わたしはかもめ2013年鴎の便り(7月)

便

7月22日

オールスター

◇全パリーグ3−1全セリーグ(いわき)

全パは1点を追う8回、先頭の陽岱鋼が二塁打で足場をつくり、1死後、大谷の中前打で同点。なお1死一、二塁と攻め、内川が左中間へ二塁打を放って2点を勝ち越した。投手陣は失策絡みの1点を失っただけで、9回は青山がしのいだ。全セは6、8回の好機に加点できず、流れを悪くした。大竹は3回無失点の力投。8回に山本哲が4安打を浴びた。

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全セ0000100001
全パ00000003x3

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今江、矢貫が福島開催に思いはせる/球宴[ニッカン]

東日本大震災の復興支援としては最後となる球宴には、福島県全域から3865人の野球少年が招待されていた。そんな一戦に特別な思いを胸に秘めて臨んでいた選手がいた。

ロッテ今江敏晃内野手(29)は「少しでも笑顔になって欲しい」という思いから、支援活動で2年連続でいわき市を訪問している。昨年12月に計4校の小中学校を訪れ、子供達から「オールスター出てね」とお願いされた。7年ぶりの球宴出場で約束を果たすと、この日サプライズが待っていた。

球場の最寄りのJR湯本駅で1年前に交流した少年20人が待っていた。「元気そうで良かったし、嬉しかった」。試合前には記念写真に納まって「喜んでくれるプレーをする」と気合十分。6回から途中出場し無安打だったが「みんなで勝とうという話をしていた。ここに来てプレーすることに意味がある。良かった」と充実感をにじませた。

特別な思いを抱いていたのは、今江だけではなかった。出場選手で唯一の福島出身の日本ハム矢貫は、4番手で登板し、直球で強気に押して1回を無失点に抑えた。「いつも以上に声援が大きくて、緊張しました。選出してくれた監督に感謝したい」としみじみ言った。スタンドには少年野球チームのかわいい後輩達、中学時代の恩師らの姿があった。「もっと活躍して、支えてくれた人達に感謝の気持ちを伝えたい。もっとプロ野球を身近なものに感じてもらいたい」と新たな目標をもらった。

試合前にはフラガールによるダンスパフォーマンスがあった。試合中には福島出身の4人で結成された猪苗代湖ズが「I love you & I need you ふくしま」を熱唱。福島で初めて開催された球宴は、みんなが温かな気持ちでいっぱいになった。

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西野「全て収穫」2回零封、バレ、ブラ斬った[スポニチ]

ロッテの西野は3回から2番手で登板し、2回を2安打無失点。「直球だけでいけるところまでいこうと思った。無事にゼロで抑えられてよかった」と振り返った。

3回2死一、三塁では、バレンティンをカーブで三ゴロ。4回は先頭のブランコを5球連続直球の後、カーブで空振り三振に斬った。「2人は怪物。完全にビビッてカーブを投げました」と苦笑いしたが「この舞台で投げられたことを全て収穫にしたい」と話した。

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今江約束守った!いわき市少年達と球宴で再会[スポニチ]

ロッテの今江が、いわき市の少年達との約束を守った。昨年12月にいわき市に訪問した際に「オールスターで会おう」と約束した磐崎、豊間の小中学生と対面。その少年達が外野で「今江選手頑張って」とボードを掲げる中、8回無死二塁では、右邪飛で走者の三塁進塁を助け、大谷の逆転打を呼んだ。

「大谷君は持っているのでつなごうと思った。いい仕事ができた」と笑顔。「子供達にもプレーは見てもらえた。後半戦も頑張らないと」と気持ちを新たにしていた。

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ロッテ・今江、納得の“犠飛”/球宴[サンスポ]

2年連続でいわきの中学校を慰問している今江(ロッテ)が、大谷(日本ハム)の同点適時打を“アシスト”した。8回、無死二塁で右邪飛を打ち、陽岱鋼(日本ハム)が三進。「後ろが大谷くんだったので、何とか走者を進めたかった」と納得の打撃だった。交流のある磐崎中、豊間中の野球少年が招待され「プレーしているところを見せられてよかった」と笑顔をみせた。

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ロッテ・西野、ビビったけど初出場2回0封/球宴[サンスポ]

育成選手出身、5年目で初出場の西野(ロッテ)が2番手で登板し、2回を2安打無失点に抑えた。3回に二死一、三塁のピンチを招くも、バレンティン(ヤクルト)をカーブで三ゴロ。4回先頭のブランコ(DeNA)もカーブで空振り三振。「バレンティンとブランコにはビビってました。怪物みたいな感じ。緊張したけれど、無事に抑えられてよかった。楽しかった」と安堵の表情だった。

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ロッテ・西野、初の大舞台で好投/球宴[サンスポ]

育成出身の西野(ロッテ)が2番手で登板し、2回を無失点と好投した。初の大舞台に「すごく緊張した」というが「無事にゼロで抑えられて良かった」と笑みを浮かべた。

3回は2安打で2死一、三塁とされたが、バレンティン(ヤクルト)をカーブで三ゴロに仕留めた。4回はブランコ(DeNA)を空振り三振に抑えるなど3人で片付けた。本塁打を量産している両外国人との対戦を「桁違いのパワーを持っている。びびってました」と振り返りながらも、しっかりと前半戦で8勝した実力を示した。

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ロッテ益田が1回無失点で勝利投手/球宴[ニッカン]

ロッテ益田直也投手(23)が、勝利投手になった。捕手伊藤が捕邪飛を取れず、左翼中田はポロリと、守備の乱れから8回は2死二、三塁とピンチを背負ったが、1回無失点に切り抜けた。

「球宴で勝利投手になれるとは思ってなかったので、嬉しいです。シーズンでも勝てるように頑張りたい。伊藤と(中田)翔は同じ年なんで『貸し1』ですね」と笑った。

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西野、2回無失点に「たまたま」/球宴[ニッカン]

全パのロッテ西野勇士投手(22)が、2回無失点の球宴デビューを飾った。

3回に2番手で登板し、2死一、三塁のピンチを招いたが、バレンティンをカーブで三ゴロに仕留めた。4回は、先頭のブランコを直球で2度空振りを奪いつつ、最後はカーブで空振り三振にすると、3者凡退に抑えた。「(バレンティンとブランコには)ビビってました。スイングスピードがものすごかった。抑えたのはたまたまです。でも、無失点は良かったです」と話した。

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[千葉魂]助っ人支える父の誇り、ブラゼル優しく、強く[千葉日報]

選手に必ず書いてもらうアンケートがある。シーズン前、もしくは入団する際に渡し、書いてもらう。それを球団HP上にアップし、ファンに選手の横顔を知ってもらう。7月にチームに合流したクレイグ・ブラゼル内野手(33)にも、書いてもらった。読んでみて、心に響くフレーズがあった。「自慢できることは?」という質問。ブラゼルはちゅうちょせずに書いた。「自分が父親になって父として子供と過ごしている事」と。私が感心したような顔をすると彼は誇らしげに語り出した。

「私は父に多大な影響を受けて、ここまで育ってきた。自分にとって誇らしい存在であり、人生の道を教えてくれる人だ。そして、今、私は父になった。同じ事をしてあげられると思うと、こんなに誇らしい事はないだろう?」。

ブラゼルの父(テッド・ブラゼル)はタイガースに8年間在籍した元マイナー選手で、引退後は6年間マイナーで監督も務めた。ブラゼルが2歳の時の1982年に現役を引退したため、プレーをしている姿は脳裏にはない。ただ、生活の中にいつも野球があり、父とのコミュニケーションは野球が中心だった。だから、自然とこの道を歩んだ。

「色々な事を教えてもらった。つねに言われたのは『野球を楽しみになさい』ということだ。これは当たり前のような事だけど、とても大事な事。野球以外の人生自体もそうだけど、つねに楽しむ気持ちを持たないと駄目だよね」。

西武に入団し、初来日となった2008年もアメリカを離れる際、同じような事を言われた。その言葉が今もブラゼルの胸には残っている。「日本の野球を楽しみなさい。そして異国の生活、経験を楽しみなさい」。

外国人選手にとって、日本でのプレーは想像以上のカルチャーショックがあり、ストレスを伴う。食事、文化、生活、言語。色々なすれ違いがある。日本という環境に順応した外国人選手が成功するとよく言われるが、それは間違いない。ブラゼルは父のアドバイスを忘れず、日本でも生活を楽しんだ。時には言葉が通じない事にいら立ちを感じたこともあるだろう。それでも、そのたびに父の言葉を想いだし、ストレスを楽しみに変えた。日本の野球に順応し、成功していった背景にはそのようなアドバイスがあった。

「今回もロッテに来る前の準備期間は父と母に練習を手伝ってもらい、準備をしてきたんだよ。いい報告が出来て嬉しいよ」。

米国アラバマ州の実家には打撃ケージが備え付けてある。そこで父に投げてもらい、ブラゼルが打つ。それを繰り返し、千葉での生活に備えた。7月17日のソフトバンク戦(QVC)で見せたあの特大の本塁打はそんな父との準備が生み出したものだ。

額縁に入れられた3枚の契約書が実家のリビングの壁には誇らしげに飾られている。父がプロ入りした際のもの。自分が最初に契約した際のもの。さらに父方の祖父・ウォルターさんのもの。ニューヨーク・ジャイアンツのマイナーに所属していた経験を持つ。

「3人が野球選手だった事は誇らしい事だ。息子?そうなってくれたらいいね」。

息子・トロット(3)を見つめる顔はいつも優しい。父にそうしてもらったように、優しさと愛情で育てたいという思いが伝わってくる。そんなブラゼルにはこのオールスター休みを利用して、浴衣を着て写真を撮らせてもらった。QVCマリンフィールドへの来場を呼び掛けるPR素材として使うつもりだ。素晴らしい父を持ち、同じように良き父であろうと頑張るブラゼル。家族愛に満ちたプレーは強さがあり、どこか優しさを感じる。この夏、そんな助っ人を応援しに来て欲しいと思う。

(千葉ロッテマリーンズ広報 梶原紀章)

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