ロッテが逆転勝ちで今季初の3連勝。1−2の6回に今江の中犠飛で追い付き、7回に根元の左前適時打や連続の押し出し四球などで4点を勝ち越した。4番手の南が今季初勝利。益田は5セーブ目。楽天は救援陣が踏ん張れなかった。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
東北楽天 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 3 |
千葉ロッテ | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 4 | 0 | x | 6 |
ワンプレーのために、いかに時間を割くか。いかに意識付けが大切か。「(楽天側は)トリックプレー、偽装(スクイズ)だったと思う。準備、練習していた成果が出た」と伊東監督。自身はかつて西武黄金期を正捕手として支えた。そんな指揮官ならではの「危機管理術」だった。
6回無死一、三塁。初球、打席の岩崎はバントの構えからあえて空振りした。捕手の金沢は、スタートを切った一塁走者・嶋を見て二塁に送球。実はベンチから「一塁走者が走ったら投げろ」とのサインが出ていた。「空振りの仕方とか、偽装スクイズがありうる場面でした」。三塁走者の牧田は走らず。金沢は一塁走者を悠々と刺した。
ロッテ捕手陣は16日の札幌遠征から、独特の練習を始めた。フリー打撃の際、レガースなどフル装備でケージ内に入る。打撃練習中の打者が見送った場合、捕球して二塁に送球。打った場合でも、その場でスローイングのフォームを繰り返す。「打者との距離感とか、より試合に近い形で練習できる」と中村バッテリーコーチ。打者もわざと空振りをするなど、捕手陣に協力している。本来なら球場関係者らが行う役割。伊東監督が「バッティングキャッチャー」と称した危機管理が、ここ1番で生きた。
ロッテ鈴木大地内野手(23)が、ミスターに挑戦する。4回2死二塁、右翼線を破る適時三塁打を放った。3試合連続の適時三塁打は2リーグ制後は初で、4試合連続三塁打なら巨人長嶋の日本記録に並ぶ。初めてのお立ち台で、ファンの前で「狙っていきたいと思います」と大記録を約束した。
鈴木が18日日本ハム戦、19日楽天戦に続き三塁打を放った。3試合連続三塁打は54年蔭山和夫(南海)55年三宅宅三(毎日)58年本屋敷錦吾(阪急)93年浜名千広(ダイエー)07年早川大輔(ロッテ)に並び6人目のパ・リーグタイ記録。鈴木は全て打点を挙げ、3試合連続の適時三塁打は2リーグ制後初めてとなった。連続試合三塁打のプロ野球記録は60年長嶋茂雄(巨人)の4試合で、今日の楽天戦で並ぶことができるか。
またも“バサロ打法”が火を噴いた。0−1で迎えた4回2死二塁。2年目の鈴木大地(東洋大)が、バットを折りながらも右翼線に三塁打だ。
「バットが折れたんで“あっ”と思ったんですけど。足は全然速くないので(50メートル走6秒2)また三塁打が打てるとは」 これでリーグタイ記録の3試合連続三塁打(6人目)。しかもすべて適時打で、60年の長嶋茂雄(巨人)の持つプロ野球記録にあと「1」と迫った。
規定打席に13打席足りないものの打率.419。スタメン起用を続ける伊東監督の期待に応えている。勝ち越し打の根元と初のお立ち台に呼ばれ「ヒーローは初めてだったので。すごく気持ちよかった」と初々しさをのぞかせた。
名前は誕生前年の1988年に開催されたソウル五輪競泳金メダリストに由来。今季初の3連勝で、4月9日以来の貯金1としたチームの原動力になっている。
ミスターに並ぶぞ!ロッテの鈴木が4回2死二塁で、バットを折られながらも右翼線三塁打。パ・リーグタイ記録となる3試合連続三塁打をマークした。
50メートルは6秒2で「足は速くないのに…。ついてる」。プロ野球記録は60年の長嶋(巨人)の4試合連続。プロ初のお立ち台にも上がった鈴木は「こんなチャンスはない。狙っていきたい!」と意気込んだ。
先発の渡辺が小斉の打球を右足に当て、5回途中1失点で降板した。習志野市内の病院で検査の結果、右足関節打撲と診断。「これからというところで、ああいう形でマウンドを降りることになって悔しい」と無念の結果に終わった。
伊東監督は「(渡辺)俊介は我慢しながらの投球だったが、よく粘ってくれた」と評価したが、今季初勝利は持ち越しとなった。
ロッテの鈴木がパ・リーグタイ記録となる3試合連続の三塁打を放った。4回2死二塁でバットを折りながらも右翼線に運び、一気に三塁まで駆け抜けた。3戦とも全て適時打となっており、2年目の内野手は「打ちたい場面で打てている。チームに貢献できているかなと思う」と白い歯を見せた。
次戦でも打てば長嶋茂雄(巨人)のプロ野球記録と並ぶ。「狙って打てるものじゃない」と話しながらも「1日1日やってきた結果。(21日も)同じような気持ちでやっていきたい」と力を込めた。
ロッテ先発の渡辺は5回に小斉の打球を右足に受けて降板。千葉県習志野市内の病院で検査を受け、骨に異常はなく「右足関節打撲」と診断された。斉藤投手コーチは「10日間ぐらい(出場選手登録を)抹消する予定」と話した。
2回までに5四死球を与えるなど制球を乱したが、3回以降は立ち直っていた。下手投げ右腕は「ああいう形でマウンドを降りてしまい悔しい」とコメントした。
ロッテ鈴木大地内野手(23)が、4回2死二塁から右翼線に適時三塁打を放った。1−1の同点に追いつく安打に「打ったのはストレートだと思いますが、よく覚えていません。
バットも折れたので、どうかなと思ったが、ライトの動きを見て必死に走りました。3試合連続の三塁打は野球人生でも初めてですかね。昨日、一昨日とチームは勝っているので、今日もそうなってくれると嬉しいです。次は勝ち越しのチャンスで1本打てるように頑張ります」とコメントした。
ロッテ根元俊一内野手(29)が同点の7回1死一、三塁に勝ち越しの適時左前打を放った。初球の内角低めのカットボールを、逆らわずにはじき返した。
「前の3打席が全然ダメだったので、この打席は初球から思い切って行こうと思っていました。四球の後の初球でもあったので、狙い通りの自分らしいバッティングができました。チーム、ベンチの雰囲気もいいです。みんなでつないでつないで1点ずつ取っていくのが、ウチの野球です」と話した。
ロッテ渡辺俊介投手(36)が5回2死二塁、小斉の打球を右足甲に当てて、降板した。
2死一、三塁としてマウンドを譲ったが、2番手の上野が後続を断った。
ベンチ裏でアイシング治療を受けた渡辺は「野手が追いついてくれて、これからというところで、ああいう形でマウンドを降りてしまい悔しいです。その後の上野がピンチを抑えてくれたので、あとはチームの勝利を信じて応援します」とコメントした。