わたしはかもめ2015年鴎の便り(2月)

便

2月17日

ロッテD1中村、特守&特打!精力的に動く「吸収できれば」[サンスポ]

二塁の定位置奪取を狙うドラフト1位ルーキー中村(早大)が特守と特打で精力的に動いた。まずは全体練習後に約1時間、1人でノックを受けた。体に対して常に一定の位置で捕球するよう指導を受け「少しでもいいものを吸収できれば」と汗を拭った。

続いて立花、堀の両打撃コーチがつきっきりでロングティー打撃に取り組んだ。軸となる右脚に体重を乗せ、しっかり地面を蹴ることを意識してバットを振り「まだまだ打撃も形が決まっていない。どれだけ下半身で粘りを出せるか」と意欲をにじませた。

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ロッテ・田中、シート登板へ「真っ直ぐがどれぐらい通用するか」[サンスポ]

18日のシート打撃に登板するD2位・田中(京大)は、9分割したストライクゾーンを狙って投球する課題練習に取り組んだ。“プチ封印”していたスライダー、フォークなどの変化球も解禁。「テーマは自分の真っ直ぐがどれぐらい通用するか。そこをしっかり試したい。楽しみと緊張は五分五分です」。いよいよ“プロデビュー”だ。

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京大くん“実技”3番勝負!伊東監督「シビアな目線で見極める」[スポニチ]

ロッテのドラフト2位ルーキー・田中(京大)の「実技3番勝負」が決まった。18日のシート打撃での登板を皮切りに、22日の広島との練習試合(コザ)、26日のオリックスとの練習試合(宮崎)にいずれも中継ぎとして登板する。

石垣島キャンプで黙々とフォームの安定に取り組んできた秀才右腕が、ついにプロの打者と対峙する。“実戦デビュー”となるシート打撃は1軍の打者6人と対戦予定。「まずは重点的に磨いてきた真っ直ぐが、1軍の打者にどれだけ通用するか楽しみ」と目を輝かせた。

シート打撃でプロの打者のレベルを体感した後は、対外試合が待っている。広島、オリックスはともに昨季のCS進出チーム。広島には菊池や丸、オリックスにも糸井やT−岡田、中島ら好打者がそろうだけに最高の腕試しになる。落合投手コーチは「田中の色を見せて欲しい。ミスや打たれることから学ぶことは多い。ボール、ボールで自滅するのだけはやめて欲しい」と結果よりも内容を評価する考えだ。

とはいえ、対外試合は開幕1軍を懸けたサバイバルレースの始まりでもある。田中も例外ではない。「開幕1軍を目指したい」と目標を掲げるが、これから始まる「実技試験」では見る目が一層厳しくなる。伊東監督も「話題性ではなく、プロとして1軍の戦力になるかをシビアな目線で見極める」と言い切った。

この日はブルペンでストライクゾーンを9分割して仮想の番号に狙って投げる課題に初めて挑戦。途中からは右打席に打者を立たせ、外角低めの直球を中心に内角のスライダーを狙うなど実戦登板のシミュレーションを行った。「シート打撃を意識し、やれることはやった」と田中。京大初のプロ野球選手の挑戦は「シーズン2」に突入する。

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M京大田中、直球で挑む!18日初のシート[デイリー]

ドラフト2位・田中英祐投手(22)=京大=が、翌日に控える初のシート打撃に備え、ブルペンで“予行演習”を行った。ゲーム「ストラックアウト」のような9分割したストライクゾーンをイメージし、宣言した箇所に投げ込む「課題投球」に取り組み、制球の精度を確認した。

「課題投球」は「自分の球に責任を持つ」(落合投手コーチ)という意図で投手全員に課せられた。田中は15球を2セット行ったが、17球で右打者の外角低めに相当する7番を球選択。しかし宣言通りに投げられたのは半分に満たず「難しかった。ストライクが欲しくなって狙いにいくと自分のフォームじゃなくなるし」と苦笑いだった。

18日にはシート打撃に登板。初めて実戦形式の練習で投げるが「1番重点的に磨いている真っ直ぐが通用するか、しっかり試したい」。落合投手コーチは「田中の色を出して欲しい。四球で自滅、これだけはやめて欲しいけど、打たれて学ぶことも多い」と“打たれてOK”の姿勢を打ち出した。

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ロッテブルペンに仮想ストラックアウト[ニッカン]

仮想ストラックアウトでレベルアップを目指す。ロッテのブルペンでは17日、投手陣が1から9の数字を予告して投げるシーンがあった。「7に真っ直ぐいきます」、「8にチェンジアップです」などなど。受け手の捕手も「7じゃないな。4だ」と言い返す。テレビ番組の企画のようだが、いたって真面目。数字には意味があった。

ストライクゾーンを3×3に9分割。右打者の外角高めが1、真ん中高めが2、内角高めが3、外角真ん中が4、最後は内角低めが9と、順繰りに割り振られている。落合投手コーチの発案だった。狙いは“責任感”だ。「紅白戦やシート打撃を見ても、捕手のサインにうなずいて投げているだけ。自分で、どこに投げるか言わせれば、責任を持たせられる」と説明した。

投手陣からは「難しい」の声が続いた。それこそ、落合コーチの思惑通りだ。「捕手のせいにしたら、どうしようもない。自分にコントロールがないことを思い知らせないとね」。テレビでは、パネル9個全てをヒットすれば賞金がもらえたが、この日のブルペンでは「誰もいないな!」と同コーチ。辛口判定も、制球力向上を願うからだ。

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ロッテ唐川「邪魔に…」謙虚に100球[ニッカン]

ロッテ唐川侑己投手(25)が17日、ブルペン投球を行った。

キャンプ序盤に右内転筋を痛め、調整が遅れていた。この日はセットポジションやクイック投球も織り交ぜ、100球近く投げた。

実戦のめどについては「まずは、これから上げていかないと。他の投手の邪魔にならないようにします」と控えめに話したが、患部の影響は感じられず、晴れやかな表情だった。

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ロッテ田中シート打撃へ「直球試したい」[ニッカン]

ロッテのドラフト2位、田中英祐投手(22=京大)が17日、ブルペンで71球を投げた。

18日に今キャンプ初となるシート打撃に登板する。「まずは直球が、どれぐらい通用するか試したい」と話した。

伊東監督は「打者と対戦する感触。基本は、どれだけ強いボールが投げられるか」と話した。

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田中、9分割ストライクゾーンに挑戦[報知]

ロッテのドラフト2位・田中(京大)が17日、9分割したストライクゾーンを狙って投球する課題練習に取り組んだ。精密さを求められるだけでなく「狙い過ぎると自分のフォームで投げられなくなる」と、難しさを実感した様子だった。

18日はシート打撃で初めて打者相手に投げる予定で「まずは重点的に磨いてきた真っ直ぐが、どれくらい通用するか」と狙いを話した。伊東監督は内容を重視する考えで「結果にはこだわらない。どれだけ自分のボールを投げられるか」とポイントを挙げた。

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ドラ1中村、特守と特打[千葉日報]

二塁の定位置奪取を狙う千葉ロッテ・ドラフト1位ルーキー中村(早大)が特守と特打で精力的に動いた。まずは全体練習後に約1時間、1人でノックを受けた。体に対して常に一定の位置で捕球するよう指導を受け「少しでもいいものを吸収できれば」と汗を拭った。

続いて立花、堀の両打撃コーチがつきっきりでロングティー打撃に取り組んだ。軸となる右脚に体重を乗せ、しっかり地面を蹴ることを意識してバットを振り「まだまだ打撃も形が決まっていない。どれだけ下半身で粘りを出せるか」と意欲をにじませた。

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[千葉魂]あの3イニング目を忘れない、入団テストで無失点、合格の矢地[千葉日報]

青空の広がる石垣島で、矢地健人投手は野球が出来る喜びをかみしめるように日々を過ごしていた。昨年10月1日。中日ドラゴンズから戦力外を通告された。トライアウトの末、11月16日にマリーンズの鴨川秋季キャンプに呼ばれた。入団を懸けた、わずか2日間のテスト。その短い時間に野球人生の全てを注ぎ込んだ。

「自分の持っているものを使い切ろうと。余力は残さない。昨年は歯がゆい思いをしたので、それをぶつけようと思っていました。とにかく悔いが残らないようにと」。

実戦形式のテスト登板では3イニングが与えられた。中継ぎ投手だった矢地にとって2イニング以上を投げるのは2年ぶり。大きな試練となった。しかしこの、もう1イニングこそが重要なカギだった。落合英二投手コーチはそこを注視していた。

「伊東監督からは『2イニングで行こうか』という話をいただいていました。ただ、私は3イニング目をどうしても見たかった。2回はごまかせることがあるが、3回はごまかせない。精神面、忍耐力、色々なものが見えてくる。たとえ、3イニング目は打たれてもいいと思っていました。ただ、打たれた時に『ああ、終わっちゃった』という顔をするのか、『なにくそ、絶対にここから踏ん張ってやるぞ』というものを見せるのか。そういう姿勢のようなものを試したイニングでした」。

バックネット裏で首脳陣はテスト生のピッチングを見ていた。その中で落合コーチはその面構えを、そして目に注目していた。どのような表情で投げるのかを凝視していた。

1回は1安打無失点。2回も無失点。十分な投球内容だった。そして迎えた3イニング目。先頭の清田にライト前に運ばれる。疲れが見え始めていた。肩で息をしているように見えた。だが、ここで諦める訳にはいかなかった。4月に入籍したばかり。産まれてくる子供のために、父親としてここで、弱気になる訳にはいかなかった。必死だった。

「嫁さんが妊娠していて、あと数日で子供が生まれる予定だった。中日を戦力外になった時も最初に頭に浮かんだのは妻と生まれてくる子供をこれからどうやって養っていこうかということ。ああ、子供に野球をやっている姿、ユニフォーム姿を見せたいなあって。普通にプレーをしている時はそこまで神妙に思ったことはなかったけど、戦力外になってその思いを痛感するようになっていました」。

次の打者、青松をこん身のストレートで空振り三振。田村を浅い三飛に打ち取り、2アウト。しかし、続く細谷にライト前に運ばれ、ピンチは広がり、翔太を迎えた。どんな形でもいい。どんな方法でもいい。絶対に打ち取る。ふと妻の大きくなったお腹を思い出した。戦力外を伝えた時、妻は笑いながらお腹の中にいる息子に声をかけた。「おーい。パパ、お仕事なくなっちゃったって」。誰よりもショックを受けているはずの妻が、自分に心配をかけまいと気丈に振舞ってくれた。それがなによりも心に響いた。その気持ちに魂で応えた。MAX145キロのインコースストレート。打者のバットが一瞬、気迫に圧された。打球が一塁手のミットに収まる。3回、無失点。最高のパフォーマンスだった。

「あの表情を見て、私はぜひ獲得してもらいたいと思いました。強い意志を感じた。空気が違った。ガツガツしているというか、ああいう気持ちになれる人間は絶対に強い。マリーンズにはあまりいないタイプだと思いました」。

落合コーチは当時をそのように振り返った。2日後の11月19日。嬉しい電話がかかってきた。テスト合格を告げられた。そしてその2日後の21日に第1子、長男が誕生した。矢地は出産に立ち会った。そして、産まれてくる子供を抱き包んだ。

「もうめちゃくちゃかわいくて。生まれる前から子供は好きだったんですけど、自分の子供は表現できないくらいかわいい。この子の為に頑張らないといけないというのは、ありきたりな表現になりますけど、強く感じました」。

現在、家族を妻の実家がある長野に残して、石垣島キャンプで精力的に汗を流している。クタクタになりながら宿舎に帰ってきての楽しみは家族にテレビ電話をすることだ。何も話は出来ないのは分かっていても、話しかけてしまう。久しく触っていないその小さな手のぬくもりを思い出すと、またエネルギーが湧いてくる。

「あのテストの時のマウンドでの気持ちを忘れずに投げようと思います。あの3イニング目は自分にとって大きな自信と財産になっている」。

ガムシャラに、必死に、家族のために投じたあの1球。あれこそが誰にも負けないウィニングショットだ。矢地の第2のプロ野球人生がスタートした。鴨川での3イニング目の気持ちを胸に、これからもマウンドに上がる。
(千葉ロッテマリーンズ広報 梶原紀章)

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