わたしはかもめ2013年鴎の便り(11月)

便

11月11日

ロッテ、来春「格差キャンプ」1軍は高級ホテル、2軍は…[スポニチ]

ロッテの伊東監督が、1、2軍合同で実施する春季キャンプ(沖縄県石垣市)を「格差キャンプ」にすると明かした。「1軍と2軍で差をつけるのは当たり前。いい環境でやりたいなら、必死でやるしかない」。球場や宿泊施設を差別化することで、チーム内の競争心をあおる。

今年まで1軍が石垣島、2軍は鹿児島県薩摩川内市で実施してきたが、チームの底上げを目的とした合同キャンプの準備が進められている。期間は約2週間で、紅白戦でふるいにかけて、2軍は薩摩川内へ移動させるサバイバルキャンプになる見込みだ。

冷暖房完備のロッカーがあるメーン球場(11年完成)は1軍の拠点になるが、2軍が使用する約300メートル離れた第2球場は築34年でロッカーがない。さらに1軍はスパなどを併設する高級リゾートホテルに宿泊し、1泊2万円クラスのオーシャンビューツインルームを1人で使用できる。一方、2軍はその半額以下の標準的なホテルだという。「みんな目の色を変えてやるやろう」と指揮官。秋季キャンプの真っ只中だが、来春のプランも着々と練り上げている。

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ミスターロッテ初芝がセガサミー監督就任[ニッカン]

「ミスターロッテ」が社会人野球の監督になる。元ロッテで野球評論家の初芝清氏(46)が、社会人野球セガサミーの新監督となる見込みであることが11日、分かった。近日中に正式契約を交わし、発表される予定だ。日本選手権まで指揮を執った西詰嘉明監督(44)は退任する。

悲願の全国制覇を初芝氏に託す。今季セガサミーは都市対抗、日本選手権と社会人野球の2大大会に出場するも、ともに初戦敗退に終わった。05年の創部以来、最高成績は都市対抗2回戦と壁を破れないでいる。常勝軍団となるため、かずさマジック(現新日鉄住金かずさマジック)で07年からコーチを務め、就任4年目の10年に7年ぶりの2大大会出場に導いた初芝氏に白羽の矢が立った。

同氏はかずさマジックを10年に勇退したが、指導を受けた選手が活躍し、チームは今年の日本選手権で初優勝した。就任時には選手から「初芝さん」ではなく「初さん」と呼ばせた。元プロとアマという垣根をなくし、打撃技術を教え込んだ。自身も東芝府中で、都市対抗に出場。社会人野球の戦い方は熟知している。

05年の現役最終年、ソフトバンクとのプレーオフ第2ステージ最終戦に代打で登場。三遊間のゴロを全力疾走で内野安打とし、逆転優勝を呼び込んだ。勢いに乗ったチームはその後、日本一に輝いた。メガネとストッキングを上げるクラシックスタイルが特徴の“持っている男”が、次はセガサミーを日本一に導く。

初芝清(はつしば・きよし)
1967年(昭42)2月26日生まれ、東京都出身。二松学舎大付から東芝府中を経て88年ドラフト4位でロッテ入団。1年目から1軍定着を果たし以降中心選手として活躍。95年に打点王とベストナインに輝く。03年には代打7打席連続安打のプロ野球記録を樹立。05年に現役引退するまで17年間ロッテ一筋で「ミスターロッテ」と呼ばれた。引退後は野球評論家となったが、07年にかずさマジックのコーチに就任。10年に退部するまで4年間指導を行った。家族は夫人と2男1女。181センチ、95キロ。右投げ右打ち。
セガサミー野球部
05年8月創部。本拠地を東京都に置き、初代監督は元ヤクルト青島健太氏(55)が務めた。07年に都市対抗に初出場。08年からは元西武佐々木誠氏(48)が2代目の監督となり、10年には日本選手権に初出場。11年にはコーチだった西詰氏が第3代監督に就任。今年は都市対抗と日本選手権に出場したが、ともに初戦で敗退した。今ドラフトでは日本ハム2位で浦野博司投手(24=愛知学院大)とオリックス8位で大山暁史投手(25=亜大)が指名を受けた。

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新ポスティング、マー君次第!?選手会“折れた”[スポニチ]

新しいポスティング・システム(入札制度)の導入に異議を申し立てていた労組・日本プロ野球選手会(嶋基宏会長=楽天)が11日、新制度導入に前向きな姿勢を示した。兵庫県西宮市の甲子園球場で日本野球機構(NPB)と労使折衝を行い、一両日中に結論を出す意向を伝えた。12球団の選手会長と、同制度を利用して米移籍が決定的な楽天・田中将大投手(25)に意見を聞いた上で、新入札制度案を了承するのは確実となった。

約3時間30分の激論の末、新入札制度は導入へ向けて前進した。NPB側の四藤慶一郎選手関係委員長(阪神球団連盟担当)は「誠意を持って説明させていただいて、一定の理解を得られたのではないか」と手応えを口にした。

新制度は最高入札額を提示したメジャーの1球団のみが交渉権を獲得。日本の球団が得る額を、落札額と2番目の入札額の間に抑える案で10月末に日米間でまとまった。本来なら日本シリーズ終了後にも発表される予定だったが、選手会は「入札額の1位球団としか交渉できないのは不公平。複数球団との交渉を可能にすべき」と異議を申し立て、正式締結に待ったをかけていた。

この日の話し合いに、台湾でのアジアシリーズ出場を控えた嶋会長は欠席したが、東出輝裕副会長(広島)が出席。同席した山崎卓也顧問弁護士は「NPB側の説明を12球団の選手会長と協議する」と伝え、さらに新制度を利用することが確実な田中の意見も聞いた上で一両日中にNPBに結論を伝えると明かした。

各球団の選手会長だけでなく、一選手の田中にも意見を聞くのは異例。だが山崎弁護士は「この問題は、もし田中くんが行くとすれば田中くんのためにやっていること。これから複数(球団と)交渉できるのか、単独交渉しかできないのか。直接的には彼のためにやっている。それは本人にも伝えましたし、彼の意向を無視してやることはありえない」と話しており、田中本人が新制度を了承すれば、正式締結に向けて動きだすのは確実だ。

田中は13日、アジアシリーズが行われる台湾に出発する。楽天の立花陽三社長も現地に足を運ぶ予定だが、新制度が決定するまでは田中と会談を行わない方針のため両者の話し合いは同シリーズ後となりそうだ。ただ新制度さえ決まれば、23日のファン感謝祭、翌24日に仙台市内で行う優勝パレードなどで本人からファンへ直接胸中を伝える可能性もある。

新制度の導入が遅れたことで、メジャー球団の補強が進み、田中に対する入札に影響が出る可能性はある。ただ、11年オフにダルビッシュ(当時・日本ハム)が入札制度の申請を行ったのは12月8日。「影響はない」とする見方もある。すでに球団は田中が入札制度を利用してのメジャー入りを希望した場合、容認する方針を固めており、話し合いはスムーズに運ぶ見込み。田中の夢への挑戦が、いよいよ動きだす。

労組・日本プロ野球選手会松原徹事務局長
「今日は球団側の考えが理解できた。あとは12球団の選手会長と連絡を取ってからになる。(今年だけ暫定的にルールを決めることは)MLBに関してはありえない。MLBは自分たちの都合しか考えていないですから。やるなら徹底的にやらないとダメだと思います。」

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新ポスティング問題、コミッショナー代行サイン認めない?[スポニチ]

新入札制度は単独交渉権を獲得した入札額1位球団が選手と「破談」した場合に「違約金」を支払うことになっている。獲得の意思のない選手に入札して妨害行為を行うことを阻止する目的だが、その違約金の支払い先は日本の球団ではなく大リーグ事務局であることが分かった。

また、正式締結の際に行うサインを宮内義彦コミッショナー代行(オリックス球団オーナー)で大リーグ側が承認するかなど、契約上の問題も浮上している。

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新ポスティング案停滞…メジャー首脳、大半は困惑[スポニチ]

大リーグは11日(日本時間12日)からフロリダ州オーランドでGM会議を開催。前日の10日(同11日)は各球団の首脳が続々と会場に到着したが、新ポスティング・システム(入札制度)の承認が停滞していることには意見が分かれた。

ヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMは冷静で、「苛立ちはない。ポスティングができる状態の時に、入札可能な選手が出てきたら検討する」と見解を述べた。入札することになれば、補強費とは別枠で予算をこじ開ける可能性が高いため、余裕すら感じられた。

ただし、大半の首脳は困惑している様子だ。田中獲得への入札金予想は7500万ドル(約75億円)前後。11日は13人に提示されたクオリファイング・オファーの返答期限で、事実上全選手との交渉解禁日となる。一気に市場が動きだすため、システム導入が遅れれば田中のために資金を残せる球団は限られてくる。

あるア・リーグの球団幹部は「予算には制限がある。ダルビッシュ(日本ハム→レンジャーズ)の時も12月まで待たされたが、今回は待てないチームも出てくる」と渋い顔。レンジャーズのサド・レバインGM補佐も「田中のような投手の契約を残すのはいいことではない」と早期解決を切望していた。

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