ロッテの伊東監督が打線の大幅なテコ入れを予告した。
この日のDeNA戦(QVCマリン)が雨天中止。4連敗中の得点はわずかに5と深刻な貧打に陥っており「オーダーの予想は難しいと思うよ。多分、当たらないんじゃないかな」と不敵な笑みを浮かべた。14日に組み込まれたことで3連戦となるが「残り3つとも勝ちたい。3連戦の方が戦いやすいしね」と前向きにとらえていた。
ロッテの伊東監督は4連敗中とあって雨天中止を前向きに捉えた。
この日の試合が14日に組み込まれたことで、交流戦最後のカードとなる15日からの中日戦と合わせて3連戦となった。「2連戦は難しい。連勝、連敗があるので。調子が悪い時は(2連戦を)あまりやりたくない」と歓迎する。打線が湿りがちなだけに「調子が悪くなったので入れ替えようと思う」と思い切ったてこ入れの可能性を示した。
統一球が今季から秘密裏に変更されていた問題で、日本野球機構(NPB)の釈明会見から一夜明けた13日、都内のNPB事務局には朝から抗議の電話が殺到し、職員が対応に追われた。広報担当者は「午前10時の業務開始から8本ある電話回線にひっきりなしにかかってきました。正確な数はカウントできませんでしたが、200件以上はあった」と、説明した。「NPBは説明責任をちゃんと果たして欲しい」、「加藤コミッショナーは辞めるべき」という厳しい意見が多かったという。
事態を沈静化させるための会見が、逆にファンの怒りに火をつけた。NPB公式サイト内の「ご意見箱」にも多くの苦情メールが届いた。関係者によれば、加藤コミッショナーが「不祥事だとは思わない」など“無責任発言”を連発した会見を境にメール数は急増。12日夕方まで900件だったメールは13日午後には約4000件まで増えたという。
ファンだけではなく、統一球仕様変更を事前に知らされていなかった選手からも不満の声が出ているため、NPB下田事務局長は14日に緊急の12球団代表者会議を開いて事情説明と謝罪を行うことを明かした。会議には加藤コミッショナーも出席する予定。また、15日以降はNPBの担当者が各球場を回って選手に直接謝罪する“お詫び行脚”を検討しているという。
プロ野球の統一球を飛びやすいように変えながら公表していなかった問題で、日本野球機構(NPB)の下田邦夫事務局長(59)は13日、加藤良三コミッショナー(71)が出席して12球団の代表者に経緯を説明する会議を14日に開くことを明らかにした。前日の会見で「これは不祥事ではない」と開き直り、辞意を否定した加藤コミッショナーの説明に注目が集まる。また、下田事務局長は、15日以降に事務局の担当者が各球場を訪れ、監督、コ−チらに直接謝罪することを示唆した。
統一球の変更問題で揺れる中、加藤コミッショナーが12球団に事情を説明することになった。
NPBは昨年までの検査で反発力が規定より低い球が多かったとして、製造元のミズノ社に反発力を上げるよう調整を依頼し、今季新しい球を使っている。11日に開かれたNPBと日本プロ野球選手会の事務折衝で明らかになったが、12球団にはまだ正式な説明をしていなかった。
統一球変更が知らされなかったことで、選手会だけでなく、監督ら現場からは不満が続出。12日の記者会見で同コミッショナーは「知らなかった」と関与を否定するなど、騒動が大きくなっているだけに同コミッショナーが直接、12球団へ事情を説明することで、沈静化を図る狙いだ。
ただ、混乱は収まりそうにない。前夜の同コミッショナーの会見を受け、東京・内幸町のNPB事務局では、8回線ある電話は朝から鳴りっぱなし。確認できただけでも200件以上の抗議が殺到し、職員はその対応に追われた。
広報担当も「私が受けた内容のほとんどは、説明責任を果たしていない、でした。コミッショナーは責任を取って辞めるべきだ、というのもありました」と説明した。
NPBのホームページも前日からこの日午後4時まで、4000件にものぼる抗議メールで炎上した。東日本大震災で開幕時期でもめた2年前に匹敵するものだった。
その“火消し”の第1弾が、12球団への謝罪と事情説明だった。また、統一球の変更を“隠蔽”したとされる下田事務局長は、現場の監督、コーチ、選手への謝罪と事情説明のため、事務局担当者が各球場を訪れることを検討。15日にはQVCマリン、16日は西武ドームを訪問するという情報もある。
同事務局長は、その上で「辞意」を表明。「コミッショナーに身柄を預けた」としており、事務局の責任者として幕引きを図る構えだ。
ただ、殺到した抗議電話、メールが示す通り、「知りませんでした」「不祥事ではない」と最高責任者とは思えない言葉を口にした同コミッショナー。この日は事務局に姿を見せなかったが、責任を問う声は収まりそうにない。
プロ野球の統一球を飛びやすく変更しながら公表しなかった問題で、加藤良三コミッショナー(71)が問題の責任を取って退任する可能性が浮上した。13日、一部の球団幹部が明らかにした。事実を隠蔽する意図はなかったなどと主張した12日の同コミッショナーの会見に、12球団の関係者からは不満の声が噴出。臨時オーナー会議を招集して責任問題を追及する方向で、退任を求める動きが強まるのは必至の情勢となった。また、NPBの下田邦夫事務局長(59)が辞任する可能性が高まった。
謝罪だけに終わった加藤コミッショナーの会見から一夜明け、球界内の不満の声は球界のトップに集中した。そのほとんどが問題の責任を問うものだ。ある球団幹部は厳しい口調で言った。
「コミッショナーの言動が12球団の総意と認識されるのは困る。昨夜(12日)の会見での対応は目に余るし、オーナー会議で責任問題に発展するのではないか」。会見で同コミッショナーは、統一球の変更を知らされていなかったとし、公表しなかったことには「批判には値するが、隠蔽ではない」と言い切った。この主張に球界の最高責任者としてあまりに無責任と指摘する声が相次いだ。知らなかったのが事実なら日本野球機構(NPB)が統括機関として機能していないことになり、その責任も問われる。別の球団幹部は「7月の前に臨時オーナー会議を開くことになるのでは」とした。
今年の定例オーナー会議は7月10日の予定。しかし、球界内に、緊急に議論すべき問題が生じた場合は議長(現在は宮内義彦議長=オリックスオーナー)が臨時で招集することができる。12球団の関係者は、今回の統一球の問題はオーナー会議の議題として取り上げるべき案件だとそろって指摘した。今月中にも臨時オーナー会議が招集される可能性は高く、その席で加藤コミッショナーが最高責任者として問題について責任を追及されることは間違いない。
野球協約では「コミッショナーの任免はオーナー会議が行う」とされている。また、一方で「任期を2年とし(中略)正当な理由なく任期中に解任されない」とある。今回の問題は、コミッショナー解任の正当な理由に当たるかどうか。全ては12球団のオーナーの判断に委ねられるが、昨年7月のオーナー会議で再任が承認された際には複数球団が事前に反対した経緯もある。11年の東日本大震災による開幕延期問題でもその指導力を問う声が上がっており、各オーナーに不信感が募っているのも確かだ。
会見で辞任の意思がないことも表明した加藤コミッショナー。14日には臨時代表者会議に出席するが、同コミッショナーの責任を問う声は球界で強まるばかりだ。
下田事務局長が14日の臨時代表者会議で、問題の責任を取り辞任を申し出る可能性が出てきた。
統一球の変更については昨夏からNPBの実務担当者3人だけで進められ、ミズノ社へも公表しないように指示。一連の対応の責任者が下田事務局長だったという。12日の会見では「全て私の責任。コミッショナーの判断にお任せしております。私の中では考えていることはある」と辞意を漏らしていた。下田事務局長は09年9月にNPB事務局長に就任。今回の問題では責任を一身に背負う形になるが、すでに一部の関係者には辞任の意向を伝えているという。
NPBの下田邦夫事務局長が統一球問題について12球団選手会への事情説明と謝罪を15日から開始すると明かした。
下田事務局長は「本人が行くのはどうかという声がある」とし、事務局代表として井原敦、沼沢正二両局次長が各球場を訪問する予定。下田事務局長の同行も検討されているが説明などは両局次長が担当する。
日本野球機構(NPB)が、今季から統一球を極秘裏に飛びやすく変更していた問題で、NPBホームページには、12、13両日で抗議のメールが約4000件も届く事態になった。その多くが「加藤コミッショナーは辞めるべき」「説明責任は果たせ」という一連の騒動の責任を球界トップに問うもの。午後6時までに寄せられたメールの大半が、12日夜にコミッショナーが行った会見後に書かれたもの。NPB関係者は「一昨年の震災による開幕延期騒動以来の反響の大きさ」と驚きの声を上げた。
また午前10時の始業と同時に抗議電話も殺到。8本ある回線がパンク状態に陥り、業務に支障を来したという。約200本の電話も大半は、コミッショナーの責任を問うもの。12日の抗議電話は60件にとどまっており、一気に3倍増となった。
当のコミッショナーは、下田事務局長と逐一電話で連絡を取りながら、13日以降の対応を協議したというが、ファンから直接抗議を受けるのは“隠蔽”の事実を知らなかった局員達。ある局員は「これが仕事なので…」と話した。
日本野球機構(NPB)が、今季から統一球を極秘裏に飛びやすく変更していた問題で、機構のナンバー2にあたる下田邦夫事務局長(59)が辞意を固め、加藤良三コミッショナー(71)に伝えたことが13日、分かった。NPBは14日に臨時の12球団代表者会議を招集し、事情説明と謝罪を行う。コミッショナーは所用で終日都内のNPB事務局には姿を見せなかった。
コミッショナーが統一球変更を「全く知らなかった」とし、辞任の可能性も一蹴した衝撃会見から一夜。改良を独断で進めたとされる下田事務局長が、自身の進退問題に言及した。「辞任する考えか?」との問いに、「私の考えは決まっている。昨日(12日)コミッショナーに口頭で伝えた」と、引責の意思を伝えたことを明らかにした。コミッショナーは「コンプライアンスの中で判断する」として、処遇は預かりとなっている。
14日は騒動を収拾するための会議で、コミッショナーも出席する。下田事務局長は会議の意図を「謝罪と事情説明。(変更された統一球の)反発係数についての詳しい説明をしたい」と説明した。出席予定者は、納得のいく説明を望んでいる。西武・飯田球団専務は、11日時点で改良に関与したとされたコミッショナーが、12日の会見では一転関与を完全否定したことに「どうしてこうなったのか、発言が変わっているのは真実か、なぜか、という話は当然出る」と追及の構えを見せた。
下田事務局長を含めた担当者は、15日のロッテ・中日戦(QVC)から選手へ謝罪と事情説明を行う12球団行脚を開始する予定。だが、騒動は簡単に収まりそうもない。