今季最後の楽天戦(Kスタ宮城)に向けて、ロッテが移動日としては異例の全体練習を行った。
伊東監督はミーティングで「楽しんでやればいい。うちが有利な状況なんだから」と選手に語りかけた。今季、Kスタ宮城では1勝10敗。唯一の勝利を挙げている西野が3日に先発する。「CSで勝ち上がればKスタで楽天とやることになる。チームとして悪いイメージがあるので、いいイメージで終わらせたい」とCSの予行演習とするつもりだ。
ロッテは、ジョシュ・ホワイトセル内野手(31)、ディッキー・ゴンザレス投手(34)と来季の契約を結ばないことが2日、分かった。
ホワイトセルは昨季は63試合で打率.309の成績を残したが、今季は24試合で同.200。今年6月に獲得した同じ左打者のブラゼルが1軍でDHとして活躍しており、出場機会がなくなっていた。今季、巨人から加入したゴンザレスは開幕ローテーション入りしたももの、4試合0勝2敗(防御率・8.10)に終わった。
元漁師の経験を生かして「幕張のお天気番長」として本拠地で試合前の天気予報コーナーを担当してきた曽根太一さん(87)が、5日のオリックス戦(QVCマリン)で始球式を務める。
同日は曽根さんの米寿の誕生日。始球式としては球団最年長記録となる。44回実施した天気予報の的中率は100%で「88歳の誕生日に皆さんの前で投げられるのは幸せ」と人生初の大役を心待ちにしている。
ロッテのディッキー・ゴンザレス投手(34)と、ジョシュ・ホワイトセル内野手(31)が今季限りで退団することが2日、分かった。今季加入したゴンザレスは4試合に登板し2敗、防御率8.10の未勝利に終わり、力を発揮できなかった。また昨季から所属しているホワイトセルは右手首痛のため5月6日に登録を抹消され、リハビリ期間中の7月に、同じ左の大砲・ブラゼルが加入。ケガが完治してからも1軍復帰はなく、24試合の出場で打率2割、4本塁打、14打点に終わった。
12球団の臨時オーナー会議(議長=オリックス宮内義彦オーナー)が2日、都内のホテルで開かれ、日本野球機構(NPB)の統一球問題を調査した第三者委員会がまとめた最終報告について対応を協議した。宮内議長は厳しい報告書の内容を重く受け止め「組織の二重構造、ガバナンスの不備は、これまでもオーナー会議で議論してきたが、やはりもう1度再検討しないといけない」と、NPBの構造改革について本格的に議論する必要があるとの考えを示した。
一方で、9月30日に12球団の代表者が集まった理事会で「もっと広く聞き取り調査をして欲しかった」との意見が多かったため、第三者委に追加のヒアリング調査などを要請し了承された。報告書を差し戻した形だが、宮内議長は「(追加調査は)かなり細かい部分。オーナー会議としては、反省する材料はいただけたと思っている。これで判断できると思っております」と、話した。NPBでは、追加調査を行った上で第三者委から再度提出される報告書を公開する予定だ。
プロ野球の臨時オーナー会議が2日、東京都内のホテルで開かれ、統一球問題の責任を取って辞意を表明した加藤良三コミッショナーの後任について、退任する今月25日までに決まらない場合はオーナー会議の議長を務めるオリックスの宮内義彦オーナーがコミッショナー代行となることを決めた。
コミッショナーが兼務している日本野球機構(NPB)の会長職については定款上、12球団の関係者が兼務できないため、外部から代行の人選を進めることになった。
統一球を飛びやすく変更しながら公表していなかった問題を調査した第三者委員会の最終報告に対する同委への質疑応答も行われ、疑問点に関する追加調査を求め、了承された。疑問点などの詳細は明らかにされなかった。80ページ超に及ぶ最終報告書は同委から近日中に回答を得た上で公表される。
また、宮内議長は統一球問題に関する処分について「組織の問題。犯人を捜してけしからんという問題ではない」と明確にしなかった。
統一球問題の責任を取って辞意を表明した加藤良三コミッショナー(72)の後任候補として、パ・リーグ6球団がコスモ石油名誉会長の岡部敬一郎氏(81)に一本化したことが2日、明らかになった。後任はオーナー会議で決定されるが、セとパとはそれぞれが求める「コミッショナー像」で対立。同日、都内で行われた同会議では具体名は明かされず、今後、パが推す岡部氏とセが推す候補を軸に、議論が進められるとみられる。
次期コミッショナー選定へ、水面下で動きが出てきた。この日のオーナー会議では、具体的な候補者は挙がらなかった。しかし複数の球界関係者はサンケイスポーツの取材に「パ・リーグは岡部氏に候補を一本化し、今後オーナー会議に推薦するようだ」と明かした。
岡部氏は学生時代、京大野球部で投手として活躍。2005年に、根来泰周・前コミッショナーが設置した、有識者会議のメンバーだった。会議では、米大リーグのコミッショナーを参考に、日本のコミッショナーも経営リーダーであるべきだ、と提言した。
一昨年には一部メディアのインタビューで、コミッショナーには「経験十分で創造性のある経営者を起用して、思う存分腕をふるってもらうべき」と主張。日本野球機構(NPB)のあるべき姿についても「会社でいえば、実行委員会が取締役会でオーナー会議は株主総会」と言及した。
楽天・三木谷オーナー、オリックス・宮内オーナー(オーナー会議議長)らを中心に、パの6球団は「実務派がいい」(三木谷氏)と、プロ野球の事業拡大を図れる人物の推薦を模索してきた。岡部氏は81歳と高齢ながら、統一球問題で表面化したNPBの閉鎖性を脱し、球界に経営の論理を取り入れるために最適の候補だと、各球団は考えたようだ。
一方、セ・リーグ6球団は野球協約で定められた従来型の「球界の番人」としてのコミッショナーに相応しい候補の人選を進めている。次期コミッショナー決定までには、セとパとの間で議論が長引く可能性が高い。
宮内議長は今回、「コミッショナーの任免はオーナー会議が行う」との協約の理念に基づき、同会議で人選することを明言。自らは「リエゾン(連絡役)」として、選考を進める考えで、加藤コミッショナーが辞任する25日までに後任が決まらなかった場合、議長自らコミッショナー代行を務めるという。
ただし、球団オーナーが代行を務めること自体が異例。岡部氏とセが推す候補との間でバランスを取るため、コミッショナーに次ぐ、ナンバー2の常務理事職の新設を含め、柔軟な議論ができるかが、速やかな後任決定のカギになる。
臨時オーナー会議が2日、都内のホテルで開かれ、統一球問題の責任を取って辞意を表明した加藤良三コミッショナー(72)の後任について協議。加藤氏が退任する25日までに決まらない場合は、オーナー会議議長を務めるオリックス・宮内義彦オーナー(78)がコミッショナー代行となることを決めた。
宮内議長は、次期コミッショナーの選定について「できるだけ早くということ。ただ、重大な職責を考えると25日までに決まらなければ、暫定措置としてオーナー会議議長の私が務めることになります」と説明。野球協約第2章7条=別掲=に従うことになった。また、コミッショナーが兼務する日本野球機構(NPB)会長は定款上、球団オーナーの宮内議長が兼務できないため外部から代行を人選する。
統一球の反発係数を変更し、飛びやすくしながら公表しなかった問題を調査した第三者委員会の最終報告については同委に対して質疑応答を行い、疑問点を追加調査することを求めて了承された。疑問点の詳細は明かさなかったが、80ページ超の最終報告書は同委の回答を得て公表される。宮内議長は統一球問題に関する処分について「組織の問題。犯人を捜してけしからんという問題ではない」と語るにとどまった。
加藤良三コミッショナーは臨時オーナー会議後の会見に宮内議長と並んで出席し「今日が私がコミッショナーとして出席する最後のオーナー会議。皆様にお世話になりました」と挨拶した。
統一球問題の責任については「選手、関係者の皆様にご迷惑をおかけした。これは痛恨事」とあらためて胸の内を明らかにした。
プロ野球の臨時オーナー会議が2日、都内で行われ、辞任する加藤良三コミッショナー(72)の後任問題について協議した。加藤氏は25日に退任の予定だが、この日までに後任が決まらない場合、オーナー会議議長であるオリックス・宮内義彦オーナー(78)がコミッショナー代行を務めることが決まった。
この日の会議では、具体的な後任候補者の名前は出ず、宮内オーナーは「25日までに後任が決まるか、はっきりしない。コミッショナーという極めて重大な職責を考えると、ずれこむ可能性もある」と選考の長期化も示唆。今後に関しては「引き続き鋭意努力する」とした。
また、現在加藤氏が兼任する一般社団法人・日本野球機構の会長職には球団関係者が就けない取り決めのため外部から選ぶ方針。元東京地検特捜部長で弁護士の熊崎勝彦コミッショナー顧問(71)が有力視されている。
統一球隠蔽問題を調査した第三者委員会が、追加調査を行うことが2日、決まった。12球団は9月27日に提出された最終報告書に疑問点があるとして、この日までに追加調査の要望書を第三者委に出し、了承された。
臨時オーナー会議には、那須弘平委員長をはじめ、第三者委のメンバーも出席。オーナーとの質疑応答が行われたが、約20分程度で終わった。オリックス・宮内オーナーは「理事会の追加質問事項は、枝葉末節とは言わないが、非常に細かいやり取り。反省し、(組織の)改善をしていくのに足る十分な材料はちょうだいできた」と報告書を評価した。