楽天は則本が7回1失点で11勝目を挙げた。3安打無四球の好投で打たせて取った。打線は5回に島内の適時打で2点を先制し、6回にジョーンズの約1ヶ月ぶりの18号ソロで加点した。ロッテは7回に1点を返すのがやっとだった。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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東北楽天 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 | 3 |
千葉ロッテ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 |
ロッテにはもったいないミスだった。5回1死一塁で、楽天嶋の打球を塀内が悪送球。二→遊→一の併殺のはずが、逆にピンチの二、三塁となり、島内に決勝の2点適時打を許した。伊東勤監督(50)は「首位攻防と言われるような試合はミスした方が負け」と振り返った。
4月以来となる楽天戦3連勝はお預け。一方で収穫もあった。渡辺が4月20日以来の先発に復帰。あの日も楽天戦だった。守備中に右足首に打球を受けて登録抹消。7月に入っても違和感は消えず、球に勢いが戻ったのは後半戦が始まった頃だった。「想像以上に長引いた。不安でした」。選手生命の危機を感じながら、復活の時を待った。
里崎とのベテラン・バッテリー。復帰を伊東監督も待っていた。前半戦は若手の奮闘で首位独走。最も勝ち星を挙げた西野(22)−江村(21)は年俸合計1000万円コンビだった。だが疲労の蓄積で西野が離脱。「必ずベテランの力を借りる日が来る」と期待していた指揮官は、6回自責1の内容に「今日みたいな投球は非常に助かる」と安堵した。
敗れはしたが、8月は、全4カードで勝ち越した。天王山となる戦いは必ずまた来る。
「いい状態に近いものは出せた。次は勝てる投球を」と渡辺。ミスターサブマリンが戦力に加わったのは、大きなプラスだ。
ロッテは守備が乱れ、同一カード3連勝を逃した。
0−0の5回1死一塁で、渡辺は嶋を二ゴロに打ち取ったが、併殺を焦った塀内が二塁へまさかの悪送球。1死二、三塁となり、続く島内に中前に運ばれて2点を失った。連勝が3で止まった伊東監督は「大事な首位攻防戦はミスをした方が負けるんだよ」と渋い表情。それでも4カード連続の勝ち越しに「いい緊張感の中で戦えている」と巻き返しに自信をのぞかせていた。
右足に打球を受けて長期離脱の原因となった4月20日の楽天戦(QVCマリン)以来のマウンドとなったロッテ・渡辺は、風を味方につけ、6回6安打3失点(自責1)と好投した。
「久しぶりだったけど、すんなり試合に入れた」。守備のミスもあって3敗目を喫したが「状態はいいので、次は勝てる投球をしたい」。伊東監督も「あれだけ投げてくれれば助かる」と経験豊富なサブマリンの復帰を喜んだ。
復活への光明は見せたが、敗戦に唇をかみしめた。約4か月ぶりの先発となった渡辺が、6回3失点(自責1)も、今季3敗目。「状態は良かった。テンポ良く投げられた。でも、負けちゃうとね…」。4月20日の楽天戦で右足首に打球が直撃し、途中降板して以来の登板を白星で飾れなかった。
チーム最多の9勝を挙げている西野が、10日に右肩痛で離脱。苦しい台所事情の中、必要とされたのは経験豊富なサブマリンの力だった。「今日は変化球が曲がるタイプの風だった」と慣れ親しんだ本拠地に6メートルの風が吹く中、直球と変化球を織り交ぜ6回まで6安打も無四球で試合のリズムをつくり出した。
白星は逃したが、伊東監督は「間合いもテンポも良かった」と評価。これで次戦も先発での起用は濃厚だ。「次は勝ちをつけられるような投球をしたい」。頼りになる男が戻ってきた。
ロッテの渡辺は4月20日以来の1軍登板で及第点の投球を見せた。丁寧にコースを突き、6回3失点ながら自責点は1。「久しぶりの1軍、そしてマリンのマウンドだったがすんなり入ることはできた」と話した。
右足関節打撲で2軍調整を強いられ、故障が治ってもなかなか調子が戻らず1軍復帰が遠のいていた。久々に存在感を見せたベテランは「1球1球、集中することに徹した」と振り返った。
ロッテは0−0の5回に犯した失策が痛かった。1死一塁で嶋の二ゴロを塀内が二塁へ悪送球。1死二、三塁とピンチを広げると続く島内に2点適時打を許した。伊東監督は「こういう大事なゲームではミスをした方が負け」と悔やんだ。
打線も則本を捉えきれず連勝は3で止まった。ただ指揮官は首位楽天との直接対決に勝ち越したことを評価しており「2勝したので、良しとしないと。いい緊張感の中、やれた。これを持続したい」と前を向いた。
右肘を痛めているロッテ・井口が15日、楽天戦で先発を外れ、3試合連続のスタメン落ちとなった。12月で39歳になるベテランは「病院で検査(13日)を受けたら、医師から『疲労性ではない。テニス選手が似たような症状になる』と言われました」と説明。それでも「代打で出番が来たら行きます」と力を込めた。
ロッテが敗れ、4月以来となる楽天戦3連勝はならなかった。
渡辺俊介投手(37)が4回まで2安打無失点と上々の立ち上がり。5回1死一塁から二ゴロを打たせるも、味方の失策で併殺に仕留められず、二、三塁で楽天島内に2点適時打を許した。
6回には1死走者なしからジョーンズに中越えソロを浴び、6回6安打3失点(自責1)。4月20日以来の1軍マウンドに「ブルペンからドキドキする緊張感があった。昨日のヒーローインタビューでサト(里崎)が自分のことを言ってくれたので、情けない投球は出来ないと気合が入っていましたが、その気合が空回りしないよう、1球1球集中する事に徹しました。ジョーンズの1発は流れ的にももったいなかった。中途半端な高さに入ってしまった。次は勝てる投球ができるかどうかですね」と振り返った。
ロッテは8月に入ってから、4カード全てで勝ち越している。