わたしはかもめ2013年鴎の便り(6月)

便

6月12日

千葉ロッテ0−3横浜DeNA(QVCマリン)

DeNAが連敗を5で止めた。三浦は打たせて取る投球で散発の4安打に抑え、今季初完封で4勝目。打線は5回にモーガンの中前打で1点を先制、7回に多村の二塁打などで2点を加えた。ロッテは淡泊な攻めで今季初の4連敗。

123456789R
横浜DeNA0000102003
千葉ロッテ0000000000

ページトップ

番長に脱帽…ロッテ、散発4安打0封負け[サンスポ]

三浦の老獪なピッチングに手も足も出ず散発4安打の零封負け。伊東監督は「打てそうで打てない。緩急をつけられ、狙い球を絞れなかった。カットボールにやられた。あんなボールは見たことない」と脱帽した。交流戦Vも遠のく、今季初の4連敗。「とりあえず勝たないことには…。明日(13日)は打線を入れ替えるかもね」と渋い表情だった。

ページトップ

4戦で計5得点では…ロッテ4連敗、7年ぶり交流戦V遠のいた[スポニチ]

ロッテは今季3度目の零敗を喫し、今季初めての4連敗となった。

三浦の丁寧な投球に歯が立たず、わずか4安打。6回1/3を2失点だった西野を援護できず、7年ぶりの交流戦優勝が大きく遠のいた伊東監督は「打線のつながりも悪いし、四球も取れなくなっている」と頭を抱えた。連敗の4試合は計5得点と、貧打にあえいでいる。指揮官は「交流戦優勝どうこうを言える状況じゃない。打線を入れ替えて、何とかしたい」と打開策を練っていた。

ページトップ

伊東監督「打てなかったねー」[ニッカン]

ロッテはDeNA三浦に4安打完封負けし、今季初の4連敗を喫した。

今季初スタメンの5番大松尚逸内野手(30)が4打数2安打と唯一のマルチ安打をマーク。しかし、ほかは1回の井口資仁内野手(38)の中前打と、8回の荻野貴司外野手(27)の二塁打だけだった。

得点圏に走者を進めたのはこの8回のみ。伊東勤監督(50)は「打てなかったねー、打てそうで。両サイドにうまく散らされて、緩急もうまく使われてねらい球が絞れなかった」と相手をたたえた。交流戦順位は変わらず5位。「優勝とか言える状況じゃない。とにかく連敗を止めたい」と話した。

ページトップ

西野悔し…7回途中2失点●[ニッカン]

7回途中2失点と粘投したロッテ西野勇士投手(22)に、7勝目はつかなかった。初回からピンチをつくりながらも要所を締めていたが、5回に先制点を献上。7回に先頭打者を四球で出塁させ、犠打で1死二塁としたところで降板した。

6回1/3を5安打2失点。「調子自体はあまり良くなかったのですが、ランナーを出しても踏ん張ることができていましたが、無駄な四球が多かった。7回は先頭を簡単に出してしまい、失点につないでしまった。慎重にいきつつ、大胆に攻めていき、無駄な四球をなくしていかないといけない。7回も投げ切って次の投手へつなぎたかったのですが、ああいう形でマウンドを降りてしまい悔しいです」と話した。

ページトップ

ロッテ、今季初の4連敗…三浦に歯が立たず[サンスポ]

ロッテは4月28日以来の零封負けを喫し、今季初めての4連敗となった。三浦の丁寧な投球に歯が立たず、わずか4安打。伊東監督は「狙い球を絞りきれなかった。最後までつかまえきれなかった」と嘆いた。

連敗の4試合は計5得点と貧打にあえいでいる。現状を打開するために打線の組み替えも示唆した指揮官。交流戦で首位ソフトバンクと3ゲーム差となり、逆転優勝への道が険しくなったが「残り3試合。気を引き締めてやります」と前向きに話した。

西野
「無駄な四球が多かった。慎重にいきつつ、大胆に攻めていかないと。」(7回途中までで3四球を与え2失点)
斉藤投手コーチ
「ボールとストライクがはっきりしていた。四球を簡単に出していた。」(西野に)

ページトップ

ロッテ・大松、今季初先発で初安打[サンスポ]

ロッテの大松が「5番・一塁」で今季初めて先発出場した。2回の第1打席で、先頭として打席に立つと三浦の緩い変化球を捉えた。右前に運び今季初安打を放った。

2008年に24本塁打をマークした強打者も近年は好成績を残せていない。4月上旬から不振のために2軍で再調整していたが6月8日に再登録され「状態はいいので自信を持っていきたい」と話していた。雪辱を期す30歳がようやく今季の第一歩を踏み出した。

ページトップ

加藤コミッショナー「知らなかった」[ニッカン]

プロ野球の統一球を飛びやすく変更しながら公表しなかった問題で、日本野球機構(NPB)が12日、東京・内幸町の事務局で「釈明会見」を開き、下田邦夫事務局長(59)が独断で変更していたと発表した。加藤良三コミッショナー(71)は、騒動について謝罪したものの「私は(問題が発覚した)昨日まで全く知らなかった。事前に知っていれば公表していた」と、自身の関与については完全否定した。下田事務局長は辞任を示唆した。

会見の冒頭、加藤コミッショナーは統一球の仕様を変更していたことについて謝罪した。「私を含めボールの変更はないと説明してきたが、実際には(コルク芯を覆う)ゴムの成分に変化があった。選手の皆さま、球団の皆さま、関係各位にお詫び申し上げます」。ここまでは普通の謝罪会見だった。だが、その後は、驚くような釈明が続いた。

理解に苦しむような食い違いだった。前日、下田事務局長は「コミッショナーには相談して進めていた」と、コミッショナーの了承を得ていたと明かした。しかし、加藤コミッショナーは「私は昨日まで全く知りませんでした。(下田事務局長から仕様を変更する)経緯、経過、説明を受けたという認識はありません」と、関与を真っ向から否定し、下田事務局長の独断だったと説明した。

加藤コミッショナーは今季本塁打が増えたことについても「疑問はありませんでした。選手の能力に信頼を置いているし、工夫したというのもあるのだろうと思った」と話し「知っていれば公表していた」と繰り返した。結果的には組織のトップとして「ガバナンス(統治)」の問題を認めただけ。「批判には値すると思うが、隠蔽ではない」「不祥事だとは思っていません」など、開き直りとも受け取れるような言葉を連発した。

もう1つ不可解だったのは、井原事務局次長が公表した経緯と事実関係の説明。前日に報道陣に対して下田事務局長が発言した内容とは大違い。下田事務局長は、前日に発言した内容のほとんどを修正、または撤回する形となった。これについて、下田事務局長は「確かに昨日はそういう趣旨の発言をしたが、私も(記憶が)混乱していた。コミッショナーにご迷惑をかけた。全て私の責任です」と、頭を下げ続けた。さらに、下田事務局長は進退について「コミッショナーの判断にお任せしますが、私の心の中では当然考えている」と、辞任を示唆した。

一方で加藤コミッショナーが自らの進退に言及することはなかった。報道陣から何度も責任や進退について問われ「私の話も聞いていただきたいのですが」と、顔を紅潮させ語気を強める場面もあった。

加藤良三(かとう・りょうぞう)
1941年(昭16)9月13日、埼玉県生まれ。幼少は両親の故郷の秋田県で過ごし、その後、東京在住。成蹊高から東京大学法学部に進み、65年4月に外務省入省。サンフランシスコ総領事、アジア局長、総合外交政策局長、外務審議官などを歴任し、01年9月から駐米大使。08年5月に帰国、同年7月1日付で第12代日本プロ野球組織コミッショナー就任。現在3期目で任期は14年夏のオーナー会議まで。

ページトップ

嶋会長「選手もファンも納得できない」[ニッカン]

一夜明けても、選手からNPBへ対する不信感、失望感が続出した。労組日本プロ野球選手会の嶋基宏会長(28=楽天)は「悲しいといいますか。ボールが変わったことよりも、何も聞いていなかった。選手会との話し合いが1度もなかったので、少し寂しい」と落胆していた。

NPBへの要望を問われると「ベンチ前のキャッチボールや、リストバンド(の規制)もそう。全て結論が出てからしか、僕ら(選手会)のところに話がこない」と話した。5月13日の実行委員会で、来季からイニング間のベンチ前でのキャッチボール禁止を検討することが決まった際も、NPBから相談は一切なかったという。

元会長のヤクルト宮本も失望感を口にした。「飛ぶ、飛ばないの話ではなく、変わるなら先に言わないと。職業としている以上、ボールどうこうを知るのは当然だし、夏の検査でそういう結果があるなら、その時点で言うべき。極端な話をすると、(飛ぶと分かっていれば)去年辞めた選手で、もう1年できた選手がいたかもしれない」と指摘した。

前会長の阪神新井貴も「ファンや選手にちゃんとした説明責任を果たしてほしい。なぜ、今になって言わないといけないようになってしまったのか分からない」と言った。3人の会長経験者の言葉から、選手会とNPBの間に距離があることがにじんだ。

この日の広島戦後、加藤コミッショナーの会見の様子を伝え聞いた嶋は「自分のやっていることに責任を持って欲しい。仮に知らなかったとしても、組織のトップとして部下のやっていることに責任を持って欲しい。知らなかったでは、選手も、ファンも、納得できない。コミッショナーが各球団に行って、選手を全員集めて、直接、どういうボールを使っていたのか報告、説明をすればいいと思う」と、嘆きつつも提案を口にしていた。

ページトップ

ミズノ謝罪「選手やファン欺いた」[ニッカン]

仕様変更のあった統一球を納品していたミズノ社も「選手やファンを欺いた」と謝罪した。加藤コミッショナーらと会見に同席したミズノ鶴岡秀樹取締役は、NPBの意向で新たな反発係数の統一球を非公開で納めていたことに「コンプライアンスの観点から申し訳ない対応をしてしまったことを反省している。命懸けで戦っている選手、ファンを欺く形になり申し訳ない」と話した。

反発係数の変更は同社でも数人しか知らされていなかったという。各球団の担当者などから変更の情報が漏れる可能性について、同取締役は「この件を知っているのは数名。社員から(漏れることは)考えにくい」と説明した。

中心にあるコルク芯を覆う低反発素材の配合を少なくすることで、反発係数を高めるボールになるという。昨年までの“低反発球”と交じる可能性について、同社の久保田グローバルイクイップメントプロダクト部部長は「製造年月日で見分けることができる。交じる可能性はゲームにおいてはない」と否定した。

ページトップ

あきれた謝罪会見…加藤C「知らなかった」[サンスポ]

あ然、ぼう然の開き直りだ!プロ野球で使用する統一球を今季から飛びやすく変更しながら公表していなかった問題で、日本野球機構(NPB)の加藤良三コミッショナー(71)ら幹部と統一球の製造元であるミズノが12日、東京・内幸町の事務局で会見を行った。同コミッショナーは前日11日まで仕様の変更を知らなかったと驚きの釈明。混乱を招いたことなどへの謝罪の言葉は口にしたが「これは不祥事ではない」と開き直り、辞意を否定した。会見ではミズノとともに統一球の変更を進めてきた下田邦夫事務局長(59)が辞任を示唆した。

説明責任はおろか誠意すら見せなかった。午後8時から始まった加藤コミッショナーによる約50分間の記者会見。駐米大使まで務めた71歳にとって10台以上のテレビカメラの前で、100人以上の報道陣に対して釈明するのは屈辱以外の何物でもなかった。蒸し暑い会見場で時に声を裏返らせ、時に顔を真っ赤にして保身の言葉を連ねた。

「昨日(11日)まで全く知りませんでした。これは不祥事ではない。(下田事務局長ら部下から)ボールに変更が加えられたという説明はなかった。私がその事実を知っていたら公表したし、公表するべきだった」。

開き直りともとれる謝罪の言葉は小声で無数のカメラのシャッター音にかき消された。昨年から統一球の変更をミズノとともに進めたのは、NPB側では下田事務局長ほか、2人の職員だけ。「2日前まで、本当に変わっていないと信じていた。選手の調整の能力を高く評価していた」と、変更されていた事実をまったく知らなかったと打ち明けた。元官僚で組織のトップでありながらそれを恥じるそぶりも一切、見せなかった。そもそも“隠蔽”という批判は見当違いであり、辞める必要などどこにあるのか−というのが、加藤コミッショナーの言い分だった。

現場やファン、世間に対して混乱を招いたことについては「お詫びを申し上げます」などと謝罪したものの、今後については「これからは内部の意思疎通とガバナンス(統治能力)の強化に務めていきたい」と繰り返すばかり。進退について問われると「私の話も聞いていただきたい」と声を荒らげ、組織の長としての責任をどう考え、どう取ろうとしているのかをはぐらかし続けた。その姿勢に報道陣の間には半ば諦めにも似た空虚な雰囲気が漂った。

加藤コミッショナーが無責任な態度を取る一方で、前日11日に“飛ぶボール”への変更を「コミッショナーの了解を取りながら進めていた」と爆弾証言した下田事務局長は「(11日は記憶が)混乱していた」と一転して、自分の責任だとした。その上で「私の心の中では考えていることはあります」と辞任する考えを示唆した。

世間の常識がプロ野球の非常識なのか。知らぬ存ぜぬで通し、職を辞そうともしない加藤コミッショナーの球界での求心力が一層、低下したのだけは間違いない。

加藤良三(かとう・りょうぞう)
1941年9月13日、秋田県出身、71歳。成蹊高から東大法学部を経て65年に外務省入省。豪州、エジプト、米国の日本大使館勤務などを経て、アジア局長、外務審議官などを歴任。2001年から08年5月まで駐米大使を務めた。同年7月、日本プロ野球の第12代コミッショナーに就任。国際大会で選手が戸惑わないようボールを統一すべきと提案し、11年から米大リーグ公式球に近づけた低反発の「統一球」を導入した。
コミッショナー
NPBを代表し、統制をとる最高権威者。1951年からコミッショナー制度が施行。プロ野球界全体の利益を確保するために「関係団体等に対し指令を発することができる」などの権限を有し最終決定を下す。任免はオーナー会議が行い、任期は2年(再任が可能)。正当な理由なく任期中に解任されない。

ページトップ

[加藤Cトーク]アーチ増も「疑問に思ったことはない」[サンスポ]

≫変更の事実を知らなかったのか。
加藤コミッショナー
「昨日(11日)まで、全く知りませんでした。不祥事を起こしたとは思っていない。私がその事実を知っていたら公表したし、すべきだった。選手や世間に影響を与えたのは申し訳ないと思うが、これは不祥事とは思わない。」
≫不祥事ではないのか。
加藤コミッショナー
「批判には値すると思う。(球の)調整(変更)があったのを知りつつ、隠蔽したということは絶対にない。結果として(球を変えていないという)正しくない回答をしていたが、あえて意図して間違った回答をしようとはしていなかった。」
≫本塁打増などのデータを見て、球に関し疑問に思わなかったのか。
加藤コミッショナー
「疑問に思ったことはこれまでありませんでした。私自身は日本の天才の集まりであるプロ野球、選手の能力に相当、信頼を置いているから、その適応力や工夫があると思った。」

ページトップ

ミズノ社、ゴムの材質変更「重大な変化」[サンスポ]

日本野球機構の加藤良三コミッショナー(71)ら幹部と製造元であるミズノが12日、統一球問題で会見を行った。統一球を製造しているミズノ社の鶴岡秀樹取締役らも記者会見に同席。担当者はボールの芯のコルク材を覆うゴムの材質を変えていたことを明らかにした。「球そのものの反発係数を変えるというのは、重大な変化です」と解説した。統一球はアマの国際大会などでも使用されている上に、NPBと共に旧統一球の在庫を使い切ることを優先した。鶴岡氏は「コンプライアンス(法令順守)の観点から非常に申し訳ない対応をしたと反省している。命懸けで戦っている選手と、支えてくださるファンの方々を欺く形になり、申し訳ない」と謝罪した。

ページトップ

選手会長・嶋激怒!コミッショナー“辞任勧告”[サンスポ]

日本プロ野球機構(NPB)の加藤コミッショナーの謝罪会見を受けて、労組・日本プロ野球機構選手会、楽天・嶋基宏会長(28)=捕手=が12日の広島戦(Kスタ宮城)後、同コミッショナーを追及した。

「組織のトップとして、自分のやっていることや知らないこと、自分の部下がやっていることには責任を持ってもらいたいです」。

嶋は前日11日に選手会側の代表としてNPBと折衝。疑惑の解明に尽力し、怒りの矛先を今度は加藤コミッショナーに向けた。それは事実上の“辞任勧告”だった。

「コミッショナーには各球団に直接行ってもらい、説明してもらいたい。ファンにもです」と行脚してでも説明責任を果たせと注文した。

“飛ぶボール”騒動は1日にして球界全体に飛び火。選手会がこの日、登録約700人の選手に「事の顛末」をメールで一斉送信した。使用する道具の変更は直接、出来高などの契約問題にもリンクするだけに選手や球団が神経をとがらせるのは当然だった。

日本のエース、楽天・田中も「隠してもこうなることは分かっていた。選手、球団、ファンに失礼なのではないか。その体質がよくないと思う」とNPBを両断した。

お役所ともいうべき古い体質を改善すべし。嶋、田中のみならず怒りの声が一気に噴出した。

ページトップ

[統一球問題、現場の声]パ・リーグ[サンスポ]

プロ野球の統一球が変更されていたことが明らかになり、球界では12日、日本野球機構(NPB)の対応に対する不満の声が上がった。

ロッテ・伊東監督
「今日は飛ぶボールで、明日は飛ばないボールというのは困るけど、もうシーズンもここまで来ている訳だから、今まで通りやるしかない。ただ、なぜ(NPB側は)開幕前に言わなかったのか。言わなかった意味が分からない。」
ロッテ・井口
「反発係数の決められた数値の範囲内というのだったら、そんなに大騒ぎすることじゃないでしょう。以前(統一球導入前)は確かに飛びすぎで、あれは問題でしたけどね。野手からすれば、今がちょうどいいと思います。」
ロッテ・今江
「個人的には統一球に対応するよう努力してきて、ようやく花が咲いたかなと思っていただけに残念です。」
ソフトバンク・王貞治会長
「お客さんに楽しんでもらおう、よかれと思ってやってきたことでしょう。現時点で不都合は出てきていない。技術の世界で、去年より今年よりと考えながらやっていくことが永遠のテーマ。個人的に損してたり得してたりってことはないでしょう。」
ソフトバンク・本多
「打ってる人は感じていたことだった。何で今なんだろうという感じはある。やるのは選手だし、NPBに振り回されるようでは何のためにやってるのか分からなくなってしまう。」
日本ハム・島田球団代表
「(コミッショナーの会見を受けて)何で言わなかったのかな。それを隠蔽と捉えられてもしようがない。」
オリックス・井川
「面倒くさいことをやっているなと思う。ミズノの業者の人に聞いたら『変えてない』の一点張りだった。やられたぁ。そんな訳ないだろと思ってたけど。(去年までの)飛ばない時にやりたかった。」
楽天・星野監督
「今さら何言ってんだ。事前に分かっていたら、指導法も変わっている。」

ページトップ

加藤コミッショナー、飛ぶボール隠蔽「不祥事ではない」[報知]

日本野球機構(NPB)の加藤良三コミッショナー(71)は12日、公式戦で使用する統一球を昨季より反発力の大きい「飛ぶ」球に変更した事実を隠蔽していた問題で、都内のNPB事務局で会見を行い、変更の事実を「知らなかった」と主張した。選手及びファンには謝罪したものの、変更は下田邦夫事務局長(59)の独断とし「不祥事ではない」とも発言。自らの責任問題には当たらないとの見解を示した。

答えは知らぬ存ぜぬ、だった。午後8時から始まった会見は、約100人の報道陣が集結し、約50分間にわたった。だが、コミッショナーは昨季までの「飛ばなすぎる」ボールを修正していたという事実を「昨日まで全く知らなかった。説明は(下田事務局長から)なかった。知っていたら公表したであろう。申し訳なかった」と、繰り返し謝罪。だが、責任を問う声には「これは別に不祥事じゃない」と開き直った。

11日の選手会との事務折衝の後、隠蔽の事実を明らかにした下田邦夫事務局長らNPB幹部は、午前10時前から緊急会議を行い、数時間にわたり対応を協議。苦情電話は60件にのぼり、コミッショナーの辞任を求める声もあった。ボールの製造元であるミズノ社の担当者も訪れ、善後策を練った。下田事務局長は11日には「(変更は)コミッショナーに相談して進めていた」と明言していたが、この日になって急転。「昨日は混乱していた」とし、隠蔽にコミッショナーは関与せず、自らの独断によるものと強調した。

「加藤良三」と自らの名前が刻まれたボールを巡る問題。コミッショナーは今後「内部の意思疎通、ガバナンス(統治)強化に努めたい」と力説したが、ボール変更という一大事をまったく把握していなかったのならば、その統治力には大いに疑問が残る。

NPBと、製造元のミズノ社の説明によれば、下田事務局長はボールの反発係数が基準値を下回るケースがあったため、NPBが基準内に収まるよう反発力を高めるように調整したボールの製造を、昨年10月ミズノ社に依頼。ミズノ社ではボールの芯にゴムの成分を入れて、昨季より「飛ぶ」ボールに改良していた。この事実を知っていたのは、下田事務局長のほか、実務担当の2人だという。公表を控えた理由については「新旧の球が混在することで混乱を招かないため」としたが、この3人について今後、減俸などの処分が検討される模様だ。

下田事務局長は「心の中で思っていることはある」と話し、コミッショナーに進退を一任する意向。一方のコミッショナーは本塁打が激増している実態について「疑問に思ったことはない」と断言し、問題意識の差が浮き彫りになった。NPBは14日に臨時実行委員会を招集して12球団に事情を説明する方針だが、事態が収束するかどうかは不透明だ。

ページトップ

知らない、辞めない!加藤コミッショナー“ウソ統一球”謝罪だけ[スポニチ]

プロ野球の統一球を飛びやすく変更しながら公表していなかった問題で、日本野球機構(NPB)の加藤良三コミッショナー(71)が12日、東京・内幸町のNPB事務局で緊急会見。統一球の変更について聞いたのは11日とし、事実を隠蔽する意図はなかったと強調。その上で、自身の進退問題にも言及し、辞任の意思がないことを明らかにした。ただ、会見は「詭弁」とも取れる主張に終始。幕引きに必死な姿だけが印象に刻まれた。

統一球問題はついに球界トップの謝罪という事態に発展した。100人を超える報道陣と10台以上のテレビカメラの前で、加藤コミッショナーは切り出した。「選手の皆さま、球団の皆さま、関係各位におわび申し上げます」。

前日の労組・日本プロ野球選手会との事務折衝の中で、NPBがミズノ社へボールの変更を指示していたことが明らかになった。当初、下田邦夫事務局長は「昨夏にコミッショナーにも相談した」と話していたが、11日深夜になって「混乱していた」とし、ミズノ社への指示はコミッショナーに伝えていないと前言を撤回。この日の会見で加藤コミッショナーは「私が知ったのは昨日(11日)が初めて」と自らの関与を否定し、「知っていたら公表した。公表して悪いことは何もなかった」と続けた。

もし、その言葉を信じるなら、コミッショナーとして機能していないことを自ら明かしたも同然だ。むろん「知らなかった」では済まされない。プロ野球の最高責任者であり、統一球を自ら主導して導入したにもかかわらず、変更の事実を知らなかったとすれば、それこそが大問題だ。NPBで、統一球の変更を知っていたのは全部で2人という。12球団にも報告せず、コミッショナーにも相談せずに事務局だけで決めたことになる。密室で球界の大事が進行し、コミッショナーがその事実を知らされていないのなら、NPBはプロ野球の統括機関として機能を失っていることになる。

開幕後に本塁打が増えたことで各方面から「ボールが変わったのではないか」と指摘を受けながら否定し続けたことに、コミッショナーは「批判には値するが、隠蔽ではない」と言い切り、「天才集団であるプロ野球を信じております。(打者の)工夫や適応力でこうなった」と認識していたと続けた。だが、今年4月と6月に計測した反発係数の数値は確認しているという。その上で今季の統一球に変更が加えられたことを知らなかったというのはあまりにも説得力に欠ける。

さらに加藤コミッショナーは自らの進退問題についても「私は不祥事だとは思っていない」と、時に怒気といら立ちを込めた口調で繰り返した。対照的に下田事務局長は「全て私の責任。コミッショナーの判断にお任せしております。私の心の中では考えていることはある」と辞任を示唆。ここでコミッショナーは「事務局のガバナンス(統治)強化に努める。その責任は私にある」と、ようやく責任の所在を自らとした。

NPB事務局では下田事務局長らが早朝から協議、対応に追われたが、加藤コミッショナーが訪れたのは午後8時からの会見の直前。決して説明責任を果たしたとまでは言えないこの日の会見。選手会関係者の1人は「統一球は加藤コミッショナーが始めたし、メンツ、プライドの問題でしょう。責任は重い」とため息交じりに語った。この会見で決して幕が下りた訳ではない。むしろ、NPBの隠蔽体質をあらためて浮き彫りにした感が強い。

加藤良三(かとう・りょうぞう)
1941年(昭16)9月13日、秋田県生まれの71歳。東大から65年に外務省入り。オーストラリア、エジプト、米国大使館勤務などを経て、アジア局長、外務審議官などを歴任した。01年10月から08年5月まで駐米大使を務め、08年7月に第12代コミッショナーに就任。長嶋茂雄、王貞治両氏らとも親交が深い。11年に野球の国際化を目指し、大リーグの公式球に近い低反発の「統一球」を導入した。

◇統一球の調整経緯

日本野球機構(NPB)が説明した統一球の調整の経緯は次の通り。

2012年9月10日
ミズノ社と統一球調整の可能性について検討開始。
9月14日
13年シーズンへの発注期限を10月中旬と確認。
10月4日
下田邦夫事務局長からミズノ社に発注を説明。現場の混乱を防ぐために公表しないことを下田事務局長が決定。NPB内の情報共有は事務局長と実務担当者の2人に限定。
13年2月初旬
新旧の球の切り替えを開始。
3月のオープン戦中
新旧の球の切り替え終了の報告を受ける。

ページトップ

加藤コミッショナー「不祥事ではない」、隠蔽とは違う[スポニチ]

◇加藤コミッショナーと一問一答

≫今回の件で事実は把握していたのか。
加藤コミッショナー
「全く知らなかった。疑問に思ったことも、(NPBの)事務局から変わったという説明を受けたことはない。私のガバナンス(統治)に対する監督不十分だった。反省している。」
≫結果的に隠蔽したことになるのでは?
加藤コミッショナー
「事務局から説明はなく、私が知ったのは昨日(11日)。もし私が事実を知ったならば、その時点でNPBの方針として12球団を含めて選手に対して公表しただろうし、すべきだった。」
≫波紋は大きい。責任の所在は?
加藤コミッショナー
「私もつい2日ぐらい前まで色んな方から、統一球が変わったんじゃないのという質問を受けた。統一球は変わっていませんと、本当に心から信じて言ってきた。」
≫自身の進退は?
加藤コミッショナー
「責任云々について、私は不祥事を起こしたと思っていない。情報の流れが悪かった。選手、世間に影響を与えたことは申し訳ないと思っている。」
≫統一球の問い合わせに、変更はないと欺き続けてきた。十分、批判に値するが?
加藤コミッショナー
「批判には値すると思う。私は変更があった、調整があったことを知りつつ、それを隠蔽して変化がないと言い続けてきたのではない。そういうことは絶対にない。あえて間違った回答をしようと意図してやった訳でない。誤解が生じ皆さまにご迷惑をお掛けしたことはお詫びする。」
≫反発係数のデータを見て、おかしいと気付かなかったのか。
加藤コミッショナー
「日本の選手は適応力が高いし、バットとかその他含め、だんだん自らを統一球に合わせてきている。天才集団の集まりであるプロ野球選手の能力に、相当信頼を置いている。」
≫なぜ開幕前に公表できなかったのか?
加藤コミッショナー
「そういう段取りになっていることを知らなかった。知らなかったのはガバナンスである私の責任。最高責任者としての責任がある。」
≫ボールには加藤コミッショナーの名前が入っているが。
加藤コミッショナー
「アメリカでも韓国、台湾でも同じようなことになっている。ボールはボール。統一球という位置づけは全く変わらない。不祥事があった訳でない。」
≫不祥事、隠蔽でもない。今回の件は何か?
加藤コミッショナー
「私が状況を知らなかった。私の罪であり、申し訳なかった。反省する。その責任は私にある。」

ページトップ

嶋選手会長「知らなかったでは選手もファンも納得しない」[スポニチ]

加藤コミッショナーによる「知らなかった」発言。労組・日本プロ野球選手会の嶋会長(楽天捕手)はKスタ宮城での広島戦の試合後、「知らなかった、では選手もファンも納得しない。仮に知らなかったとしても、組織のトップとして部下がやっていることに責任を持って欲しい」と厳しい表情を崩さなかった。

11年に導入された「飛ばない」統一球。本塁打数が激減したことで、選手会は12年4月の事務折衝で、当時の新井選手会長(阪神)が「面白みがない。野手だけでなく、投手からも(統一球は)どうなのかという意見を聞いている」とNPB側に見直しを求めた。それが1年以上が経ち、シーズン途中で突然、ボールが変わっていたことが明らかになった。この日朝には、選手会事務局が12球団の全選手に経過報告のメールを一斉送信。嶋会長は「コミッショナーは12球団を回って、選手の前でどういうボールを使っていたのかの報告や経過の説明をするべき」と力説。NPB側による現場への説明責任を求めた上で、「ファンの方々に対してもそう。野球界にもっと目配り、気配りをして欲しいと思う」と締めた。

阪神・新井
「(導入の際も一方的に)国際的なボールにするということを言われた。いつも、そう。話し合ってから決めましょうと言っているのに、勝手に決められた後で聞かされる。なぜ今になって、そういうことを言わなければならないのか理解できません。」

◇現場の監督らの声

ソフトバンク・王球団会長
「突然のことでびっくりしている。そもそも行き過ぎ(飛び過ぎ)で統一球にしたんだから、兼ね合い(落としどころ)が難しい。野球界活性化のためによかれと思ってやったことだけど、今の時代は『こうしました』と公表した方が悪意に取られない。」
阪神・和田監督
「(去年からの変化は)現場は肌で感じていたこと。全く驚きはない。飛んでも飛ばなくても同じ条件。それが統一球だからね。(公表が遅くなった点)そこは残念だけどね。」
巨人・原監督
「事実に関して100%把握できない状況。簡単にコメントを出すべきではない、それくらい重要な問題として受け止めている。」
広島・野村監督
「結果を見たら分かるんじゃない?条件は同じだけどよーいドンの時に話があれば良かったのかな。選手はかわいそうだと思う。」
中日・高木監督
「やっている方は分かっとったよ。変わっていない、と言っている方がおかしい。」
DeNA・中畑監督
「飛ぶボール、飛ばないボールは12球団が同じ条件でやっている。それ自体は問題ないが、その(変更)前にあるべき説明がなかったことが問題。」
ヤクルト・小川監督
「関係者に聞いても『変わってない』と一点張りだった。だまされたのか、という気持ち。」
ロッテ・伊東監督
「そもそも何で隠す必要があったのか。シーズンが始まる前に伝えれば良かったし、嘘をつく理由が分からない。我々もクリーンなイメージでやりたいので。」
ソフトバンク・秋山監督
「遅いよ。隠すことない。今更発表することでもない。印象的には先に言った方が良かった。」
西武・渡辺監督
「やっぱりね。変わるなら変わるで良いけど今年は飛ぶボールということである程度の対策はしていた。変える、と言ってくれたら何の問題もなかった。」
日本ハム・栗山監督
「プロである以上、与えられた環境で命懸けでプレーする。何で隠す必要があるのか知りたいというのはあるが、個人的に経緯を理解できていないので、それ以上のコメントはできない。」

◇選手の声

広島・前田健
「感触がガラッと変わったわけじゃないし、自分が投げている時はあまり感じなかった。途中で言うなら最初から…という気持ちはありますが、成績が一からになる訳でもない。」
中日・山本昌
「僕は色んなボールでずっとやっているから。開幕前に一言、言ってくれれば済む話。何を隠す必要があったんでしょうね。」
DeNA・ブランコ
「どんなボールでもきちんと打てば飛ぶし、自分にはそれだけのパワーがある。」
ヤクルト・バレンティン
「今シーズンの1日目から、過去2年と違うと感じていた。軽く振っただけでも入るからね。」
日本ハム・中田
「別に何とも思わない。ただ、俺みたいな選手が3割打っていたり、他の選手も含めて本塁打が増えているのはそういうことなのかな、と思う。」

◇統一球に球団関係者と識者の声

巨人・原沢敦球団代表兼GM
「去年の暮れ、ボールについて各球団どんな意見を持っているのかと。それで巨人軍としての考えを伝えて、取り扱いはNPBに一任した。それで我々としては終わっているのではないかな。具体的にどうするという説明は受けていないけれども。」
日本ハム・島田利正球団代表
「微調整しますと言えば、誰も何も言わなかった。黙っておく必要もなかったし、混乱もしなかった。」
黒鉄ヒロシ氏(漫画家)
「統一球の変更がなぜばれないと思ったのか、なぜそれを隠そうと考えたのか不思議でならない。統一球を変えるなら、選手やファンも交えオープンな場で議論すべきだった。記録に影響が出ている可能性があり、選手は腹が立っていると思う。特に投手には迷惑な話だ。野球は記録のスポーツ。記録で選手の労働条件が決まったりする。NPBはそんなことも分からないのだろうか。」
やくみつる氏(漫画家)
「NPBの中に、現場上がりの人がいたのだろうか。現場出身の人なら、決して小さな問題とは捉えなかったはずだ。選手にとって数字、そして結果につながる重大な問題だ。コミッショナーは存在感があまりないとはいわれているが、今回それをあらためて浮き彫りにした。統一球を納入していたメーカーの責任も免れないだろう。現場との意識の隔たりがこの問題を生んだ。」

ページトップ

ミズノ社「重大な変化」公表できず…謝罪「欺く形になり申し訳ない」[スポニチ]

会見に同席したミズノ社の鶴岡秀樹取締役も「命懸けで戦っている選手と、支えてくださるファンの方々を欺く形になり、申し訳ない」と謝罪した。

統一球を製造している同社の担当者は会見で、ボールの芯のコルク材を覆うゴムの材質を変えていたことを明らかにした。天然ゴムに低反発性のゴムを混ぜることで反発力を調整しており、その配合比率を下げることで反発係数を上げたと説明。プロ野球の使用球の反発係数は、0.4134〜0.4374に収まるように定められている。11年の導入時、統一球は下限の0・4134を目指していたが、それを下回るものがあったため、今季の球は目標を0.415〜0.416に設定。時速144キロの球を126キロのスイングで打ち返し、打球の角度が27度だった場合、飛距離が約40センチ伸びるといい、ミズノ社は「重大な変化」と表現した。

一方で、各球団の用具担当者から選手らに統一球の変更情報が漏れていた可能性について、鶴岡取締役は「(球を)変えたこと自体、ミズノでも数人しか知らない。選手に漏れることはなかった」と否定した。

ページトップ

選手会弁護士、ネットでコミッショナー辞任要求[スポニチ]

日本プロ野球選手会の石渡進介弁護士が、ネット上に自身の署名を入れたコラムを掲載。

コミッショナー事務局の対応を「不誠実」とした上で、加藤コミッショナーの辞任について言及した。コラムは「加藤コミッショナーは統一球の刻印とともに退場すべき?」と題されたもの。その中で同弁護士は「自らの直筆サインまでボールに刻印した加藤コミッショナーのプライドのようなものが透けて見えてこないであろうか」とし、「“自らのプライドの象徴とも言える統一球の刻印とともに退場すべき”と言っても批判されることはないであろう」としている。

ページトップ