わたしはかもめ2015年鴎の便り(3月)

便

3月17日

福岡ソフトバンク2−3千葉ロッテ(ヤフオクドーム)

ソフトバンクの松坂は立ち上がりが不安定だったが、2回からは安打を許さず、6回4安打3失点と試合をつくった。長谷川が2回にオープン戦2号となる2ラン。ロッテの石川は6安打されたが、6回2失点と粘り強さを見せた。

123456789R
千葉ロッテ3000000003
福岡ソフトバンク0200000002

ページトップ

デスパイネ開幕アウト、ロッテは想定内[ニッカン]

ロッテのアルフレド・デスパイネ外野手(28)の来日が開幕に間に合わなくなったことを、球団は冷静に受け止めた。

キューバリーグで所属するグランマが15日にプレーオフ進出条件となる4位以上を確定させた。そのため、同外野手の来日は早くても4月上旬、場合によっては同月中旬にずれ込む。林球団本部長は17日、「早く日本でも活躍して欲しいが、(来日がもっとも遅れる)最悪の場合を考えていた」と、想定内であることを強調した。

ページトップ

ロッテ初回3点守りきる「松坂から取れたのは自信」[ニッカン]

ロッテが接戦を制した。1回に初対戦となったソフトバンク松坂から奪った3点を守りきった。

1番荻野貴司外野手(29)からの4連打で3得点。足も絡めた得点だった。伊東勤監督(52)は「初めて対戦したけど、松坂はもともと、立ち上がりは良くない。見事に連打で3点。それ以降は抑えられたけど、点を取れたことは自信になる」と手応えを口にした。

ページトップ

ロッテ石川14球粘られ2ラン被弾も仕上がり順調[ニッカン]

ロッテ先発の石川歩投手(26)は、6回6安打2失点だった。

2回1死一塁で、長谷川に2ランを打たれた。2球で追い込んだが、そこからファウルで粘られ、14球目の甘く入ったシンカーを右中間席まで運ばれた。

「何球行きましたか?14球ですか。今思えば、四球でも良かった。もうちょい、厳しいところを突けば良かったです」と反省。ただ、直球の走りは良く、2年目の開幕へ向け順調に来ている。

ページトップ

ロッテ京大田中18日ソフトB戦「感じは悪くない」[ニッカン]

ロッテ田中英祐投手(22=京大)が17日、ヤフオクドームで練習した。

18日のソフトバンク戦に先発する。開幕ローテ入りへ、最後のアピール機会となる。「感じは悪くないです。しっかり、明日投げられるようにしたい」と話した。

ページトップ

ロッテ、松坂相手に鮮やかな先制攻撃、伊東監督「自信になる」[サンスポ]

ロッテが一回に鮮やかな先制攻撃を見せた。米大リーグから復帰後初対戦となる松坂相手に先頭の荻野から4連打で3点を奪い、伊東監督は「その後は抑えられたけど、点を取れたということは自信になると思う」と目尻を下げた。

公式戦での顔合わせを見据え、各打者も印象を焼き付けた様子。2点適時打を放った今江は「松坂さんからまともなヒットを打った記憶がない。色々球を見られたし、対応もできていたので良かった」と納得顔だった。

角中
「内野フライと三振以外ならオーケー。楽な感じでいけた。」(1回無死一、三塁から先制の適時二塁打)
西野
「オープン戦だけど、出てきたら嫌だなと思わせないといけない。」(9回を3人で締め)

ページトップ

ロッテ・石川、速球に手応え「真っ直ぐはすごく良かった」[サンスポ]

6回2失点で切り抜けたロッテの石川は、最速147キロを計測した力強い速球で状態の良さを感じさせた。1回には本多に対して内角を厳しく突き、見逃し三振を奪うなど「真っ直ぐはすごく良かった」と手応えを口にした。

反省が残ったのは2回1死一塁で長谷川に粘られ、14球目を本塁打された場面。根負けしたように浮いたシンカーを完璧に捉えられ「四球でもいいから、もうちょっと厳しいところにいけば良かった」とシーズンに向けた課題とした。

ページトップ

ロッテ、松坂討ちでOP戦首位!“鬼門”ヤフオクドームでも好調[スポニチ]

ロッテが鬼門だったヤフオクドームで勝利し、8勝3敗1分けでオープン戦首位に躍り出た。

初回に松坂の立ち上がりを攻め立て、4連打で一気に3点。先発の石川は6回6安打2失点。最後は、公式戦さながらに守護神・西野が3者凡退で締めくくった。

開幕カードの前哨戦を制し、伊東監督は「昨季は2勝しかできなかった球場。今季の1発目の試合で勝てて、いいイメージが持てる」と納得顔だ。

昨季は開幕カードで3連敗を喫するなど、ヤフオクドームでの成績は2勝8敗。初回に2点適時左前打を放った今江は、「開幕で戦う相手に自分たちの形を見せられた。勝つことで流れに乗れる」と威勢が良かった。

ページトップ

伊東ロッテが松坂撃ち!いきなり3得点[デイリー]

伊東ロッテが松坂撃ちだ。9年ぶりに日本球界に復帰した右腕を、1回から一挙4連打で3点を奪取。平成の怪物にいきなり先制パンチを食らわせた。

松坂と初顔合わせの3戦士が畳みかけた。1回、先頭の荻野、鈴木の連打で無死一、三塁。角中が左中間を深々と破り、あっさり先制した。続く4番・今江は9年ぶりの対戦に、しぶとく左前に落とし2点を追加。「以前より真っ直ぐが少なく、スライダーが多かった印象。今日は色々な球が見られて良かった」と振り返った。

西武時代に女房役も務め、指揮官としても指導した伊東監督も、言葉に力がこもる。「もともと立ち上がりのあまりよくない投手だけど、4連打で先に3点取った。自信にもなると思う」。開幕カードでの対戦の可能性は低いが、今季の松坂対策へ弾みをつけた格好だ。

ページトップ

[千葉魂]家族みんなの笑顔を見るために、クルーズ、憧れた父のような存在へ[千葉日報]

父はメキシコの誇る偉大な野球選手だった。ルイス・クルーズ内野手にとって、家族はかけがえのない存在。その中で父の存在はまた、特別なものだ。

「私にとって父は憧れであり、野球の先生であり、本当に頼もしく優しい人だ。今でも少しでも認めてもらいたいと思ってプレーしているし、私が父を見て育ったように、自分の子供にとって自分はそうありたいと思っているよ」。

春の到来を感じさせる青い空の下、マリンの緑の人工芝に座りながら、語り出した。練習が終わったグラウンドにはもう誰もいなくなっていた。家族の在り方、存在に関する話題を、田原大樹通訳も交えて語り合った。なぜ、そのような話題になったかは覚えていない。ただ、クルーズは熱く話をしてくれた。

ルイス・アルフォンソ・クルーズ・ボルボン。父はメキシカンリーグで通算1671試合に出場。平均打率は2割9分7厘。210本塁打、321二塁打、1034打点を挙げた名外野手だった。子供の頃はよく球場に連れて行ってもらった。野球観戦はもちろん。練習中のグラウンドにも足を運び、父が練習をする姿を目の前で見た。

「4歳ぐらいの時なんて、ずっと遠征にも連れて行ってもらったんだ。家族とは離れて、父と2人でね。チームバスにも乗せてもらっていた。12歳からはチームに交じって一緒に練習をさせてもらっていた。ちょっと日本では考えられないだろう?とても楽しい想い出だ」。

そんな父は1999年に現役引退をした。まるで、バトンタッチをするようにクルーズは2000年にレッドソックス入団が決まった。子供の時の記憶に焼き付いている父の勇姿。それを追いかけるようにプロの世界に飛び込んだ。

「プレーにおいて父は厳しかった。手を抜いたプレー、諦めることは許さなかった。ただ、子供の時の自分にプレースタイルや考え方を強制することや強要することは1度もなかった。私の思うようにさせてくれた。野球は喜んで、好きでやるもの。そういう考え方だった」。

2人の息子の親として日本でプレーをする現在。デーゲームの試合後。グラウンドで、よくクルーズと子供達の姿を目にする。父に教えられたように、一緒に楽しみながら野球を遊んでいる。上達するための練習をするのではなく、好きになってもらうために一緒に野球で会話をする。そのような光景に見える。

クルーズの家族の絆を語る上で忘れられないのは昨年3月19日阪神とのオープン戦。それまで日本の野球に戸惑っていたクルーズがQVCマリンフィールドのライトスタンドに待望の1号本塁打を放った。その日は夕方に家族が来日する予定だった。試合後、成田空港に急いだ。ゲートで家族と熱い抱擁を交わした。そして千葉市内の自宅にはクルーズが用意していたサプライズが待っていた。事前に妻と子供達を驚かせようと、玩具店で大量の風船やパーティーグッズを用意して自宅内に飾り付けをしていたのだ。そしてリビングには3人へのプレゼントが置かれていた。2ヶ月間、遠く離れて過ごした。「寂しい思いをさせてゴメン」。家族への愛のこもったサプライズプレゼントだった。

そして今年。今度は家族がサプライズを用意していた。誕生日だった2月10日。石垣島キャンプ休日の日。ホテルの自室に生クリームのケーキと妻からの手紙が届いていた。

「この日に一緒にいられない事は寂しいけど、アナタは私達家族のために日本で頑張ってくれている。ありがとう。私達の誇りです。3月になったら、また一緒に日本で暮らせることを楽しみにしています」。

誕生日を家族と一緒に過ごせない事に寂しい思いをしていたクルーズの顔が満面の笑みに包まれた。日本とメキシコ。遠く離れて暮らす中での強い絆を感じた。

「私にとって家族が全てだ。家族に喜んでもらうために日々を過ごしている。今年も家族のためにプレーをする。みんなが笑っている顔を見るのが1番のエネルギーになる」。

妻と2人の子供は今月下旬に来日する。メキシカンリーグで今なおコーチを務める父も夏に来日予定だ。15年シーズンが間もなく始まる。家族みんなのたくさんの笑顔を見るためにクルーズはバットを握る。誰もいなくなったグラウンド。春の空に誓うように、クルーズは何度も何度もうなずいていた。
(千葉ロッテマリーンズ広報 梶原紀章)

ページトップ