わたしはかもめ2013年鴎の便り(11月)

便

11月20日

ロッテ入団なら当然、涌井も開幕投手候補[ニッカン]

ロッテ伊東勤監督(51)が20日、来季の開幕投手候補に、西武からFA宣言した涌井秀章投手(27)の名を挙げた。球団は前日19日に涌井と初交渉。相思相愛の間柄で、入団は決定的な状況だ。報道陣からの「獲得に成功した場合」という仮定の質問に答えたもの。古巣西武で出会った愛弟子との再会が待ち遠しいことは間違いない。

まだ入団が決まった訳ではない。それでも、報道陣の質問は、涌井入団後の投手陣についてにシフトするものだった。涌井は開幕投手の候補か否かを問われた伊東監督は、仮定の話と前置きしたうえで「このまま行けば、当然そうだろう」と明言した。

ただし、左手で投げる仕草をしながら「これも、もっと頑張らないとな。刺激し合うと、いいよな」と続けた。「これ」とは、4年連続で開幕投手を務めている成瀬を指す。エース成瀬と涌井を競争させることで、投手陣全体をレベルアップさせたい考えだ。

まさに「策士」の本領発揮といったところ。成瀬は、名門・横浜高で涌井の1年先輩にあたる。高校時代からエースと呼ばれた2人のプライドを闘わせることで、互いの能力をさらに引き出すのが狙い。「涌井開幕」の構想をぶち上げるのも、今季は左肩痛などで6勝4敗と不本意な成績に終わった成瀬の闘志に火を付けたいからだ。

監督の構想を伝え聞いた成瀬は「譲る気はありませんから!」とキッパリ。「一緒にプレーできるのなら楽しみですよ」と、歓迎の意を示しつつ「向こうはドラフト1位。こっちは下位(6位)。僕はそんなに長く野球をできるとは思ってませんでしたけどね。後から来た人間には負けられない」と、譲る気などまるでない。 成瀬のリアクションに、伊東監督は「バチバチと、もう始まっているやん。それがいいのよ!」。ヒートアップ必至のバトルを早くも楽しみにしていた。

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FA涌井、早くもロッテ開幕投手候補!伊東監督“期待”[スポニチ]

ロッテの伊東監督が、西武からFA宣言し19日に初交渉を行った涌井を来季の開幕投手候補に指名した。

西武時代の教え子に対し、指揮官は「来てくれればの話やけど、このままいけば当然(開幕投手候補)やろ」。チームでは目下、4年連続で成瀬が開幕投手を務めているが「成瀬と涌井が競って、お互いを刺激し合えばいい」と話した。横浜高で1学年先輩だった成瀬は「楽しみだけど、譲るつもりはありません。後から来る選手には負けられない」とキッパリ。その発言を聞いた指揮官も「もうバチバチやっとるな。いいことや」と笑顔だった。次回交渉で入団合意は確実な情勢。異例の「開幕投手手形」で、早くもチーム内の競争心が高まっている。

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高校時代にイジメられた成瀬と手打ち…涌井ロッテ入りへ[東スポ]

本紙既報通り、西武からFA宣言をした涌井秀章投手(27)のロッテ移籍がいよいよ実現に向け動き出した。19日の初交渉では相思相愛ぶりを見せつけた。わずか30分の交渉は条件提示こそなかったものの、涌井の求める「先発確約」と「必要性」を十二分に伝える熱意あるもの。さらには「誠実な若者」との言葉もあり、この2年間「コンプライアンス上の要注意人物」として扱われた西武では忘れていたエースの扱いを受け、涌井の心は決まった。ロッテ入りに際しては世間で心配されている“あの問題”もすでにクリアされており、受け入れ態勢はもはや万端整っている。

双方で確認し合っている本心にあえて触れないような初交渉後の会見だった。「本当に必要としてくれているんだなと感じた」と相好を崩した涌井に対し「彼は誠実な若者という印象で真剣にこちらの話を聞いてくれている手応えを感じました」と話した林球団本部長は「本人にとって大事な選択。特に(最終決断の)時間制限とか考えていない」と次回交渉日程も含めた先のスケジュールについては「未定」を強調した。

しかし、それは涌井にはまだ西武の選手として出席しなければならない23日のファン感謝イベントがあるため。そこをクリアすれば、あとは春先から思い描いていた意中球団への移籍が一気に動き出すのは確実な情勢となっている。涌井の西武入団時の指揮官である伊東監督が交渉解禁前から「開幕からローテーションの軸になって欲しい」とラブコールを送っていたのは完全な勇み足。ただ、指揮官の言葉はそれほど環境面で涌井再生に自信を持っているということの表れでもある。

涌井のコンディショニングから性格面、私生活までの全てを把握している大迫フィジカルコーチをはじめ清水外野守備コーチ、立花打撃コーチら西武時代から馴染みのコーチ陣に加え、自身のルーキーイヤーから球を受けていた小牧ブルペン捕手の存在は心強い限り。選手でもG・G・佐藤、ブラゼルといった元同僚に今年の自主トレから教育係として面倒を見ている弟分の唐川、WBCで気心の知れた角中などすでに多くのナインと涌井は公私に交流を深めている。

しいて挙げれば、以前から確執の伝えられている横浜高の1つ上の先輩で選手会長でもある成瀬善久投手(28)の存在が懸念材料なのだが、実はすでにこの障害も関係者の計らいによって解消されている。2人の関係については以前から母校の大先輩・松坂(メッツからFA)が苦笑しながら「高校時代にいじめられていたワクは成瀬のことが嫌いなんです」と心配する程だった。涌井は以前、西武のファン感謝イベントで公然と「むかつく野球選手を1人挙げるとすれば、それは千葉にいるボクの高校の先輩。いつか仕返しをしてやりたい」と過去の忌まわしい思い出を根に持っていた。

ところが、この両者の関係を見かねた共通の知人が昨年、手打ちの食事会を催しそこで両者のわだかまりはほぐれ、その関係は正常な方向へ向かっているという。それを象徴するシーンが10月12日のCSファーストステージ第1戦の試合前にあった。アップ中だったロッテナインに涌井がいそいそと歩み寄り成瀬とがっちり握手を交わし約10分間楽しそうに談笑する光景が見られたのだ。

両者の仲を取り持った関係者いわく「西武にいたって皆気の合う人間ばかりがいる訳ではない。人間関係の難しさはどこの職場も一緒。その中で皆自分の仕事をする訳ですから。成瀬との件はもう全く問題はないでしょう。(ロッテに)お世話になるとすればきちんと先輩後輩の区別はつける。そこらへんはもう(涌井も)大人なんですから問題ありません」とのこと。ロッテの環境に飛び込む上で涌井が躊躇する材料はもはやない。

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新入札制度の交渉再開!NPB“短期決戦”望む[報知]

新ポスティングシステム(入札制度)の交渉が“短期決戦”になる可能性が20日、出てきた。日本野球機構(NPB)と米大リーグ機構(MLB)はこの日、MLBが白紙撤回した新制度に関する交渉を再開。NPBは早期決着を希望した模様だ。

NPBの井原事務局長は具体的な内容について言及を避けたが「できるだけ早くまとめたいという要望は伝えてある」と話した。MLBは修正案提出まで数週間かかるとの見通しだったが、同事務局長は当初より決着が早まる可能性を示唆。「数週間?もっと早いんじゃないですか。(要望に対し)MLBから否定はなかった」と説明した。

一方、ニューヨークのMLB本部は、薬物規定違反で出場停止を科されたAロッドの調停の影響で混乱に包まれた。MLBは調停の解決を最優先にしているだけに、ポスティングの交渉にも影響がありそうだ。

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ポスティング交渉再開、NPB側重ねて早期解決を要望[スポニチ]

日本野球機構(NPB)の井原敦事務局長は大リーグ機構(MLB)が取り下げたポスティング・システムの新制度成立に向け、20日午前にMLBと電話会議で交渉を再開し早期合意を要望したことを明らかにした。

MLB側は修正案の作成を数週間と想定しているが、同事務局長は「早くまとめたい。(早期成立の)要望を出しているし、もう少し早いんじゃないかな」と説明した。22日の12球団オーナー会議で要望が出た場合、NPBから修正案を提案する可能性もあるとした。

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パ推薦!新コミ候補に50歳「実務家」荒木重雄氏[スポニチ]

プロ野球の新コミッショナーとしてパ・リーグ球団が日本野球機構(NPB)の荒木重雄特別参与(50)を推薦していることが20日、分かった。パが掲げる「ビジネス面でリーダーシップを取れる実務家」の条件と一致した。50歳での就任なら歴代最年少で、異例の大抜擢となる。

荒木氏は、外資系通信会社の要職を歴任後、ロッテ球団の執行役員事業本部長、パシフィックリーグマーケティング(PLM)取締役執行役員などを経て、今年4月から特別参与としてNPB入り。現在は侍ジャパン事業戦略担当として、新規事業の開拓に取り組んでいる。スポーツマーケティングを専門とし、ロッテ時代は地域密着のファンサービスで球団史上最高の観客動員数、売上高を記録。NPBは統一球問題で引責辞任した加藤良三前コミッショナー(71)の後任人事を急いでおり、セ・リーグは元東京地検特捜部長の熊崎勝彦コミッショナー顧問(71)で候補を一本化。荒木氏を含めた複数候補の中から、22日に行われる12球団オーナー会議で人選を開始する。

荒木重雄(あらき・しげお)
1963年(昭38)9月9日、群馬県桐生市生まれの50歳。ロッテでは執行役員事業本部長として球団改革に従事。観光庁「スポーツ・ツーリズム推進連絡会議」の委員や文部科学省委託事業「スポーツの環境の整備に関する調査研究事業」プロジェクトメンバーなど多方面で活躍。現在もスポーツマーケティングラボラトリー代表取締役、千葉商科大学サービス創造学部特命教授などの肩書を併せ持つ。

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