阪神が逆転サヨナラ勝ちで4連勝、単独首位に立った。2−3の9回無死一塁、マートンの6号2ランで勝負を決めた。藤浪は被安打12で6回途中3失点。救援陣が好投し、福原は2勝目。ロッテは抑えの益田で逃げ切れず、3連敗。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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千葉ロッテ | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 3 |
阪神 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 2x | 4x |
抑えのロッテ・益田がマートンに逆転サヨナラ2ランを被弾し、今季3度目の3連敗。阪神戦は3敗1分けに終わり、3年越しの7連敗(3分けを挟む)を喫した。D1位・藤浪(大阪桐蔭高)からの12安打を含む計15安打を放ちながら、3点しか奪えず。伊東監督は「ミスが多すぎた。こんな試合をしていたら、最後はこうなる。チャンスはたくさんあったけど、拙攻のオンパレードだった」と嘆いた。
ロッテは藤浪から3点を奪い6回途中でKOしたが、9回に守護神・益田がマートンにサヨナラ2ランを浴びて今季3度目の3連敗だ。
黄金ルーキーに12安打を浴びせながら、4併殺で好機を何度もつぶした。伊東監督は「拙攻のオンパレードや」と渋い表情。6回に代打で適時打を放ったサブローは「ルーキーに負ける訳にはいかなかった。ただ、攻撃がかみ合っていなかったね」と残念そうに話した。これで阪神には3敗1分け。交流戦の順位も4位タイに下がったが、3安打の鈴木は「まだ優勝できる位置にいる。残り試合は負けられない」と前を向いた。
ロッテは3試合連続で逆転負けし、一昨年からの阪神戦連敗は7に伸びた。セーブに失敗した益田は「自分の力不足。失投してしまった」と責任を背負った。
直接の敗因は抑えだが、15安打でも4併殺打で3得点だった拙攻や、1回の角中の適時失策など拙守も響いた。1点差試合で逆転と得意の展開に持ち込みながら目前で勝利を逸し、交流戦の優勝争いから後退。伊東監督は「ミスが多過ぎた。いい流れをつくれなかった」と嘆いた。
藤浪から12安打3得点を奪い、継投で逃げ切りを図ったが、抑えの益田が誤算だった。1点リードの9回、無死から鳥谷に左前打、マートンに逆転サヨナラ2ランを許し「失投。自分の力不足です」と責任を背負った。
伊東勤監督(50)は「嫌な予感がした。いい形をつくってるように見えるけど、バントでおくれなかったり、いい流れをつくりきれなかった。拙攻のオンパレード。最近、ホームランが多く出てたから、気にはなっていた。油断したところもあるので、もう1回立て直します」と引き締めを誓った。
ロッテのサブロー外野手(37)が、藤浪をKOする2点適時打を放った。1−1で迎えた6回無死満塁で江村が二ゴロ併殺に倒れ、2死二、三塁となって代打で登場。左前にはじきかえし、2者が生還。藤浪にチームで12安打を浴びせ、降板に追い込んだ。
サブローは「打ったのはカットボールだね。本当なら、藤浪君の先輩(大阪桐蔭高)の江村が打てばカッコがついたけどな。久しぶりの打席が甲子園で燃えたよ。ええ仕事ができたね」としてやったりだった。
ロッテ井口資仁内野手(38)が阪神ルーキー藤浪から13号ソロを放った。1点を追う3回、2ストライクとなった後、3球目をジャストミートし、左中間席へ運んだ。
「打ったのはストレート。追い込まれていたから、コンパクトに打ったよ。タイガースには勝ててないし、相手は若い新人だから、何とかしないといけない」と話した。