首位攻防戦でエースが帰ってくる!?左肩違和感で離脱中のロッテ成瀬善久投手(27)が、10日からの楽天戦(QVCマリン)で1軍復帰する可能性が高まった。川崎ブルペンコーチが「もう1回下(2軍)で4回か5回投げさせて、問題なければ上げる予定」と話した。
今季13試合に登板し6勝3敗の成瀬は伊東監督から肉体改造を命じられ、6月28日のソフトバンク戦を最後に2軍調整を続けていた。2カ月間実戦から離れたが、8月30日のイースタン・ヤクルト戦で復帰登板。2回2失点で「投げられたことが収穫」と話していた。4日にも同日本ハム戦(ロッテ浦和)で昇格に向けた“最終試験”を受ける見込みだ。
チームは前カードで日本ハムに3連勝。楽天に3.5ゲーム差と迫った。10日からの3連戦は、今週の結果次第で再び首位決戦になる。斉藤投手コーチは、「楽天戦までに成瀬と古谷が戻ってくれば、より最強」とエースを戦力に計算して待つ。
同じく左肩の張りで抹消中の古谷はこの日、ほっともっと神戸でブルペンに入り、6日以降の西武戦(QVCマリン)で復帰のめどが立った。川崎コーチは「オレの考えだけど、本当に大事な試合なら、先発成瀬、2番手古谷なんてスクランブルもあるかもしれない」と仰天プランも披露。決戦を前に、やっと役者がそろいそうだ。
仰天プランで逆転Vだ。ロッテの川崎ブルペンコーチは、1試合で先発投手を2人登板させる「必勝リレー」を検討していることを明かした。
首位・楽天に3.5ゲーム差に迫っており「追い上げ態勢に入っている。本当に負けられない試合では悔いを残したくない。日本シリーズなどでよく使うサプライズがあるかもしれない」。左肩痛で2軍調整中の成瀬が早ければ今月中旬にも復帰する見通しで、エースの1軍合流によって先発の駒不足も解消する。「本当に負けられない試合では、成瀬−古谷、西野−成瀬というリレーがあるかもしれない」。10日から本拠地で楽天との直接対決が控えており、なりふり構わず首位奪還を目指す。
10倍返しだ!千葉県のマスコット「チーバくん」と、ロッテのチアガール「M☆Splash!!」の3人が2日、東京都江東区のスポニチ東京本社に来社。「ライバルシリーズ」として行われる6日からのロッテ−西武3連戦(QVCマリン)での3連勝を誓った。
前回、敵地・西武ドームで行われた7月5日からの同シリーズでは3連敗。チーバくんは埼玉県のマスコット「コバトン」と自身が登場する手製の4コマ漫画風ボードを手に、人気テレビドラマ「半沢直樹」の決めぜりふを引き合いに出して「やられたらやり返す!10倍返しだ!!」と宣言した。現在2位のロッテは3連勝で自力優勝の可能性が復活したばかり。「チームと一緒に優勝パレードをしたい」と燃えていた。
3日のオリックス戦に先発するロッテ唐川侑己投手(24)が2日、ほっともっと神戸で調整を行った。
チームは日本ハム戦で3連勝し、首位楽天に3.5ゲーム差と波に乗る。自身も8月16日のオリックス戦から3連勝中と好調だ。
今季はここまで8勝8敗。勝てば個人的にも貯金1、2年ぶりの2ケタ勝利にリーチとなる1戦に「まずは自分のやることをやる。それでチームに勝ちがつけばなおいい。連勝の流れに乗っていきたい」と話した。
千葉県のマスコットキャラクター「チーバくん」と千葉ロッテの公式チアパフォーマー「M☆Splash!!」のメンバー3人が2日、東京・越中島のスポーツニッポン新聞社を訪れ、6〜8日にQVCマリンフィールドで行われる「埼玉Vs千葉ライバルシリーズ」第2弾をPRした。
千葉に本拠地を置くロッテと埼玉が本拠地の西武。パ・リーグ所属の両チームが両県の協力を得て共同企画「埼玉Vs千葉ライバルシリーズ」を立ち上げ。第1弾となった7月5〜7日の第1弾(西武ドーム)ではロッテが3連敗しており、雪辱の思いは強い。
チーバくんは話せず、文字を書くこともできないが、パネルを使って「やられたらやり返す!10倍返しだ!!」と半沢直樹の決めゼリフでリベンジを宣言。M☆Splash!!のリーダーのTAKAYOも「チアとマスコットの対決イベントもあるので、選手に3連勝してもらって、私達も3連勝します」と気合を入れていた。
プロ野球の実行委員会が2日、都内で開かれ、MLBとのポスティングシステム(入札制度)のルール変更に関する交渉が、近日中に再開する見通しであることが明らかになった。従来の入札制度は昨年で更新を停止。日本野球機構(NPB)は昨秋に公開入札制などを提案したが、MLBの薬物問題の余波で、交渉は棚上げ状態だった。NPBの井原事務局次長は「MLBから近く返事をする、という返答があった。交渉は続けましょう、ということ」と話した。
また、19日のオーナー会議の重要議題である次期コミッショナーの選任方法も話し合われ、井原局次長は「報告する内容はまとまったが、オーナー会議まで話すわけにはいかない」と詳細は明かさず。選考委員会設置を軸に複数案が出ていると見られるが、井原局次長は「オーナー会議で議論していただく材料が出たということ。課題をまとめた」と話すにとどめた。
プロ野球の12球団代表者らによる実行委員会が2日、東京都内の日本野球機構(NPB)で開かれ、コミッショナーの選任方法について協議し、19日のオーナー会議に提出する案をまとめた。
選考委員会の設置など複数案とみられ、オーナー会議で議論した上で結論を出す予定。
また、ポスティングシステム(入札制度)を含む日米間の選手契約に関する協定が法律上失効している問題については、米大リーグ機構から近日中に具体的な交渉を再開するとの連絡が来たことが報告された。
米側の入札制度変更の求めに対し、NPBは入札を公開するなどの折衷案を提案したが、大リーグで薬物問題が噴出した影響もあって返答がないままだった。
プロ野球の統一球が公表されずに飛びやすく変更されていた問題で責任を問う声がある加藤良三コミッショナーは2日、ヤクルトのバレンティンがシーズン55本塁打の最多記録に迫っていることについて「ボールの影響はあまり関係ないんじゃないですかね。あれだけ打つには慣れがある」と語った。
ここまで52本塁打を放ち、まだ28試合も残している。
加藤コミッショナーは「8月末に50本を超えているのもすごい。これからはけがで欠場もなく、全試合に出場して総合本塁打数を上げてもらえれば」と期待した。
志がある。思いがある。それでも、時には心が折れそうな時もある。でも今年はこれを聞くたびに、もう1度立ち上がることができる。岡田幸文外野手(29)を支える唄。そして彼の想いを伝える唄。それが「Go for it」。今年の打席の登場曲に使っている曲だ。
「初めて聞いた時は鳥肌が立ちましたね。自分のイメージにピッタリだった。家族のために、ファンのために、チームメートと一緒に…。そういう自分の魂のようなものを拾い上げてくれたような曲だった」。
岡田が打席に入る時に流れる歌詞を紹介する。「おれ1人戦ってるんじゃねえんだ。家族やダチ(友達)の夢背負(しょ)ってるんだ。信じる勇気を翼にかえてさあいまこそ舞い上がれ」。キャプテンとして、そして3人の愛娘の父として、打席に立っている。ファンを喜ばせるため、そしてチームメートと喜びを分かち合うため。みんなが自分を応援して一緒になって闘っている。だから、どんな時も弱音を吐いてはいけない。岡田にとっていつでもその初心に戻る事ができる曲だ。肉体的に辛い時もある。気持ちで負けそうになる時がある。1人で打席に入るのが怖い時だってある。そんな時はこの曲を聞き入る。すると、不思議と心の底からエネルギーが湧いてくる。みんなの想いを背中に感じることができる。
「車の中とかでも聞きますよ。メンタル的に弱くなった時とか。聞きながら、『そうだよな。頑張らないと駄目だよな。オレは1人じゃないんだよな』って思うんです」。
この唄が生まれるキッカケとなったのはある偶然からだった。昨年の12月。知人の結婚式に出席した際に、身長185センチと身長192センチの巨大兄弟ユニットアーティストWell stone brosと同じテーブルになった。業界ではあまり知られていないが、人生と、家族愛をテーマに歌う熱い2人組。岡田の家族を愛する人柄に触れ、彼の人生観をイメージした曲を作る事を約束してくれた。作曲にはAKB48の大ヒット曲「ギンガムチェック」を手掛けた板垣祐介氏が携わるなど豪華な内容となった。完成したのは開幕直前。耳にした唄に震えが止まらなかった。
「開幕直前という時期って、結構ナイーブになるんですよね。今年はダメだったらどうしようとか。そういう時に聞いて…。何か泣きそうになりました。この唄と共にこの思いを大事にして今年1年戦うと決めました」。
2013年シーズン、キャプテンとして、外野の要として獅子奮迅のプレーでチームを引っ張っている。それを支えているのはこの唄の思いなのだ。今の岡田はただ前だけを見ている。自分を信じて、仲間を信じて、みんなを信じてバットを握っている。
最後にこの曲でもう1つ好きなフレーズがあるので紹介する。「今は変えられなくても未来(あした)は変えられる。焦るんじゃね。力ためさあ、飛び上がれ」。育成枠からここまで這い上がってきたガムシャラな気持ちがこちらまで伝わってくるようだ。QVCマリンでの岡田の打席ではその曲にも注目して欲しい。背番号「66」の熱い想いを感じて欲しい。そしてこれからも一緒に闘って欲しい。
(千葉ロッテマリーンズ広報 梶原紀章)