わたしはかもめ2013年鴎の便り(10月)

便

10月17日

CSファイナルS

◇東北楽天2−0千葉ロッテ(Kスタ宮城)

楽天の田中が完封した。7安打1四球ながら先頭打者の出塁は許さず、走者を出してからは威力ある直球と鋭いスライダーを軸に締め、三塁を踏ませなかった。打線は4回に銀次の右越えソロで先制し、8回はマギーの適時打で貴重な1点を加えた。ロッテは2併殺を喫するなどあと1本が出ず、7回1失点と好投した成瀬を援護できなかった。

123456789R
千葉ロッテ0000000000
東北楽天00010001x2

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ロッテ速攻失敗、井口もマー君に脱帽[ニッカン]

ロッテは絶好の先制機をつぶしたことが、最後まで響いた。2回までに楽天田中に4安打を浴びせ、チャンスをつくった。ところが1回2死一、二塁では、バットを一握り短く持って速球に対応しようとした角中が内角150キロで投ゴロ。2回1死一、二塁も里崎がバットを粉砕され、遊ゴロ併殺に倒れた。伊東勤監督(51)は「今日はしょうがない。向こうがいいのは分かってたけど、それ以上に良かった」と脱帽した。

勝負は序盤と分かっていた。4安打のうち3安打がファーストストライクを捉えたもの。追い込まれてからの決め球スプリットでの三振を避けるため、徹底した積極打法を心がけた。だが得点圏に走者を置くと力負け。これまでと同じやられ方に「いつもいいとこまではいくんだけどなあ」と指揮官もお手上げだった。

シーズン中との違いにも戸惑った。変化球が多い上、スライダーが普段の縦ではなく横回転。4番今江に対して直球は1打席目の初球だけで、井口資仁内野手(38)は13球全て変化球で4打席凡打に打ち取られた。「さすがですね、真っ直ぐが良くない時の方が厄介。気持ち良くアメリカに行ってくれたらいいんじゃないですか」と、メジャー経験者もメジャー級と認めるすごさだった。

いきなりの2敗スタート。伊東監督は「切り替えていきます。明日明日!」と明るく球場を去った。

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伊東ロッテ「お手上げ」零敗…マー君から19イニング連続無得点[サンスポ]

またもや、田中という厚い壁にはね返された。絶対的なエースは想像をはるかに超えていた。7安打を放ち、得点圏に3度走者を進めながら、三塁を踏めない。田中には7月26日から19イニング連続無得点。今季は4試合計33回でソロ本塁打2本の2得点だけだ。

「完璧にやられちゃった。さすが24勝0敗の投手だよ。輪をかけてよかった。クイックも牽制もうまいし、走者が出ても、作戦が立てられない。弱点を探しても、それがない。今日はお手上げですよ」。

伊東監督は、終始苦笑いを浮かべた。田中の唯一の弱点ともいえる、不安定な立ち上がりを突けなかった。1回2死一、二塁で角中が投ゴロ。2回1死一、二塁で里崎が遊ゴロ併殺打…。立ち上がりの2イニングで2安打ずつ浴びせながら、決定打を欠いた。

「想定内という言い方はおかしいけど、やられてもしようがない。勝てば2、3勝の価値があったけど、それをさせてくれなかった。明日から切り替えてやります」。

前日16日に「2敗まではできる」と公言していた指揮官にとっては、第1戦を落とすのも、ある意味で“想定内”。はじめから2敗のハンデがあったと思うしかない。下克上アゲインへ、ロッテの逆襲が再び始まる。

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ロッテ・清田、マー君からチーム唯一の2安打[サンスポ]

CS初スタメンの清田が、田中からチーム唯一の2安打を放った。今季は対戦なしも、マー君対策で起用され、2回に147キロを三塁内野安打、7回には140キロのスプリットを左前へ。「打ててよかった。打席で何も考えないように意識している。(7回は球が)浮いてくれたので」と期待に応えた。

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ロッテ・成瀬、復活投も…「やり返したい」[サンスポ]

成瀬は7回1失点にまとめ、先発の役割を果たした。8日のレギュラーシーズン最終戦で左肩痛から復帰したエースは「調子は決してよくなかった。一発で負けたのは、もったいない。7回まで投げられるとは思っていなかった」。最終戦までもつれれば再び先発を託される可能性が大きい。「もうちょっとできるんじゃないかという部分がある。チャンスがあればやり返したい」と力を込めた。

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ロッテ・グライ、1ヶ月ぶりの復帰に闘志メラッ[サンスポ]

ロッテのグライシンガーが第2戦の先発マウンドに上がる。右肩痛からの

約1ヶ月ぶりの復帰登板にも「レギュラーシーズンでなかなか貢献できなかったが、状態は上がってきた。もし打たれることがあっても、肩のせいではない」とキッパリ。気温が低いことが予想されるが「寒さを“熱さ”で吹き飛ばしたい」と闘志を燃やした。

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ロッテ、成瀬、直球132キロ止まりもマー君と接戦「やり返したい」[スポニチ]

ロッテ・先発の成瀬が7回を6安打1失点と好投した。

直球は132キロ止まりもチェンジアップとスライダーがさえ、「7回まで投げられると思っていなかったので良かった」と手応えを口にした。左肩痛からの復帰戦となった8日の西武戦(西武ドーム)は3回4失点。不安もあったが「マー君を相手にエースの意地を見せてくれた」と伊東監督。第6戦までもつれ込めば、再び先発の可能性もある。左腕は「(第6戦は)マー君がくると思うのでやり返したい」と力を込めた。

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ロッテ、マー君にお手上げ、井口「気持ち良くアメリカに行って」[スポニチ]

ロッテ・伊東監督は少し口元を緩めながら、田中を褒めちぎった。今季3戦3敗と圧倒された相手エースに零敗を喫し「どうやって打っていいか分からない。さすが24勝0敗だね。お手上げです」。これで田中にはレギュラーシーズンから19イニング連続で無得点となった。

初回2死一、二塁、2回1死一、二塁の先制機をつぶし、3回以降はわずか3安打。計7安打しても、1度も先頭打者が出塁できず「無死の走者が出ないと作戦も立てられない。走者が出ても、打者がすぐに追い込まれ、牽制も速い、クイックもうまい。走ることすらできない」と嘆いた。

各打者にはファーストストライクから狙い球を絞るように指示したが、レギュラーシーズンと配球も違った。角中が「スプリットが多かった」と話せば、4打数無安打の井口は「シュート、スライダー、スプリットしか来なかった。速球が少ない時の方が厄介。さすがです」と完敗を認め、「気持ち良く(ポスティング・システムで)アメリカに行ってくれたらいいんじゃないですか」と冗談まで飛ばした。

鬼門のKスタ宮城で今季これで2勝11敗。プレーオフ、CSで0勝2敗から逆転突破した例はなく、「下克上アゲイン」を期すロッテが窮地に立たされた。それでも対田中の敗戦は織り込み済みでもある。ファーストSの西武戦でも第2戦に0−15と大敗しながら、第3戦に勝利。気持ちの切り替えは早い。伊東監督は「2敗まで、できる余裕がある。焦る必要はない」と前を向いた。

清田
「バッターボックスで何も考えないようにしている。コントロールが良かった。」(田中から2安打)
立花打撃コーチ
「しようがない。積極的に打ちにいったけど、残念な結果になった。」(無得点に終わり)

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ロッテ、グライ、第2戦先発へ「しっかり調整をして機会をもらった」[スポニチ]

ロッテのグライシンガーは第2戦の先発を前に「CSは新たなシーズンと思い、気持ちを落ち着けて一球一球集中したい」と気を引き締めた。

9月12日の楽天戦(QVCマリン)後に右肩を痛め、1軍のマウンドは約1ヶ月ぶり。敗れれば楽天に王手をかけられてしまう重要な一戦を前に、助っ人右腕は「しっかり調整をして、機会をもらった。チームにとって大切な試合。勝ちをつけたい」と必勝を誓った。

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伊東監督「お手上げ」今季4敗目マーの壁[報知]

悪夢は繰り返された。チャンスは作るが、ピンチになるとギアを上げる田中に手も足も出ない。要所でキレのある変化球と直球を投げ込まれ、7安打を放ちながらも三塁すら踏めない。これで、対田中はレギュラーシーズンから通算4戦4敗、19イニング無得点だ。CS最終Sの初戦を落とし伊東監督は「完璧にやられた。絶対的なエースを相手に勝てば2、3勝分の価値があったが、それを許してくれなかった」と、珍しく白旗を掲げるしかなかった。

エース攻略法は徹底していた。各打者に狙い球を絞らせていた。序盤の3回2死。今季11打数4安打と打っていた3番・井口は、追い込まれてからも直球だけを待っていた。結果は、4球目のスプリットにタイミングが全く合わず、空振り三振。「シュート、スライダー、スプリットしか投げてこなかった。直球がよくない方が厄介」。想像を超えた投球の前に、井口はなす術がなかった。

シーズン中から、マー君を叩くことが「優勝」への鍵であることを、指揮官は何度となく繰り返し強調していた。首位・楽天と2.5ゲーム差で迎えた8月23日の3連戦初戦(Kスタ)。「今日だけは勝たないとダメ。相手のエースを止めないといけない」と必勝を期していた。しかし、結果は7回までに6安打無得点で完敗。その負けを引きずり、ズルズルと敵地3連敗を喫し、逆転Vの灯は消えた。

第1Sを突破し、勢いをつけて乗り込んできたKスタだったが、日本一への道にも相手エースが立ちはだかった。伊東監督は「今日はしょうがない。明日から切り替えて臨むしかない」。前を向いたが、「下克上アゲイン」の夢が、かすむ敗戦だった。

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成瀬、7回1失点好投も一発に沈む[報知]

成瀬が1球に泣いた。4回無死。狙い通りだった内角直球を銀次に右翼席まで運ばれた。「もう少し詰まってもいいと思ったのに打ち返された」。田中と互角に渡り合ったが、一発が明暗を分けた。

左肩痛から復帰2戦目。3回4失点と崩れた8日の西武戦(西武D)同様、直球は130キロ前後にとどまった。完調手前は明らかだったが、この日は変化球を巧みに使って7回1失点。田中に対して一歩も引かず、「開き直れたから、ここまで投げられた」と振り返った。

伊東監督は「マー君を相手にエースの意地を見せてくれた」と、調整不足の中で奮闘した左腕を評価。22日の第6戦までもつれ込めば、中4日で先発することが決定的になった。「次の登板があることを願って準備します。そのときはマー君が来る。やり返したい」。雪辱の舞台が訪れることを願い、成瀬は再び調整に入る。

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井口、マー君に脱帽「さすがです」[スポニチ]

ロッテの井口は4打数無安打と完璧に封じられた。ファーストステージの3試合は9打数3安打4打点と活躍したが、この日は2三振を奪われるなど田中に手も足も出なかった。

田中は7月に日米通算2000安打目となる本塁打をマークした相手だ。エースとの対戦を心待ちにしていたベテランは「要所、要所で併殺を取る。さすがです」と脱帽の様子だった。

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「開き直れた」ロッテ・成瀬、好投に手応え[サンスポ]

ロッテの成瀬は丁寧な投球で7回を1失点にまとめ、先発の役割を果たした。好投は報われなかったが、レギュラーシーズン最終戦で左肩痛から復帰した左腕は「ゲームをつくれたのは良かった。開き直れた」と手応えを口にした。

今回の好投で、最終戦までもつれれば再び先発を託される可能性が大きい。「もうちょっとできるんじゃないかという部分がある。チャンスがあればやり返したい」と言葉に力を込めた。

清田
「バッターボックスで何も考えないようにしている。コントロールが良かった。」(田中から2安打)
立花打撃コーチ
「しょうがない。積極的に打ちにいったけど、残念な結果になった。」(無得点に終わり)
斉藤投手コーチ
「バッターの手前でボールに切れがあった。」(成瀬に)

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井口もマー君に脱帽「さすが」[ニッカン]

ロッテの井口資仁内野手は4打数無安打と完璧に封じられた。ファーストステージの3試合は9打数3安打4打点と活躍したが、この日は2三振を奪われるなど楽天田中に手も足も出なかった。田中は7月に日米通算2000安打目となる本塁打をマークした相手だ。エースとの対戦を心待ちにしていたベテランは「要所、要所で併殺を取る。さすがです」と脱帽の様子だった。

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成瀬復調7回1失点も実らず[ニッカン]

ロッテ成瀬善久投手(28)が、復調をアピールした。それまで5戦3勝1敗と力を発揮してきたCSの舞台で、7回6安打1失点。左肩痛から復活後は精彩を欠いていたが、きっちり試合をつくり「ずっと5回までもたなかったので、まさか7回まで投げられるとは思わなかった。シーズンでは良かったと思うかもしれないけど、短期決戦ではもったいない。負けたことは悔しい。でも次のチャンスがあれば、いきたい」と振り返った。

投球内容については「スライダーとチェンジアップが予想以上によかった。真っ直ぐのキレがもうちょっとあれば、銀次選手の(1発)もなかったと思う」。先に点をやれない楽天田中との投げ合いで、4回に許した先制ソロ被弾が致命傷となった。

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伊東監督、マー君にお手上げ[ニッカン]

ロッテはレギュラーシーズン3戦3敗と苦手の田中に対して、三塁を踏めずに7安打完封負けを喫した。1回、2回に一、二塁と得点圏に走者を進めたが、あと1本が出なかった。序盤の好機を逃すと、中盤以降はペースを握られた。試合後の伊東勤監督(51)は「どうやって攻略したらいいか分かんないよ」とお手上げだった。

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統一球変更に一部の球団関与か…第三者委員会が追加報告書議論[スポニチ]

日本野球機構(NPB)の理事会が17日、都内で行われ、第三者委員会(委員長・那須弘平弁護士)の追加報告書を議論した。統一球の無断変更に伴うNPBの内部調査を行った報告書は、一部の球団が「内容に確認したい点が残る」と疑問を呈したことから追加調査を依頼していた。

今回は前回提出された80枚を超える報告書とは別に、追加報告書として提出された。NPBの井原敦事務局次長は「疑問点は解消しました。それを含めて今後どうやって生かしていくか議論したい」と話した。前回の報告書は統一球の変更に一部の球団が関与していると思わせる記述があり、問題視されていた。追加報告書は21日の臨時オーナー会議で報告され、全文公開するかも含めて協議する。また、統一球の変更に関わった関係者の処分も同オーナー会議で決定する。

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新ポスティング・システム、日米合意は11月ずれ込みも[スポニチ]

新ポスティング・システム(入札制度)の成立は11月にずれ込む可能性が出てきた。

この日、NPB事務局から12球団の代表者へ大リーグとの交渉状況の経過報告が行われた。金額をオープンにしたオークション方式を基本線にした交渉は、双方から複数の修正案を出し合っている状況。当初のめどとしていた今月中の合意は困難な見込みだが、楽天の井上智治オーナー代行は「歩み寄っている中でのやりとり」と前向きに話した。

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新入札制度、合意できれば11・1から運用可能[サンスポ]

日本野球機構(NPB)は17日、都内で臨時機構理事会を開き、「統一球問題」で再調査を依頼した第三者委員会の再報告を受け協議。21日の臨時オーナー会議に向け、各球団に持ち帰り再検討することになった。また、大リーグ(MLB)と交渉中の“新ポスティング・システム”の経過報告も行った。

井原敦事務局次長は「追加報告を受け、今後、どのように取り組んでいくかが課題。21日のオーナー会議で方針、指示が出されると思う」と製造元のミズノとの認識の違いなど、報告内容に納得できない理事もいたもようで、次回のオーナー会議が注目される。

“新ポスティング・システム”については複数案があるものの、「合意できれば、11月1日からの運用は可能」(楽天・井上智治オーナー代行)と近日中に合意される。

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