わたしはかもめ2013年鴎の便り(5月)

便

5月9日

千葉ロッテ3x−2埼玉西武(QVCマリン)

ロッテがサヨナラ勝ちで7年ぶりの8連勝を飾り首位に立った。1−2の8回に井口の4号で追い付き、延長11回に1死満塁から暴投で三塁走者が生還した。7番手の伊藤が2年ぶりの白星。西武は大石が崩れ、2連敗で2位転落。

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埼玉西武100010000002
千葉ロッテ00100001001x3x

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伊東ロッテ首位!ごっちゃん暴投サヨナラ[ニッカン]

ロッテが西武に延長11回サヨナラ勝ちし、8連勝で首位に躍り出た。1点を追う8回に井口資仁内野手(38)の左越えソロで追いつくと、11回1死満塁から暴投で細谷圭内野手(25)が生還した。7投手をつぎ込む総力戦で、8連勝は06年5月以来7年ぶりの快挙。伊東勤監督(50)は古巣西武に初めて連勝した。

お立ち台に上がったのは、勝利投手の伊藤と荻野貴だった。荻野貴は11回1死満塁、打席で西武大石の暴投を呼び込んだが、そこまでは4打数無安打。まさかの“4タコヒーロー”が、今季のロッテを象徴していた。「スター選手がいないんだよね。でもそれでいい。1人1人の力はしれてるけど、全員で束になってかかろうとキャンプから言ってるから」。伊東監督は満足そうにほほ笑んだ。

粘る。それが伊東ロッテのスタイルだ。今季21勝中、実に12勝が逆転勝ち。この日も負け試合をひっくり返した。すっかり西武野上の完投ペースだった8回、2死から井口が起死回生の左越えソロを放ち同点。開幕カード以来3度目の延長サヨナラ勝ちにつなげた。「接戦に持ち込めば勝てると、みんな思ってる。4番でちょっと苦しんでるけどね」。伊東監督は、経験豊富なベテランに中軸を任せるべきというのが持論。ここ2戦とも4番は無安打だったが、逆に言えば大砲に頼らずとも勝てる地力があるということだ。

投手だって総力戦。「8回松永→9回益田」の勝ちパターンを崩し、6回以降毎回の6人をつぎ込んだ。11回を3人で抑えた伊藤は2年ぶりの白星。伊東監督が「よく耐えてくれた」とねぎらうように各自が持ち場で踏ん張り、今季すでに12投手に勝利がついた。

5位に沈んだ昨季から大きな戦力補強もなく、開幕前の下馬評は6位予想が並んだ。期待の低さは、見返してやろうという選手のモチベーションになった。全員野球での下克上。開幕当初を除けば、昨年7月以来の首位浮上だ。それでも伊東監督は「そんなのは、みんなが頑張った結果にすぎない。今日は今日として、また明日から新たな気持ちで向かいたい」。“雑草”集団に、慢心などなかった。

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伊東ロッテ、7年ぶり8連勝!古巣西武から奪首[サンスポ]

ついに首位だ!!ロッテが9日、西武8回戦に延長11回、3−2でサヨナラ勝ち。2006年5月以来の8連勝で西武との直接対決に連勝し、4月1日以来の首位に浮上した。ノーヒットでのサヨナラ劇は、伊東勤監督(50)がキャンプから掲げた「全員野球」を体現したような姿。下馬評では最下位予想が圧倒的だったチームが、パの主役に躍り出た。

水をかけようにも、ヒーローがいない。11回、先頭の井口が四球で出塁。伊志嶺の死球、今江の犠打、鈴木の敬遠四球で1死満塁。そして荻野貴の打席で西武・大石が暴投…。何と無安打でサヨナラ勝ちを、首位をもぎ取った。

「たまたま西武が上にいただけ。まだまだシーズン長いですから。いつものことだが、全員で粘り強く戦った結果。開幕からこういう試合が多く、モノにできている」。

8連勝は2006年5月12〜21日の9連勝以来、7年ぶりだ。当時、伊東監督は西武監督で、翌07年に志半ばでに西武のユニホームを脱いだ。古巣への思いは胸の奥にしまってあるが、直接対決で引きずりおろし、入れ替わりで首位に立った。

「報道陣が多いのはいいことだ。最後もこれくらい来てくれればいいけどね。あとは辞めるときか…」。試合前、伊東監督はジョーク半分、首位攻防のムードを楽しんでいた。開幕前の下馬評では最下位がほとんど。監督は代わったが、戦力補強がなかったからだ。機動力と守備を重視し、勝つ確率を高めた。井口を一塁へ回し、投手では育成出身の西野ら若手が躍動。「内からの活性化」で戦力不足を補っている。

「1人1人の力はしれている。全員で束になってかかろうと、キャンプから言ってきた。スター選手はいないけど、それでいい」。指揮官は改めて誓った。ロッテは確実に、生まれ変わった。

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前代未聞?ロッテ・荻野貴、無安打でお立ち台[サンスポ]

サヨナラ暴投の瞬間に打席に立っていた荻野貴が、お立ち台に立った。しかし、この日は「7番・左翼」で出場も4打数無安打どころか出塁もなかっただけに、前代未聞の珍事?それでも、前日に今季1軍初昇格を果たしたとあって「最高です。チームも調子がいいんで、嬉しいです。試合に出してもらったら、何でもいいので、貢献しようと思った」と満面の笑みだった。

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ロッテ・井口、8回同点弾「狙っていた」[サンスポ]

ロッテの井口が1−2の8回2死で、今季2戦2敗の野上から左翼席へ同点4号ソロ。「2死で2ボールだったので、狙っていた」とスライダーだけに絞った。8連勝中は30打数10安打、10打点、3本塁打と勝負強さが光る。チームにとっても3月31日のオリックス戦での清田以来、今季本拠地では2本目の本塁打となった。

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ロッテ奪首!5月無敗サヨナラで8連勝[スポニチ]

ロッテは9日、西武と対戦し、延長11回1死満塁から荻野貴司外野手(27)の打席で暴投によって、今季3度目のサヨナラ勝ちを収めた。首位攻防戦で連勝し、7年ぶりの8連勝。開幕当初を除けば、昨年7月30日以来の単独首位に立った。128得点に対し、130失点と得点が下回る異例の首位奪取。逆転勝ちはリーグトップの12度目で、1点差勝ちが9勝2敗と接戦に強い伊東ロッテがパ・リーグに旋風を起こしている。

伊東ロッテらしい幕切れだった。2−2の延長11回、3四死球で1死満塁。荻野貴への3球目が暴投となり、ヒットなくしてサヨナラ勝ちだ。古巣を首位から引きずりおろした伊東監督は笑みを浮かべ、こう言った。

「選手の中で開幕戦のイメージが残っている。開幕からこういう試合をことごとくものにしているね」。開幕戦の3月29日、翌30日にオリックスを相手に2試合連続で延長12回サヨナラ勝ち。それ以来の劇的勝利だ。7年ぶりの8連勝で首位奪取だが、128得点に対し、130失点である。

得点が下回りながらリーグトップに立ったのはなぜか。2年連続Bクラスに沈んだチームに対し、弱者の野球を徹底的に叩き込んだ「伊東イズム」の表れだ。開幕を3日後に控えた3月26日、都内の中華料理店で開かれた決起集会。伊東監督は、こう切り出した。「俺達は弱いんだ。だから、束になって相手にかかっていくんだ」。普通なら前向きな言葉で鼓舞するところだが、あえて現実を受け入れさせることで一体感を重視するチーム方針を明確にした。オフの目立った補強もなく、主将の岡田は「まさにそうだなと感じた。どういう戦い方をしていくかを再確認した」という。

弱者が勝つには接戦で勝ち続けるしかない。そのためには相手に隙を与えず、相手の隙を突く。現役時代、西武の黄金期を築いた名捕手は試合中、石貫チーフスコアラーと捕手をベンチ裏に呼んで、試合状況に応じた打者の攻略法を細かく話し合う。さらにベンチ内で捕手の横で生解説。金沢は「1球ごとに打者の反応や配球のポイントをライブで分かりやすく教えてくれる」と感謝する。

開幕前の下馬評を覆し、5月に入って無敗。「1人1人の力はしれているしスター選手がいなくてもいい。全員が束になってかかる」と伊東監督。絶対的な主役がいない雑草軍団でも勢いは本物だ。

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7年ぶり8連勝で首位!全員野球「ハイスクールベースボール」[報知]

バックネットまで転がるボールを見ながら、三塁走者・細谷がホームを駆け抜けた。ベンチから選手が飛び出した。延長11回、大石の暴投でサヨナラ勝ち。「いつものことだけど、全員で粘り強く戦った結果」と伊東監督が笑った。最後の場面で打席に立った無安打の荻野貴がお立ち台に呼ばれるヒーローなき勝利。06年5月以来、7年ぶりの8連勝で首位に立った。

1点を追う8回2死走者なしから井口が同点の左越え4号ソロ。6回から継投に入った6人のリリーフ陣が1点も許さなかった。指揮官は「投手陣が1点ビハインドでよく我慢してくれた。なかなか一発が出なかったけど、1番いいところで出たね」と奮闘をたたえた。

大型補強もなく迎えた今季、下馬評は低かった。若手を起用するしかない中、開幕戦当日のミーティングで指揮官は選手に「結果の責任は俺が取る。結果を気にせず思い切りやってくれ」と語りかけた。「いいときばかりじゃないけど、次から次に試合はくる。落ち込んでる場合じゃないからね」。この日も高卒3年目の江村が2安打と若手が躍動。「ハイスクールベースボール」と評する全員野球で、ついにトップに立った。

開幕から2戦連続のサヨナラ勝ちに続き、早くも今季3度目の劇勝。5月負けなしの快進撃に「怖いんですけどね。でも、みんな諦めないで“いける”というのがヒシヒシ伝わってくる」と目を細めた。思えば昨季も前半戦首位。主役不在の全員野球で長いシーズンを走り抜ける。

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ロッテ、暴投サヨナラ勝ちで首位浮上[サンスポ]

ロッテは延長11回、1死満塁にすると荻野貴の打席で大石が暴投。その間に三走の細谷が決勝のホームを踏んだ。チームは06年以来の8連勝を飾り、西武に代わり首位に躍り出た。

2006年5月以来の8連勝を目指すロッテが、首位・西武に0.5ゲーム差と接近し迎えた注目の一戦。巨人戦がないため、フジテレビ・三田友梨佳アナウンサーや、普段はパ・リーグに姿をみせないような野球評論家も多数来場した。

「報道陣が多いのはいいことだ。(シーズンの)最後もこれくらい来てくれればいいけどね。あとは(自分が)辞めるときか」と伊東監督の口からも、思わず軽口が。伊東監督が辞めるときに、報道陣が集結するかは定かではないが、いつもの試合とは違う決戦ムードが高まった。

先発の藤岡は西武・野上と早くも3度目の投げ合い。過去2試合は敗れており、10回2/3を投げ10失点と打ち込まれている。

前回登板のオリックス戦で、自身の3連敗を止め2勝目を挙げ「勝ちがついたことで、気持ちに少し余裕ができた。粘り強く投げられたら」とマウンドに向かったが、苦手意識があるのか。

1回に先制点を与えると、1−1の5回にはオーティズに適時打を浴び、勝ち越し点を奪われてしまう。5回まで2失点も、105球を投じる苦しい展開でマウンドを降りた。

打線は1−2で迎えた8回、0勝2敗、防御率1.26に抑えられている野上から井口がソロホームランを放ち同点に追いついた。同点のまま迎えた延長11回、井口への四球などで1死満塁にすると荻野貴の打席で大石が暴投、その間に三走の細谷が決勝のホームを踏んだ。

伊藤
「嬉しいです。今日が駄目だったら2軍という思いでした。」(7番手で登板して2年ぶりの勝利)
荻野貴
「チームが非常に調子いい。こういう1勝は本当に大きい。」(自身の打席で暴投となりサヨナラ勝ち)
藤岡
「球数も多く自分自身もリズムに乗っていくことができなかった。」(105球で5回2失点)

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伊藤嬉し!2年ぶり勝ち投手[ニッカン]

ロッテが延長11回サヨナラ勝ち。伊藤義弘投手(30)が7番手で延長11回を無失点で抑えて、2年ぶりの勝ち投手になった。

お立ち台では「去年からケガで、チームに貢献していないので、本当に嬉しいです」とファンに語りかけた。

5月2日のオリックス戦で2番手で登板したが、四球、安打と1死も奪えず降板しており「今日がラストチャンスだと思ってました。チャンスをもらったら結果を出したい」と完全復活を期していた。

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井口「価値ある1発」同点4号[ニッカン]

ロッテ井口資仁内野手(38)が8回2死から起死回生の同点ソロを放ち、勝利に貢献した。カウント2ボールからの3球目。甘いスライダーを見逃さず、左越えに4号ソロだ。

「2死でカウントが2ボールだったから、大きいのを狙えるチャンスだったね。今日はチャンスを作るが、あと1本が出なくて、嫌な雰囲気だったから、価値ある1発が打てたと思うよ」。首位浮上を呼び込んだアーチに満面の笑みを浮かべていた。

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藤岡5回降板に「申し訳ない」[ニッカン]

先発したロッテ藤岡貴裕投手(23)が1点ビハインドでマウンドを降りた。1回に先取点を献上すると、同点の5回にも四球で出した走者を連打で帰した。いずれも四球が失点に絡み、5回5安打2失点。

自身に勝敗はつかなかったが、前日まで先発投手に7試合連続で白星がついていただけに先発投手の意地にかけても白星をつかみたかった。

最後は何とかチームが勝ち、ホッとした様子だったが「毎回ランナーを出し、野手のリズムをつくることができず、球数も多く自分自身もリズムに乗っていく事ができなかった。チームのいいリズムを壊してしまい、そして先発として5回でマウンドを降りてしまい本当に申し訳ないです」と反省しきりだった。

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