楽天が4連勝で今季最多の貯金10とし、首位に並んだ。4回にジョーンズの2打席連発となる13号2ランで勝ち越し、5回はマギーの2点二塁打、6回は銀次の適時打などで2点を加えた。ロッテは古谷が6失点と精彩を欠いた。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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千葉ロッテ | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 4 |
東北楽天 | 2 | 0 | 0 | 2 | 2 | 2 | 0 | 0 | x | 8 |
6月26日のオリックス戦(京セラドーム)で9回2死までノーヒットの快投を演じたロッテ・古谷だが、4回2/3を8安打6失点でKOされた。
初回と4回にジョーンズに2打席連続アーチを浴び、5回はマギーに左翼線2点二塁打。甘く入った失投を外国人コンビに狙われ、「打たれちゃ駄目。結果が全て」と今季初黒星に悔しさをにじませた。それでも伊東監督は「古谷は良かったよ。球には何の問題もないので、悲観することはない」。楽天に2連敗を喫し、首位に並ばれたことにも「どうってことはない。これで危機感を持てばいい」と楽観的だった。
試合は敗れたが、ロッテ・井口が3安打3打点と大当たり。今季8度目の猛打賞で日米通算2000安打まで残り18とした。
「いい感じ。ようやく本当のカウントダウンが始まってきた」。大記録へのプレッシャーを集中力に変え、「いい緊張感の中で、1打席も無駄にすることなくやれている」。球宴前後での達成をイメージし「できればQVCマリンで(2000本を)打ちたい。早く残り1桁になってプレッシャーを楽しみたい」と笑顔だった。
ロッテは楽天に2連敗して首位に並ばれた。それでも伊東監督は「すんなり行くとは思っていない。まだ、まだ、これから。これでチームが危機感を持った」と前向きに捉えている。
先発の古谷が序盤から失点。4点を奪った打線も走塁で消極的な場面があり、好機を生かし切れなかった。「安打が出ても得点にならない。ちぐはぐさがチーム状況を物語っている。明日から気を引き締めていく」と気持ちを切り替えていた。
ロッテの古谷はジョーンズに2打席連続本塁打を浴びるなど、5回途中6失点と崩れた。左腕は「失投が多かった。長打を打たれた球は全て高く、自分のミス」と自らを責めた。
今季初登板だった前回は、9回2死までノーヒットノーランの好投を見せた。この日も球の切れはあったが、勝負どころで制球が甘かった。「球が走っていても打たれたら駄目。それが全て」と厳しい表情だった。
ロッテが連敗し、楽天に同率首位に並ばれた。
先発の古谷拓哉投手(31)が、4回3分の2を2本塁含む8安打6失点で今季1敗目。オリックスを1安打完封した前回同様、キレのある球を投げ込んだが、高めをことごとく長打にされた。完全試合をリクエストしていた伊東勤監督(50)は「初回で崩れちゃったね。ノーヒットノーランも完封もなくなった」と残念がった。
打線は3安打3打点の井口資仁内野手(38)を筆頭に9安打したが、点差は埋まらなかった。同監督は「ヒットが出ても肝心の点が取れない。ちぐはぐさがチーム状況を物語ってる。エース(成瀬)もいないし、決して調子がいい訳じゃない。これから先の接戦で脱落しないように、みんなそろうまで我慢して戦うしかない」と話した。
前回オリックス戦でノーヒットノーランまであと1人と好投したロッテ古谷拓哉投手(31)が、5回もたずKOされた。
4番ジョーンズに1回から2打席連続2ランを許すなど、クリーンアップにつかまった。被安打8本中6本が長打だった。
4点ビハインドの6失点で降板し、「今日は失投が多かった。ホームラン2本とも甘かったし、長打を打たれた球は全て高く自分のミス、失投です。失投が多いとこういう結果になってしまう。結果が出せなくて悔しい。そしてチームに申し訳ないです」と話した。
ロッテ井口資仁内野手(38)が、日米通算2000本安打まであと20本に迫る適時打を放った。
2点を追う3回無死一、二塁で内角低め115キロを左中間へ運んだ。「打ったのはスライダー。いいところに落ちてくれただけ。それだけだよ。(生還した)ネモ(根元)がいい判断してくれたね」と話した。