楽天の田中が開幕11連勝を飾った。得点圏に5度走者を背負いながらも8回を無得点に抑えた。打線も1−0の2回に銀次が2点適時打を放つなど、序盤から援護した。チームは3連勝で今季最多の貯金9。ロッテは唐川が崩れた。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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千葉ロッテ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
東北楽天 | 1 | 3 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 1 | x | 7 |
首位ロッテも楽天田中に歯が立たなかった。3者凡退だった2回と4回以外は10安打を放ち、田中からは9安打も無得点。得点機は5度あったが、本塁は遠かった。伊東勤監督(50)は「選手達に先入観があったみたい。いい、いいと思い込んでやられた。完敗」と白旗を上げた。
策は講じていた。2ストライクからのフォークで空振り三振を警戒。「追い込まれるまでにどうにかしないと」と早打ちに徹し、低めの変化球が投げづらくなるよう「1死二塁を2死三塁にするような攻撃がいい」。連打が難しい中で3、5、8回と走者三塁の場面をつくったが、いずれもあと1歩で力負けした。
相手エースに気おされたのは野手だけではなかった。先発の唐川も「先に点をやれない」と強く意識。守りに入った結果、カウントを不利にして痛打された。味方の失策もあったが、1死も取れないまま先制点を献上。2回途中で球数は50球を超え、5回6失点(自責5)でKOされた。
試合前、指揮官は「一方的にならないようにしたい」と話していた。だが終わってみれば攻守にリズムを狂わされ、今季4度目の無得点負けで1ゲーム差。「こういう試合をしていればこうなる。明日、明後日勝つ予定だから」。伊東ロッテが首位陥落のピンチに立たされた。
ロッテの唐川が序盤から失点を重ねた。初回に無死一、二塁とされ、続く銀次の打球を遊撃・鈴木が失策して不運な形で先制点を与えた。2回は3安打1四球で3失点。5回にもマギーのソロ弾などで2点を失い、5回10安打6失点でKOされた。
失点した回はいずれも先頭打者に安打を許しており、リズムに乗りきれないまま今季6敗目を喫した。田中との初の投げ合いだったが、序盤からリードを許す展開に「走者の出し方がよくなかった。チームに迷惑をかけて申し訳ない」とうなだれた。打線も田中に9安打を浴びせながら無得点。伊東監督は「唐川には期待していたけど、良くない時に戻っていた。(打線も)田中がいいと思い込んでしまっていたな。完敗だけど、残り2試合は勝つ予定」と前を向いた。
ロッテは今季初対戦の田中に8回を無得点に抑えられた。投手陣も7点を失い、首位攻防3連戦の初戦は「完敗」と伊東監督も潔く認めた。
8回までに9安打を放ち、得点圏に5度も走者を送った。ただ、3回1死一、三塁で井口、今江が凡打するなど、要所でギアを上げる田中を打ち崩せない。「打線がリズムをつくれなかった。点を与えてくれなかった」と指揮官は相手を持ち上げた。
ロッテの唐川が5回6失点と苦しんだ。「ランナーの出し方も悪かった。要所でしっかり投げられなかった」とリズムをつくれなかった。
1回に味方の失策で1点を失うと、2回には内野安打が重なる不運もあって3失点。田中相手に序盤からリードを許した。自慢の制球がまとまらず「いいカウントをつくれなかった」と反省した。
首位攻防戦でロッテが今季4度目の無得点負けを喫し、楽天に1ゲーム差まで迫られた。
3者凡退だった2、4回以外は毎回の10安打を放ち、3試合連続の2ケタ安打をマーク。得点機は6度あったが、いずれも後続が凡退した。
先発の唐川侑己投手(23)は立ち上がりをたたかれ、5回10安打6失点(自責5)で6敗目となった。伊東勤監督(50)は「前回よかったから期待したけど、ストライクを取るのに四苦八苦して、気付いたら全部バッティングカウント。カウント優位に進めてくる田中との違いはそこ」とため息。「完敗した訳ですけど、明日明後日勝つ予定」と前を向いた。
ロッテ唐川侑己投手(23)が5回10安打6失点(自責5)でKOされた。
1回先頭から連打で無死一、二塁のピンチを招くと、味方のタイムリーエラーで1アウトも取れず先制点を献上。2回も1死満塁から3点を失い、5回には先頭マギーに左越えソロを浴びた。3連敗すれば首位陥落となる3連戦初戦で、「今日の内容ではコメントが出てこないです…。チームに迷惑をかけてしまって申し訳ないの一言です。すみません…」と言葉を詰まらせた。
日本野球機構(NPB)は2日、事業推進委員会を行い、来季の交流戦について4つの案をまとめた。
パ・リーグが主張する現行の24試合制とセ・リーグが要望する18試合制のほか、24試合制でのセ、パそれぞれの日程短縮案で、8日の実行委員会に諮って今後の方針を決める。楽天・井上智治オーナー代行は「その選択肢の中から選ぶか、今年(来季)は間に合わないかもしれないが、もう少し時間をかけて検討しようとなるか、次回(の実行委)で決めようとなった」と説明した。
統一球問題を調査する第三者委員会の佐々木善三、米正剛両委員が、都内のNPBを訪れ、関係者から事情を聴いた。
佐々木委員は「何も話せない。私は無口なもので」と内容は明かさなかった。近日中に加藤良三コミッショナーに事情聴取するとみられる。統一球を飛びやすく変更しながら公表していなかった問題を受けた第三者委は、9月末をめどに最終報告をする方針。
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楽天の井上智治オーナー代行は「その(選択肢の)中で選ぶか、今年(来季)は間に合わないかもしれないがもう少し時間をかけて検討しようとなるか、次回(の実行委)で決めようとなった」と説明した。