わたしはかもめ2013年鴎の便り(10月)

便

10月10日

「9度日本一」ロッテ伊東監督短期決戦塾[ニッカン]

クライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ(3試合制)は明日12日に開幕する。パ・リーグは2位西武と3位ロッテが西武ドームで対戦する。

獅子退治の虎の巻を伝授だ。ロッテはQVCマリンで、西武とのCSファーストステージへ向けた全体練習を行い、初めて伊東勤監督(51)自らバッテリーミーティングで熱弁を振るった。大敗した8日の最終戦を含め「毎回同じやられ方。分かってるというヤツほど分かってないから」と、約30分間にわたって各打者の傾向と対策をたたき込んだ。

西武時代は選手、監督として9度の日本一を経験。短期決戦の戦い方は熟知している。今季は栗山に32四球を与えるなど、攻めきれない配球が目立った。捕手目線で「こうした方がいい」ではなく「こう攻めろ」と確認事項を徹底した。

12日の先発マスクが濃厚な里崎は「方向性が明確になった」。今季9勝の西野も「監督のやり返してやろうという思いが伝わった」と士気を高めた。さらにCSでは、若手投手陣のアドバイザーとして小谷2軍投手コーチの1軍帯同が決定。心技のケアを万全にし、決戦へ臨む。

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ロッテ伊東監督、競合でも松井[ニッカン]

ロッテは10日、千葉市内の球団事務所でスカウト会議を行い、桐光学園・松井裕樹投手(3年)を中心にドラフト1位候補を数人に絞り込んだ。最大の補強ポイントは先発型の即戦力投手。伊東勤監督(51)は「あえて誰とは言わないけど、最近にぎわせてる投手。競合覚悟で、ぜひとも一緒にやりたい」「僕が欲しいのは左。話題性だけじゃなく実力もある」と話し、松井を最有力候補に挙げた。競合なら自ら抽選のくじを引く。全体の指名候補は約50人。過去2年は4位までの指名だったが、今季はケガ人続出で選手不足に苦しんだ。育成選手もいなくなったため、今年は育成も視野に5〜7人程度を指名する予定だ。

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ロッテ・伊東監督「やり返せ」元レオ戦士対決へ闘志[サンスポ]

決戦ムードが高まる。ロッテは10日、投内連係やフリー打撃など約2時間半の練習を終えると、伊東監督はバッテリーミーティングに乗り込んだ。

「投手陣は西武戦で結果を残せていない。もう1度、攻め方を徹底しろ」。「1球を大切にしろ。攻めるべきところをしっかり攻めろ」。

時間にして約30分。開幕直後にオブザーバー的に1度参加したことはあったが、直接指示したのは初めてだ。ある投手によれば「(レギュラーシーズンでやられた分を)“やり返せ”という感じだった」。まさに人気ドラマ「半沢直樹」ばりの叱咤激励だ。

今季の対西武は10勝14敗。これが響いて3位に終わった。指揮官が特に警戒する打者は栗山、浅村の3、4番。特に栗山には打率.373と打たれただけでなく、35四死球を与え、浅村に痛打されるパターンだった。

「今振り返ってみると、半分の力も出ていない。開き直れといっても開き直ることができなかった」。目指すは、“史上最大の下克上”といわれた3位からの日本一(2010年)を再現しての“倍返し”だ。

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ロッテ・小谷2軍投手コーチ、CSでベンチ入りも[サンスポ]

CSファーストステージに隠し玉?! 10日の練習に小谷2軍投手コーチが参加。ブルペンで目を光らせた。バッテリーミーティングへ伊東監督が直々に参加したことでも分かるように、ファイナルステージ進出には西武打線をどう封じるかがポイント。「短期決戦だし、選手のモチベーションも高めなくてはいけない。“枠”も空いている」と同監督は小谷コーチをベンチ入りさせる可能性を示唆した。

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ロッテ、桐光学園・松井を1位指名する方針[サンスポ]

ロッテは10日、QVCマリンでスカウト会議を開き、24日のドラフト会議で桐光学園高の松井裕樹投手(17)を1位指名する方針を固めた。伊東勤監督の強い希望によるもので、他球団と競合になった場合は同監督がクジを引く。

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要注意は栗山と浅村!伊東監督、自ら西武打線対策を伝授[スポニチ]

ロッテの伊東監督が「特別講座」で古巣・西武打線を丸裸にした。CS第1ステージに向けたバッテリーミーティングに出席し、相手の主力打者の対策法を直々に伝授。シーズン中は主にスコアラーがデータ分析を担当していたが、リベンジのために自ら対策に乗り出した。

今季の西武戦の防御率は球団別ではワーストの4.65。ミーティングでは特に3番・栗山と4番・浅村の2人の分析に時間を割き、捕手目線で配球を事細かに指示した。同席した斉藤投手コーチは「“こうした方がいい”ではなく、“絶対にこうしろ”という言い方だった」。選手時代に日本シリーズに14度出場し、8度の日本一を経験。監督としても04年に西武を日本一に導いた短期決戦のスペシャリストだけに、強い口調で「攻めろ!」「逃げるな!」と繰り返しながら、短期決戦に臨む心構えを説いた。

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ロッテ、桐光・松井を1位指名へ、伊東監督「欲しいのは左」[スポニチ]

ロッテは10日、QVCマリンでドラフト戦略会議を開き、24日のドラフト会議で桐光学園の松井裕樹投手(17)を1位指名する方針を固めた。伊東勤監督(51)が即戦力の先発投手として高く評価。メッツ・松坂大輔投手(33)や楽天・田中将大投手(24)らの名前を挙げて、1年目からローテーション入りは可能とした。今季は先発投手の駒不足が響いてシーズンは3位で終了。競合覚悟で「ドクターK」を獲りにいく。

伊東監督の松井への評価は一貫していた。初めてスカウト会議に出席し、3時間以上かけて上位指名候補選手の映像をチェック。昨夏の甲子園では1試合22奪三振をマークした高校球界No.1投手の投球は、どの選手よりも輝いて見えた。

「1位は現状では即戦力の投手だね。各球団から高く評価されている投手。ぜひ一緒にやりたい」。

会議ではJR東日本・吉田一将や九州共立大・大瀬良大地といった注目の投手も話題に上がったが「(その2人は)右でしょ。僕が欲しいのは左だから」。ラブコールを送った相手は松井であるのは明らか。事実上の1位指名公言といえる。

今季は先発陣に故障者が続出し、駒不足は深刻だった。特に左腕は、軸になるはずのエース・成瀬が左肩痛で長期離脱し、11年のドラフト1位・藤岡も伸び悩み、中継ぎに転向した。3位でAクラスを確保したが、来季のリーグ優勝のためには先発投手を最優先の補強ポイントとしている。

松井については即戦力よりも、将来性を高く評価する球団が多い。だが、伊東監督は1年目からローテーションの一角を担えるだけの能力があると判断した。「最近は高卒でも活躍する時代」と言うように、昨年のドラフトで競合の末に獲得できなかった阪神の高卒1年目ルーキー・藤浪は10勝をマークした。「あのタイプは先発でいける。松坂(メッツ)や田中(楽天)、涌井(西武)もそうやろ」。西武の監督だった04年のドラフトでは横浜高の涌井を1位で単独指名。1年目からローテーション入りさせ、エースに育て上げた。現役時代は松坂の女房役として、その能力を自らのミットで感じた。松井も同等の力を持っていると評価している。

類いまれなるスター性にも魅力を感じている。「話題性プラス実力もある、お客さんが呼べる選手というのは大事」と考える指揮官の方針にフロントも同調。林信平球団本部長は「監督の意向を最大限考慮する。(松井が)最有力候補であることは間違いない」とした。

競合になった場合は、伊東監督が自らクジを引く予定。「引き当てる自信はない。くじ運がないからな」と話すが、ロッテは過去10年間で抽選は7戦5勝という「強運データ」も味方する。12日からは西武とのCSファーストSに臨むが、24日には来季を占う大勝負も控えている。

松井裕樹(まつい・ゆうき)
1995年(平7)10月30日、神奈川県生まれの17歳。小2から元石川サンダーボルトで野球を始め、山内中では青葉緑東シニアに所属し、3年時に全国大会優勝。桐光学園では1年春からベンチ入りし、同年秋からエース。2年夏の甲子園では1試合22奪三振、10連続奪三振の大会記録を樹立。遠投105メートル、1メートル74、75キロ。左投げ左打ち。

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ロッテ選手がツイッターで不適切発言、球団に抗議殺到[スポニチ]

ロッテは10日、ツイッターで不適切な発言をした神戸を厳重注意した。

宮崎のフェニックス・リーグに参加している神戸は、この日午前、三鷹市の女子高生刺殺事件と思われる事件について「自業自得」などと自身のツイッターに書き込んだ。球団に抗議の電話などが殺到し、神戸は発言を削除。ツイッター上で謝罪した。林信平球団本部長は「許し難い内容。ご遺族と関係者には大変申し訳ない」と話した。球団としての処分などは今後検討するという。

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伊東監督、バッテリーミーティングでレオ封じ伝授[報知]

ロッテが10日、西武と対戦するCS第1ステージ(12日から・西武D)へ向けてQVCで全体練習を再開。伊東勤監督(51)は全体練習終了後のバッテリーミーティングに出席し、自らレオ打線封じを伝授した。

百戦錬磨の指揮官が、ついに動いた。「短期決戦はやられたら終わり。やることをやらずに負けたら悔いが残る」。バッテリーミーティングに顔を出すのは、昨秋の就任後初めて。西武の名捕手として知られた現役時代、日本シリーズに13度出場して日本一7度。監督としてではなく、捕手目線で感じたロッテ投手陣の問題点を自らの言葉で伝えた。

負けっぱなしでは終われない。古巣・西武との今季対戦成績は10勝14敗で、西武Dは3勝9敗。しかも相手指揮官は、現役時代にバッテリーを組んだ渡辺監督だ。30分ほどのミーティングでは、個々の打者に対する攻め方、無駄な四球を与えないといった確認事項の徹底を行ったようだ。西野は「短期決戦だからこそ1球を大事にしろと言われました。監督を信じてやるしかない」と腹をくくった。

頼もしい“臨時アドバイザー”も加わった。投手指導に定評がある小谷正勝2軍投手コーチ(68)が、この日から1軍に合流。CS期間も帯同し、ベンチ入りも検討されている。「うちは迷える子羊ばっかりやからね。これで投手陣が変わってくれれば」と伊東監督。打てる手は打ち、いよいよ敵地に乗り込む。

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ロッテ・神戸、三鷹の女子高生殺害で問題発言「自業自得」[サンスポ]

東京都三鷹市で女子高校生が殺害された事件に関連し、プロ野球ロッテの神戸拓光外野手(28)が10日、自分のツイッターで「自業自得」などと発言。非難が集中し、発言を削除していたことが分かった。

神戸選手は、被害者が容疑者と交際していたことなどを理由に同日午前、「今回のそれは【なるべくしてなった】‥自業自得」などとツイッターで発言。球団がこれに気づいて神戸選手に厳重注意し、発言の削除を命じた。神戸選手は「深く反省しています」とツイッターで謝罪したが、林信平球団本部長は「許し難い内容。ご遺族や関係者に大変申し訳なかった」と話した。球団としての処分などは今後検討するという。

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ロッテ、桐光・松井がドラフト最有力候補[サンスポ]

ロッテは10日、QVCマリンフィールドで24日のドラフト会議に向けたスカウト会議を開き、神奈川・桐光学園高の松井を最有力候補に挙げた。林運営本部長は競合する可能性があるが「最有力候補の1人であることは間違いない」と話した。

候補選手の人数を1桁にまで絞り込んだ。松井は高校生ながら即戦力投手として高く評価している。会議に出席した伊東監督は「先発を中心に補強していかないといけない」と述べた。

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ロッテ、漫☆画太郎氏とのコラボグッズを再び販売[スポニチ]

9月21日に発売され、好評だった「マリーンズ×漫☆画太郎」コラボグッズが、今月12日からマリーンズストア・プラザ店で再販される(オンラインショップでは11時から)。ロッテが10日、発表した。

漫☆画太郎氏は「珍遊記−太郎とゆかいな仲間たち−」「地獄甲子園」など、独特の作品で知られる漫画家。その個性的なタッチでTシャツ、マグカップなどに雄叫びを上げる球団マスコットのマーくんが描かれている。

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小谷2軍投手コーチがお目付役[ニッカン]

ロッテはQVCマリンで10日、西武とのCSファーストステージへ向けた全体練習を行った。

この日から、若手投手陣のアドバイザーとして小谷正勝2軍投手コーチ(68)が合流。CS期間中も1軍に帯同し、ブルペンやロッカールームで選手の相談役になるという。

伊東勤監督(51)は「短期決戦だからモチベーションは高いところに持っていって欲しい。それで投手陣が変わってくれたら。コーチが少ないんで(CSで)ベンチに入れることも可能だけど、それは相談して決めます」と話した。

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神戸が被害者非難し本部長が謝罪[ニッカン]

ロッテは10日、東京・三鷹市で起きた女子高生刺殺事件で、神戸拓光外野手(28)が短文投稿サイトを使って被害者を非難するような内容の文章を投稿したとして謝罪した。

神戸は現在宮崎で練習中で、林信平本部長によると、球団関係者が本人に注意したという。

同本部長は同日、「大変申し訳ないことをしてしまったと本人は思っている。(ツイッターは)個人的なものとは言え、ご遺族の方、関係者の方に申し訳ない」と謝罪した。

処分については今後検討するという。

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臨時オーナー会議、今月中に開催へ、コミッショナー後任問題で[報知]

日本野球機構(NPB)が、今月中に臨時オーナー会議を開く方向で、21日を軸に調整していることが10日、分かった。加藤良三コミッショナー(72)が25日に退任するため、後任問題が議題に上るとみられる。ただ、コミッショナーを「球界の裁定者」ととらえるセ・リーグと、「ビジネス感覚のある実務派」を推すパ・リーグでは意見が割れており、結論が出ない可能性もある。

25日までに後任が決まらない場合は、オリックス・宮内義彦オーナーがコミッショナー代行に就く。加藤氏が兼任する一般社団法人・日本野球機構の会長職には球団関係者が就けないため、元東京地検特捜部長で弁護士の熊崎勝彦・コミッショナー顧問の就任が有力だ。

また、現在、統一球問題の第三者委員会が追加調査を行っており、17日の臨時機構理事会で報告書提出の予定。オーナー会議ではその結果も報告される。

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[千葉魂]敵地で西武にやり返す、心奮い立たす監督の言葉[千葉日報]

試合後の西武ドーム。部屋の中からもライオンズファンの雄叫びのような声援が響いていた。選手達は焦燥しきっていた。2−10。144試合目の今季最終戦で西武に大敗を喫し、3位に転落した。それは本拠地・千葉でのクライマックスシリーズ開催の消滅を意味していた。リーグ優勝がなくなった後は、それを唯一絶対の目標に闘ってきた。しかし、この瞬間、それも消えた。肩を落とす選手達。伊東勤監督(51)は試合後、全員を集めた。

「せっかく、ここまで来たんだ。やり返そう」。

静かに、語り出した。大敗に怒気を荒げるのではと思った選手もいたかもしれない。しかし、指揮官は淡々と語り出した。そして説き伏せるように話した。最後に2013年レギュラーシーズンを振り返った。

「ありがとう。そしておめでとう。監督就任1年目でAクラスは嬉しいこと。みんな、よくやってくれた。ありがとう。前を向いて、次勝てばいい」。

最後はナインへ感謝の言葉で締めくくった。この話を聞いた時、伊東監督らしい選手への心配りを感じた。今年1年、選手をしっかりと見て、状況に応じて声をかけて闘ってきた。集中をしていないと思える若手選手がいれば、厳しい声をかけた時もあった。しかし、そのほとんどは優しく声をかけた。野球の話だけではない。何気ない会話もあった。男気溢れるメッセージもあった。

開幕戦でエースの成瀬が打球を足に当て、途中交代した。開幕戦を任された成瀬は、その責任感から続投を志願した。患部は明らかに腫れている。ドクターストップの状態で交代となった。ベンチ裏で、悔しさをかみ殺すエースに、指揮官は力強く語りかけた。

「ここまでよく投げた。ナイスピッチングだったぞ。あとは任せとけ。オレがなんとかする。絶対に勝ってやるから」。

延長12回。角中のサヨナラ犠飛で勝利した。必死で掴んだ勝利だった。無念の途中降板をしたが成瀬も笑顔を見せた。指揮官の約束通りの勝利がたまらなく嬉しかった。

千葉ロッテマリーンズ史上初の捕手出身監督は、捕手出身らしく洞察力に優れているように思う。そして周りの人のことをよく見ている。長いプロ野球生活で身に付けた哲学の全てが聞いていて面白い。そして自分の実体験を基に若い選手に語りかける。

「プロで成功する人って、自分での評価を自身でしっかりとできている。普通の人は自分のことを過剰評価するけど一流は、冷静に見れる。そういう人がプロの一流選手になっている。オレは小さい頃から自分を見つめるもう1人の自分という存在を作っていた。自分で自分の力を冷静に把握するように心がけていた。まるで、知り合いの人を見ているような感覚で冷静にいいところ、悪いところを分析し、日々、自分はどうあるべきかを考えていた」。

通算で2379試合に出場し、リーグ優勝14度、日本一を8度経験している指揮官の言葉はいつも含蓄に溢れている。若者の心に深く残る。長いシーズン、何度も逆境の時はあった。その度に伊東監督は選手達を集めた。チームは指揮官の言葉に励まされ、心奮い立たされて、ここまでたどり着いた。そして12日からクライマックスシリーズファーストステージ(西武ドーム)に突入する。

「どんな状況になっても、慌てることがないように自分の中で準備をしていくことが大事。オレは若い頃、失敗をたくさんした。悔しくて涙したこともあった。だけど、それを肥やしにしてうまくいったこともたくさんあった。他の人には負けないくらいの経験がたくさんあって、それが引き出しにいっぱい入っている。そういう経験をもとにしっかりと準備をしている。自分に自信があるとすればそこだけ」。

指揮官が大事にしているポリシーの1つである。シーズン最終戦での敗北。その悔しさは、すぐに晴らす。あれから3日間、なぜ敗れ、何が足りなかったかを考え、話し合い、調整をして再び西武ライオンズと相まみえる。やり返す−。翔破、最終章が今、始まる。

(千葉ロッテマリーンズ広報 梶原紀章)

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