わたしはかもめ2013年鴎の便り(9月)

便

9月14日

埼玉西武6−9千葉ロッテ(西武ドーム)

ロッテは3−3の6回に角中の4号ソロで勝ち越した。7回には1点を加えた後に、さらに1死満塁と攻め、鈴木の中犠飛で二塁走者の角中も一気に生還して2点を追加した。西武は9回に追い上げたが反撃が遅かった。

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千葉ロッテ0102013209
埼玉西武1011001026

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二走角中Vへ執念、18年ぶり2ラン犠飛[ニッカン]

ロッテ角中勝也外野手(26)の好走塁が、逆転勝利を決めた。2点リードの7回1死満塁。鈴木の中飛で二塁走者だった角中が本塁生還した。95年ダイエー以来の“2ラン犠飛”が飛び出すように、勝負事にはシナリオのないドラマがある。伊東監督(51)は試合前、逆転優勝を諦めないと宣言。首位楽天とは6.5ゲーム差。可能性ある限り、ロッテは戦い続ける。

両腕を振りながら、角中は猛然と走った。7回1死満塁。代打G・G・佐藤の適時二塁打で2点差としたばかり。鈴木の飛球は、前進守備する西武の外野の後ろに伸びた。中堅の秋山が背走キャッチすると、角中は二塁ベースを蹴り上げた。清水三塁コーチは迷いなく腕を回し、本塁突入を求めた。角中は指示に忠実に、全力疾走を緩めずホームイン。4点差となる貴重な得点を、伊東監督は「あれが大きかった。よく走ったね。状況判断と準備ができていた」と称賛した。

冷静だった。鈴木の飛球を見た瞬間、角中は「外野の頭を越えた場合は、楽に本塁にかえれる。ならば、捕球された場合に備えて、タッチアップを狙おう」と判断。まさに最善策だった。

「普通のプレーですよ。コーチャーが止めるまでは全力で走るのが当たり前です」と、角中は控えめに話すだけだが、打った鈴木は「角さんの素晴らしい走塁。犠牲フライで2打点は初めて」と目を丸くした。何しろ“2ラン犠飛”は18年ぶり。華麗なる珍プレーと言っていい。

ペナントレースだって、何が起こるか分からない。前夜、本拠地で楽天に2連敗を喫した伊東監督は「数字として可能性のある限り、諦めない。ファイティングポーズを取り続ける」と、試合前に明言。先発松永を4回で降ろす継投策。4回、サブローにヒットエンドラン。7回、4番に代打G・G・佐藤。8回はまた4番の代打福浦が2点打。執念の采配に、ナインも応えた。「負けられない。一戦必勝や!」。福浦の言葉を、ロッテナインは共有している。

ロッテ鈴木が7回1死満塁から中犠飛。一挙に2人が生還し、2打点を挙げた。最近の2点犠飛は小久保(ダイエー)が95年4月28日日本ハム戦の2回、無死満塁から右犠飛を放ち、中継プレーの遅れもありライマー、カズ山本の2走者を迎え入れた例がある。

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ロッテ指揮官、角中の好走塁絶賛「いい状況判断」[サンスポ]

昨季の首位打者、角中が勝ち越しの4号ソロを含む2安打に加え、好走塁で勝利に貢献。打率は3割に届かないが、「打率よりもここまできたらチームの勝利を考えてやっていきたい」と主力の自覚をにじませた。6回に一発を放つと、7回1死満塁では鈴木の大きな中飛で二塁から一気に生還。「普通のプレーです」と話したが、伊東監督は「いい状況判断。あれは大きかった」と絶賛した。

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ロッテ・角中、中犠飛で二塁から一気に生還できたワケ[スポニチ]

瞬時の好判断だった。5−3の7回1死満塁。鈴木の痛烈な中堅への飛球を、定位置より前で守っていた西武・秋山が懸命に背走しながら好捕した。その瞬間だ。二塁走者・角中は猛然とタッチアップ。躊躇なく三塁も蹴り、三塁走者に続いて一気に生還した。「足が速い人なら誰でもできるプレー。普通のプレーだと思う」。

試合の流れを決定づける「2ラン犠飛」を角中は涼しい顔で振り返ったが、誰でもできる簡単なプレーではない。ライナー性の打球でもあり、本来なら二塁走者は二、三塁間のハーフウエーで待ち、捕球、または抜けるのを確認して走るのがセオリーだ。だが角中は捕球前に二塁へ帰塁。タッチアップの体勢を取っていた。

秋山
「あれは僕にとって目いっぱいのプレー。捕らなきゃ3点いかれている。」
角中
「外野は前進守備だし、抜けてからでも本塁まで還れる。だからタッチアップでいいかなと思った。」

中継に入った西武の遊撃・鬼崎は一瞬、動きが止まり、慌てて本塁へ返球したが間に合わない。

角中
「(秋山が)後ろを向いて捕ったので、三塁に投げてくることは100%ない。」
鬼崎
「アウトにするなら僕がワンステップで投げないと間に合わない。ただ、最初から本塁へ投げようと意識していなかった。」

角中の優れた観察力と瞬時の判断力に、西武・河田外野守備走塁コーチも「角中のスーパープレー。秋山ならちゃんと捕るだろうと準備していた」と脱帽。伊東監督も「いい状況判断でタッチアップした。頭の中で本塁まで還る準備をしていないとできない走塁」と称えた。

侍ジャパン候補として臨んだ昨年11月16日、キューバとの親善試合(ヤフードーム)で右前二塁打。侍ジャパン入りを決定づけた積極的な走塁は角中のもう1つの武器である。6回に放った決勝ソロ本塁打以上の価値があった。

鈴木
「完全に抜けたと思った打球。でも犠飛で2打点なんて初めて。カクさん(角中)の素晴らしい走塁のおかげです。」
清水外野守備走塁コーチ
「1つの塁だけと決めないで全力で走ってきてくれたので回しやすかった。互いに(意思が)合致した。」

◇犠飛で2打点は18年ぶり

鈴木(ロ)の中犠飛で三塁走者G・G・佐藤と二塁走者の角中が生還、鈴木に打点2が記録された。犠飛で2打点を挙げたのは、パでは95年4月28日に小久保(ダイエー)が日本ハム戦で右犠飛を打ち、三塁走者のライマーに続き当時37歳の二塁走者・カズ山本も生還して以来になる。

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ロッテ、これぞ倍返し!昨季は中犠飛で二塁から栗山に生還許す[スポニチ]

これぞ正真正銘「倍返し」だ。実は昨年4月21日の西武−ロッテ戦(QVCマリン)。

初回1死二塁で、二塁走者だった西武・栗山は、中島(アスレチックス傘下3A)が放った右中間への大飛球を中堅・岡田がキャッチしたのを見ると、本塁まで激走。ロッテの中継プレーに無駄はなかったが、間一髪で栗山の足が勝ち、記録は「中犠飛」となった。ロッテは、西武にやられたプレーを、しかも「2点」でやり返した格好だ。

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G・G・佐藤、3年ぶり西武Dで“絶叫”「懐かすぃ〜」[スポニチ]

ロッテのG・G・佐藤が7回1死二塁から代打で右翼線適時二塁打を放った。

西武でプレーした10年以来3年ぶりとなる西武ドームで大歓声を浴び「懐かすぃ〜。僕を育ててくれたファンの前で、最高の恩返しができた」。完全に詰まった打球だったが「どん詰まりだけど、この時期は結果が全て。形はどうでもいい。嬉しかった」と笑顔を振りまいていた。

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7回1死満塁2ラン犠飛!角中二塁から生還[報知]

止まることなく、全速力で三塁ベースを駆け抜けた。2点リードの7回1死満塁。鈴木が放った鋭い打球は、中堅の頭上を越えそうだったが、秋山が好捕した。三塁走者のG・G・佐藤は定石通りにタッチアップしたが、なんと二塁走者の角中までもが本塁まで生還する、珍しい2点犠飛となった。角中は「抜けてからでも間に合うと思ったので、最初からタッチアップを考えていた。普通のプレーです」。流れを呼び込む好走塁が、貴重な追加点をもたらした。

87年の西武・巨人の日本シリーズで、巨人・クロマティが中前打を緩慢に処理する間に、一塁走者・辻が本塁生還した“伝説の走塁”のような、状況判断が光るプレーとなった。当時、黄金期の西武でマスクをかぶっていた伊東監督も「本塁までいくことを事前に準備ができていた」と賛辞を贈った。腕を止めることなく振り続けた清水三塁コーチも「角中が三塁でストップしようとかを決めつけることなく、全力で走ってきたのでこっちも(腕を)回した。好走塁だよ」とたたえた。

角中は打撃でも6回に右翼席へ決勝弾を放つなど、2安打2四球で勝利に大きく貢献した。これでチームの連敗も2でストップ。この日敗れた首位・楽天とのゲーム差を1つ縮めたが、まだ6.5差ある。昨季の首位打者は「カードの初戦を取っていいリズムが作れた。これからもチームの勝利に貢献していきたい」。1点を奪う貪欲な姿勢が、白星を呼び込んだ。

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ロッテ・GG佐藤、古巣の本拠地で活躍「恩返しに」[サンスポ]

ロッテはベテラン勢が奮起した。4−3の7回に代打で登場したG・G・佐藤が右翼線にしぶとく落とす二塁打で1点を追加。2011年まで所属した古巣の本拠地で活躍し「どん詰まりヒット。最高の恩返しになりました」と喜んだ。

7−4の8回には代打で福浦が2点二塁打をマークした。伊東監督は「ベテランの力が必要だから」と頼もしそうに話した。

斉藤投手コーチ
「球が高いし、切れがなかった。やってもらわないといけない。」(益田に)
清水外野守備走塁コーチ
「好走塁だった。一生懸命に走ってくれた。」(角中に)

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上野6月以来今季2勝目[ニッカン]

ロッテ上野大樹投手(26)が、6月5日の広島戦以来の今季2勝目をマークした。5回に2番手で登板し、栗山を見逃し三振、坂田をフォークで空振り三振に仕留めるなど、西武の主軸を相手に1回を無失点に抑えた。

それでも「2死から四球を出したのが課題です。3者凡退に抑えられるようにしたい」と、さらなる好投を誓った。

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伊東監督○も「後味が悪い」[ニッカン]

ロッテ伊東勤監督(51)は、勝利にも不満を隠せない。不満の矛先は、9回に2点を失った益田に向けられた。益田は4安打を浴びて、一発出れば延長戦というピンチを招いた。

伊東監督は「後味が悪い。1発出たら同点だからね。勝ったけど、湯気が出ちゃうよ」とボヤいていた。

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鈴木犠飛で2打点「初めて」[ニッカン]

ロッテ鈴木大地内野手(24)が犠飛で2打点をマークした。

7回1死満塁。浅めに守る西武外野陣の背後を付くセンターへフライを放つと、二塁走者の角中までホームイン。鈴木は「打った瞬間は抜けたと思ったんですが。角さんの素晴らしい走塁。犠牲フライで2打点は初めて」と驚いていた。

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サブロー鮮やかヒットエンドラン[ニッカン]

ロッテ・サブロー外野手(37)が4回、鮮やかなヒットエンドランを決めて、1点を挙げた。

4回無死一塁。カウント1ボールからの2球目直球を、右中間にはじき返した。一塁走者の角中は一気に生還。3回に1点勝ち越しを許した直後に、再び追い付かせる、6月29日以来のタイムリーに「打ったのはストレート。エンドランですね。飛んだコースが良かったから、タイムリーになってくれた。取られた直後に取り返せたのが大きい」と話した。

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鈴木、適時打「結果オーライ」[ニッカン]

ロッテ鈴木大地内野手(24)が4回無死三塁から適時打を放った。同点適時打のサブロー外野手(37)を三塁に置き、カウント2−2からのチェンジアップを右前打とした。

一時は勝ち越しとなる適時打に「(初球で)バントを失敗していたので、どんなボールでも食らいついていこうと必死でした。(4球目の暴投で)ランナーが三塁に進んでくれたので、何とか打って取り返したかったので、ヒットになって良かったです。また、チャンスで結果が出せるようにしっかり準備をしていきたいです。結果オーライですがミスはミス。しっかり反省します」とコメントした。

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松永3度目の先発は4回3失点[ニッカン]

ロッテ松永昂大投手(25)が3度目の先発登板は、4回5安打6三振2四死球の3失点だった。

4回には秋山に本塁打を打たれた。「坂田さん(3回適時二塁打)と秋山選手(本塁打)がもったいなかった。坂田さんは前回の対戦も含めてスライダーでうまく攻めていたけど、打たれた打席はストレート系だったので、スライダーでも良かったのかな。秋山選手は失投。逆転してくれた直後の先頭でもっと慎重に投げないといけない。毎回ランナーを出していいリズムを作る事が出来なかった、野手の人に申し訳ないです」とコメントした。

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角中4号ソロ「当たりは完璧」[ニッカン]

ロッテ角中勝也外野手(26)が3−3の6回に勝ち越しの4号ソロを放った。無死走者なし。

1ボールからの2球目を右翼席中段に運んだ。「打ったのはカットかスライダーだと思います。早いカット系を待っていて、浮いて来た球をしっかり上からたたく事が出来ました。当たり的には完璧で、切れなければホームランになると思っていました。とりあえず、勝ち越す事が出来たのは良かったです。まだまだ、中盤ですから、次の打席もしっかり自分のスイングをしていきたいです」とコメントした。

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GG佐藤、古巣で代打適時打[ニッカン]

ロッテG・G・佐藤外野手(35)が、古巣西武ドームで代打適時打を放った。7回1死二塁。

4番ブラゼルの場面で、西武は左腕・高橋にスイッチ。ロッテベンチはブラゼルを代え、G・G・佐藤を打席に送った。初球の内角速球に、詰まった打球は、右翼線にポトリと落ちて、コロコロと転がり、タイムリーとなった。「打ったのストレートです。どん詰まりヒット。西武ドーム懐かすぃ〜」とコメントした。

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