わたしはかもめ2013年鴎の便り(8月)

便

8月19日

440万ロッテ西野が4億マー君止める[ニッカン]

ロッテ西野勇士投手(22)が「マー君ストッパー」に名乗りを上げた。右肩痛で登録抹消中だが、23日からの楽天戦(Kスタ宮城)で戦線に復帰する。初戦で田中と投げ合うのは順調にいけば中4日の古谷だが、斉藤投手コーチは「疲労を考えて西野になる可能性もある」と話した。

西野はここまで9勝をマーク。記念すべき10勝目の相手が田中なら「最高っすね」と胸を躍らせる。Kスタ宮城はプロ初勝利を収めた思い出の地だ。QVCマリンのブルペンで79球を投げ込み、「あっち(田中)がどれだけ抑えても、こっちが抑えれば負けはない」と勇ましい。楽天とは4.5差。3連戦を制すれば、優勝にも大きく前進する。

今季年俸4億円の田中に対し、昨年まで育成の西野は440万円。「僕、1番下ですよ。誰も止められなかった連勝を、440万が止めたらすごくないですか」と100倍近い“格差”を乗り越える気満々だ。21連勝のプロ野球記録保持者に投げ勝つとなれば快挙。球団は10勝記念グッズ販売も計画している。

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ロッテ、西野、マー君止める!右肩痛から23日復帰登板で激突へ[スポニチ]

ストップ・ザ・マー君は任せろ!右肩痛で出場選手登録を抹消されているロッテ・西野勇士投手(22)が23日の首位・楽天との3連戦初戦(Kスタ宮城)に先発復帰する可能性が19日、浮上した。同戦はプロ野球新記録の21連勝をマークしている楽天・田中将大投手(24)が先発予定。育成出身で今季9勝を挙げている年俸440万円の雑草右腕が、4億円右腕への下克上で初の2桁勝利を狙う。

伊東監督が「天王山」と位置づける23日からの楽天3連戦。ちょうど1年前の昨年8月19日を最後に負けを知らない相手エースを止めるのは、この男しかいない。9日に出場選手登録を抹消された西野はこの日、70球の投げ込み。「順調です。問題なく投げられた」と復調をアピールした。

当初、23日は6勝を挙げている左腕・古谷が中4日で先発し、西野は24日の2戦目が有力だった。しかし、斉藤投手コーチは「球に力も切れもあった。楽天戦の頭でいく可能性がある。監督と相談したい」と明言。首脳陣は、西野の状態を見極めた上で最終決定するが、チーム勝ち頭を田中にぶつける可能性は高い。

年俸440万円の西野に対し、初対決となる田中はパ・リーグ最高年俸の4億円。しかし、相手の年俸が約100倍だろうと、臆する様子はみじんもない。「こっちがゼロに抑えれば負けることはない。440万円の投手が連勝を止めたら凄いですね」。5月20日の広島戦(QVCマリン)では2億1000万円の前田健に投げ勝った「大物食い」の実績もある。

西野は今季、Kスタ宮城では2試合に先発し1勝0敗、防御率2.70。4月8日にはプロ初先発初勝利を手にしており「人生を変えた場所。いいイメージでマウンドに上がれる」と話す。

勝てばチーム1番乗りでの10勝到達。球団では、名前の「勇士(ゆうじ)」と戦国時代の武将・真田幸村に仕えた「真田十勇士」にちなんだ「10(十)勇士」のデザインが入った記念Tシャツの作製を検討している。チームは前回(7月26〜28日)のKスタ宮城では屈辱の3連敗。「楽天には負けられない。田中さんに勝って10勝なんて最高じゃないですか」と話す西野には「100倍返し」の青写真が出来上がっている。

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ロッテ、87歳“お天気番長”が告知ポスター登場[スポニチ]

9月のロッテ主催試合の告知ポスターに「最高齢モデル」が登場する。

今季からQVCマリンの大型ビジョンで試合前に天気予報を行っている「幕張のお天気番長」こと曽根太一さん(87)が、井口と共演。予報の的中率は100%で、ファンからの人気も絶大な曽根さんは「87歳にしてポスターに出るとは夢にも思っておらんかったわ」と大喜び。88歳の誕生日の10月5日(オリックス戦)には始球式にも登場する予定だ。

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ロッテ、日程ポスターに井口&幕張海岸観光組合長[サンスポ]

ロッテは9月の日程ポスターに井口資仁内野手(38)と、QVCマリンの試合前に天気予報を行っている幕張海岸観光組合・曽根太一組合長(87)を起用する。

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格差90倍の西野がマー止める!育成出身が下克上だ[報知]

右肩痛で離脱中のロッテ・西野勇士投手(22)が、21連勝中の田中が先発する23日の楽天戦(Kスタ)で復帰する可能性が19日、急浮上した。開幕17連勝を達成した田中の推定年俸4億円に対し、育成出身の西野は440万円。「あっちがどれだけ抑えても、こっちがゼロに抑えれば負けることはない」と“ストップ・ザ・マー君”へ腕まくりした。

首位の楽天を4.5ゲーム差で追うロッテが、秘策を温めていた。23日からの楽天3連戦に向け、斉藤投手コーチは「古谷の状態次第で西野をカード頭に持って行く可能性もある」と明かした。5連勝中の古谷を23日に起用すれば、2戦連続の中4日。強行軍が続く左腕の疲労度を見極めた上で、20日にローテーションを最終決定するとした。

年俸90分の1以下の西野が田中の連勝を止めれば、逆転Vへ確実に弾みがつく。球団ではマー君に投げ勝った場合、記念球や道具をQVC併設の「マリーンズ・ミュージアム」に展示することを検討。10勝到達を記念する「十勇士Tシャツ」の発売も計画している。

10日に登録を抹消された西野はこの日、QVCで投手練習に参加。故障後初の本格的な投球練習をクリアし、1軍復帰にゴーサインが出た。「僕より給料の安い(1軍)選手はいない。(田中の)連勝を止められたら最高ですね」。育成からはい上がったハングリー精神で、土をつける。

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87歳天気予報・曽根氏球団ポスターに登場[報知]

逆転V率は100%?QVC平日ナイターでの天気予報を行っている曽根太一さん(87)が、9月のロッテ球団ポスターに起用されたことが19日、分かった。今季の予報はここまで28戦28勝。的中率100%の長老は「9月は井口選手がチームを引っ張って快進撃をして優勝じゃな。ふぉふぉふぉふぉ」と、何とも不敵に大逆転優勝を予測した。

87歳でのポスター登場は、当然ながら過去最高齢。曽根さんはテレビ各局が特集を組むほど人気を集めており、ポスターでは日米2000安打を達成した井口と“同格”の扱いを受けている。88歳の誕生日となる10月5日には、始球式を行う計画もある。

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[千葉魂]チームもクワガタも救う、松永、欠かせないセットアッパー[千葉日報]

珍しい光景だった。1アウトを取った直後、マウンドにいた松永昂大投手(25)が、一塁側ベンチに戻ってきた。16日のオリックス戦(QVCマリン)、8回の出来事だった。誰もがアクシデント発生かと、心配した。よく見ると左手の指を押さえているように見えた。爪でも割れたか。最悪の事態すら想定したが、実は全く違った。

「クワガタムシがいたんですよ。マウンドのプレートの辺りに。危ないから、移動させないといけないなあと思って、1アウトを取ったタイミングで捕まえました」。

8回のマウンドに登った瞬間から、クワガタムシの存在は発見していた。全長3センチ程度の小さな、小さなクワガタムシである。プレート付近にいたので、そっと移動させた。投球練習をして、1球目を投げ終わった。マウンドに戻ると、またマウンド付近にクワガタムシの姿が見えた。

「こりゃあ、まいったなあと思いましたね。野球が好きなのかな。投げたいのかなあって…。危ないけど、とりあえず1アウトを取って、プレーをリセットした状態の時に戻してあげようと思いました。それまでは大人しくしておいてくれよって願いました」。

また、そっと場所を移動させて、ピッチングに集中した。クワガタムシを踏まないように気を付けながら。1アウトを取ると慣れた手つきで掴むと、一塁側ベンチにいたボールボーイに渡した。

「何度も何度もプレートに戻ってきましたからね。たかが虫の命と思う人もいるかもしれないけど、ボクにはそれは出来なかった」。

緊迫した8回の場面である。ピリピリした状態の中で迎えたあの状況。一般論でいうとピッチャーの多くはリズムが崩れるのを嫌がり小さなクワガタムシを意識することはない。というより気が付く事すらないと私は思う。しかし、ルーキーの松永はクワガタムシが目に入り、気になった。なんとか助けてあげたかった。まずは安全な場所に移動させて1アウトを取った。そして、グラウンド外に放ってあげた。その後もなにもなかったかのように飄々と打者を抑え、この回を無失点で終えた。その何とも言えない小さな優しさを私は感じ取った。だから、どうしても紹介したくなった。

「子供の頃を思い出しましたね。香川の実家の近くにはカブトムシとかクワガタムシが沢山いた。小学生の時はよくピンセットとライトを持って取りに行きましたよ。ゼリーをあげて、飼っていた時期もありました。でも、その時も最後は逃がしていたかな。何となく可哀想だから。やっぱり自然にいるのが1番いいだろうなって思ってしまう」。

虫を労わる優しい心を持つルーキーは、今季、チームの躍進の原動力として51試合に投げて防御率1.89。安定感抜群のセットアッパーとしてチームには欠かせない存在となっている。ちなみに松永に救われたクワガタムシはコクワガタムシという種類だった。今、私がこの原稿を書いている横でゼリーを与えられ、虫かごの中で満腹そうにゆっくりしている。もちろん、近い日にどこかこの近くの森の中に返してあげようと思う。

(千葉ロッテマリーンズ広報 梶原紀章)

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