10月5日10月5日ロッテが快勝した。1回に今江が左前打して1点を先制すると、5−3の6回には10号2ラン、8回にも適時打してリードを広げた。古谷が5回3失点で9勝目。オリックスはロッテ戦の3年ぶりの負け越しが決まった。
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| オリックス | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 4 |
| 千葉ロッテ | 1 | 1 | 3 | 0 | 0 | 2 | 0 | 2 | x | 9 |
千葉ロッテの古谷が5回6安打3失点で9勝目を挙げ、チームトップの西野と唐川に並んだ。ただ、3回に3者連続の四死球で満塁のピンチを招くなど、雨の中で苦しい投球内容。5回で102球を要し「野手が点を取ってくれたのに、毎回ランナーを出して苦しい感じになってしまった」と反省した。
ロッテが大技小技でオリックス投手陣を攻略した。4番今江は1回の先制打に、6回のダメ押し2ランと3安打4打点。自身3年ぶりに本塁打を2ケタの大台に乗せた一方で、2点目は2回1死一、三塁から岡田がスクイズを決めた。5試合ぶりのオリックス戦勝利に、伊東勤監督（51）は「1点にこだわった。中軸が打ち、理想的な点の取り方」と明るい表情を見せた。
呪縛が解けた。前夜にソフトバンクが敗れ、3位以上が確定。CS進出権を争っていた間は、重圧から若手にバントミスが続出した。今回は2、3回と犠打から得点に成功。3安打の井口も「変な気負いがなくなった」と変化を実感し、大量9点の原動力となった。
目指す日本一へ、カギはCS第1ステージの開催地だ。西武ドームは今季3勝8敗と分が悪い。指揮官も「なぜか力を発揮できない投手が多い」と相性の悪さを懸念。古谷は自身8連勝ながら、この日も5回6四死球と制球を乱しており、CS登板へ向けて投げやすい環境づくりは必須だ。
残り3試合。2勝で自力2位を決められる。主将の岡田は「絶対（QVC）マリンでやる。この順位をキープします」と力強かった。Aクラスが決まっても、油断はない。
4番今江が先制適時打、中押しの10号2ラン、ダメ押し適時打と3安打4打点の活躍。2回には岡田がスクイズを決めるなど、9点を奪って快勝した。
伊東監督は「昨日（4日）の（CS進出）確定で、選手はだいぶ気が楽になったと思う」と勝因を挙げたが、何が何でも2位を死守しなればならない理由がある。
CSファーストステージの相手は西武に決定。本拠地では7勝5敗と勝ち越したが、敵地では3勝8敗と分が悪いのだ。「西武ドームは投手が四球を連発して本来の投球ができない。無様な試合だけは避けないといけないので、できれば本拠地でやりたい」と指揮官は力説する。
残り3試合で2位マジックは「2」。最後まで気を抜けない戦いが続く。
井口が3安打を放って日米通算2042安打とし、小久保（元ソフトバンク）の2041安打を抜いた。1試合3安打は8月22日の西武戦以来。ここ4試合で3度目の複数安打に「やっと状態が上がってきた。負けられる試合はない。（CS進出決定で）少しは楽になったけど、2位で通過しないと意味がない」と最後の一踏ん張りをみせている。
ロッテは12日からのCSファーストSの相手が古巣・西武に決定した。
敵地では今季3勝8敗と分が悪いだけに、伊東監督は「うちの投手は西武ドームだと自分の投球ができない。2位をキープして本拠地でやりたい」と本音をこぼした。この日はCS初戦の先発候補でもある古谷が5回3失点で9勝目も、6四死球と不安も残した。残り3試合で2勝すれば2位が確定するが、8日の最終戦は西武ドームでの直接対決。指揮官は「全て勝ちにいく」と必死だった。
パ・リーグの2位争いはロッテと西武に絞られたが、早ければ、6日にもロッテの2位が確定する。条件はロッテが○で、西武が●か△、ロッテが△でも西武の●なら決まる。なお、1.5差で追う西武が2位浮上のケースは、残り2戦に連勝し、ロッテが1勝以下か、西武が1勝1敗でロッテが全敗の場合。
容赦なく得点を重ねた。連打、一発、バスターにスクイズまで繰り出し、伊東ロッテが3位・西武との1.5ゲーム差をキープした。前日4日にCS進出は決定していたが、伊東監督は「何とか（2位になって）本拠地で第1ステージをやりたい」。
明確な理由がある。今季のロッテは西武Dで3勝8敗。同球場ではチーム打率2割3分7厘、防御率6.16と目を覆う数字が並ぶ。西武時代に選手、監督として通算9度の日本一に輝いた伊東監督は「日本シリーズに出られれば、個人的に負ける気はしない」と不敵に笑う。早ければ6日に2位が決まるが、下克上のシナリオに、2位死守は欠かせないようだ。
ロッテの古谷は5回3失点と耐えて9勝目を挙げた。6月下旬に先発として今季初登板。先発の一角として牽引し、7月途中から続く自身の連勝は8に伸ばした。それでもこの日は6安打を浴びた左腕は「良くなかった。嬉しくないですね」と淡々と話した。
中6日ならば次回登板は12日のクライマックスシリーズ（CS）ファーストステージ初戦となる。指揮官は6四死球と不安定だっただけに「ここのところの制球を見たら心配は心配」と表情を曇らせた。
ロッテ今江敏晃内野手（30）が10号2ランを含む3安打4打点の活躍で、お立ち台に上った。
「僕と井口さんだけではなく、全員が気持ちを入れてやっています。明日（6日）がすごく大事な試合。しっかり勝って、小野晋吾さんと藪田さんの花道を、しっかり作っていきたい」と、今季限りで現役引退する2人の先輩投手のセレモニーに花を添えるべく、6日も勝利を収めることを誓った。
ロッテの先発、古谷拓哉投手（32）は5回6安打3失点だった。
3回1死から3連続四死球で満塁とするなど、毎回ピンチを招きながら3回までは無失点で粘った。4回、左越えソロを放った先頭のオリックス伊藤など、1死も取れないまま3人連続で出塁させ、いずれも生還を許した。
2点リードでの降板だったが、「野手が点を取ってくれたのに、毎回ランナーを出してしまい苦しい感じになってしまった。良くなかったですね。リズムも悪く、球数も多くなり、5回で100球。先発として長いイニングを投げるためには、もう少しリズムよく、球数を少なくする投球内容をしていかないといけないですね」と反省した。
ロッテが2点リードの3回に3点を追加した。
まずは無死一塁から清田育宏外野手（27）が右翼への三塁打。四球を挟んで無死一、三塁から伊志嶺翔大外野手（25）が左前適時打を放ち、さらに1死満塁から岡田幸文外野手（29）が押し出し四球を選んだ。
清田は5月28日の中日戦以来の適時打。しかし犠打を成功させられず「打ったのはストレートです。バントですね。決めなくてはいけないところで、しっかり決めないといけない。喜べないですね」と反省。伊志嶺は「打ったのは内寄りのストレートです。前の（鈴木）大地が四球だったので、初球からいこうと思っていました。積極的に打ちにいった結果がタイムリーに繋がってくれましたね」と話した。
ロッテ今江敏晃内野手（30）が先制適時打を放った。
1回1死一、三塁で1ストライクから内角低め142キロを左前へはじき返した。「打ったのは多分ツーシームです。初回からいい形でチャンスで回って来たので、先制点に結び付けられて良かったです」とコメントした。
2回1死一、三塁では、岡田幸文外野手（29）が投前へスクイズを決め、2点目を追加した。
「幕張のお天気番長」こと曽根太一さん（88）が始球式を務め、ワンバウンド投球を披露した。
今季QVCマリンの平日ナイター限定で漁業経験を生かした独自の天気予報を行い、的中率100％を誇った。曽根さんはこの日が88歳の誕生日。天気はあいにくの雨だったが、投げ終わると、打者を務めたロッテ井口資仁内野手（38）から背番号「88」のユニホームを贈られた。
「ちょっと力が入ったかな。ワンバウンドになっちゃったよ。スタンドから割れんばかりの拍手をいただき、本当にありがたかったなあ。今年1年、頑張って予報をしたかいがありましたよ。88歳にして最高の誕生日じゃ。ユニホームも球団からプレゼントいただき、いやあ、幸せじゃなあ。今日の天気は仕方がない。この秋雨前線はワシが連れてきたのかもしれんな。まあ、それでも雲は高い。降っても霧雨程度。試合には支障がないでしょう。頑張れ、千葉ロッテマリーンズじゃ。ふぉふぉふぉふぉ」とコメントした。