西武が連敗を2で止め、首位に返り咲いた。先発の野上は丁寧に低めに集め、8回途中1失点で2勝目。打線は7回に山崎の右前打で1点を先制し、8回は犠飛と浅村の2点二塁打で加点した。ロッテは好機を生かし切れなかった。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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埼玉西武 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 3 | 0 | 4 |
千葉ロッテ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 |
ロッテ・藤岡の力投は実らなかった。
6回まで無失点も、7回2死三塁で山崎に右前へポトリと運ばれ、先制点を許した。「先に失点してしまい申し訳ない」と8回無死一、二塁で涙目で降板した。それでも初回、2回は3者凡退。「課題の立ち上がりはよかった。直球も指にかかっていた」と収穫も語った。打線は9安打を放ちながら9残塁。伊東監督は「先に点を取れば、展開も変わったと思う。少し焦りがあったね」と嘆いた。
ロッテは10日、19日の楽天戦(QVCマリン)で「今でしょ!」のCMで話題の東進ハイスクール・林修氏(47)が始球式を行うと発表した。ロッテ本社のウェブサイト「クレイジーガム放送局」に4月下旬から登場する。
ロッテは9安打しながら1点どまりで敗れ、開幕から5勝5敗とした。先制のチャンスだった5回1死一、三塁の場面や、8回1死満塁の好機で後続が凡退。
伊東勤監督(50)は「(先発の)藤岡が頑張ってたから、先に点が取れてたら変わってたと思う。負ける時はこんなもん」と振り返った。
一方で、開幕から調子が上がらなかった井口資仁内野手(38)が3安打1打点、代打の今江敏晃内野手(29)にも安打が飛び出し「これからまた(調子が)上がっていくでしょう」と収穫も口にした。
ロッテの井口が3安打を放った。この試合前まで打率が2割を切り、不振だったが「自信になる。やってきたことがようやく結果として出た」と前向きに話した。
全体練習前に打ち込み、好調時のスイングの軌道などを思い出した。8回1死一、二塁では3安打目となる左前打で打点も挙げた。「いい感じでタイミングも取れていた」と復調を感じていた。
ロッテは2併殺打などで序盤から好機を逃した。先発の藤岡が好投していただけに、伊東監督は「先に点を取っていれば展開も変わっていたと思う」と悔やんだ。
指揮官が「攻撃では1番のポイント」と話したのが0−0の5回。1死一、三塁で岡田が二ゴロに倒れ、好機を逸した。スクイズのサインも頭をよぎったという伊東監督は「左打者で(サインを)出しづらかった。引っ掛けてセカンドゴロ。先に点を取りたいという焦りもあったんじゃないか」と指摘した。
先発したロッテ藤岡貴裕投手(23)が、好投しながら先取点を献上し、7回3分の0でマウンドを降りた。
5回まで四死球ゼロの安定した立ち上がりで6回まで無失点。7回に西武浅村に二塁打され、山崎に先制適時打を許すと、8回無死一、二塁のピンチをつくって降板した。9安打3失点で今季初黒星。
「仲間が点を取ってくれる前に失点してしまい、マウンドを降りてしまったのが悔しい。調子自体は悪くなかったのですが、最後は粘り切れなかった。先に点を与えてしまい、チームにいい流れを作れずに申し訳ないです」と話した。
ロッテのG・G・佐藤が10日、一塁で“特守”を行った。8日の楽天戦(Kスタ宮城)で一塁の守備につくも、飛球を落球。ピンチが拡大し、失点につながってしまった。伊東監督は「せめてミットには当てて欲しい。(一塁は)福浦がずっと出ているので、一塁を守ることもあるかもしれない。練習させておきます」と再発防止に乗り出した。