わたしはかもめ2013年鴎の便り(7月)

便

7月8日

ロッテ、ブラゼル丼発売!ヒットに意気込み[サンスポ]

ロッテ新加入のブラゼル(米独立リーグ)が、9日のオリックス戦(QVCマリン)で1軍昇格する。それに合わせて早くも「ブラゼルパワー・スタミナ丼」(800円)が9日から球場内で発売される。牛丼好きにちなんだ、牛肉と照り焼きチキンの入ったボリューム満点の一品。ブラゼルは「すぐに自分のメニューを作ってもらえて本当に光栄。マリンでたくさん本塁打を打って、メニューが大ヒットするように頑張るよ」と意気込んだ。

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井口、2000安打等身大カウントダウンボード設置[スポニチ]

日米通算2000安打に残り14本と迫っているロッテ・井口の等身大カウントダウンボートが、9日からJR海浜幕張駅とQVCマリンの2ヶ所に設置されることになった。

バットを構えた迫力たっぷりのスタイルで、リアルタイムで残りの本数をファンに知らせていく。

順調ならば、今月中にも大記録が誕生する。ロッテにとって2000安打は85年の有藤通世氏以来の快挙で、球団関係者も「球団にとっても球界にとっても歴史的な瞬間を盛り上げたい。駅では野球に興味のない人にも、目に留めてもらえれば」と話した。また、2つあるパネルのうち1体は記録達成後に井口が直筆サインを入れてファンにプレゼントする予定だ。応募資格は達成日に誕生日を迎えるファン限定で、詳細は近く球団ホームページで告知される。

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ロッテ、田村、伊東監督から帝王学伝授へ、1軍帯同[スポニチ]

ロッテは藤浪、大谷世代で光星学院出身のルーキー捕手の田村が、9日から1軍に帯同する。

捕手育成を掲げる伊東監督は「色々と勉強をさせたい」と帝王学を叩き込む考えだ。あくまでも2軍選手として練習参加だが、中村バッテリーコーチは「2軍からはいい報告が届いているので、どんな選手なのかまずは見てみたい。監督がいいと思えば1軍昇格もない訳ではない」。ロッテでは95年の橋本将以来となる高卒1年目捕手の1軍デビューの可能性も出てきた。

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唐川奮起「僕が頑張らないと」[ニッカン]

9日のオリックス戦に先発するロッテ唐川侑己投手(24)が8日、QVCマリンで練習を行った。

現在のチームの5連敗は、2日に唐川が先発した楽天戦から始まった。自身も6月25日のオリックス戦から2連敗中。9日はその時と同じエース金子と投げ合う。

「今年はあんまりチームの役に立ててない。投手陣はみんな前半戦頑張って、みんな良かったから疲れてきてる。ここは前半頑張れなかった僕が頑張らないといけないところ」と連敗ストップへ奮起を誓った。

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海浜幕張駅に井口パネルが登場[ニッカン]

JR海浜幕張駅に等身大のロッテ井口資仁内野手(38)パネルが登場する。

井口は7日時点で、日米通算2000安打まであと14本に迫った。

記録達成を前に、球団はカウントダウンボード付きのパネルを作成。9日から、同駅の改札内とQVCマリンのグッズショップに設置される。

なおこのパネルは、2000本達成当日に誕生日を迎えたファンにプレゼントされる予定だ。

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セ・パ交流戦、来季も24試合制で実施[サンスポ]

プロ野球の12球団代表者らによる実行委員会が8日、東京都内で開かれ、来季の交流戦を現行の24試合制で実施することを決めた。試合数に関してセ・リーグは18試合制への削減を要望し、パが現行維持を主張していた。2015年以降については今後も事業推進委員会で検討を続ける。

交流戦についてはセ、パの話し合いがまとまらず、事業推進委で協議を重ねた。24試合制、18試合制に加え、24試合制での期間短縮案など4つの案が実行委に提案されたが意見が一致しなかった。セ・リーグ理事長の広島の鈴木清明球団本部長は「(来季の日程編成作業開始まで)時間がないから。とりあえず来年は24で、その後は議論していく」と説明した。

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10日のオーナー会議、コミ選任方法が議題に[サンスポ]

プロ野球の統一球問題を協議する10日のオーナー会議で、コミッショナーの選任方法が議題に入ることになった。楽天の井上智治オーナー代行が8日、明らかにした。

コミッショナーの任期は2年。統一球を飛びやすく変更しながら公表していなかった問題の責任を問う声もある加藤良三コミッショナーは昨年7月のオーナー会議で再任されて3期目に入ったが、その際に一部球団から選任方法の明確化が求められていた。

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楽天・三木谷オーナー出馬!加藤降ろしへ直接対決[サンスポ]

球界の革命児、緊急出馬!!プロ野球の統一球を飛びやすく変更しながら公表していなかった問題が議論される10日のオーナー会議に、昨年8月にオーナー職に復帰した楽天の三木谷浩史オーナー(48)が出席することが8日、明らかになった。楽天は加藤良三コミッショナー(71)の統治能力などに疑問を呈しており、コミッショナーの選任方法を含め、同オーナーが加藤コミッショナーに厳しい意見を突きつける可能性も浮上。プロ野球の最高議決機関、オーナー会議に嵐の予感だ。

一気に黒白をつける覚悟なのだろうか。今季の球界をいまだに大きく揺るがし続けている統一球問題。10日に都内のホテルで開催されるオーナー会議で、加藤コミッショナーと楽天の三木谷オーナーが“直接対決”する可能性が浮上した。

「事前に出席確認をしましたら、三木谷さんからそういう(出席するという)返事がありました」。

懐刀の井上智治オーナー代行(58)が、やる気満々の“総帥”の電撃出馬を明らかにした。三木谷オーナーは球団が創設された2004年12月から07年末までオーナーを務めた後で球団会長となり、昨年8月1日付で再びオーナーに復帰。今回が復帰後初のオーナー会議出席となる。

加藤コミッショナーを巡る“攻防戦”は昨年7月のオーナー会議から始まっていた。一昨年のDeNA参入に猛反対した楽天は、オリックスとともに同コミッショナーの3選阻止に動いたものの、他球団の同意を得られずに“未遂”に終わった。当時、三木谷氏は球団会長の立場だったが、不透明なコミッショナーの選任方法に異議を唱えていた。

そこに統一球問題が勃発。楽天は、NPBとミズノ社の契約書の“不備”を指摘するなど、NPB批判の急先鋒だった。この日、報道陣に応対した井上オーナー代行は、「三木谷さんは(日頃から)機構のガバナンス(統治)、コンプライアンス(法令順守)についてきちんとすべきだと言っているので、そういう立場から意見を言われるとは思う」と発言。改めて、加藤コミッショナーの責任を問う可能性に言及した。

楽天とともに、反・加藤派とされるオリックスは宮内オーナーが今回、議長を務める。そのため、中立の立場を取らざるを得ず、同コミッショナーを舌鋒鋭く問責しづらい状況にある。宮内オーナーと三木谷オーナーとは経済界を通じても旧知の仲。両オーナーの結束は強固とみられるが、コミッショナーの任免には、出席者の4分の3以上の同意が必要となる。他の10球団は擁護、または静観の立場を崩していないとされ、一気の“クーデター”は困難な状況だ。それでも、三木谷オーナーが一石を投じようとしているのは明らか。今後のコミッショナーの選任方法を含め、同オーナーの言動が他球団や世論を感化し、日本プロ野球選手会を巻き込んで新たな流れを生む可能性もある。

加藤コミッショナーは、1日にも「私の評価云々は人間誰でもそうですが、結局、歴史がすると思います。現在、私がこの地位にある以上は日夜、取り組まなくてはならない課題がある」と現職への執着をあらわにし、あらためて辞任の考えのないことを強調している。

三木谷オーナーvs加藤コミッショナーの構図がオーナー会議の席上でどのように変化するのか。今年のオーナー会議は、波乱含みの展開になりそうだ。

◇コミッショナーの選任方法も議題

オーナー会議では、コミッショナーの選任方法が議題に入ることになった。コミッショナーの任期は2年。統一球を飛びやすく変更しながら公表していなかった問題の責任を問う声もある加藤良三コミッショナーは、昨年7月のオーナー会議で再任されて3期目に入ったが、その際に楽天、オリックスから選任方法の明確化が求められていた。

◇過去の楽天・三木谷オーナーvsNPB

電撃参戦
楽天の新規参入決定から約2週間後の2004年11月15日、12球団の代表による実行委員会に“電撃参戦”。オリックス、近鉄から分配ドラフトでの選手獲得に「戦力的に厳しい」と説明。他球団から選手供出を受ける「拡張ドラフト」の実施を求めた
徹底抗戦
05年11月4日のオーナー会議で、楽天が横浜(現DeNA)の親会社(当時)であるTBSの株を大量保有した問題について徹底抗戦。12球団の中、援軍はオリックスのみの厳しい情勢も、会議後には「僕は徹底的に戦う」と強気の姿勢を崩さなかった
問題提起
DeNAの球界参入について「野球を通じて子供達に課金システムがある携帯ゲーム(モバゲー)のプロモーションをしていいのか」などと問題提起。参入の可否を決するオーナー会議では、当時球団会長で出席はしなかったが、楽天は唯一反対姿勢を貫いた

◇日本プロ野球選手会も解任要求

6月27日に松原事務局長が嶋選手会長(楽天)との連名で、要望書をNPBと統一球問題を調査する第三者委員会に対し提出。加藤コミッショナーへの事実上の解任や、強いリーダーシップを持つ新コミッショナーの選任などを要求。また第三者委員会からの改善策を具体的に実行に移すようにも主張した。

オーナー会議
日本野球機構(NPB)の最高の合議・議決機関。オーナーの互選により議長を選出し、コミッショナーの選任や野球協約の変更などの重要事項の最終決定を下す。オーナー総数の4分の3が定足数で、議決は出席者の4分の3以上の同意を必要とする。
三木谷浩史(みきたに・ひろし)
1965(昭和40)年3月11日、兵庫県生まれ、48歳。明石高、一橋大商学部を経て、日本興業銀行(現みずほ銀行)に入行。同行から米ハーバード大学経営大学院へ留学し、MBA(経営学修士課程)を取得。95年に退社し、クリムゾングループを立ち上げ、97年にエム・ディー・エム(現楽天)を設立した。2004年にJリーグ・ヴィッセル神戸のオーナーとなり、同年オフ、楽天野球団がプロ野球に新規参入を果たした。

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三木谷オーナー加藤コミッショナー追及も[ニッカン]

日本野球機構(NPB)が統一球の仕様を秘密裏に変更していた問題が議論される7月10日のオーナー会議に、楽天三木谷浩史オーナー(48)が出席することが8日、明らかになった。三木谷氏がオーナー会議に出席するのは昨年夏のオーナー復帰後初めてとなる。コミッショナーの役割や選任方法の明確化を訴えてきた球団のトップとして、加藤良三コミッショナー(71)の責任を追及する可能性もある。

この日、楽天井上オーナー代行は、三木谷オーナーから会議に出席するとの連絡があったことを明かし「三木谷オーナーは機構のガバナンス(統治)とかコンプライアンス(法令順守)の問題はきちんとすべきだと考えている。そういう立場から意見を言われると思います」と、話した。ただ、第三者委員会の最終報告がまとまるまで、個人の責任は追及しない方針。井上オーナー代行も「(個人の進退は)第三者委員会の報告を待って議論しましょう、ということ」と、あくまで組織の問題点についての意見を述べるとの見通しを示した。

しかし、過去の因縁を考えれば、加藤コミッショナーの責任を問う声があがっても不思議ではない。昨年7月に再任された際、「コミッショナーの役割と選定方法を明確化すべきだ」と、無条件の任期延長に待ったをかけたのがオリックスと楽天の2球団だった。今回の議題にも「コミッショナーの選定方法」が入っている。議長を務めるオリックス宮内オーナー、そして6年ぶりに参戦する楽天三木谷オーナーの発言が注目される。

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楽天、三木谷オーナー、参戦、加藤コミッショナー降ろしも[スポニチ]

10日に行われる12球団のオーナー会議に、楽天の三木谷浩史オーナー(48)が6年ぶりに出席することが8日、分かった。日本野球機構(NPB)が統一球を飛びやすく変更しながら公表していなかった問題は、加藤良三コミッショナー(71)の責任も含めて現在、第三者委員会による調査が行われている。楽天側は昨年の加藤コミッショナー再任にも条件提示するなど、コミッショナーの在り方を問題視しており、責任を問う可能性もある。三木谷オーナーの発言が注目される。

三木谷オーナーの出席で、オーナー会議が風雲急を告げる。この日、都内で行われたNPBの機構理事会に出席した井上智治オーナー代行は「三木谷さんは機構のガバナンス(統治)、コンプライアンス(法令順守)の問題をきちんとすべきだと考えているので、そういう立場から意見を言われるとは思う」と話した。

三木谷オーナーは球団が創設された04年12月から07年末までオーナーを務めた後で球団会長となり、昨年8月1日付でオーナー復帰。オーナー会議に出席するのは07年7月以来6年ぶりのことだけに、今回の発言は重いものになりそうだ。

加藤コミッショナーが問われている統一球の無断変更の責任は、第三者委員会による調査が進行中。今週中にも第2回の会合が予定されるが、10日のオーナー会議までに報告は間に合わない。オーナー会議の議長球団でもあるオリックスの村山良雄球団本部長は、今回のオーナー会議でコミッショナーの責任問題が議題になることを否定。だが、その上で「各オーナーからご意見を賜る場もあるかもしれない」と明かしている。

加藤コミッショナーに対する不信感は統一球の問題にとどまらない。コミッショナーの任期は2年。昨年7月のオーナー会議で再任となったが楽天、オリックスの2球団が選任方法を明確にすることなどを条件とした。2球団に限らず、複数の球団がビジネス感覚の欠如などに対して不信感をあらわにしている。

日本シリーズ(10月26日開幕)直後に福岡で予定していたアジアシリーズが台湾開催となり、日程も11月15日開幕にずれ込んだ。これにより侍ジャパンの国際試合の計画が中止となるなど、表面化していない事業面における不手際も目立つ。統一球の問題をきっかけに、これらの不透明な部分も明らかにされそうだ。今回のオーナー会議ではコミッショナーの選任方法も議題にある。三木谷氏の発言次第で、加藤コミッショナーの適性が再議論される可能性も高い。

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[統一球問題]楽天・三木谷氏、加藤コミッショナー追及へ、6年ぶりオーナー会議“出馬”[報知]

楽天の三木谷浩史オーナー(48)が、10日に都内で行われる12球団オーナー会議に出席することが8日、分かった。通常は井上智治オーナー代行(58)が出席し、自ら出席するのは07年7月以来、6年ぶり。昨年7月に加藤良三コミッショナー(71)の再任決議に、反対の立場を取った経緯もある。統一球隠蔽問題に関して、コミッショナー任免権を持つオーナー会議で進退を追及する可能性もある。

改革派オーナーの三木谷氏が、球界を揺るがす統一球問題に物申すため、直接出馬を決めた。この日、セ・パ理事会に出席した井上オーナー代行が、10日のオーナー会議に三木谷氏が自ら出席することを明かした上で、「三木谷さんの立場で、機構のガバナンスやコンプライアンスの問題はきちんとすべきだと考えられているので、そういう立場から意見を言われると思います」と説明した。

三木谷氏が過去のオーナー会議に出席したのは、楽天が球界参入直後の04年12月、05年11月と07年7月に球団二重保有問題を説明するための計3度。それ以外は、井上代行に一任してきた。08年1月1日付で1度、オーナーを退任したが、昨年8月に復帰してから会議に出席するのは初めてで、意味合いは大きい。

オーナー会議には、コミッショナーの任免権もある。そして今回はコミッショナー選任方法も議題として話し合われる予定。三木谷氏の出席は、コミッショナーの在り方から加藤氏の責任問題にまで発展させようという狙いがうかがえる。隠蔽問題の調査を担当する第三者委員会の最終報告書の提出のメドは9月末。まだ発足したばかりのため、時間的な問題から今回の会議では経過報告にとどまる見込みだが、三木谷氏が“加藤降ろし”の流れを加速させる可能性も十分にある。

昨年7月に加藤コミッショナーを再任した際、最終的には全会一致となったが、楽天とオリックスだけはコミッショナーの役割の明確化、選考の透明化を条件として提示した経緯がある。オーナー会議の議長を務めるのはオリックスの宮内義彦オーナーで、議長として追及の立場は取りづらい。三木谷氏は急先鋒に立つのか−。発言が注目される。

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[千葉魂]井口を変えた「キッカケ」、狙ってつかんだ盗塁王[千葉日報]

「人生はちょっとしたキッカケで変わる。オレはそうだった」。井口資仁内野手(38)の言葉が忘れられない。日米通算2千安打という日本人で過去4人しか達成していない大偉業まで残りわずかとしている男はハッキリとそう口にした。順風満帆な人生を送ってきたと誰もが思いがちだが、プロ入り間もない頃は苦しみながら自分のスタイルを探し続けた。その中でその後の人生を変えたのはちょっとしたキッカケだった。

「同期の連中も活躍しているし、悔しいだろ。どうしたらいいと思う?何でもいいからタイトルを獲る事だよ。お前の同期の連中もまだ誰もなにもタイトルを獲っていない」。

あれはダイエー時代の2000年のオフ。シーズン中に左肩を手術。チームはリーグ優勝を果たしたものの井口は54試合の出場にとどまった。自分の打撃スタイルを見失い、迷い込んだ袋小路から抜け出す道が全く見えない状態で、シーズンは終了。高知での秋季キャンプに突入した。そこで島田誠コーチから言葉をかけられた。

今まで聞いたことのない助言だった。目の前に立ち込めていた暗雲がスッと消えていくような感覚を感じた。では、何のタイトルを狙う。考えた。様々な状況をふまえ目指すべき目標が徐々に浮かんできた。それが盗塁王のタイトルだった。1999年には14盗塁をマーク。目標のためには40盗塁ぐらいが現実的な数字となる。これまでは積極的に狙っていた訳ではない中での数字。しかも打撃と違い、走りには好不調の波が少ない。ゴールまでどのように歩めばいいか。道筋がハッキリと見えた。だから、そこを目標に定めた。

「大きな目標も逆算して小さく分解すれば達成する可能性が見えてくる。1シーズンは6ヶ月あると考えると1ヶ月5盗塁で30盗塁。最低でも週に1つ成功させていけば、そこそこの数字になると考えると気持ちが楽になった」。

具体的な目標に向かっての挑戦の日々が始まった。自宅のカレンダーには盗塁をするたびにシールを貼って、より自覚を持って挑んだ。具体的な目標に向かって進む事で気持ちに変化が起きた。それと同時に技術的な変化も感じることが出来た。大きな発見だった。

「盗塁を成功するために、より考えて野球をするようになった。配球、クセ。色々な状況を観察するようになった。すると、今まで見えなかったものが見えるようになった」。

漠然とした目標ではない現実的な目標が井口を変えた。何かを1つずつ成し遂げていく達成感も楽しかった。なにより角度を変えて野球を見ることでより理解が深まった。結果的に01年シーズン、140試合に出場。打率.261、30本塁打、97打点。44盗塁で目標としていたタイトルを手に入れた。

「人生、ちょっと角度を変えてみることで変わる事はあると思う」。

今季、井口は一塁手に挑戦し、偉業まで残り14安打としている。本人も熱望する地元・千葉での達成も現実味を帯びてきた。球場でも様々なイベントを展開中だ。球場内2階のキッズスクエアではインターンの学生が考えた企画として井口の似顔絵を募集している。小学生以下の子供を対象に偉業達成後は、抽選で3人が本人に直接、似顔絵を渡せるという特典付き。県内はお祝いムードは高まる一方だ。そんな偉業もちょっとしたコーチの一言がキッカケだった。そう思うと人生というものの不思議さを感じざるをえない。

(千葉ロッテマリーンズ広報 梶原紀章)

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