ロッテが終盤に逆転。0−1の8回に代打ブラゼルの適時打で追いつき、9回無死三塁から荻野貴の二塁打で勝ち越した。古谷が7回1失点と粘り、2番手の内が今季初勝利。ソフトバンクは、8回から登板のパディーヤが痛い2失点。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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千葉ロッテ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 2 |
福岡ソフトバンク | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
持ち前の粘り強さが戻ってきた。1−1の9回、先頭のロッテ・塀内が右翼線二塁打で出塁すると、続く荻野貴は犠打の構え。ところが千賀の暴投で塀内が三塁へ進むと、3球目のスライダーを振り抜いた荻野の打球は左前へポトリ。
「落ちろ!と願っていました。犠飛には浅すぎたので」。これが決勝二塁打になり、運も味方して今季22度目の逆転勝ちが転がり込んだ。
先発の古谷は初回に1点を失ったが、7回まで追加点を許さない。粘投に応えるように、8回2死三塁から代打・ブラゼルの左前打で振り出しに戻した。後半戦の8敗のうち6敗が逆転負け。5、6回の失点が多く、中盤に崩れる展開が続いていただけに「“逆転されるロッテ”から、やっと“逆転のロッテ”に戻ったな」と伊東監督。逆転優勝へ光明が差し込む勝利だった。
終盤に逆転し、連敗を阻止。敗れれば4月以来となる4位転落の可能性もあったが、2位をキープ。伊東監督は「久しぶりに逆転されるロッテから、逆転するロッテになった」。9回無死三塁で荻野貴が左前に落とし(記録は二塁打)、勝ち越した。執念の一打に「微妙だったけど、落ちてくれ、と思った。本当に大きな1勝」と白星の味をかみしめた。
ロッテの古谷は7回を1失点と、8回無失点の前回登板に続き、先発の役割をきっちり果たした。白星こそつかなかったが、今や先発陣一の安定感を誇る8年目の左腕は「味方が追いつくまで我慢しようと思った。チームが勝ったので良かった」とうなずいた。
1回は制球がばらついて先制点を許したが、その後はテンポ良く投げ込み、相手打線を封じた。「あまり力まず、ストライク先行でいけた」と胸を張った。
ロッテ古谷拓哉投手(32)の力投が逆転勝ちを引き寄せた。1回に先取点を献上したが、2回以降はピンチをつくりながらも緩急で要所を締めて7回5安打1失点。
「味方が追いついてくれると思って我慢した。ただ本当に、チームが勝つようにと思って投げました」と振り返った。
前日まで先発投手が中盤に崩れる展開が続いており、先発が5回を投げきったのは4試合ぶり。かつ3失点以内に抑えたのはこの1週間で古谷だけだった。
逆転が降板後だったため5勝目はつかなかったが、伊東勤監督(50)は「うちの最後のとりでと言ったらオーバーだけど、1番安定してる投手だからね。配球も色んな球種やボール球を使っていた。こういう野球をすればおのずと接戦に持ち込める。今日はバッテリーの勝利でしょう」とたたえた。
ロッテが土壇場で逆転劇を見せた。
1回に先取点を献上して以降、互いに無得点のまま迎えた8回。2死三塁で代打クレイグ・ブラゼル内野手(33)が150キロをはじき返す左前打で同点に追いつくと、9回はソフトバンク千賀の暴投で無死三塁と好機を拡大。1番荻野貴司外野手(27)が左翼へ執念のポテンヒット(記録は二塁打)を放って勝ち越した。
伊東勤監督(50)は「久しぶりに逆転されるロッテから逆転するロッテに戻れた。やー、しんどかったですね」と連敗阻止にホッとしていた。
今季のプロ野球の本塁打数が7日で計882本となり、昨季の881本を上回った。
統一球が飛ぶように変更された影響で激増し、全日程の約3分の2を消化したところで、早くも昨季の数字を超えた。今季はこれまでに、全864試合のうち572試合が行われた。このままのペースでいくとトータルでは1332本となる計算になる。