日本ハムが連敗を3で止めた。1回に稲葉の適時打で1点を先制。3回に小谷野が満塁本塁打し、7回には代打大谷が2号2ランを放った。ケッペルが今季初登板を5回2失点で2年ぶりの勝利を挙げた。ロッテは先発の藤岡が崩れた。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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千葉ロッテ | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 |
北海道日本ハム | 1 | 0 | 4 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | x | 7 |
藤岡の乱調で、ロッテの連勝は2で止まった。
初回に2四球が絡んで1点を先制されると、3回は小谷野に満塁本塁打を浴びた。先発は6月24日の日本ハム戦(QVCマリン)以来だったが、その時と同じ3回5失点KO。四球で自滅する毎度のパターンに伊東監督は「何でいつもこうなるかね。しばらく中継ぎに入れるしかない」と先発失格の烙印を押した。チャンスを生かせなかった藤岡は「本当に申し訳ない」とうなだれた。
大谷と同学年のロッテの高卒ルーキー・田村が1軍デビューを果たした。
13日に出場選手登録され「こんなに早く出られるとは思ってもいなかったので緊張した」。8回に代打で右飛に倒れたが、そのままマスクをかぶった。18U日本代表でチームメートだった大谷とは試合前に握手をかわして健闘を誓い合った。本塁打を目の当たりにして「さすがやなと。刺激を受けた。負けないように頑張る」と力を込めた。
ロッテの藤岡が6月24日以来の先発を任されたが、3回5失点で早々に降板した。1回に稲葉に先制打を許すと3回には小谷野に満塁本塁打を浴びた。
救援登板では、好投も披露するだけに伊東監督は「どうしてああなるのか。先発になったら。分からん」と嘆く。今後は再び救援での起用となる。チャンスを何度も与えられながら生かせなかった左腕は「本当にチームに申し訳ない」と肩を落とした。
ロッテのドラフト3位ルーキー、田村龍弘捕手(19)が1軍デビューした。
8回1死で代打に立ち、結果は右飛。「初出場がこんなに早く来るとは思わなかった。ロッテの応援は本当にすごいので、すげ〜と思ってる間に2球目を打ってしまって、もう少し応援聞きたかったです(笑)。けど追い込まれて打てなくなるのも嫌だし、ライトフライだったけどいい感じで振れました。あれがプロ初打席になるのかと思うと、やっぱりヒット打ちたかったですけど」と振り返った。
昨年ともに高校日本代表で戦った日本ハム大谷が、7回に代打アーチをかけたことには「ライバルっちゃライバルなんで。僕の前にホームラン打ってくれて、刺激になりました」と話した。
初マスクをかぶった裏の守備では、4番中田、5番稲葉から始まる8回を2安打無失点に抑えた。
ロッテ大谷智久投手(28)が、日本ハム大谷翔平外野手(19)との「大谷対決」に敗れた。
7回1死二塁フルカウントから、代打の日本ハム大谷に外寄り低め143キロの直球をバックスクリーン左まで運ばれた。「打たれた瞬間すごい音がして、完全にいったなと思った。全力でいきましたけどコントロールミスが出た。知らないうちに、僕も大谷君を意識してた部分が少なからずあると思う」と初の同姓対決を振り返った。
この日は4回から2番手で登板し、6回までは1人の走者も出さない完璧な内容だった。
ロッテの先発藤岡貴裕投手(23)は、3回5失点で6敗目を喫した。1回先頭の陽に四球を出して先取点を献上。3回は2死後に満塁のピンチを招き、インコース142キロを小谷野に満塁弾とされた。
チームの3連勝はならず「いい流れを止めてしまった。試合をつくることができず、本当に申し訳ない」と反省の弁を並べた。
ロッテ鈴木大地内野手(23)が反撃の3号2ランを放った。
5点を追う5回2死一塁から、123キロのスライダーを右翼スタンド最前部へ放り込んだ。36打席ぶりの安打で、7月初安打。不調にあえぎ、12日には4月17日以来、約3ヶ月ぶりにスタメンを外された。
「これだけ打ててなかった自分を使い続けてくれた、そして声をかけ続けてくれた、監督、コーチ、先輩方や、裏方さんに感謝です。迷惑を掛けていた分、これから取り返していきます」と話した。