ソフトバンクは1回、内川が先制ソロ。1−1の4回に細川、今宮の連続二塁打で1点を勝ち越し、8回に失策で2点を追加。大隣は6回1失点で2勝目。終盤は千賀、岩崎、ファルケンボーグで締めた。ロッテは勝率が5割に戻った。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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福岡ソフトバンク | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 4 |
千葉ロッテ | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
ロッテ二塁手・根元の送球ミスで勝負が決した。
1−2の8回2死二、三塁で、ソフトバンク・細川の二遊間寄りのゴロを一塁にジャンピングスロー。これが悪送球となって2人の走者を生還させた。「慌てる必要はなかった。接戦を壊してしまい、投手に申し訳ない」。25日西武戦(西武ドーム)から守備位置が遊撃から二塁に代わったばかりだが、リーグワーストの6失策(遊撃で5)。佐藤内野守備走塁コーチは「細川の足を考えれば普通に投げてもアウト。プロの内野手として明らかな判断ミス」と切り捨てた。
連敗を喫し、勝率5割の2位で4月を終えた。伊東監督は「順位は関係ない。かなり粘りのある野球がこの1ヶ月はできた」と手応えをつかんだ様子。4番のサブローが3度の度の好機に凡退も「誰を4番に入れるか、昨日から考えていた。ヤツで勝てる試合もあるし、この1、2試合でどうこうというのはない。たまたま調子が落ちているだけ」とベテランをかばった。
ロッテは根元の失策が響いた。1点を追う8回2死二、三塁で、細川の二ゴロを一塁へ悪送球。三塁走者だけでなく、二塁走者まで生還を許して2点を失った。根元は「全然、慌てる必要はなかった。投手に申し訳ない」と反省した。
打線も9安打ながら、併殺打2つに8残塁の拙攻で、得点は1回の1点のみ。ほぼ自滅の内容で貯金ゼロとなったが、伊東監督は「負けるときはこういうもの」とさばさばしていた。
ロッテは連敗で貯金がなくなった。投、打、守の全てがかみ合わなかった。先発の吉見祐治投手(34)は4回7安打2失点でKO。
打線は7回1死三塁で後続が凡退するなど、9安打しながら1点しか取れなかった。1点を追う8回の守備では2死二、三塁から根元俊一内野手(29)の悪送球で2失点。開幕から1ヶ月経ち、2位をキープしているが、伊東勤監督(50)は「また悪い流れになってきた。1ヶ月粘りのある野球をやってこられたから、引き続き頑張りたい」と話した。
井口資仁内野手(38)が同点打を放った。
1点を追う1回裏1死一塁で、外角123キロのチェンジアップを左翼への適時二塁打とした。「少し崩されたがうまく拾うことができた。いいコースに飛んでくれたけど、ネモ(根元)がよく走ってくれた。すぐに取り返すことができたのは大きい。ゴールデンウイーク中の(QVC)マリンは最後だから、勝ち越していい気分で遠征に行きたいね。負けられないよ」と話した。
しかし、2回以降は打線がつながらず1−4で敗れた。井口は3打数2安打1四球1打点だった。
先発のロッテ吉見祐治投手(34)が4回7安打2失点で降板した。1回2死からソフトバンク内川に通算100号ソロを浴び、同点の4回には連続二塁打で勝ち越しを許した。
昨季2戦2敗の相手にまたも白星はつかず「3者凡退が1度度もなく、ピンチの連続で守りから攻撃へのリズムをつくることができなくて、野手に迷惑をかけてしまった。先発として、ゲームをつくりもう少し長いイニングを投げて次の投手へつなぎたかったのですが…。とにかく、チームの勝利ですね。ベンチでしっかり応援したいと思います」と話した。