3月10日3月10日| 打順 | 守備 | 名前 |
|---|---|---|
| 1 | 二 | 石川 |
| 2 | 中 | 桑原 |
| 3 | 右 | 梶谷 |
| 4 | 一 | ロペス |
| 5 | 指 | 井手 |
| 6 | 三 | バルディリス |
| 7 | 遊 | 倉本 |
| 8 | 捕 | 黒羽根 |
| 9 | 左 | 関根 |
| 投 | 高崎 | |
| 打順 | 守備 | 名前 |
|---|---|---|
| 1 | 中 | 荻野 |
| 2 | 遊 | 鈴木 |
| 3 | 右 | 角中 |
| 4 | 三 | 今江 |
| 5 | 一 | 井口 |
| 6 | 二 | クルーズ |
| 7 | 指 | 福浦 |
| 8 | 捕 | 田村 |
| 9 | 左 | 肘井 |
| 投 | 涌井 | |
千葉ロッテはQVCマリンでの試合直前に雨が強くなり、DeNA戦が中止。先発するはずだった涌井は11日の中日戦にスライド登板し、中日戦で先発予定だったドラフト2位の田中（京大）は2番手で2イニング投げることとなった。
オープン戦初登板となる田中は「先発も中継ぎで投げる時も、あまり変わらない」と気に留めなかった。出来次第では18日のソフトバンク戦で先発が回ってくるが「気にせずに、自分のことをしっかりやっていけたらいい」と意気込んだ。
京大くん、直接対決マッチにチャレンジです−。ロッテのドラフト2位田中英祐投手（22＝京大）が、11日の中日戦は2番手で登板することになった。10日のDeNA戦が雨天中止となり、先発予定だった涌井がスライド。開幕ローテーションの6番手を争う木村も3番手で2イニングを予定しており、落合投手コーチが競争意識をあおるプランを明かした。
「いい方が次に先発して5回。悪かった方が2番手で4回。ニンジンをぶらさげようと思う」。最終試験の場が18日のソフトバンク戦（ヤフオクドーム）になる。
現時点では木村が1歩リードの情勢だが、この2試合の結果次第では逆転もある。ランニングとキャッチボールで調整した田中は、「自分のことをしっかりやるだけです。意図のあるアウトを増やしたい」と自分との闘いを強調した。
登場曲はGReeeeNの「Green boys」に決まった。震災復興プロジェクトの楽曲で、2番手登板なら震災発生時刻の午後2時46分に重なる可能性もある。記憶はないが、自らも2歳の時に阪神・淡路大震災を経験。「自分のプレーが力になれば」と気持ちを込めて投げる。
ロッテの育成選手、肘井竜蔵捕手（19）が10日、支配下選手契約を結んだ。年俸は420万円（推定）で、背番号は122から69に変更となる。
10日のDeNA戦（QVCマリン）では雨天中止となったが、9番左翼でスタメン起用される予定だった。
肘井は初めて背番号69のユニホームに袖を通した。「（番号が）軽いですね。でも責任も出てくる。重い番号です」と感慨を込めた。昨夜、電話で朗報を知らされた。早速同期の二木に連絡。240万円だった年俸も倍近くに増えるため「二木と食事に行きたいです」と笑顔を見せた。
捕手登録だが、伊東監督は外野手で起用する方針を明かした。「思い切りのバッティングをする。長打力もある。結果を出していけば1軍の道もある」と、外野争いを期待した。
西野（ロッテ）が逆転した直後の9回を3者凡退で締め、セーブを挙げた。先頭のデカスターが放った大飛球はフェンス手前で落下して右飛。「本塁打にならなくてよかった」と安堵の表情を浮かべた。昨年11月の日米野球から侍ジャパンの守護神を務める右腕。「このままアピールし、この先もクローザーをやりたい」と誓った。
ロッテは10日、育成選手の肘井と支配下選手登録契約を結んだと発表した。背番号は69で年俸は420万円。「この珍しい名前を有名にしたいです」と雨天中止後は早速、水たまりへのスライディングパフォーマンスを披露。捕手登録されているが「積極的な打撃とパンチ力を生かしたい」と伊東監督。今後は外野手として育てる方針を明かした。
DeNA戦が雨天中止となり、11日の中日戦に先発予定だったロッテのD2位・田中（京大）は2番手で登板することになった。落合投手コーチは「2番手が田中で3番手は木村。内容が良かった方を18日に先発させる」と明言。同日はソフトバンク戦（ヤフオクドーム）で「先発6番目がどちらかに決まる」と同投手コーチ。田中は「いい内容を見せたい」と意気込んだ。
11日の中日戦（QVCマリン）に2番手でリリーフ登板するロッテのドラフト2位・田中英祐投手（22）＝京大＝の登場テーマ曲が人気グループ、GReeeeNの『道』か『GReeeeN boys』のいずれかに絞られた。
10日、QVCマリンでの練習後、同投手が明らかにしたもので、「京大の仲間らと相談して、そういう方向に…。どちらにするかは当日まで考えます」と語った。
一部には意表を突いたシブい演歌、鳥羽一郎の大ヒット曲『兄弟船』を推す声もあったが、「それは“きょうだい”違いじゃないですか！？」と本人が強い難色。あえなく見送りとなった。
ロッテは10日、QVCマリンで育成選手だった肘井竜蔵（ひじい・りゅうぞう）捕手（19）＝2年目、兵庫・北条高と支配選手契約を結んだと発表した。背番号は「122」から「69」。年俸は240万円から420万円で再契約した（金額は推定）。
同選手は捕手登録されているが、伊東監督は「積極的な打撃とパンチ力を生かしたい」と高評価。今後は外野手として育てたい考えだ。
念願の選手契約を勝ち取った同選手は「両親やお世話になった方にまず報告したい。打撃面だけで生き残れるほど外野手は甘くないので、全ての面で成長していきたい」と力強く宣言。さらに「この珍しい名前を有名にしたいです」と“肘井”を全国区にする意気込みを披露した。
10日にQVCマリンで予定されていたロッテvsDeNAのオープン戦が雨天中止。ロッテ・伊東勤監督は先発予定だった涌井を11日の中日戦にスライド先発させることを明らかにした。最長5回を予定しているという。
合わせて同監督は、11日の“プロ初先発”が予定されていたドラフト2位・田中英祐投手（22）＝京大＝について、涌井に続く2番手としてリリーフ起用することを決め、本人にも通達した。
10日の田中は同球場でランニング、キャッチボールと軽めの調整。練習後、多くの報道陣に囲まれた田中は「今はまだ緊張していませんが、当日には緊張するかもしれんせん。自分のボールを投げ、意図したアウトを増やしていきたいです」とコメントした。
ロッテのドラフト2位・田中英祐投手（22）＝京大＝が、11日に中日とのオープン戦（QVCマリン）でプロ入り初先発する。予定は最長4回。「ダメなら3回で降板させる」（落合投手コーチ）という厳しい条件がついたマウンドだ。
10日は同球場でランニング、キャッチボールと軽めの調整。練習後、多くの報道陣に囲まれた田中は「いまはまだ緊張していませんが、当日には緊張するかもしれません。自分のボールを投げ、意図したアウトを増やしていきたいです」とコメントした。
11日は東日本大震災から丸4年を迎える。田中自身も2歳のときに当時住んでいた兵庫県明石市で阪神・淡路大震災を経験した。「記憶にはありませんが、両親から大変だったことを聞いた。自分のプレー（11日の登板）で力になれることがあるなら、しっかりやりたいです」と震災復興支援を誓った。
ロッテは10日、開幕投手が本命視される涌井秀章投手（28）が、QVCマリンの先発マウンドに上がる際の登場曲をファンから募集する企画を行うと発表した。
応募があった中から同投手が選び、登場に合わせた球場内BGMとする。曲が選ばれたファンには同投手から内野指定席（バックネット、最大5席）がプレゼントされる。
4月の応募期間は3月10日〜同26日。選ばれた曲が複数のファンと重複していた場合は抽選とし、当選結果は発送をもってかえる。応募は1人、各月1回で球団公式ホームページ内特設サイトから−。
ちなみに、同投手が自ら選んでいた昨年の登場曲は、『イノセントワールド』（ミスターチルドレン＝前半戦）、『DANDAN 心 魅かれてく』（フィールド・オブ・ビュー＝後半戦）だった。
ロッテは10日、育成選手の肘井竜蔵捕手（19）と支配下選手契約を結んだと発表した。年俸は420万円で、背番号は69。QVCマリンで会見した肘井は「やっとスタートラインに立てた。早く1軍デビューしたい」と意気込みを語った。
北条（兵庫）から13年に入団し、球団で唯一の育成選手だった。思い切りの良い打撃が持ち味で、捕手登録の肘井について、伊東監督は「バッティングがいいということで獲った選手。外野一本でやらせようと思う」と起用方針を示した。
ロッテは10日、育成選手の肘井竜蔵捕手（19）と支配下選手契約を結んだと発表した。年俸は420万円で、背番号は69。記者会見した肘井は「やっとスタートラインに立てた。全てにおいてまだまだ力不足なので、スキルアップしたい」と意気込みを語った。
思い切りの良い打撃が持ち味で、伊東監督は「バッティングがいいということで取った選手。外野一本でやらせようと思う」と起用方針を示した。肘井は「チームの戦力になれれば、自分の数字もついてくる。チャンスで一本打てるようにしたい」と目標を口にした。（金額は推定）
ロッテのドラフト2位新人、田中（京大）は、この日の雨天中止の影響で、初先発する予定だった11日の登板が2番手に変更となった。涌井がスライド登板するためで、投球回数は短くなるが「気持ちは先発でも中継ぎでも変わらない。2イニングあるので、しっかり投げたい」と落ち着いて話した。
11日は田中と同様に先発ローテーション入りを争う7年目の木村も登板する。落合投手コーチは「田中と木村の内容がいい方を、18日の先発にするというニンジンをぶら下げようかな」と、競争を促す考えを口にした。
ロッテは10日、育成選手だった肘井竜蔵捕手（19）を支配下登録したと発表した。年俸は420万円、背番号は122から69に変更となる。
兵庫・北条高から13年の育成ドラフト1位で入団。捕手登録だが長打力に定評があるため、昨季終盤から外野に挑戦。今季から本格転向する。「売りは打撃です。打点を稼いでチームの戦力になりたい。『肘井』という珍しい名字の知名度を上げるためにも頑張ります」と笑顔。伊東監督は「これから結果を残せば、1軍という道もある」と語った。
ロッテは10日、育成選手の肘井竜蔵捕手（19）を支配下登録すると発表した。推定年俸は420万円、背番号は69。
肘井は兵庫・北条高から13年の育成ドラフト1位で入団。捕手登録だか、持ち前の打力を生かして今季は外野に本格転向していた。「やっとスタートラインに立てたと思い、ほっとしてます。売りは打撃なので、打撃を売りにされてる他の外野手の方に負けないようにやっていくだけです」と笑顔で語った。
この日のDeNA戦（QVC）で1軍合流し、「9番・左翼」でスタメンに名を連ねていたが、雨天中止になった。伊東監督は「打撃はいいものを持っていると思う。これで晴れて選手登録になるし、頑張ってもらいたい」と期待した。
ロッテの肘井竜蔵捕手（19）が10日、1軍に合流した。同日のDeNAとのオープン戦（QVC）に出場する。
QVCでの試合前練習を終えた育成選手は「（昇格は）ビックリしました。緊張してます」と話した。捕手登録だが、打力を生かすため外野手に本格転向しており「チャンスが来たら、打つしかない。何とか結果を残せるように」と、プロ2年目での支配下登録へ燃えていた。
ロッテは10日、涌井秀章投手（28）が本拠地QVCで先発する際の登場曲を、毎月ファンから募集することを発表した。
応募があった中から涌井本人が選び、先発マウンドに向かう際に球場内BGMとして流す。応募して曲が選ばれたファンには、涌井から内野指定席（バックネット、最大5席）に招待される。4月の応募期間は3月10日から26日まで。応募は1人につき、毎月1度まで。球団HP内の特設サイトから応募できる。
昨季は「イノセントワールド」や「DAN DAN 心魅かれてく」を選んでいた涌井は「ファンの皆さんからどのような曲を推薦していただけるのか、自分の投球にあっていると思っていただけているのか、今から楽しみにしています」とコメントした。
ロッテの肘井竜蔵捕手（19）が10日、1軍に合流した。同日のDeNAとのオープン戦（QVC）に出場する。
QVCでの試合前練習を終えた育成選手は「（昇格は）ビックリしました。緊張してます」と話した。捕手登録だが、打力を生かすため外野手に本格転向しており「チャンスが来たら、打つしかない。何とか結果を残せるように」と、プロ2年目での支配下登録へ燃えていた。
ロッテのドラフト2位・田中英祐投手（22）＝京大＝の初先発が10日、お預けになった。当初は11日・中日とのオープン戦（QVCマリン）に田中が先発予定だったが、この日のDeNA戦（同）が雨天中止となり、11日に涌井がスライド先発することが決定。田中は涌井の後の2番手で2イニングの登板となった。
「先発も中継ぎもあまり変わらない。自分のことをしっかりやりたい」。あくまでクールな秀才右腕。11日は先発ではなくなったが、自身初の本拠地登板に変わりはない。
その晴れの舞台に選んだ登場曲はGReeeeNの「Green boys」。東日本大震災の復興プロジェクトの楽曲だ。偶然にも「3・11」に登板する田中は「僕がしっかりプレーすることで何かしらの力になれればと思う」と話した。
11日の内容次第で2軍降格の可能性もあったが、「（11日の）次はヤフオクの2戦目（18日）で投げさせる。ここで決断になります」と落合投手コーチ。生き残りを懸けた戦いは続く。
ロッテは10日、育成選手の肘井竜蔵捕手（19）と支配下選手契約を結んだことを発表した。年俸は240万円から420万円。背番号は「122」から「69」。捕手登録だが、昨オフから外野手に本格的に転向した。
雨天中止となった10日・DeNAとのオープン戦（QVCマリン）に9番左翼でスタメン出場の予定だった。
ロッテは10日、育成選手の肘井竜蔵捕手（19）と支配下選手契約を結んだと発表した。年俸は420万円で、背番号は69。記者会見した肘井は「やっとスタートラインに立てた。全てにおいてまだまだ力不足なので、スキルアップしたい」と意気込みを語った。
思い切りの良い打撃が持ち味で、伊東監督は「バッティングがいいということで取った選手。外野一本でやらせようと思う」と起用方針を示した。肘井は「チームの戦力になれれば、自分の数字もついてくる。チャンスで一本打てるようにしたい」と目標を口にした。（金額は推定）
ロッテは10日、育成選手の肘井竜蔵捕手（19）と支配下選手契約を結んだことを発表した。年俸は420万円。背番号は「69」。
肘井は兵庫県立北条高から2013年秋の育成ドラフト1位で入団。パワーあふれる打撃が魅力で、捕手登録ではあるが、打力を生かすために外野手に転向した。首脳陣から打撃センスを高く買われ、この日から1軍に合流。雨天中止となったものの、オープン戦・DeNA戦（QVCマリン）で「9番・左翼」でスタメン出場を予定していた。
2桁の背番号のユニホームに袖を通した肘井は「応援してくださった方に、1つの結果として残すことができて、ホッとしている」と笑顔。「自分の売りはバッティング。他にもバッティングが売りの選手はたくさんいるので、負けないようにやっていきたい。必死のパッチで頑張ります」と意気込みを語った。
千葉ロッテの肘井竜蔵捕手が10日、支配下登録され、QVCマリンで会見し「やっとスタートラインに立てた。打撃を1番見て欲しい」と晴れやかな表情で意気込みを語った。背番号は69で、年俸は420万円。
2014年に育成として兵庫・北条高から入団。少数精鋭で行われた昨秋の鴨川キャンプにも参加し、2月の石垣島キャンプの紅白戦では思い切りの良い打撃でアピールしていた。捕手登録だが、伊東監督は「バッティングでいいものを持っている。外野一本でやらせようと思っている」と期待を寄せた。
肘井は「（1軍の試合に）出場できることがどれだけ嬉しいことか感じている。ポジションのこだわりはない」ときっぱり。「1打席でも多くバッターボックスに立てれば」と力強く語った。
日本代表が苦しみながら逆転勝ちした。1−3の8回に連続四球で好機をつくり、筒香が適時二塁打。さらに松田と雄平が適時打で続き3点を奪った。投手は6回から藤浪、又吉が無失点でつなぎ、9回は西野が三者凡退に抑えた。
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 欧州代表 | 0 | 1 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 |
| 日本代表 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 3 | x | 4 |
プロ野球の熊崎勝彦コミッショナー（73）は10日、台湾プロ野球・中華職業棒球大連盟（CPBL）の呉志揚コミッショナー（45）らの表敬訪問を受け、アジアの野球振興などについて意見交換。その後、東京ドームでの侍ジャパン対欧州代表戦をともに観戦した。
「有意義な会談だった。アジアシリーズの延長線上で、色んな試合を考えていきましょうとも話した」と熊崎コミッショナー。11日には世界野球ソフトボール連盟（WBSC）のフラッカリ会長と欧州各国団体の代表を加え、都内で会議も行う。
あれは晴れた日だった。石垣島キャンプの中盤。練習を見終わった伊東勤監督は選手宿舎まで車ではなく、走って戻ることを決めた。約6キロほどの道のり。走りながら、汗をかきながら、色々と思いを巡らすつもりだった。走りながら1人で考える。そんな時間を指揮官は大切にしている。その途中だった。グラウンドで少年達が野球をしているのが目に入った。思わず立ち止まり、そのほほ笑ましい光景をじっと眺めていた。
「小学校1、2年生ばかり。10人ほどいたんだ。まだ、野球を始めたばかりの年頃。まだコーチも来ていなかった。コーチが来るのを待っていて、時間を持て余しているように、それぞれがボールで遊んでいた」。
野球人として、ジッとはしていられなかった。道を逸れ、グラウンドに駆け寄ると、子供達に声をかけた。「野球は好きか？もし、よかったら、おじちゃんがノックを打ってあげようか？」。子供達は嬉しそうにうなずいた。「そうか、よし！」。そこから30分。子供達にひたすらノックを打った。「ボールは正面で捕るんだよ。そうそう、それだよ」。汗をかきながら、声を張り上げ、アドバイスを送った。時にはジェスチャーを交えて、説明した。子供達も、楽しそうに過ごした。時間はあっという間に過ぎた。
「子供って、いいよね。楽しそうに野球をやっていた。目が輝いていた。それに無邪気でさあ」。
ノックの後、聞いてみた。「おじちゃん、誰か、知っている？」。子供達は無邪気に答えた。「知らない！」。それがまた面白かった。大声で笑った。着用していたバッティングジャージの背番号の入った刺繍部分を指さし、「そうかあ。おじちゃん、千葉ロッテマリーンズの背番号83番だ。マリーンズを応援してくれよ」と手を振って、その場を別れた。
驚いたのはその後、伊東監督が去った後に合流したコーチや保護者達だ。子供達から「マリーンズの83番の人にノックをしてもらっていた」と伝え聞いた。「ユニホームを着て、上着には背番号83と書いてあった」と、子供達は口々に嬉しそうな表情で話をしていた。
「まさか監督が…。マリーンズの伊東監督がオマエ達にノックをしてくれたのか？それは本当か？」。
それから数日後。マリーンズが練習をするグラウンドにあの時、ノックを受けてくれた子供達を連れて野球チームのコーチ、保護者がお礼の挨拶に訪れた。恐縮しきりだった。
「いやあ、あまりにも楽しそうだったのでね。それに早く練習がしたくてたまらない様子だったので、よし、オレがやるかとなってしまいました。こちらこそ、突然のことでスイマセンでした。それにわざわざご挨拶にお越しいただいてしまって…」。
指揮官はちょっと申し訳なさそうに、しかし嬉しそうに振り返った。そして、子供達を呼ぶと話しかけた。「よし、成長しているかどうか、見てあげるよ」。チームの練習が終わったグラウンドで、またまた突然の野球教室が始まった。約20分間、地元の子供達と束の間の時間を過ごした。
「あれはいい思い出になったね。石垣島の方々には、このキャンプで本当に色々と助けてもらっている。シーズン後に、いい報告が出来るようにしたいよね」。
3月4日、チームはQVCマリンフィールドに戻ってきた。久々の本拠地のグラウンドでの練習を見ながら、2月の石垣島キャンプを振り返った時に、指揮官はふと、その時の出来事を詳しく話をしてくれた。子供達の笑顔を思い出すように、優しい目で嬉しそうに語ってくれた。あの日。チーム宿舎で監督の帰りを待っていたマネジャーの西野敬は、指揮官がなかなか姿を見せないことにヤキモキした。そして、戻ってきて驚いた。
「まさかユニホーム姿で途中、子供達と野球をしていたなんて、さすがに思わないですよね」。
チームの全体練習を見て、個別練習に目を光らせ、アドバイスを送り、コーチ陣と戦術を話し合った後も、まだ野球をしていた。しかも、地元の子供達に交じって野球をしていた。日本シリーズに選手、監督通算で14回出場している男が、途中、出会った子供達に野球を教えていた。プロ野球の監督である前に、野球人として、1人の人間として子供達としっかりと触れ合う。そのほのぼのした姿に指揮官の人間的な魅力の深さを感じさせられる出来事だった。
マリーンズの2015年シーズンが、まもなく幕を開ける。「監督を胴上げしたい」。選手達は言う。私も思う。あのノックをしてくれたおじちゃんが、満員のスタジアムで胴上げされている姿を、石垣島の子供達に見せてあげたい。
（千葉ロッテマリーンズ広報 梶原紀章）