わたしはかもめ2013年鴎の便り(6月)

便

6月30日

千葉ロッテ11−3福岡ソフトバンク(QVCマリン)

ロッテが今季最多に並ぶ17安打11点で40勝リーグ1番乗り。2回、四球を挟む7連続長短打など9安打で一挙7点。大量点をもらった大嶺は7回途中まで3失点で4勝目。ソフトバンクは帆足が序盤に崩れ、打線も大嶺をとらえ損ねた。

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福岡ソフトバンク1000020003
千葉ロッテ07210001x11

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ロッテ打線爆発!2回13人で一気7点[ニッカン]

ロッテ打線が、ソフトバンク帆足を1回0/3でKO下。1点を追う2回、打者13人の猛攻で畳み掛けた。この回だけで9安打、5適時打を集中させ、7者連続得点をマーク。試合前の伊東勤監督(50)は帆足攻略を宣言していた。今季3度目の2ケタ得点で今季19度目の逆転勝利。パ・リーグ40勝1番乗りに導いた、伊東采配には「徹底」の2文字が浮かび上がる。

2回だ。先頭の今江は1ボール2ストライクと追い込まれながらスライダーを「食らい付きました」と二塁打とした。続く大松は初球のスライダーを右越え二塁打だ。無死二、三塁となって、鈴木はフルカウントからの外角スライダーを拾って適時右前打とした。3者者連続のスライダー打ち。マウンドの帆足の気持ちまで揺さぶった「徹底」ぶりだった。

3連打を皮切りに「逆転のロッテ」が猛攻を展開。江村が、荻野貴が、根元が、無死満塁で適時打を放つ。トドメは鈴木が2死満塁から、この回だけで2本目の適時打だ。「1イニング2適時打は初めてですね」と、打った鈴木も驚いた。

予告通りの攻略だった。勝てば9連戦は5勝4敗で1つ勝ち越し。6月勝率も5割になる。試合前の伊東監督は「帆足は絶対、やっつけるぞ」と意気込んだ。

攻略の要は「徹底」だ。帆足の投球は独特な「パームスライダー」と直球が軸。直球か変化球。どちらかに狙いを絞る。片方は捨てる覚悟で、狙い打ちする。割り切りが思い切りのいいスイングを生む訳だ。

リーグ首位の理由を探ると、他球団から「ロッテの徹底ぶりは見事。狙い球を絞り、チームとして相手投手を攻略しようと取り組んでいるのが分かる。伊東監督の方針なのだろう」との声が聞こえる。この日の帆足も同様に攻略された。

伊東監督は「攻略法はある。でも、まだ対戦するから言わない」と煙幕を張る。ただ、「今日のポイントは大松。初球からカーブだかスライダーをよく打った。大松が帆足のリズムを崩した」と言った。

「帆足は左打者が苦手」は通説だ。今季は、試合前まで右打者の打率2割7分0厘で左は1割5分1厘だった。だが、11勝した10年は右が2割5分3厘で左は3割2分2厘。帆足にとっては克服していた恐怖感を、大松の安打が呼び起こすことを、伊東監督は知っている。相手の嫌がることを徹底するのも、勝利への近道。ソフトバンク高山投手コーチは「ああなったら、ロッテは嫌な攻撃をする」と言い残した。イメージ戦略も着実に浸透している証拠だ。

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ヤングロッテ、今季最多タイの17安打11点[サンスポ]

こちらは若さ爆発だ。首位ロッテは30日、ソフトバンク12回戦(QVCマリン)で11−3と快勝。1点を追う2回、鈴木大地内野手(23)に同点の右前適時打が飛び出すと、江村直也捕手(21)の左前2点打で逆転。この回7得点のビッグイニングを作った。11得点&17安打は今季最多タイ。投げては大嶺祐太投手(25)が6回0/3を3失点で4勝目。20代の若武者が大量点を呼び込んだ。

ベテランが活躍した横浜から東京湾を挟んだ千葉・QVCマリン。こちらはフレッシュ感に包まれた。怒涛の波状攻撃は2回だ。

1点を追う2回。鈴木の右前適時打で同点に追いつき、さらに無死満塁から江村の左前2点打で逆転した。この回、9安打7得点の猛攻で鷹を粉砕。実は汚名返上の一打だった。

鈴木
「ミス(1回の野選)で大嶺さんの足を引っ張った。打たないとベンチに帰れないと思った。」
江村
「(2球前にファウルで)スクイズ失敗したので、切り替えて思いきりいきました。」

この日のスタメン野手は平均年齢28歳。特にプロ初の1試合4安打を記録した鈴木は23歳、江村は21歳。首位を走るチームの中心にいる若手がリーグ最速の40勝到達に導き、1イニング7得点&17安打&11得点はいずれも今季最多タイだ。

2年目の鈴木は今年から都内で1人暮らしを始め、食事は外食中心。疲労回復効果のある梅干しが唯一、苦手な食べ物だが「その代わりに野菜を多く食べるようにしている」という。一方で、広島・福山市出身の江村は憧れと公言する日本ハム・中田と同じ道を歩むべく、地元の広島を飛び出して大阪桐蔭高へ進んだ。

怖いもの知らずは若さの特権。「倒れるぐらい、いけるところまでいきたい」と鈴木。江村は「日本一に貢献したい」と力強く言った。若い力が好調ロッテを支える。

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ロッテ・大嶺、2つの“金言”で1ヶ月ぶり白星[サンスポ]

若者の奮闘は野手だけではない。25歳の大嶺も光った。7回途中9安打3失点で4勝目(1敗)。自身初の4連勝だ。

「思い切り腕を振ることに集中して投球できました。疲れましたが、今日の勝利は野手のおかげです」。

コーチから授かった2つの教えを守った。3勝目を挙げた5月26日のDeNA戦から3戦連続白星なし。6月17日に2軍落ちしたが、名伯楽の小谷2軍投手コーチに「軸足に体重を乗せてから投げ始めろ」との助言を受けた。さらに投手部門ではない、佐藤内野守備走塁コーチから「(捕手の返球を)捕ったらすぐに投げろ」。2軍時代から大嶺を知る同コーチは「2軍でも、状態がいいときはテンポがよかったから」とアシストした。

不振の成瀬が2軍調整中。右腕は「自分の投球をするだけ」と控えめだが、エース不在の穴を埋める若き戦士が現れた。

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大地“体現”初4安打、左腕帆足に左打者5人並べた伊東采配的中[スポニチ]

失敗を引きずらず、すぐに取り返せる空気がロッテにはある。そして試合後、失敗と真っ直ぐに向き合う。23歳10ヶ月。2年目の鈴木はプロ初の4安打よりも、初回の守備のミスを反省した。

「今日の4安打はもう忘れました。2度とやってはいけないミスを初回にやった。プラスマイナスはゼロです」。

初回2死一、三塁から長谷川の遊ゴロを無人の二塁へ投げた。「(二塁手の)根元さんが一、二塁間に寄っていたことを事前に確認していながら、二塁へ投げてしまった」。この野選で先制点を献上したが、鈴木はバットで取り返した。

2回無死二、三塁から同点の右前打。そして打者一巡した打席で今度は左前適時打だ。「1イニングで2本のタイムリーは記憶がない」。この回、7連打を含む9安打7得点の猛攻を牽引すると、さらに4回の中前打、8回の右中間適時二塁打で3打点。全方向に打ち分け、打率は.312まで浮上。両リーグの二遊間で、唯一の3割超えで初の球宴出場も決定的だ。

ここまで全試合出場を続けるが「倒れるまでやっちゃえ、と思っている」と言う。打席でのアプローチも「2ストライクまでは狙い球を絞る。あとは食らいつくだけ」とシンプルだ。過去に縛られることは無駄と分かっている。体調面は、1番動きやすいと感じた78キロを頑なに守る。

西武監督時代に帆足と師弟関係だった伊東監督は前日サヨナラ打のサブローを起用せず、スタメンに左打者5人を並べた。その作戦もはまって、今季最多タイの17安打、11得点でリーグ1番乗りで40勝に到達。「帆足は左投手に弱いからね。ウチの左打者は左投手を苦にしない」。指揮官の信頼を、鈴木を筆頭にナインがしっかりと体現した。

鈴木大地(すずき・だいち)
1989年(平元)8月18日、静岡県生まれの23歳。桐蔭学園から東洋大に進み、1年秋からレギュラー。5度のリーグ優勝、2度の全日本大学選手権優勝を経験。11年ドラフト3位でロッテに入団。1メートル75、79キロ。右投げ左打ち。

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ロッテ、江村、36日ぶりタイムリー、スクイズ失敗取り返した[スポニチ]

ミスを取り返したのは21歳1ヶ月のロッテ・江村だ。

同点に追いついた2回、なおも無死満塁で2ボール1ストライクからスクイズを試みるもファウル。「失敗したので何が何でもバットに当てようと思った」と、今度はフルカウントから左前に運んだ。タイムリーは5月25日のDeNA戦(横浜)以来で、貴重な勝ち越し打となり「(スクイズ失敗は)やってしまったと思ったけど、考えても仕方ない。気持ちを切り替えた」とはにかんだ。

大嶺
「軸足にしっかりと立つこと、テンポを速めリズム良く投げることを意識した。勝てたのは打線のおかげです。」(6回0/3を3失点で1ヶ月ぶり白星の4勝目)

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井口、死球影響なし左前打、日米2000安打にあと23[スポニチ]

38歳6ヶ月のロッテのベテラン・井口は3回に左前打を放って、日米通算2000安打まで23本とした。

前日の試合で死球を受けた左肘の腫れも収まり、先発全員安打の一役を担った。点差が開いたため、5回の守備から交代したが、伊東監督も「死球の影響は全くない。大丈夫」と話していた。

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ブラゼル、柵越え5発、伊東監督「6番あたりに入れば」[スポニチ]

昨季まで阪神でプレーしたロッテの新外国人ブラゼルが全体練習前に打撃を披露した。

75スイングで中堅右への130メートル弾を含む5本の柵越え。伊東監督も「当たれば飛ぶね。彼が6番あたりに入れば」と期待を寄せた。

指揮官から「ポジションは競争」との説明を受けたブラゼルは「(来日の)疲れがあるが、徐々に状態を上げたい。結果を出した人が試合に出られるのは当然」と語った。試合出場が可能となる就労ビザ取得は7月上旬となる見通しだ。

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鈴木、1イニング2適時打「ベンチに帰れない」野選取り返した[報知]

お立ち台のヒーローは、どこか居心地が悪そうだった。鈴木は2回に同点打を含む1イニング2適時打を放つなど、自身プロ初の4安打で3打点の大活躍。それでも、「打たないとベンチに帰れないと思って必死でした」と悲壮感すら漂わせた。その原因は、初回の守備でのボーンヘッドにあった。2死一、三塁でゴロをさばくと、二塁ベースカバーに入ってない根元に転送。これが野選となり、先取点を献上した。

それでも、ミスを取り返すのが好調なチームだ。2回のビッグイニングも、無死満塁からスクイズに失敗した江村が勝ち越し2点打を放ったことが功を奏した。17安打11得点はともに今季最多タイで、40勝リーグ1番乗り。「手応えはかなりあります」と伊東監督。2日から始まる楽天との首位攻防戦にも自信をのぞかせた。

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ロッテ・ブラゼル、フリー打撃でサク越え5本[サンスポ]

ロッテに新加入したブラゼルが30日、フリー打撃を行い、77スイングで5本のサク越え。「感触は悪くはなかったけど、来日3日目だから移動疲れがある」。

練習を見守った伊東監督から「困っていることがあったら言ってくれ。お金以外でね」と声をかけられると、「お金はいっぱいあるから大丈夫」とジョークで返した。指揮官は「当たれば怖いという存在でいい。6番に入ってくれたら」と起用法を明かした。

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ロッテ・大嶺、1ヶ月ぶり白星も喜び控えめ[サンスポ]

ロッテの大嶺が、約1ヶ月ぶりの白星を挙げた。立ち上がりは不安定だったが、味方打線の大量点に守られながらリズムを立て直し、6回0/3を9安打3失点で4勝目を手にした。

不調のため2軍で調整し、2週間ぶりの登板だった。「野手がたくさん点を取ってくれて、楽なマウンドにしてくれた。そのおかげ」と控えめに話した。

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大嶺、野手の大量援護で4勝目[ニッカン]

ロッテ大嶺祐太投手(25)が、大量援護に守られて4勝目を挙げた。7回途中まで9安打を打たれながらも3失点に抑えた。

「今日の勝ちは野手の方のおかげです。(大量援護で)楽にマウンドに立つことができました」と話した。2軍時代から知っている佐藤内野守備走塁コーチから「良いときはテンポよく投げているぞ」と指摘され、テンポに配慮したもの奏功した。伊東監督も「ストライク先行で良かった」と評価した。

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根元2点適時打に6号2ラン[ニッカン]

ロッテ根元俊一内野手(29)が2回無死満塁から2点適時打を放った。

先発帆足をKOし、代わったばかりの2番手・山中のストレートを左前にはじき返した。「流れに乗せてもらってイケイケで打たせてもらいました。ホームランは出ていたのですが、なかなかチャンスでヒットを打つことができていなかったので、このヒットは1番自分が喜んでいます」とコメント。3回の次の打席では、6号2ランを放った。

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鈴木、1イニング2本の適時打[ニッカン]

ロッテ鈴木大地内野手(23)が、1イニング2本の適時打を放った。

1点を追う2回だ。今江、大松と2者連続の右翼フェンス直撃二塁打で無死二、三塁。フルカウントからの外の変化球を拾って、右前に落とす、同点適時打。「自分の凡ミスで、相手に先制点を与えてしまったので。今江さん、大松さんが作ってくれたチャンスで何とか同点に追いつく1点を取れて良かったです」とコメントした。また、打者一巡し、2死満塁でこの回2度目の打席でも、7点目をマークする左前適時打を放った。

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荻野貴が帆足KOタイムリー[ニッカン]

ロッテ荻野貴司外野手(27)が2回無死満塁からタイムリー二塁内野安打を放ち、ソフトバンク帆足をKOした。

この回4点目となる適時打に「打ったのは少しボール気味のストレートです。多少のボール球でも打てる所は行こうと思っていました。結果いいコースに転がってくれました。(二塁走者の)岡田さんが良く走ってくれましたね」とコメント。

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江村、スクイズ失敗のち適時打[ニッカン]

ロッテ江村直也捕手(21)が2回無死満塁から2点タイムリーを打った。

カウント2ボール1ストライクからの4球目、スクイズのサインではファウルで失敗。その2球後、フルカウントからの変化球を振り切り、三遊間を破る適時打とした。

5月25日のDeNA戦以来の適時打に「打ったのはスライダーです。スクイズを失敗してしまったので、何が何でもバットに当てて何とかしようと思っていました。いいコースに飛んでくれました。ほんまよかったです。後はしっかり守りをしていきたいです」と話した。

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ラグビー村田毅が始球式[ニッカン]

ラグビー・トップリーグのNECグリーンロケットのフランカー村田毅選手(24)が始球式を行った。

NECは同じ千葉県の我孫子を本拠にしている縁で、登場した。村田は「ロッテの今季の戦いぶりは、同じ千葉としてとても刺激になっています。8月末からトップリーグが始まりますが、ここ数年は優勝争いに加われていないのが現状です。ともに日本一になれたらいいですね。ロッテファンの暖かい声援を受けて、ファン同士の交流もできたらいいと感じました」と話した。

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新外国人ブラゼルさく越え5本[ニッカン]

ロッテの新外国人、クレイグ・ブラゼル内野手(33)が試合前にフリー打撃を行った。伊東監督らが見守る中、67スイングで5本のさく越えを放った。伊東監督は「当たれば飛ぶね。もちろん競争だけど、6番とか楽なところでまず出て欲しいね。5年も日本でやっているので、心配はないと思う」と、相変わらずの飛距離に手応えを感じていた。

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レジェンドユニホーム着用[ニッカン]

ロッテは、パ・リーグ6球団で行う共同企画「レジェンドシリーズ・2013」において、73年から91年まで使用したビジター用ユニホームを着用することを30日、発表した。期間は8月30日からの日本ハム3連戦(QVCマリン)と9月3日からのオリックス3連戦(ほっともっと神戸、京セラドーム)。

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