わたしはかもめ2013年鴎の便り(6月)

便

6月29日

千葉ロッテ3x−2福岡ソフトバンク(QVCマリン)

ロッテが今季5度目のサヨナラ勝ち。2−2と追いつかれた直後の9回、1死一、三塁から代打サブローが右前打で決めた。益田が2勝目。終盤に粘ったソフトバンクだが、ファルケンボーグ、千賀がいずれも本来の切れを欠いた。

123456789R
福岡ソフトバンク0010000012
千葉ロッテ100000011x3x

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サブロー12年ぶりサヨナラ打[ニッカン]

ロッテのサヨナラ勝利を決めたのは、サブロー外野手(37)だった。9回1死一、三塁。8回に代走で出た3番伊志嶺の代打で登場した。マウンドは千賀。初球の真ん中155キロを、右前にはじき返した。サヨナラ安打は01年8月31日・西武戦で豊田から打って以来、実に12年ぶり。「初球からいくつもり。狙いは直球1本。(11年に所属した)巨人の時からオンとオフの切り替えができるようになった。巨人で代打が多かったから、その経験が生きている」。37歳ベテランの経験と技の詰まった劇的安打だった。

一塁を踏むと、ナインに囲まれた。駆け寄った今江からは「ありがとうございます!」と叫ばれた。今江は直前の9回表、無死一塁で三塁ゴロをジャックルし、二塁へ悪送球。併殺のはずが無死一、三塁とし、結果的に同点にされた。今江は「西野にも益田にも申し訳なかった。サブローさんが打ってくれて、感謝です」と話す。今江に対し、サブローは「オレが打てなくても、お前が打ってたよ」と語りかけた。仮にサブローが凡退していれば、次打者は4番・今江だった。ミスした後輩の心を癒やすのに十分な言葉だった。

伊東監督は「若い人中心でモチベーションを保つのも難しい中、準備してますから。チームを救ってくれた」と最敬礼。出番は少ないが、サブローは「いつまでも僕らが出ていても強くはならない」と方針を理解。さらに「できることをきっちりやろうと思っている」と言う。縁の下で支える力が、今季5度目のサヨナラ勝ち、16度目の1点差勝ちをもたらした。

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成瀬2軍、無期限で肉体改造[ニッカン]

ロッテ成瀬善久投手(27)が29日、無期限の肉体改造ミニキャンプのため、出場選手登録を抹消された。前日28日のソフトバンク10回戦(QVCマリン)は5回3失点で4試合連続のKO。伊東監督は前日、「調整方法は完全に任せてきたけど、変える必要がある。走り込んでる姿を見たことがないしな」とランニング量を増やすよう、練習方法の変更を求めたところ、この日の試合前に左内転筋の違和感を訴えたという。同監督は「期限は設けない。(再昇格は)完投できる体力がついたら。肩のスタミナも含めて。(その期間)エースを失う形になるが。彼には奮起してもらいたいし、エースの宿命、責任を理解して欲しい。僕は特別扱いしない」と話した。

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ロッテ、サヨナラ勝ち!代打サブローが救った[サンスポ]

代打サブローが殊勲打を放った。2−2の9回1死一、三塁でソフトバンクの快速右腕、千賀から右前適時打。ロッテは今季5度目のサヨナラ勝ちだ。

「(狙い球は)直球一本。代打だから開き直って、初球からいこうと決めていた」。

経験が生きた。2011年の巨人時代、代打で打率.333(21打数7安打)をマーク。この日は8回に出番が1度は消滅したが、「巨人にいるときにオンとオフの切り替えができるようになった」という。さらに本拠地でのベンチスタート時は試合序盤まで室内練習場で打ち込む努力が、劇的勝利につながった。

首位を走るチームは若手が台頭。05年と10年の日本一を知る37歳は「いつまでも僕らが出ていては強くならない。僕はできることをキッチリやるだけ」と控えめに笑った。

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ロッテ・成瀬、不調抹消…無期限で2軍へ[サンスポ]

ロッテ・成瀬が29日、左内転筋の張りのため、出場選手登録を外れた。1日の巨人戦で6勝目を挙げて以降、4試合連続で白星がなく、事実上の再調整だ。伊東監督は「投げられないほどではないが、最近は状態が上がってこない。(1軍復帰への)期限は設けない」と明言。「走らないことには足腰が鍛えられない。エースを失うが、彼にもう1度奮起して欲しい」と復活を願った。

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ロッテ・ブラゼル入団会見、日本Sで虎戦希望[サンスポ]

新外国人のロッテ・ブラゼルが29日、入団会見を行った。昨年まで阪神に在籍し、「日本シリーズに出場して優勝を勝ち取りたい。阪神と対戦?そうなったら楽しくなる」と抱負を語った。日本通算118本塁打の大砲。今季、米独立リーグでプレーした33歳は「日本で最後のチームになるぐらいロッテにいたい」と意欲を見せた。背番号は32で、就労ビザを取得次第、チームに合流する。

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ロッテ・井口が死球で途中交代、次戦は様子見て[サンスポ]

ロッテ・井口資仁内野手(38)が1回、左肘に死球を受け、2回の打席で代打を送られた。病院には行かずにアイシング治療などを行った。30日の出場は当日の様子を見て決める。

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サブロー代打初球一振りサヨナラ、155キロ打ち抜いた[スポニチ]

若手から容赦ない祝福とはいかない。それだけ年季の差がある。37歳のサブローは、歓喜の輪で人差し指を突き上げた。犠飛や押し出し四死球はあったが、サヨナラ安打となると、01年8月31日の西武戦(千葉マリン)以来12年ぶり。しわをたたえた優しい表情に喜びを込めた。「前は結構、サヨナラは多かったんですけどね。12年前のことも覚えてますよ。久しぶりだね」。

頭は冷静に、心は熱かった。同点の9回1死一、三塁という絶好の場面に代打で登場。自分の打てる球は何かを考えた。その答えが速球だった。「千賀の球は速いが速球一本。ここ何日か、速い球に対してきれいにバットが出ている感じがあった」。そして気迫。「一塁走者が走ったら、歩かされる。初球に集中していた。自分で決めたかった」。やや外寄り高めの155キロ速球をはじき返した打球は、糸を引くように右中間へ転がった。

8回に1点を勝ち越した後の2死二、三塁。ここでも代打準備したが、伊東監督の「もう一山ある」との考えで見送られた。仕切り直しの打席だったが「もう慣れました。巨人の時(11年)は代打が多かったし、オンとオフはできている」。チーム68試合目で先発出場は25試合しかない。実戦不足を、本拠地では試合序盤までマシン打撃でバットを振り、ビジターでは全体練習より前に若手に交じって球場で早出練習を行う。その努力をみんなが知っている。

9連戦の8戦目。ナインの疲労もたまっている。しかも、負ければ2位に1ゲーム差と詰め寄られる可能性があった。1点リードの9回に失策も絡んで同点とされた直後の千金打。伊東監督も「チームを救ってくれた」と最敬礼だ。失策を犯したPL学園の後輩・今江に「ありがとうございました」と抱きつかれたが「俺が打たなくても(次打者の)おまえが打ってるよ」と優しく語り掛けた。

「いつまでも僕ら(ベテラン)が出ていても強くはならない。ウチは連勝もあるが、連敗の多い伝統がある。だから連敗しなかったのが大きい」。若手の勢いが目立つ今年のロッテだが、サブローの存在がチームの安定を生んでいる。

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井口死球交代も「骨に異常はないと思う」[スポニチ]

日米通算2000安打にあと24本のロッテ・井口は初回に左肘に死球を受け、3回の第2打席で代打を送られた。

肘当ての上からだったが、関節部への死球で、腫れもひどく、アイシングと電気治療が施された。伊東監督は「当たり所がひどくて結構腫れているが、骨には異常はないと思う。明日(30日)は大丈夫でしょう」と語った。

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成瀬に2軍で強制キャンプ、伊東監督「期限設けない」[スポニチ]

ロッテの伊東監督がエースの成瀬に2軍での強制ミニキャンプ指令を下した。4試合連続で勝ち星から遠ざかる左腕は内転筋の張りがあり、この日、千葉市内の病院で検査を受けた。

出場選手登録抹消の理由について、指揮官は「故障ではない。もう1度体力、肩のスタミナをつくってもらうため。期限は設けない」と語った。投手陣のやりくりは苦しくなるが「エースの宿命、責任を感じて、違う姿を見せて欲しい」と語った。

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ブラゼル入団会見「日本シリーズで阪神と!」[スポニチ]

昨季まで阪神でプレーしたロッテの新外国人、クレイグ・ブラゼル内野手(33)が29日、QVCマリンで入団会見を行った。

背番号32のユニホームを着た助っ人は「目標は日本シリーズでの優勝を勝ち取ることだ。阪神と対戦となったら楽しいことになる」と古巣を倒しての日本一を誓った。日本5年間で通算118本塁打。就労ビザが下り次第、出場選手登録が可能になるが、30日には打撃練習を披露する。今季は米独立リーグでプレーしており「準備はできている。ロッテが最後のチームとなるように活躍したい。監督に言われればマーくん(球団マスコット)にもなるし、三塁もやる」と決意をのぞかせた。

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元ロッテのミラー氏遺体で見つかる、死因の特定急ぐ[スポニチ]

元ロッテ投手で、大リーグ4球団でもプレーしたジャスティン・ミラー氏が、26日に自宅のある米フロリダ州内で遺体で発見されたことが分かった。享年35。同州ピネラス郡の保安官事務所は死因の特定を急いでいるが、発見された具体的な場所は明かしていない。

ミラー氏は米カリフォルニア州出身で、右投げ右打ち。97年にドラフト5巡目でロッキーズと契約。02年にブルージェイズでメジャーデビューを果たし、この年は先発などで9勝を挙げた。メジャー通算成績は216試合24勝14敗、防御率4.82。06年途中からボビー・バレンタイン監督率いるロッテに入団したが、12試合で0勝1敗、防御率10.80。スキンヘッドと両腕、足首のタトゥーなども話題を呼んだ。

今江
「全身にタトゥーがあったし、短い期間だったけどユニークな選手だったと覚えています。」

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成瀬、無期限2軍!伊東監督「足腰鍛え直せ」[報知]

ロッテの成瀬善久投手(27)が29日、出場選手登録を抹消された。ここ4試合連続で白星のない左腕に対し、伊東監督は「期限を設けず2軍でイチから体を作り直してもらう。特別扱いはしないし、エースという責任を感じてほしい。もう一皮むけて欲しいので」と、無期限2軍調整を命じた。

選手会長にも就任した成瀬は今季、3月29日のオリックス戦(QVC)で開幕投手を務めた。右すねに打球を当て途中降板したが、復帰後は4連勝。その後も白星を重ね、6月1日の巨人戦で6勝目を挙げたが、その後の3戦は勝ち星なし。28日のソフトバンク戦(QVC)でも5点のリードを守れず5回3失点KOされた。「いい投球ができないと考えすぎてしまう」と本人はメンタル面を課題に挙げたが、指揮官は「5点差でエースが投げているのだから勝たないといけない。中盤に失点するのは、走り込みが足りない。調整法に問題がある」と指摘していた。

今後、2軍では走り込み中心で“ミニキャンプ”的なメニューを課す方針だ。首位を走るチームにとって成瀬を欠くのは痛いが、今後は7勝を挙げている西野を中心にローテーションを組み直す。伊東監督は「先発は完投を目指して欲しい。走らないことには足腰は鍛えられない。エースじゃなかったらここまで要求しない。年齢的にもまだ成長できるんだから」。期待しているからこそ、厳しい態度でエースの奮起を促していく。

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ブラゼル、入団会見「まず1本」[報知]

ロッテに新加入したクレイグ・ブラゼル内野手(33)が29日、QVCで入団会見を行った。背番号32のユニホームを身にまとった助っ人は「自分の力を最大限出してチームに貢献したい。日本で最後のチームになるように長いシーズン、ロッテで戦っていきたい」と、千葉に骨を埋める覚悟を見せた。

今後は就労ビザが取れ次第、1軍の試合に出場が可能となる。「自分の状態もいい。まずは早く1本ホームランを打ちたいね」。10年に阪神で47本塁打を放った助っ人大砲が、首位を走るチームの勢いをさらに加速させる。

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ロッテ・成瀬、再調整のため2軍へ[サンスポ]

ロッテの成瀬善久投手が29日、再調整のため、出場選手登録を外れた。今季13試合に登板し、6勝3敗。5回3失点だった28日のソフトバンク戦では精彩を欠き、ここ4試合は白星から遠ざかっていた。

今後はめどを設けず、2軍で調整する。伊東勤監督は「ここずっと見ていて(調子が)上がってきていない。自分をみつめて欲しい」と話した。

中継ぎの中郷大樹投手も腰痛のため、登録を外れた。

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ロッテ・井口、左腕に死球受け途中交代[サンスポ]

1回に左腕へ死球を受けたロッテの井口が、途中交代した。直後はそのまま走者で残ったが、2回の打席で代打を送られた。病院には行かず、アイシングなどで治療を行った。伊東監督は「腫れがあった。明日(30日)は大丈夫と思う」と話した。

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成瀬2軍で再調整[ニッカン]

ロッテの成瀬善久投手(27)が29日、再調整のため、出場選手登録を外れた。

今季13試合に登板し、6勝3敗。5回3失点だった28日のソフトバンク戦では精彩を欠き、ここ4試合は白星から遠ざかっていた。

今後はめどを設けず、2軍で調整する。伊東勤監督は「ここずっと見ていて(調子が)上がってきていない。自分をみつめて欲しい」と話した。

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伊東監督10連戦…勝って締める[ニッカン]

ロッテがサヨナラ勝ちした。9回1死一、三塁からサブロー外野手(37)が代打で右前打を放った。伊東勤監督(50)の談話は以下の通り。

「二転三転のシーソーゲーム。最後はベテランが、らしい一振りで決めてくれた。よく1球目から決めてくれた。(先発の)西野は決して良くなかった。悪いなりにゲームをつくってくれたの、勝てた。体も重そうだったし、本来の制球ではなかったが、結果を残してくれた。よくやってくれた。今日の粘りは本人の自信になる。明日は10連戦の最後ですから、勝って締めたいね。9回は追い付かれたが、あそこで勝ち越しを許さなかった。(益田は)何とか1点だけで抑えてくれた」。

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西野8勝消滅も「粘り出せた」[ニッカン]

ロッテ西野勇士投手(22)の8勝目が、9回に消えた。西野は尻上がりに安定感を発揮し、8回を9安打1四球1失点に抑えた。

8回に打線が1点勝ち越し、益田にマウンドを託したものの、9回に同点にされた時点で、勝利投手の権利はなくなった。「良くなかったのですが、持ち味の粘りは出せたと思います。悪い中で抑えたのは自信になるし、1つの勉強だと思います」と話した。伊東監督も「今日はフォークの制球がよくなかった。体も重そうだったけど、今日の粘りは本人の自信につながる」と話した。

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今江初回に初球打ち先制[ニッカン]

ロッテ今江敏晃内野手(29)が1回1死一、二塁、先制の適時右前打を放った。

初球の外角速球を一、二塁間を破り「打ったのはストレートです。昨日、嫌な負け方をしていたので、初回に先制点が取れたのは良かったです。以上です」とコメントした。

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ブラゼル「千葉で楽しい生活」[ニッカン]

ロッテの新外国人、クレイグ・ブラゼル内野手(33)が29日、QVCマリンで入団会見を行った。

「個人的な目標は置いておいて、チームの目標は日本シリーズに出場すること。そして日本一になること。そのパズルの1ピースとして貢献したい」と話した。目標にしている日本シリーズの対戦相手が、古巣阪神なのを望むかと問われると、うっとりとした笑顔で「言えることは、そうなったら楽しくなるね」と言った。

「千葉はディズニーランドにも近いし、楽しい生活が待っていそうだ」「監督とはまだ話していないけど、DHでもどこでも、与えられたところで全力を尽くすよ。(ロッテマスコット)マー君の着ぐるみを着て三塁を守ることも厭わない」など、終始笑顔の入団会見だった。

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ロッテ・ブラゼル「必ず優勝を」と抱負[サンスポ]

昨季まで阪神でプレーし、ロッテが新たに獲得したブラゼルが29日、QVCマリンフィールドで入団記者会見を行い「目標は、日本シリーズでの優勝を必ず勝ち取ること」と抱負を述べた。

ホワイトセルが故障で離脱しており、日本での5シーズンで118本塁打を放った強打者への期待は大きい。今季は米独立リーグでプレーしていた。「打撃の状態は良好。いつでもプレーできる。チームの助けになれるように頑張りたい」と話した。

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ボビー秘蔵っ子の元ロッテ投手、遺体で発見[サンスポ]

ロッテや米大リーグ、ブルージェイズなどで投手としてプレーしたジャスティン・ミラー氏が26日、米フロリダ州で死亡しているのを発見された。35歳だった。28日付の米紙タンパベイ・タイムズが報じている。同州ピネラス郡の保安官事務所は死因の特定を進めているが、発見された場所は明かしていない。

ミラー氏は2002年にブルージェイズでメジャーデビュー。06年には、当時監督だったボビー・バレンタイン氏の御眼鏡に適ってロッテに入団し12試合に登板したが、10月に自由契約となった。07年にマーリンズでメジャー復帰。その後はジャイアンツ、レンジャーズ、ドジャースなど複数球団を渡り歩いた。

ミラー氏は両腕に派手なタトゥーを入れていたことでよく知られ、04年にはメジャーリーグ機構から登板時に長袖を着るよう命じられた。

同紙によると、ジェシカ夫人は死因について不明としながらも「突然だった」と語っているという。2人には18歳と7歳の子供がいる。

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加藤コミッショナー、統一球問題に「誠意」繰り返す[スポニチ]

統一球問題の渦中にいる加藤良三コミッショナー(71)が29日、東京都文京区の野球殿堂博物館で行われたセレモニーに出席し、スポニチ本紙の直撃取材に応じた。15日ぶりに公の場に姿を見せた加藤コミッショナーは第三者委員会の調査に協力する意向を示すなど、自らの「誠意」を強調。労組・日本プロ野球選手会からは事実上の退任を要求する要望書が提出されているが、自身の進退についても9月末とされる同委員会の最終報告を待ちたい考えを明かした。

加藤コミッショナーは、元ドジャースオーナーのピーター・オマリー氏とともに午前9時30分すぎに野球殿堂博物館に到着。笑顔で肩を並べ、元外務官僚らしく英語で会話を交わした。今や社会問題ともいえる統一球の無断変更。14日に行われた12球団代表者会議後の会見以来、15日ぶりに口を開いた加藤コミッショナーは計3度、「誠意」との言葉を繰り返した。

「第三者委員会がマンデート(権限、任務)というか、権威を持って色んな事案をリサーチされる。私はそれを静かに見守って、慎重に、きちんと、誠意を持って対応したいと思う」。

前日に初会合が行われた、統一球問題を検証する第三者委員会(那須弘平委員長)。加藤コミッショナーは、調査される「当事者」だ。ボールが変更されていたことを、本当に知らなかったのか。そうだったとしても、情報共有などの日本野球機構(NPB)のガバナンス(統治)の問題点は…。全ての実態解明が求められている中で、第三者委員会からの事情聴取などの要請についても「多分あると思う。コミッショナーですからね。その時に誠意を持ってお話ししたい」と、全面的に協力する姿勢を示した。

27日には、日本プロ野球選手会が加藤コミッショナーの事実上の退任を要求する要望書を提出した。球界トップは、その適性を否定された形となっている。加藤コミッショナーは、要望書は読んでいないとした上で、自身の進退について「ガバナンス(の不足)を露呈するというところは私の責任」と言及。そして「まさに、第三者委員会の方がどういう見解を持たれるか」と続けた。最終報告書の提出時期は9月末。その調査内容を待って、あらためて出処進退についての考えを明かす可能性を示唆した。

「(調査の)プロセスに予断を与えないように、誠意を持って対応したい」と加藤コミッショナー。岐路に立たされているともいえる日本プロ野球界。新たな方向性が見えてくるまで、さらなる時間を要する気配が漂っている。

◇これまでの加藤C発言

6月12日
全く知らなかった。隠蔽?私が知ったのは昨日(11日)。もし知ったならば公表しただろうし、すべきだった。責任云々について、私は不祥事を起こしたと思っていない。情報の流れが悪かった。ガバナンス(統治)に対する監督不十分だった。反省している。(統一球が今季から飛ぶように変更されていたことが明らかに。それを受けての会見)
同14日
大変な失態であったと猛省しております。職務に磨きをかけて機構を強くする。(12球団代表者会議後の会見。統一球変更を公表しなかったことを謝罪する一方、辞任の意思がないことを強調)

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コミッショナー辞任は?「そもそも請われてなった」[スポニチ]

◇加藤コミッショナー一問一答

≫前日に第三者委員会の初会合が行われた。
加藤コミッショナー
「見守っていくということ。第三者委員会を12球団で合意してつくることになって、それができて、動きだす訳だから。」
≫選手会からは要望書が提出された。
加藤コミッショナー
「これはむしろ、(セ、パ・リーグの)両理事長に行って、両理事長と第三者委員会の関係で光を当てられるということになる。両理事長宛てですよね。」
≫あらためて、辞任しないという考えは変わらないか?
加藤コミッショナー
「辞任の意向があるとかないとかという話ではなく、そもそもコミッショナーというのは私から見れば、当時請われてなった訳で。自分としては改革とか改善に努めてこれまで至っている、と。」
≫今後の球界についてのビジョンなどはあるか?
加藤コミッショナー
「野球はやはり国際化しないといけない。オリンピックにも戻るかもしれない。人口も減っていく。そういう中で他のスポーツと競り合って、人材を獲得して、しかも国際的に大きな存在であり続ける、と。そう簡単ではない。IBAF(国際野球連盟)とかとの関係も大事だ。もっと連携していく。具体的にどこで何が実るか、やってみないと。投資というものはすぐに出てこない。効果がね。だから投資なんです。」

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