ロッテは10日、千葉・鴨川市での秋季キャンプに、12日からチャッド・ハフマン内野手(28)=前カージナルス3Aメンフィス、右投げ右打ち=とマイク・ローリー投手(27)=前台湾ラミゴ、右投げ右打ち、13日からジョニー・セリツ外野手(27)=前BCリーグ福井、右投げ右打ち=がテスト生として参加すると発表した。
最終回のマウンドに、新生・侍ジャパンの守護神がまたも仁王立ちした。益田が3番からのクリーンアップを、圧巻の3者連続Kで締めた。「1−0でつないでくれて、シーズンでもないくらいにキレもコントロールも良かった」と、安堵の表情を見せた。
同郷・和歌山の小久保監督の期待に応えた。試合前のミーティング。指揮官から「最後は印象に残るから、しっかり締めて3連勝しよう」とゲキを飛ばされた。「何とかしっかり締めようと思った」との言葉通り、人生初海外の24歳が敵地・台湾のファンを沈黙させた。
4年後のクローザーにも名乗りを上げた。4投手の継投で16三振を奪った初戦(8日)で1回2奪三振無失点に抑え、初セーブ。初代表選出後は「(監督と同郷で)コネで入ったと言われないように」とどこか自信なさげだったが、文句なしの代表デビューとなった。
「嶋さんには、初めて受けてもらってやりやすかった。9回(のマウンド)をやらせてもらって感謝です」。17年WBCでは27歳。今季33セーブでタイトルホルダーに輝いた若き右腕が、侍ジャパンでも守護神の風格を漂わせた。
日米間の新しいポスティング(入札)制度について話し合う日本野球機構(NPB)と日本プロ野球選手会(嶋基宏会長=楽天)の事務折衝が、11日に兵庫・西宮市内で行われる。新制度については、既にNPB、MLB、MLB選手会の3者間で合意しているが、複数球団との交渉を主張する選手会の要望により、正式な協定締結に待ったがかかっている。NPBは月内の締結を目指し、選手会を説得する構え。話し合いの内容次第で、選手会が軟化する可能性はある。10日に大阪市内で行われた学生野球資格回復研修会に出席した選手会の松原事務局長は、「話し合いが終わってからですね」とだけ話した。
台湾遠征を終えた侍ジャパンは、17年WBCまで契約を結んでいる小久保監督を除き、コーチ、スタッフ、選手は解散となる。
NPB内に設置された侍ジャパン事業委員会の島田利正委員長は「まだ一歩を踏み出したばかり。前に進み続けることが大事」とし、今後の課題について「各球団の選手の状態をチェックするスコアラーの必要性なども考えていかないと」と話した。来年3月には強化試合を行う予定で、その際には再び選手やコーチ陣を選び直すことになる。
阪神がロッテから戦力外通告を受けた吉見祐治投手(35)を獲得することが10日、分かった。複数の球団関係者が認めた。
吉見は東北福祉大から00年ドラフトで横浜(現DeNA)に逆指名で入団。プロ2年目の02年には11勝をマークするなど通算44勝を誇る左腕。10年途中にロッテに移籍し今季は5試合登板で0勝1敗、防御率3.86。先発だけでなく、中継ぎの経験もあり左腕投手の底上げが必要なチームの補強ポイントに合致した。
この日、静岡・草薙球場でのトライアウトには参加しなかったが、戦力外通告を受けた後も現役続行を目指しトレーニングを続けている。
今秋ドラフトでは横浜商大・岩貞、王子・山本、国士舘大・岩崎と3人の即戦力左腕を指名し中日からFA権の権利行使を表明している中田賢の獲得にも動く。来季のV奪回に向け、左右を問わず貪欲に投手を補強していく。