わたしはかもめ2013年鴎の便り(10月)

便

10月19日

CSファイナルS

◇東北楽天2−0千葉ロッテ(Kスタ宮城)

楽天の美馬が三塁を踏ませず、4安打で完封した。テンポよくコースを突き、緩急差も効果的だった。打線は2回に嶋の二塁打で2点を先行。追加点は奪えなかったが、美馬が6回以降を無安打に抑えてリードを守り切った。ロッテは2回と3回に2死一、二塁で無得点。古谷の出来はよかったが、2死走者なしからの失点がもったいなかった。

123456789R
千葉ロッテ0000000000
東北楽天02000000x2
里崎
「うちは3位だし、CSはノーリスクハイリターン。追い込まれた感じもない。無駄なプレッシャーがかからないように、できることをしっかりやるだけ。」

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3番井口4番今江沈黙…ロッテ崖っぷち[ニッカン]

ロッテは反撃ののろしとなるはずだった最後のチャンスは、あえなく併殺に終わった。井口資仁内野手(38)が四球を選んだ9回、ロッテはこの日初めて回の先頭打者が出塁した。打席には4番今江敏晃内野手(30)。これ以上ない打順の巡り合わせも、シュートを打ち損じてまさかの二併殺だ。好機を広げるどころか正反対の結果となり、楽天に日本シリーズ進出王手をかけられた。

美馬の変化球を打ちあぐねた。伊東監督は「適当に荒れていて、狙いを絞りきれなかった。もうちょっと積極的に打ってくれるかと思ったけど」とお手上げ状態。6回の攻撃前にも円陣を組み、スライダーの見極めを徹底したが、たまにくる直球で内角を攻められると踏み込みが浅くなった。

シーズン中より変化球多めの配球にも、井口は「プレーオフになったらミーティング通りの球は来ない」と言い訳はなしだ。3、4番の無安打が象徴するように、大砲不在のつなぐ打線が連打ゼロ。前日2打点の活躍でスタメン復帰したブラゼルも抑えられた。今江は4打席全て変化球で仕留められ「曲がりが思っていたより大きかった。僕の力不足です」。今季防御率10.57と苦手のKスタ宮城で力投した古谷を、援護できなかった。

ファーストステージも含めると、CS3度目の0封負け。いずれも三塁を踏めず窮地に追い込まれたが、ロッテが強いのはここからだ。西武第3戦、楽天第2戦と、完封された翌日は開き直って快勝した。指揮官も「明日は勝つな。毎日後がない気持ちでやってるから」と吉兆を感じている。

「史上最大の下克上」とうたわれた10年も、1勝3敗と崖っぷちからの3連勝で日本シリーズ進出を決めた。経験者の里崎は「最初から追い込まれたなんて思ってない。ノーリスクにプレッシャーはないんだから」と笑い飛ばした。今季何度も、負けたら終わりの戦いを切り抜けてきた。奇跡をもう1度−。大逆転劇を知る男たちが、真価を発揮する時だ。

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崖っぷちからの伊東ロッテ、打線沈黙完敗もまだまだだ![サンスポ]

勝利の次には零封負けが待っている。ロッテはファーストステージを通じて今CS3度目の無得点。いずれも三塁すら踏めない完敗で土俵際まで追い込まれ、伊東監督は貧打を嘆いた。

「(美馬は)適当に荒れていたから、なかなか(球種を)絞りきれなかった。(打線が)もう少し機能してくれないと」。

第2戦でヒーローになったブラゼルを4試合ぶりにスタメンで起用したが、3打数無安打2三振と手玉に取られた。4番今江は9回の併殺打に2三振と大ブレーキ。同じ零封負けでも西武・岡本洋から5安打、楽天・田中からは7安打したが、この日は4安打しか打てなかった。

しかし、崖っぷちから底力をみせるのがロッテだ。2010年のファイナルステージはソフトバンクに第3戦で零封負けして王手をかけられながら、その後3連勝して日本シリーズへ進出した。里崎は「うちはノーリスク、ハイリターンだから。それはファーストステージから変わらない。追い込まれたとも思っていない。負けたって所詮3位なんだから」と笑顔で言い放った。

これまでのパターンだと、零封負けの次の試合は勝利。伊東監督は「ということは、明日は勝ちか」と気持ちを切り替えた。

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[伊東監督トーク]後がないという気持ちでずっと戦っている[サンスポ]

≫王手をかけられた。
伊東監督
「後がないという気持ちでずっと戦っている。今日1日悔いのないように、ファーストステージからやっているので、特に変わりはない。明日は別の意味で、いいものが出ると思う。1日でも長くやれるように、明日勝つしかない。」
≫古谷は好投した。
伊東監督
「よかったけど、2死無走者からの失点だから、もったいない。彼の弱点というか、意外とああいうケースからの失点が多い。それ以外は完璧に抑えていた。」
≫井口が無安打。
伊東監督
「誰が打てないとか言ってもしようがない。短期決戦だから、そういうことはある。シーズンを引っ張ってくれたので、そういうことは言いたくない。」

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負ければ“終戦”…ロッテ、ルーキー松永に託す![サンスポ]

負けたら“終戦”のクライマックスシリーズ・ファイナルステージ第4戦はロッテD1位・松永(大阪ガス)が先発する。CSファーストステージ第2戦の西武戦(13日)で3回途中5失点でKOされたが「あれ以上悪いのはない。1年間の悪いところの総まとめが出た」とリベンジを宣言。中5日で唐川の先発も可能だが、斉藤投手コーチは「楽天は左に弱いし、最後までもつれれば、松永はリリーフで使える」と先を見据えた上で、ルーキーに託す。

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ロッテ・ブラゼル2三振…仙さんの先制パンチに“KO”[サンスポ]

前日18日の第2戦で勝ち越しソロを放ったブラゼルが試合前、楽天の練習中に打撃ケージ裏へ出向き、阪神在籍時にオーナー付シニアディレクターだった星野監督に挨拶した。すると怒りが収まらない(?)敵将は“ボディーブロー”の連打。気勢をそがれたのか、試合では3打数無安打2三振に終わり、スタメンで起用した伊東監督は「打てなかったな」と苦笑いするしかなかった。

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ロッテ・古谷、好投も敗戦投手「あの1球だけが悔しい」[サンスポ]

古谷が6回途中2失点と好投も、1球に泣き、敗戦投手となった。2回、2死から死球と中前打で一、三塁とされると、嶋に直球を左翼線へ適時二塁打された。「あの回だけ…。悪かったというか、あの適時打の1球だけが悔しい。もう少し長いイニングを投げて、後ろにつなぎたかった」とがっくりと肩を落とした。

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ロッテ変化球狙い“空振り”美馬の切れ想定外…今江「凄かった」[スポニチ]

土俵際に追い詰められた。延長戦を制した前夜の勢いはどこへ。ファイナルS3試合目で2度目の零敗を喫した。「打線は水ものというけどな。もうちょっと機能してくれないとね」。ロッテ・伊東監督もお手上げだった。

美馬とは今季3度対戦。レギュラーシーズンのデータをもとに「内角の速球を捨て、変化球狙い」という指示が徹底されていた。だが、美馬のこの日の変化球の切れは想像を上回るものだった。カーブでカウントを整えられ、スライダーでタイミングを外される。右打者はシュートで内角を突かれたと思えば、最後はフォークを落とされる。

第1戦の田中はある程度、苦戦は覚悟していたが、美馬は想定外。そんな焦りから凡打を繰り返す。9回に井口が四球を選び、初めて先頭打者が出塁したものの、続く今江が二ゴロ併殺。散発の4安打はいずれも左打者で、右打者は完全に抑えられた。4打数無安打2三振の今江が「変化球は多いのは分かっていたけど、曲がりが凄かった。打てなかったのは力不足」と言えば、井口も「CSに入ったら(相手も)ミーティング通りには来ないね」と悔しがった。

後がなくなったが、伊東監督は「みんなどういう状況か分かってるはず。尾を引いてしまったら負け。最後まで何があるか分からんからな」とすぐに頭を切り替えた。「史上最大の下克上」と言われた、10年のCSファイナルSもソフトバンクにアドバンテージを含めて1勝3敗となった後に、3連勝して日本シリーズ出場を決めた。里崎は「ノーリスクハイリターン。追い込まれた感じはない」と言い切った。背水の陣でこそ「逆転のロッテ」の真価が問われる。

◇今CS零敗3度、ワースト更新

ロッテは楽天に零敗を喫し1勝3敗となり、王手をかけられた。今CSの零敗はファーストS(2)戦、ファイナルS(1)戦に次いで3度目。同一シーズンのCSで3度の零敗は08年阪神、10年巨人、12年ソフトバンクの2度を上回るワースト新記録になった。またCS通算の零敗は7度目となり、ソフトバンクの6度を抜き、こちらもワースト記録を更新した。この日は美馬(楽)の前に左打者のみの4安打。ファイナルSの左右打者別成績を出すと右打者は3試合を通じ打点0と元気がない。

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古谷、3ヶ月ぶり黒星、痛恨の1球「ボールでも良かった」[スポニチ]

ロッテ先発の古谷が約3ヶ月ぶりの黒星を喫した。悔やんだのは嶋への1球。

2回2死から枡田に死球を与えて一、三塁のピンチを招き、嶋に2球連続で内角速球を投じたが、左翼線適時二塁打された。1ストライク後の2球目だっただけに「ボールでも良かったと思う」と唇をかんだ。7月4日楽天戦(Kスタ宮城)以来の敗戦で、連勝は8でストップ。公式戦で唯一黒星を喫した相手に大舞台でリベンジできず「味方が点を取るまで無失点でいかないと」と厳しい表情だった。

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ロッテ、崖っ縁第4戦は好相性の松永に託した![スポニチ]

ロッテは崖っ縁の一戦を新人左腕・松永に託す。

CSファーストS、西武との第2戦(西武ドーム)は3回途中5失点KO。それでも今季、楽天には防御率0.55と相性が良く「僕の中では意識していないが、相手が意識してくれれば」。負ければシーズン終了となるが「気持ちは何も変わらないです」と表情を引き締めた。

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伊東監督崖っぷち「寒かったね、今日も」[報知]

スコアボードに記された9個のゼロに、伊東監督はため息しか出てこなかった。楽天先発・美馬にまさかのプロ初完封を許し、ついに土俵際まで追いつめられた。「寒かったね、今日も…」。たった4安打で、このシリーズ2度目の完封負けに、自虐的に言葉を吐き出すしかなかった。

各打者とも内外角を丁寧に突かれ、凡打の山を築いた。カーブ、スライダーの鋭い変化は、ロッテの想定を上回った。「(球種を)絞りきれなかった。たまに使う直球が内角にきていたから、打者も踏みこめなかった」と指揮官は嘆いた。

6回、ベンチ前の円陣で、立花打撃コーチが内角を捨てるように指示。変化球狙いを徹底させたが、それ以降に出塁したのは、9回井口の四球だけ。井口、今江の3、4番コンビが無安打で三塁すら踏めなかった。西武との第1Sで打率3割3分3厘、2本塁打、4打点だった井口は、最終Sで打率1割1分1厘。レギュラーシーズンは美馬から5打数2安打だったが、「シーズン中と違った配球をするのは当然。いいところに決まっていた。明日頑張るだけ。それしかない」と気持ちを切り替えた。

レギュラーシーズンで2勝10敗と鬼門だったKスタで、日本シリーズ進出を決めるには3連勝しかない。3位から日本一になった10年、3戦目でソフトバンクに王手をかけられてから3連勝を飾った。伊東監督は「1日でも長く野球をやるためにも切り替えてやるしかない」と力を込めた。

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伊東監督「1日でも長く」[ニッカン]

ロッテは連勝ならず、アドバンテージを含めて1勝3敗で崖っぷちに追い込まれた。美馬に4安打完封を許した。序盤の好機を生かせず、4回以降はわずか1安打に終わった。先発古谷が6回途中まで4安打2失点と粘ったが、敗戦投手になった。

伊東勤監督(51)は「変化球の曲がりが大きかったし、いいコースに決まっていた。後がない気持ちでいつもやってる。1日でも長くやれるように」と前を向いた。

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井口快音なし「明日頑張る」[ニッカン]

ロッテの井口資仁内野手は変化球中心の配球に崩され、2打数無安打2四球に終わった。

レギュラーシーズンは美馬から5打数2安打だったが、快音を残せず「プレーオフはシーズン中と違った配球をするのは当然」とさばさばした表情で話した。

ファイナルステージでは3試合でわずか1安打と苦しんでいる。

後がなくなり「明日頑張るだけ。それしかない」と気持ちを切り替えた。

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鬼門で打線機能せず最終S2度目の零[報知]

ロッテはレギュラーシーズン2勝10敗と鬼門のKスタ宮城で打線が機能しなかった。最終ステージ3試合目で早くも2度目の零敗。伊東監督は「もう少し機能してくれないと。どんどん積極的に塁に出てくれるかと思ったけど」ともどかしそうだった。

美馬の前にわずか4安打。2回と3回はともに2死一、二塁の好機をつくりながら後続が凡退。9回に井口が四球を選び、ようやくこの試合初めて先頭打者が出たが、続く4番の今江は二ゴロ併殺打。最後まで三塁すら踏めなかった。

日本シリーズ進出のためには、3連勝しかない。指揮官は「1日でも長くやれるように明日、勝つしかない」と前を向いた。

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ロッテ・井口、気持ち切り替える「頑張るだけ」[サンスポ]

ロッテの井口は変化球中心の配球に崩され、2打数無安打2四球に終わった。レギュラーシーズンは美馬から5打数2安打だったが、快音を残せず「プレーオフはシーズン中と違った配球をするのは当然」とさばさばした表情で話した。

ファイナルステージでは3試合でわずか1安打と苦しんでいる。後がなくなり「明日頑張るだけ。それしかない」と気持ちを切り替えた。

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ロッテ・古谷、責任背負い込む「粘れなかった」[サンスポ]

ロッテの古谷は2回2死走者なしから痛い2点を失った。きっかけは枡田に与えた死球。続く松井に中前打を浴びて一、三塁とされた後、嶋に2点二塁打を浴びた。左腕は「もったいない。1ストライクを取っていたのでボールでもよかった」と悔やんだ。

6回途中まで4安打2失点と粘りの投球だったが、白星を呼び込めず「(味方が)先に点を取ってくれるまで粘れなかった」と責任を背負い込んだ。

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崖っ縁のロッテ、伊東監督「1日でも長くやれるように…」[スポニチ]

CSファーストステージで2位の西武を下し、ファイナル進出を果たしたロッテだったが、崖っ縁に追い詰められた。

0−0で迎えた2回に2本の安打を集めるも得点できず、0−2で迎えた3回も1死一塁を生かせず。9回に井口が四球を選んで初めて先頭打者を塁に出したが、後が続かなかった。

伊東監督は「変化球の曲がりが大きかったし、いいコースに決まっていた」とロッテ先発・美馬に脱帽。「1日でも長くやれるように…」と土俵際からの巻き返しを誓った。

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