24日のプロ野球ドラフト会議で巨人との1位競合の末、ロッテが交渉権を獲得した東京ガス・石川歩投手(25)が25日、電話やメールなどのお祝い連絡が200件に達したことを明かした。歓喜から一夜明け、「こんなの今までで初めて。全部、返信しましたよ」と嬉しそうに話した。
石川はこの日、東京から大阪に移動し、28日開幕の社会人日本選手権の公式練習に参加。京セラDで約2時間、汗を流した。「優勝目指して、集中してやるだけです」と東京ガスでは最後となる公式戦に向け、闘志を燃やした。
捕手エリートへの第1歩だ。ロッテのドラフト2位、立正大・吉田裕太捕手(22)が25日、埼玉・熊谷市内の同大で指名挨拶を受けた。山下担当スカウトから伊東監督の直筆色紙を手渡され「高評価で光栄。学べること全部吸収したい」と直接指導を熱望した。
同大の坂田精二郎監督(39)も捕手出身で、社会人野球シダックスでは野村克也氏の愛弟子として知られた。イズムを継承した“野村の孫”とも言える吉田が、プロでは同じく球界を代表する名捕手である伊東塾に入門する。坂田監督も「捕手出身監督なら成長も早いでしょう」と大喜びだ。
縁がある。千葉出身で、小3の時、初観戦したプロ野球がロッテ対西武だった。当時の西武捕手は伊東監督。そんな雲の上の存在から、即戦力として必要とされた。「まずは試合に出ること。『パなら吉田』と言われるような、球界を代表する捕手になりたいです」。一点の曇りもない目で、宣言した。
ロッテは25日、ドラフト2位で指名した立正大・吉田裕太捕手(22)に、埼玉・熊谷の同大で指名挨拶を行った。同大の坂田精二郎監督(39)は、社会人野球のシダックスで、野村克也監督の指導を受けており、吉田はいわば「野村ID野球」の“孫弟子”にあたる。
坂田監督は「捕手出身の伊東監督のチームで、吉田は運がある。野村さんに考え方や取り組み方の教えを頂いて、自分も指導者になり伝えられることができましたから」と教え子の上位指名に感慨深げ。吉田は「坂田監督には野球だけではなく、人生論を学びました。配球面でもイニングが終わりベンチに帰ると、毎回言われました」という。今後さらに伊東監督の「常勝エキス」を注入される吉田は、ロッテの正捕手を目指す。
ロッテ2位指名の吉田が「伊東2世」になることを誓った。
立正大の熊谷キャンパス内での指名挨拶で、担当スカウトから伊東監督直筆の「感謝」と書かれた色紙を受け取ると「伊東監督から全てを吸収して、球界を代表する捕手になりたい」と力を込めた。千葉県流山市出身で、小学3年で初めて野球観戦したのが千葉マリン(現QVCマリン)でのロッテ−西武戦だった。「その試合に伊東監督が出場していた記憶が残っている。運命を感じますね」。強肩と巧打が武器の即戦力捕手は体力アップをテーマに掲げており、「配球などを学ばせてもらいたい」と「伊東塾」への入門を心待ちにしていた。
ロッテの来季2軍打撃コーチに山下徳人スカウト(48)、同バッテリーコーチに今季まで日本ハムの2軍バッテリーコーチを務めた福沢洋一氏(46)が就任することが25日、分かった。
ロッテ一筋で11年間プレーした山下氏は現役引退後の99年から03年まで打撃コーチを務め、04年からスカウトに転身。11年ぶりの現場復帰となる。福沢氏もロッテで14年間プレー。ロッテ2軍バッテリーコーチ、横浜1軍バッテリーコーチなどを経て、12年から日本ハムの2軍バッテリーコーチを務めていた。
ロッテからドラフト2位指名された立正大・吉田裕太捕手(22)が25日、埼玉・熊谷市内の同大で指名挨拶を受けた。
山下担当スカウトから伊東監督直筆の色紙を手渡され「高評価をいただいて光栄です。ロッテはファンの方がすごく熱い印象」と喜んだ。
千葉出身で、クライマックス・シリーズもテレビ観戦。「負けてしまったけど、強いチームだと思った。早く伊東監督にお会いしたい」。今季ロッテの正遊撃手に定着した鈴木大地内野手(24)とは、大学日本代表でともにプレーした仲で「すごく尊敬してます。一緒にセンターラインを守りたい」とプロでの再会を心待ちにした。
騒動終結…と思ったら、思わぬところから強烈な“最後っ屁”が飛び出した。日本野球機構(NPB)は25日、統一球問題を調査した第三者委員会の報告書を公表。関係者の処分も発表し、一連の問題に1つの区切りをつけた。だが、その直後、同日付でコミッショナーを辞任した加藤良三氏(72)が反論文を発表。コミッショナーの責任を指摘した報告書について「結論ありきで作成されたもの」などと主張し、7ページにわたって第三者委に対する怒りの思いをぶちまけた。
NPBは午後3時に公式サイトで第三者委の報告書を公開した。同時に秘密裏に統一球変更を進めた下田事務局長ら関係者の処分も発表し、一連の騒動に区切りをつけた。しかし“あの人”は怒りのマグマをためていたようだ。引責によりこの日付で退任した加藤氏は夕方、「報告書に対する私個人としての考え」として7ページの文書をマスコミ各社に送り、第三者委に対し猛反論を展開した。
加藤氏は、元最高裁判事の那須弘平委員長ら法曹界の重鎮たちが作成した報告書に“ダメ出し”した。統一球の仕様変更を事前に知らされていなかったと主張し続けたコミッショナーに、第三者委は「責任を免れないと言わざるを得ない」と結論づけた。これに対し報告書の問題点を列挙した上で「私が統一球の仕様変更を知っていた疑いがあることの根拠として挙げられている事情は、いずれも合理的に判断すればおよそ根拠になり得ないものばかりです」「私に重大な責任があったことを認定するという結論ありきで作成されたものと思われ、その推論は恣意的かつ不合理であるというほかありません」と指摘した。
加藤氏は外務省のエリート街道を歩んだ元外交官。そのプライドを引き裂かれるような記述も、怒りの火に油を注いだようだ。「報告書はわざわざ私の駐米大使としての経歴を持ち出していますが、私を嘲笑する意図すら感じられるところ」とし「中立公正であるべき第三者委員会の報告書としては極めて不適切な記載と言わざるを得ません」と、不快感を示した。
加藤氏は反論文の最後を「今後はプロ野球の外から日本の野球を応援し、日本野球のさらなる発展を見守り、願っていきたいと考えています」と結んだ。しかし、日本シリーズ開幕前日。NPBが主催する最大のイベントを前に、盛り上がりに水を差すタイミングといえる。報告書を公開する時期をこの日に選んだNPBにも責任はある。本当に新しい組織に生まれ変われるのだろうか。今後に不安を抱かせる、統一球問題の幕引きとなった。
25日にコミッショナーを辞任した加藤良三氏(72)は、産経新聞社など報道各社に文書を送り、統一球問題における責任を指摘された第三者委員会の調査報告に反論した。文書では問題視している部分を列挙して否定し「事実を知りながら隠蔽したことはない」とあらためて主張し、「重大な職務怠慢」「任務懈怠(けだい)」と表現されるなどしたことに「結論ありきの報告書」、「報告書の内容は不十分であると言わざるを得ない」などとした。
日本野球機構(NPB)は25日、統一球問題を調べた第三者委員会の81ページの調査報告書を公式サイトで公開した。NPBの職員と12球団の幹部や統一球を製造するミズノ社との生々しいやりとりが記された。
昨年5月15日のセ・リーグ社長懇談会で、営業面の理由から打ち合いの試合を増やすために「公には変えたと言わずに、芯を変えてはどうか」という意見が多く出たことや、同10月の12球団代表者会議でも一部から「黙って変えちゃうのが1番いい」との声が上がったなどと記されている。
同11月の実行委員会でセ、パ両リーグの6球団がNPBに統一球についての意見書を提出。4球団が見直しを希望し、巨人も「2013年シーズンから『新基準による統一球』での試合運営を要望します」と強く求めた。一部球団にキャンプから飛びやすく変更された球が提供された疑いについては、ミズノ社が否定したため結論は出なかった。
NPBは理事会として「混乱は事務局長から求められるまま、統一球の取り扱いを事務局に一任したことに端を発しており、全ての球団幹部に責任があったと深く反省している」などのコメントを出した。
日本野球機構(NPB)は25日、プロ野球の統一球を飛びやすく変更しながら公表しなかった問題に関する処分を発表した。
秘密裏に変更を主導した下田邦夫事務局長に職務上の過失があったとして事務局次長への降格と停職3ヶ月を科した。井原敦事務局次長と平田稔総務部長には管理監督責任を怠ったとして厳重注意を科した。後任の事務局長に井原氏が昇格した。
引責により同日付で退任した加藤良三コミッショナーは処分を受けなかった。次期コミッショナーは人選が難航。そのためオーナー会議議長のオリックス・宮内義彦オーナーがコミッショナー代行に就任し、NPBの会長職には元オリックス副会長の竹田駿輔氏が就いた。2人の任期は12月31日まで。
日本野球機構(NPB)は25日、統一球問題を調査した第三者委員会の報告書を、NPB公式サイトで公開。NPB関係者の処分を発表した。
報告書は81ページにも及ぶものになり、下田事務局長が極秘裏にボール変更に至った経緯などが詳しく記されている。昨年5月15日のセ・リーグ社長懇談会では、営業面の理由から打ち合いの試合を増やすために「公には変えたと言わずに、芯を変えてはどうか」という意見が多く出たとした。
今季開幕前、ミズノ社の関係者に変更を公表した方がいいのでは、と言われた下田局長は「いいんです。大丈夫です」と返答。また、昨年10月27日の実行委員会では、一部の実行委員から「黙って変えちゃうのが1番いい」との意見が出され、下田局長が「駄目ですよ、言っちゃ」と秘密保持を訴えた−など、生々しいやりとりも掲載された。
NPBは当初、2年かけて徐々に反発係数を上げるプランを持っていたとされる。問題発覚後にも、関与したNPB職員がヒアリングでうその供述をしたり、手帳にも改ざんを加えた形跡があった。昨年11月には巨人、阪神、ソフトバンク、オリックスの4球団が「球の見直しが必要」とする意見書をNPBに提出。巨人の意見書には「統一球の質の改善を強く求める」との文言もあった。
また、加藤良三・前コミッショナーが変更を把握していたかどうかについては「反発係数の変化を認識することは困難」だったとしながらも「(変更を)認識した疑いが完全に解消されたともいえない」としている。
日本野球機構(NPB)は25日、統一球問題を調査した第三者委員会の報告書を、NPB公式サイトで公開。NPB関係者の処分を発表した。プロ野球の加藤良三・前コミッショナー(72)は辞任したこの日に報道各社に文書を送り、統一球問題への責任を指摘された第三者委の報告書を「結論ありきの報告書で、私としては受け入れがたいものと言わざるを得ない」と反論した。
報告書では、加藤氏の関与について「(ボールの)仕様変更の事実を知っていたまで認定することはできないにしても、疑いは完全に解消されたともいえない」「ごくわずかな注意を払いさえすれば、変更の事実を容易に知ることもできたのは明らか」と結論づけ、責任を厳しく追及している。
これに対し加藤氏は問題視している部分を列挙して否定し「事実を知りながら隠ぺいしたことはない」と改めて主張。また報告書では、かつて駐米大使を務め「交渉相手との駆け引き等の経験を豊富に有する」加藤氏であれば、ボール変更の可能性も認識できたとの指摘もあった。これに対して加藤氏は「嘲笑する意図すら感じる。極めて不適切な記載」と憤りをあらわにしている。
日本野球機構(NPB)は25日、統一球問題を調査した第三者委員会の報告書を公式ホームページで公開した。新たな事実はなかったが、81ページに及ぶ報告書では、関係者の生々しいやりとりも記された。
報告書によると、昨年5月15日のセ・リーグ社長懇談会では、営業面の理由から打ち合いの試合を増やすために「公には変えたと言わずに、芯を変えてはどうか」という意見が多く出たという。同10月の12球団代表者会議では、一部から「黙って変えちゃうのが1番いい」との意見が噴出。席上では「これだけの人が聞いて、漏れないわけないでしょう」と声が上がり、下田邦夫事務局長が「駄目ですよ、言っちゃ」と情報を漏らさないように制止したという。
昨年11月に巨人、阪神、ソフトバンク、オリックスの4球団が統一球の見直しを求め、中でも巨人が「2013年シーズンから“新基準による統一球”での試合運営を要望します」と意見した事実を指摘。ただ、統一球の仕様変更を事務局に一任することになった12球団の実行委員会の内容は非公開となった。
25日に辞任したプロ野球の加藤良三コミッショナーが、報道各社に文書を送り、統一球問題における責任を指摘された第三者委員会の調査報告に「結論ありきの報告書で、私としては受け入れがたいものと言わざるを得ない」と反論した。
文書では問題視している部分を列挙して否定。駐米大使だった経歴が持ち出されている点についても「嘲笑する意図すら感じられる。極めて不適切な記載」と不満を述べた。
NPBは25日付で秘密裏に変更を主導した下田邦夫事務局長に職務上の過失があったとして事務局次長への降格と停職3ヶ月を科した。
引責により同日付で退任した加藤良三コミッショナーは処分を受けなかった。井原敦事務局次長と平田稔総務部長には管理監督責任を怠ったとして厳重注意を科した。後任の事務局長には井原氏が昇格した。
統一球問題の責任を取って、25日付で加藤良三前コミッショナーが退任し、今年の日本シリーズは試合を管理するコミッショナー不在で行われることになった。
コミッショナー代行に就任したオリックス・宮内義彦オーナーはスケジュール調整が付かず、日本シリーズ規定と開催要項に従ってNPBの井原敦事務局長、沼沢正二事務局次長が業務を代行。試合開催の決定も行う井原事務局長は、台風27号の影響が予想される26日の第1戦に「天候がどうか心配」と話した。
プロ野球の加藤良三コミッショナーは辞任した25日、報道各社に文書を送り、統一球問題における責任を指摘された第三者委員会の調査報告に「結論ありきの報告書で、私としては受け入れがたいものと言わざるを得ない」と反論した。
文書では問題視している部分を列挙して否定し「事実を知りながら隠蔽したことはない」とあらためて主張した。駐米大使だった経歴が持ち出されている点についても「嘲笑する意図すら感じられる。極めて不適切な記載」と不満を述べた。
日本野球機構(NPB)は25日、プロ野球の統一球を飛びやすく変更しながら公表しなかった問題に関する処分を発表し、秘密裏に変更を主導した下田邦夫事務局長に職務上の過失があったとして事務局次長への降格と停職3ヶ月を科した。引責により同日付で退任した加藤良三コミッショナーは処分を受けなかった。井原敦事務局次長と平田稔総務部長には管理監督責任を怠ったとして厳重注意を科した。
後任の事務局長に井原氏が昇格した。次期コミッショナーは人選が難航しており、オーナー会議議長を務めるオリックスの宮内義彦オーナーが代行に就任し、コミッショナーが兼務するNPBの会長職には元オリックス副会長の竹田駿輔氏が就いた。2人の任期は12月31日まで。
NPBは理事会として「混乱は事務局長から求められるまま、統一球の取り扱いを事務局に一任したことに端を発しており、全ての球団幹部に責任があったと深く反省している」などのコメントを出した。
統一球問題を調べた第三者委員会の81ページの調査報告書も公式サイトで公開した。9月27日に発表した概要について詳しく記し、下田氏が報告義務を果たさずに変更を進めた経緯などを説明した。
公式サイトで公開された第三者委員会の調査報告書には、新たな事実は含まれなかったが、日本野球機構(NPB)の職員と12球団の幹部や統一球を製造するミズノ社との生々しいやりとりが記された。
昨年5月15日のセ・リーグ社長懇談会では、営業面の理由から打ち合いの試合を増やすために「公には変えたと言わずに、芯を変えてはどうか」という意見が多く出たとした。
昨年10月の12球団代表者会議では、一部から「黙って変えちゃうのが1番いい」との意見が出たという。その席上では「これだけの人が聞いて、漏れない訳ないでしょう」と声が上がり、下田邦夫事務局長が「駄目ですよ、言っちゃ」と情報を漏らさないように制止したという。
昨年11月にはセ、パ両リーグの6球団がNPBに統一球についての意見書を提出。巨人、阪神、ソフトバンク、オリックスの4球団は見直しが必要との内容だった。その中でも巨人は「2013年シーズンから『新基準による統一球』での試合運営を要望します」と、反発力の見直しを強く求めた。
また、一部球団に対してキャンプの時期から飛びやすく変更された球が練習球として提供された疑いについても調査したが、ミズノ社が否定したために結論は出なかったとしている。
プロ野球の加藤良三コミッショナーは辞任した25日、報道各社に文書を送り、統一球問題における責任を指摘された第三者委員会の調査報告に「結論ありきの報告書で、私としては受け入れがたいものと言わざるを得ない」と反論した。
文書では問題視している部分を列挙して否定し「事実を知りながら隠蔽したことはない」とあらためて主張した。
駐米大使だった経歴が持ち出されている点についても「嘲笑する意図すら感じられる。極めて不適切な記載」と不満を述べた。
日本野球機構(NPB)は25日、統一球問題を調査した第三者委員会の報告書を公表し、NPB公式サイト(http://www.npb.or.jp/)で公開した。
あわせてNPB内の処分と人事も発表され、独断で球の変更を決めたとされる下田邦夫事務局長に対し、事務局次長への降格と停職3ヶ月の処分を科した。代わって、井原敦事務局次長が事務局長に就任した。