ロッテが日本ハム戦の勝ち越しを決めた。0−1の5回に代打サブローの適時二塁打などで逆転。その後は今江のソロ本塁打と適時打で加点した。藤岡が6回途中1失点で6勝目。日本ハムは5連敗で今季の負け越しが決まった。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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千葉ロッテ | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 1 | 0 | 1 | 0 | 4 |
北海道日本ハム | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 3 |
ロッテの2年目左腕・藤岡が5月2日のオリックス戦(京セラドーム)以来、145日ぶりに先発での白星を手にした。
中継ぎから先発復帰して2戦目。6回2死一、二塁としたところで降板したが、5安打1失点で6勝目。7月14日の日本ハム戦(札幌ドーム)で3回5失点に終わり、先発から外れたが「自分にとって大事な試合。先発でやられていたので取り返そうという気持ちだった」。首位・楽天とは8.5ゲーム差だが、伊東監督は「相手の動向は気にならない」と言葉に力を込めていた。
ロッテ・薮田安彦投手(40)が今季限りで現役を引退する意向を固めたことが24日、分かった。複数の関係者が明かした。早ければ、25日にも引退を表明するとみられる。
今年2月の石垣島キャンプでは、首脳陣から守護神候補に指名され「若い選手には負けられない。クローザーで勝負したい」と意気込んでいたが、キャンプ中に左足首を痛めた。開幕後は首や右肩を痛めてここまで1軍昇格はなし。復帰を目指してリハビリに励んでいたが、4月20日のイースタン・リーグ、ヤクルト戦(戸田)が最後の登板となった。1軍では守護神に2年目の益田、セットアッパーにルーキー松永らが台頭してきたことも、引退を決意するきっかけになったようだ。
入団当初は先発を務めたが、04年に中継ぎに転向。05年には小林雅、藤田と勝利の方程式を担い、31年ぶりの日本一に貢献して「YFK」と呼ばれた。日本有数の救援投手に成長し、06年には第1回WBCに出場し、日本の初優勝に貢献。08年にロイヤルズに移籍し、10年にロッテに復帰して2度の日本一を支えた。
最後に千葉で意地をみせるためにも負けられない。伊東監督が5回に動いた。
1−1の同点に追いつき、なおも2死一、二塁とすると、岡田に代打・サブローを起用。37歳のベテランは期待に応え、左翼フェンス直撃の適時二塁打を放ち、勝ち越しに成功した。
伊東監督は「武田勝は打てそうでなかなか打てない。あの回は勝負を懸けたが、サブローがよく打ってくれた」と絶賛した。
ロッテは27日に本拠地のQVCマリンに楽天を迎え撃つ。ロッテが日本ハムに3連勝すれば、楽天が西武に連勝しても、マジックは「1」にしかならない。ゲーム差は8.5で優勝の可能性は絶望的とはいえ、楽天の胴上げを1日でも先延ばしするつもりだ。
伊東監督は「楽天を見ている余裕はない。この3試合は大事。とりあえず楽天のことは置いておいて、目先の勝利にこだわる」と日本ハム戦の必勝を期した。その上で先に見据えるのは楽天戦。2位で本拠地のクライマックスシリーズ開催を決めるためにも、勝ち続けるしかない。
藤岡が6回途中1失点で新人だった昨年に並ぶ6勝目。ここまで対日本ハム1勝5敗と相性が悪く、この日も1回に先制を許したが「硬くなって立ち上がりは悪かったが、1点で抑えられたので、粘れば逆転してくれると信じて投げた。最低限の仕事はできた」とホッとした表情。先発では5月2日のオリックス戦以来の勝利となった。
ロッテ・角中勝也外野手(26)が日本ハム21回戦を腰痛のため途中交代。6回に中前打を放った後に代走を送られた。2回に二盗を試みた際に痛めたという。
ロッテ・藤岡が6回途中まで5安打3四球と苦しみながらも1失点で8月3日以来の白星を挙げた。「ピンチになっても粘りながらやっていけた」。先発としては5月2日以来の勝利だった。逆転優勝は厳しいが、可能性が消滅するまで諦めるつもりはない。伊東監督は「相手(楽天)の動向は気にならない。目先の勝利を見て戦う」と言葉に力を込めた。
ロッテの今江が2安打2打点と牽引した。2−1の6回に9号ソロを放ち、1点差に迫られた直後の8回は中前に適時打を運んだ。4番打者は「チームの勝利に貢献できて良かった。(点を)取れるときに取っておかないと」と喜んだ。
右足首捻挫で一時離脱する時期もあったが、打率3割1分7厘と好調をキープする。伊東監督は「さすが4番という仕事をしてくれた」と賛辞を惜しまなかった。
ロッテの角中が腰痛のため途中交代した。6回に中前打を放った後に代走を送られた。伊東監督によると2回に二盗を試みた際に痛めたという。指揮官は「心配だね。明日(25日)になってみないと分からない」と話した。
5回に代打で起用されたロッテのサブローが適時打を放った。里崎の犠飛で1−1とした後の2死一、二塁から左越えへ強烈な二塁打を運んだ。ベテランは「いいところでベンチが代打に送り出してくれた。何とか打ちたかった」とコメントした。
サブローは武田勝と今季初の対戦だった。昨季は15打数3安打と苦戦しており「相性は良くなかったので、積極的にファーストストライクを打ちにいった」と振り返った。
ロッテ藤岡貴裕投手(24)が6勝目を挙げた。1回に不安定な立ち上がりをたたかれ、犠飛で先取点を与えたが、2回以降持ち直した。
5回3分の2を5安打1失点。3四球を出しながらも粘った。
白星がついたのは8月3日以来、先発では5月2日のオリックス戦以来となる。日本ハム戦は前回まで自身4連敗と相性が悪かったが「前回のことは忘れて、チームのために全力で、悔いのないように投げようと思いました。なんとか1失点で粘って、逆転してくれると信じてました。先発として最低限の仕事はできたと思います」と話した。
ロッテ今江敏晃内野手(30)が9号ソロで貴重な追加点を挙げた。
1点リードの先頭で迎えた6回、内角への直球を左翼ポール際へかっ飛ばした。大きく弧を描いた打球はスタンド中段まで到達。「前の回にいい形で逆転できたし、追加点がほしい場面。先頭打者だったので、何とか塁に出ることだけを考えて打席に入りました。その気持ちがホームランにつながり、いい追加点が取れましたね」と話した。
ロッテ・サブロー外野手(37)が勝ち越し打を放った。
同点に追いついた5回、なおも2死一、二塁で2番岡田に代わって代打に立った。1ボールから高めのスライダーを左翼フェンス直撃の二塁打とした。
「高めの甘いボール。相手の失投だよ。いいところでベンチが代打に送りだしてくれたからね。岡(岡田)ちゃんのためにも何とか打ちたかった。武田(勝)には相性は良くなかったので、積極的にファーストストライクを打ちにいった。追いついた後、一気に勝ち越しに持っていけたのが良かった。いい仕事ができました」とコメントした。