で活躍する本家ばりに、ピンチにも強風にもポーカーフェースで堂々と振る舞った。
5年目の22歳は昨シーズン終了後、支配下登録された。2軍通算成績は2勝7敗とパッとせず「4年やってもダメで心が折れそうでした。不安は常にありました」と苦労を思い返した。昨年、2軍調整中だった里崎に受けてもらい「1軍で通用する」と言われ、腐らずに精進した。育成出身の先輩岡田からは「はいつくばってでも1軍で生き残れ」と激励され、2日連続のチャンスを逃さなかった。
昨秋キャンプで西野を発掘した伊東監督は「先発のコマが足りなかったから、本当に助けてもらったね」と労をねぎらった。成瀬、グライシンガーを欠き「救世主が出てこないかな」と試合前にぼやいていたが、連投に耐えて結果を出した孝行息子の出現は嬉しい誤算。ウイニングボールを手にした西野は「普通ですけど、両親にあげます」と嬉しそうに言った。強気なマウンドを降りれば、純朴な富山出身の22歳だった。
史上初の快挙だ。育成出身者初のプロ初登板初勝利。ベンチ前で伊東監督からウイニングボールを受け取ったロッテ・西野は、緊張から解き放たれたかのように白い歯を見せた。「最高に嬉しいですね。野球を続けてきてよかった。ボールは両親にプレゼントします」。
7日の試合で念願のプロ初先発。2回1安打無失点と好投していたが、3回表終了時で降雨ノーゲームに。だが、終了直後に異例の2試合連続先発を志願し、登ったマウンドだった。「張りはあったけど、前日のいいイメージで投げられた」。初回と6回にメジャー通算434本塁打を誇るジョーンズから三振を奪うなど、1メートル82の長身から投げ下ろすウイニングショットのフォークを武器に、7回5安打無失点。「100点です」と自画自賛した。
1度心に決めたら周囲から何と言われても貫き通す性格だ。中学時代は学年トップクラスの成績だったため、進学校の高岡を勧められたが、どうしても新湊で野球をやりたくて自転車で1時間かけて通学した。新湊ではプロを目指していたため進学などは一切考えなかった。当時の監督だった手繰(てぐり)能人部長は「東洋大進学の話があって勧めたが、プロに行くと言って聞かなかった」という。
育成選手の契約は原則3年のため、入団3年目のシーズンを終えた11年は、自由契約となった後に育成契約を結び直した。昨年も自由契約となった後、11月に支配下選手登録された。「いつどうなるかという不安が常にあった」。だが昨秋のキャンプで新指揮官の目に留まり、サクセスストーリーをつかんだ。
以前から「プロの世界で新湊旋風を巻き起こします」と話していた雑草右腕。最大瞬間風速17メートルという春の嵐が吹き荒れた杜の都で、育成の星になった。
西野(ロ)が楽天戦でプロ初先発初勝利。育成ドラフト出身投手の先発登板は昨年の二保(ソ)以来8人目、先発勝利は11年の国吉(横)以来4人目だが、初先発初勝利は西野が初めてとなった。西野はノーゲームとなった前日同カードにも先発。11年には同じロッテで同様のケースがあり、渡辺俊が5月29日巨人戦に先発したがノーゲーム、30日同カードも連投した(5回2失点で勝敗つかず)。
ロッテの4番・ホワイトセルが3打席連続本塁打の離れ業を演じた。
3回に今季1号ソロを右翼席に叩き込むと、5、6回にもそれぞれ2ランを放ち5打点の活躍。「1試合で3本塁打は1Aではあるけど、3打席連続は初めてだよ。自分でも興奮している。チョーキモチイイネ!」。第5打席は四球だったため、9日の西武戦(QVCマリン)でプロ野球タイ記録となる4打数連続本塁打に挑戦する。
始球式、いつやるか?19日でしょ!「今でしょ!」が流行語となり、CMやテレビなどに引っ張りだこの東進ハイスクール・東進衛星予備校の林修先生(47)が、19日のロッテ―楽天戦(QVCマリン)で始球式を務めることが8日、分かった。
ロッテ本社はガムに関する情報を発信する特設WEBサイト「クレイジーガム放送局」を開局。林先生は今月下旬から同サイト内の動画に登場し、ガムの消費啓蒙キャンペーンを展開する予定で、そんなロッテ本社との関係もあり、今回の始球式が実現した。
林先生は春のG1レース時に、スポニチ本紙で競馬予想コラム「いつ買うか?今でしょ!」も担当している。球団関係者は「林先生に登場していただけることで球場は盛り上がる。1人でも多くの人が試合だけではなく“生”林先生を見に来ていただければ」と期待を寄せた。
ハングリー精神が、疲労と強風をのみ込んだ。ヒーローインタビューに呼ばれた西野は「最高ですね」と心の底から言葉を吐き出した。2回を投げノーゲームとなった7日から2日連続で先発し、7回5安打無失点。仙台で最大瞬間風速30.8メートルを記録する悪条件も乗り越え、育成ドラフト出身選手初となる初先発初勝利をマークした。
11月に支配下登録されるまで4年間、育成選手。今季年俸440万円も、昨季はわずか250万円。「心が折れそうになった。いつ終わってもおかしくなかった」。崖っ縁に居続けた右腕にとっては、千載一隅のチャンスだった。前日、27球を投げてノーゲームが決まると、「(明日の先発も)大丈夫です」と首脳陣に連投を志願した。
140キロ台の直球とフォークを軸に、カーブで緩急もつけた。立っているのも困難な猛烈な風が吹きつけたが、「気になったけど、少しだけです」。条件を理由に、夢見た舞台を台なしにしたくなかった。前日の2回1安打3奪三振と合わせ、2日合計“9回0封”。雑草魂を携えた男が、現代プロ野球の常識を覆した。
先発不足のロッテに突如現れた救世主。伊東監督は「西野が助けてくれた。“野球をやっててよかった”という1勝じゃないかな」と心中を思いやった。プロ5年目の22歳は「すごく長かった」としみじみ語った直後、「ここからです」と続けた。耐えて、鍛えてつかんだプロ初勝利。冷え切った仙台の夜から、西野の熱いサクセスストーリーが幕を開けた。
ホワイトセルの弾道が強風を切り裂いた。3回の第2打席から人生初の3打席連続アーチ。ロッテでは90年8月18日オリックス戦(札幌円山)の初芝以来、23年ぶりの3連発をマークし、「チョーキモチイイ!」と日本語でまくし立てた。
まずは3回、猛烈な逆風を押しのけて右越え1号ソロを放つと、5回には再び右翼へ2号2ラン。フィナーレは6回、今度は左中間に3号2ランをぶち込んだ。プロ初先発の西野を強力援護した助っ人は「自分でも興奮しているよ」と満面の笑みを浮かべた。
グライシンガー、ゴンザレスらが2軍調整中で、1軍の外国人は1人だけ。大砲不足もあり、5日の楽天戦(Kスタ)からは4番に座る。「イメージ通りのスイングができた」と自画自賛したホワイトセルが“孤軍奮闘”を続けていく。
ロッテはプロ初先発の西野勇士投手(22)が7回無失点と好投し、プロ2戦目で初勝利を挙げた。打線は2回の鈴木の先制打をはじめ、ホワイトセルの3打席連続本塁打や角中の満塁本塁打などで11得点を奪った。楽天は中継ぎ陣が乱調で2位に後退。
5年目の西野がプロ初先発で7回を無得点に抑えて初勝利。「もう最高ですね。すごく長かった」と白星をかみしめた。チームの連敗を3で止め、勝率を5割に戻した。試合後には伊東監督から頭をたたかれて祝福されると顔をほころばせた。
7日も先発を務めたが雨天ノーゲーム。自ら“連投”を志願しマウンドに立った。5安打2四球で6回以外は毎回走者を背負ったが踏ん張った。「最初から全力で飛ばしていった。昨日の続きと思って投げた」と振り返った。
内角を突く強気な投球が持ち味の西野は「ずっと目標にしていた1軍で1勝を挙げることができて本当に良かった」と感慨に浸り、伊東監督も「野球をやっていて良かったという1勝じゃないの」と喜んだ。
ロッテのホワイトセルが3回から3打席連続本塁打を放った。8回の打席は四球だったため、プロ野球記録に並ぶ4打数連続本塁打への挑戦は9日の西武戦に持ち越しとなった。米国出身で30歳の左打者は「次も?それはどうかな。自分のスイングをするだけだよ」と話した。
1試合3本塁打は球団では1998年のフランコ以来。「3打席連続は初めて。自分でも興奮している」と喜びを隠せなかった。
ロッテが本塁打攻勢で連敗を3で止めた。前日までわずか1本塁打だったが、4本のアーチを架けて今季初の2桁得点で圧倒。7日が雨天ノーゲームとなり、この日から7連戦となったために指揮官は「連戦の頭を取れたことが大きい。うまく波に乗っていってくれたら」と喜んだ。
6回には角中が初の満塁本塁打を放ち、勝利が決定的になった。8試合目で今季1号をマーク。低いライナー性の打球だったが一直線に右翼席に入った。「バットの先だったので、まさか本塁打になるとは思わなかった」と驚いていた。
ロッテの鈴木が2回に先制打を放った。無死一、三塁から中前に運んだ。「7番・三塁」で今季初の先発出場を果たし「とにかく先取点が欲しかったので、ランナーをかえせて良かった」とコメントした。
井口の控えとして二塁での途中出場が多かったが、不調の今江に代わって期待の2年目内野手が三塁を守った。「何とかヒットを打ちたかった。(先発の)西野が頑張っていたので、早い回に援護できて良かった」と喜んだ。
プロ5年目の西野がプロ初先発のマウンドに臨み、7回を散発5安打無失点に抑える好投でプロ初勝利。チームの連敗も3でストップさせた。
仙台の夜空に初々しい声が響き渡った。「最初から飛ばして、こういう結果が出てよかった。長かったけど目標としていた1軍での勝利をあげることができてよかった」。プロ初めてのお立ち台で西野の顔から笑みがあふれた。
毎回走者を背負いながら、気持ちで負けなかった。圧巻だったのは3回。嶋の中前打と鉄平の送りバントで1死二塁とされたが後続を打ち取りピンチ脱出。7回5安打無失点の熱投でプロ初先発で初勝利を手にした。
育成の星だ。09年に新湊高から育成ドラフト5位で入団。2軍での熱投を評価され昨秋に支配下選手登録された男は心意気もみせた。前日7日。2回を1安打無失点に抑えた右腕に無情の雨がふりそそぎ、試合は3回ノーゲームに…。それでも5年目に巡ってきた1軍の先発マウンド。「1試合1試合がチャンス。投げたい」とこの日の登板を首脳陣へ志願。“2連投”が認められた右腕は味方の大量援護も受けて、プロ初の歓喜の瞬間を迎えた。
育成出身のロッテ西野勇士投手(22)が、プロ初先発初勝利を挙げた。
降雨ノーゲームとなった前日も2回を投げており“2度目”の初先発。緊張も解けた様子で、7回5安打5奪三振無失点と強気な投球を見せた。08年の育成ドラフト5位。昨年11月に支配下登録されたばかりで、プロ5年目にしてつかんだビッグチャンスだった。
ジョシュ・ホワイトセル内野手(30)の3打席連続アーチや角中勝也外野手(25)の満塁弾など大量援護を受け、チームの3連敗もストップ。ヒーローインタビューに立った西野は「最高です。ウイニングボールは親にあげたい」と話し、ポーカーフェースを初めて崩して笑った。
ロッテのホワイトセルが大爆発だ。この日、1打席目は空振り三振に倒れたものの、3回の2打席目から右、右、左に3打席連続本塁打を放った。
プロ野球記録は4打席連続本塁打、達成されれば1997年の日本ハム・ウィルソン以来となった5打席目は四球、代走が出されて記録達成ならなかった。
ロッテ鈴木大地内野手(23)が、プロ初勝利を目指す連投の先発西野に先制点をプレゼントした。
2回無死一、三塁で、が中前適時打を放ち「先取点がほしい場面だったので、ランナーをかえせてよかったです。西野が昨日に続いて頑張っていたので、早い段階で援護できてよかった」とコメントした。
3回にはジョシュ・ホワイトセル内野手(30)がソロ本塁打を放って追加点を挙げ「自分のイメージ通りのスイングができた」と自画自賛した。
ロッテは8日、4月20日に千葉・幕張地区中心に街コンを開催している幕コン実行委員会と共同開催で、QVCマリンと海浜幕張地区にて「マリコン(幕バル)」を開催すると発表した。
楽天戦(午後2時開始)終了後には「幕バル」として、幕バルチケットとエリアマップを持ってJR海浜幕張駅周辺のレストランや居酒屋で交流を楽しむことができる。内容は以下の通り。
当日はプレナ幕張2階(千葉市美浜区ひび野2−4)にて12時受け付け開始。20歳以上の男女が対象で、男女1000人限定。参加費は前売りが男性4500円、女性3500円。当日は各プラス500円。幕コン実行委員会ホームページ(http://maricon-chiba.com/)にて応募を受け付ける。問い合わせ先は幕コン実行委員会事務局(株式会社アロージャ内)043-216-5477。
ロッテは8日、学生対象のインターンシッププログラム、『マリーンズ・スポーツカレッジ』を今季実施すると発表した。
スポーツビジネス、及び地域活性活動を学びたい学生に場を提供し、プロスポーツビジネス業界の将来の人材育成が目的。活動期間は2013年5月から12月まで。球場内で試合運営に関わりながら、既存サービスの改善や新しいファンサービスの企画立案を行い、学生が自ら運営する場を設ける。
対象は千葉県内及び首都圏在学中の現役大学生、大学院生、専門学校生(年齢制限なし)。定員は最大150名で、応募者多数の場合は選考実施予定。応募期間は4月8日〜22日。同15日、23日に参加説明会を行う。4月8日より球団公式ホームページ(www.marines.co.jp)にて受け付け開始。問い合わせ先はマリーンズインフォメーションセンター、電話03−5682−6341。
開幕から3カードを消化した8日現在、今季全12チームの本塁打合計は72本。昨季同時期の34本から倍以上に増えた。
7日にはヤクルト−DeNA戦(神宮)で11年の統一球導入以降最多の8本塁打、5試合で同期間の1日合計最多となる17本が乱れ飛んだ。
本塁打増の理由の1つと考えられるのが、WBC戦士の奮闘。今季72本塁打中、実に全体の24%にあたる17本がWBC出場選手のもの。同じメンバーの昨季同時期の合計3本から大きく上積みしている。11年序盤は今季とほぼ同じ本塁打ペースだったがその後失速。今回の流れはどこまで続くか。