ロッテが5連勝。先発の大嶺は6回途中まで1失点でしのぎ、3年ぶりの白星を手にした。打線は0−1の5回に岡田の適時打で同点とし、6回は清田が押し出し四球を選んで勝ち越した。ソフトバンクは5安打に封じられ、2連敗。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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千葉ロッテ | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 2 |
福岡ソフトバンク | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
ロッテ・大嶺が6回途中まで4安打1失点で3年ぶりの白星。チームを今季最長の5連勝に導いた24歳は「心が折れそうな時期もあった。本当に色々な人に支えてもらった」と喜びをかみしめた。1回に先制を許したが、その後は鋭いスプリットが要所に決まった。一昨年に右肩を故障し「マウンドに上がることすらできないかも」と悩んだ時期もあった。昨季は1軍登板なしだっただけに、嬉しい白星となった。
ロッテ・大嶺が10年6月30日のソフトバンク戦(現QVCマリン)以来、1040日ぶりの白星を手にした。
今季2度目の先発で5回1/3を4安打1失点。「プロ初勝利よりもうれしい。2年前に右肩を痛めて、もうマウンドには上がれないと思った。野球を続けてきてよかった」。初回に1点を失ったが「投手は打たれるもの」と自らに言い聞かせた。逆転勝ちでチームを今季初の5連勝に導き「次はマリンで勝ちたい」。昨季は1軍登板なし。長いトンネルから抜け出した喜びをかみしめた。
5連勝のロッテは3試合連続の逆転勝ちで、貯金を今季最多の5とした。6回に清田の押し出し四球で手にしたリードを、小刻みな継投で守りきった。伊東監督は「粘り強さがチームに浸透している。点を取られても慌てない」とうなずいた。
今季3度目となるこのカードで、初の勝ち越しが決まった。指揮官は「やり返したい気持ちがあった」と満足げだった。
ロッテが5連勝。先発の大嶺は6回途中まで1失点でしのぎ、3年ぶりの白星を手にした。打線は0−1の5回に岡田の適時打で同点とし、6回は清田が押し出し四球を選んで勝ち越した。ソフトバンクは5安打に封じられ、2連敗。
大嶺は1回に先制を許したが「投手は打たれるもの」と開き直る。その後は1番自信のある変化球という、鋭いスプリットが要所で決まり、スコアボードにゼロを並べて味方の逆転を呼び込んだ。「次は長いイニングをしっかり投げられるようにしたい」と話した。
ロッテ益田直也投手(23)が9回を3人で絞めくくり、リーグトップの10セーブ目をマークした。
最後は吉村を直球で追い込み、スライダーで空振り三振に取る計算通りの投球だった。 リーグ2位はソフトバンク・ファルケンボーグの7セーブ。差をつけての大台にも「まだ10ですから」と、照れ笑い。「1つでも多く、積み重ねたいですね」とチームの勝利に貢献することを誓った。
ロッテ大嶺祐太投手(24)が、10年6月30日・ソフトバンク戦以来、3年ぶりの白星をマークした。
今季2試合目の登板で、5回1/3を4安打6三振1失点に抑えた。
1040日ぶりの勝利に「本当に色んな人に支えられたので、その人達のおかげです。プロ初勝利よりも嬉しい。一昨年の5月、6月に右肩を痛めてから、マウンドに不安を抱えて立っていた。投げられない時期もあったけど、諦めないで、野球をやってきて良かった」と、しみじみと話した。
ロッテが今季初の5連勝。伊東勤監督(50)は「大嶺は前回もいい投球で、今日も粘り強く投げてくれた。逆転した時点で何とか勝ちを付けてあげたかったから、早めに継投に出た。」とエースを労った。
さらに「後ろの投手もよく抑えてくれた。松永、益田、あの2人はチームの勝利に貢献してくれている。1点差のゲームはしびれるね。最後まで諦めない姿勢が、浸透してきた。先制されても慌てない」と、満足そうだった。
ロッテ岡田幸文外野手(28)が5回2死一、二塁から同点の適時打を放った。
1ボールからの高め直球を、しぶとく遊撃の頭上に落とした。2日連続の同点適時打に「前の打席でストレートで抑えられていたので、ストレートを待っていました。しっかり振り切れたので、いいところで落ちてくれましたね。自分らしい最高のヒットでした」と話した。
ロッテの6年目右腕・阿部和成投手(23)が、プロ初勝利を目指して、6日のソフトバンク戦に先発する。試合前練習が終わると「粘り強く投げたいです。粘り強く投げられれば、昨日のように打線が逆転してくれるでしょう。流れに乗りたいですね」と話した。背番号「60」は、地元福岡・大牟田高校出身とあって「両親と兄、妹が球場に来ると思います。親戚もチケットを買ったと言ってました」と、阿部一族のパワーも味方に初勝利を奪いに行く。
ロッテ角中勝也外野手(25)が、故郷石川の英雄・松井秀喜氏の国民栄誉賞を祝福した。試合前練習後に「松井さんは、石川県に止まらない存在ですから。僕も、少しでも近づくことができるように、頑張っていきたいです」と励みにしていた。国民栄誉賞を狙ってみようと報道陣に勧められると「野球では無理です。野球をやめた後に、何かを発明して挑みたいですね」と、松井氏の存在感の大きさを強調した。