わたしはかもめ2015年鴎の便り(3月)

便

3月20日

東京ヤクルト6−9千葉ロッテ(神宮)

ロッテは涌井が雄平に2本塁打を浴びるなど全体的に球威を欠き6回4失点だった。打線は角中が4安打し、田村がソロを放つなど好調を維持している。ヤクルトは開幕投手に決まっている小川が5回7失点の乱調で不安を残した。

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千葉ロッテ5001120009
東京ヤクルト2001010206

◇公式戦0の田村が一発

公式戦でまだ一発のない3年目の千葉ロッテ・田村が4回、真ん中にきた136キロの変化球を左翼席に運んだ。7回には中前打も放ったが、「今日はたまたま打てた。続けないといけない」と浮かれることなく言った。

昨季の打率は1割5分6厘で、20歳は「最低でも2割ちょっとは打たないと。田村で1アウト取れるとは言われたくない」と力を込める。2安打の一方で、2三振も喫し「とりあえずバットに当てないと話にならない」と反省も忘れなかった。

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涌井、フラストレーション4失点も…指揮官及第点「球に力」[スポニチ]

開幕投手を務めるロッテの涌井は6回8安打4失点という内容だった。「気持ちよく投げられればいいなと思っていたけど、フラストレーションがたまった」。

初回に先頭から3連打で2点を失い、4番・雄平に浴びた2本塁打はともに初球だった。一方で「今季のテーマにしている四球がなかったことと、内野ゴロをいっぱい取れたのはよかった」と収穫も。最速は143キロだったが、伊東監督も「150キロは見られなかったけど、球速以上に球に力はあった」と及第点を与えた。

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田村、開幕マスク当確弾、左翼へガツン!3年目で「プロ1号」[スポニチ]

オープン戦とはいえ、「プロ1号」。ロッテ・田村は戸惑いながらゆっくりとダイヤモンドを駆け抜けた。4回1死走者なし。やや外寄りのカットボールを芯で捉えた打球は、左翼席へと吸い込まれていった。

「まぐれやから。新聞には“普段の行いがよかったから”って書いておいてください」。

伊東監督にベンチで拍手で出迎えられると、人なつっこい笑顔で応えた。7回にも中前打。「本塁打だけで終わらずに、その後にヒットも出てよかった」と胸を張った。

青森・光星学院(現八戸学院光星)時代は甲子園に4度出場し、高校通算37本をマーク。同学年の日本ハム・大谷や阪神・藤浪と並ぶ甲子園のスターだった。しかし、プロでは捕手というポジションもあり、昨季まで通算57試合出場で打率.163、本塁打0。「相手から“田村は簡単にアウトにできる”って思われたら、チームにとってマイナスなので」と課題を自覚し、オフから打力アップに取り組んできた。

プロ入り後はミートに重点を置いてきたが、チームの先輩・福浦にもアドバイスを受けながら、高校時代のようにバットを寝かせて大きくタイミングを取ることで打球に力強さが増した。「当てにいかずに振れている」と手応えを感じている。

3年目の今季は初の開幕1軍が内定。里崎が昨季限りで引退し、2年目・吉田と正捕手の座を争っているが、大胆なリードと二塁送球の速さと正確さは高く評価されている。開幕投手の涌井とバッテリーを組み、開幕マスクは確実とみられる。「開幕カードは3試合とも出るつもり。次はシーズンで打つから」。得意のビッグマウスも絶好調。20歳とは思えない風格すら漂わせている。

田村龍弘(たむら・たつひろ)
1994年(平6)5月13日、大阪府生まれの20歳。青森・光星学院では1年春からベンチ入りし、3年時には18U世界選手権で日本代表の中軸として活躍した。高校通算37本塁打。阪神・北條は中学、高校のチームメート。12年ドラフト3位でロッテ入団。1メートル74、80キロ。右投げ右打ち。
田村と甲子園
青森・光星学院では2年春夏、3年春夏と4度甲子園に出場した。11年の2年夏は4番・三塁で北條(阪神)とクリーンアップを組んで準優勝。12年の3年春のセンバツは捕手として出場。決勝の大阪桐蔭戦では藤浪(阪神)から3安打を放つも3−7で敗れた。同年夏の決勝では、再び藤浪の前に打線が沈黙。田村は9回に意地の中前打を放ったが、チームは2安打で零敗を喫して3季連続準優勝に終わった。

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ロッテ・涌井、6回4失点も手応え「内野ゴロ多く打たせられた」[サンスポ]

3年ぶりとなる開幕投手を務めるロッテ・涌井にとって、成果のあるマウンドだった。6回で4点を失ったが、「内野ゴロを多く打たせられた」と手応えを口にした。伊東監督も試合後に大役を任せることを明言し、「力のあるボールは投げていた」と高評価。開幕戦で対戦するソフトバンク打線は強打者が並ぶだけに、右腕は「初球は気を抜かないようにと考えている」と気を引き締めた。

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ロッテ・角中「しょせんオープン戦」4安打にも浮かれず[サンスポ]

ロッテの角中が好調を維持している。この日は4安打の固め打ちで、打率は3割8分6厘となった。ただ、2012年の首位打者は「しょせんオープン戦。ぱたっと止まる可能性もある」と浮かれた様子は見せなかった。

主砲デスパイネの来日はまだ先となりそうだが、ここまでのチーム打率は2割9分1厘と迫力十分。中軸として期待される角中も「みんなで点を取って、ピッチャーを楽にさせてあげたい」と、本番での好成績を期した。

田村
「打ったのはカットボールかスライダー。今度はシーズンで打ちます。」(プロ3年目で公式戦では0本塁打だが、4回にソロ)
今江
「ピッチャーの見え方、ボールの見え方が良くなっている。」(2安打1打点)

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ロッテ田村、ライアン撃ち1号で開幕マスクアピール[ニッカン]

開幕マスクをアピールした。ロッテ田村龍弘捕手(20)が4回、ヤクルト小川から左翼席にオープン戦1号ソロを放った。7回の第4打席でも中前打を放ち、オープン戦は10試合で打率2割8分6厘(28打数8安打)とバットで大役を引き寄せようとしている。「誰にも負けるつもりはありません。開幕だけでなく、3連戦全てやるつもりです」と堂々と宣言した。バットを立てて構えるようになってから好調を維持している。

反省点は守りだ。雄平に初球を2打席連続本塁打された。「監督からも初球から打ってくる打者に対して、1球目の入り方は気を付けるように言われました」。2本目はフォークを要求したが、低めのボールになるように指示を徹底すべきだったと悔やんだ。

伊東監督は吉田との正捕手争いをまだ決めかねている。「当面は併用になっていくか。今日ぐらい打ってくれれば意外性はあるが…」と田村の打撃は評価しており、開幕直前まで競争は続いていく。

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ロッテ涌井「言われました」開幕投手通告を公言[ニッカン]

ロッテ涌井秀章投手(28)が開幕投手を託されたことを認めた。「言われました。今日はフラストレーションがたまらない投球をしようと思ったけど、たまってしまった。1週間リフレッシュし、金曜日に向けて調整します」。

6回8安打4失点。雄平に浴びた2打席連発を反省しながら「四球がなかったし内野ゴロも多かった」と収穫も挙げた。

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ロッテ涌井4失点「フラストレーションたまった」[ニッカン]

ロッテ涌井秀章投手(28)が、開幕戦前の最終登板を6回8安打4失点で終えた。

「今日はフラストレーションがたまらないようにと思ったけど、たまってしまった」と苦笑い。雄平に2打席連続でソロ本塁打を浴び「防げる一発だった」と反省した。ただし「四球がなかったし内野ゴロも多かったのはよかった」と収穫も口にした。

開幕投手については「言われました。この1週間リフレッシュして、金曜日に向けて調整したい。開幕戦はとにかく勝つことです」と、内容より結果にこだわっていく。

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ロッテ涌井、不安4失点…2被弾を反省[デイリー]

ちょっぴり不満顔だった。3年ぶりの開幕投手を務めるロッテ・涌井は、6回4失点。雄平から浴びた2発に、反省の言葉を口にした。

「防げる本塁打だったかなと思う」。涌井は振り返った。いずれも初球。伊東監督は「打線がいいチームだから、ある程度の失点は覚悟していたが、あの2発はいらなかった」と納得いかない様子だった。開幕前の最後の登板で課題が残った。

2月下旬の名古屋遠征で、伊東監督から開幕投手を告げられた。「味噌カツ食べながら、『アタマ、行くからな』と言われました」と涌井。自身6度目とはいえ、移籍2年目で初めて巡ってきた大役に期する思いはある。1週間後のマウンドへ、「勝つ投球がしたい」と短い言葉に決意を込めた。

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田村、1号ソロ!球団2番目の年少開幕マスクだ[報知]

開幕マスクへの思いを込め、田村はバットを振り切った。4回1死、ライアン小川のカットボールを捉え、左翼へオープン戦1号ソロ。3年目捕手は「休日の昨日(19日)、練習したかいがありました」と素直に喜んだ。課題の打撃で進化を証明。20歳での開幕マスクに大きく前進した。

昨季は打率1割5分6厘。「『田村でしっかりアウトをとらないと』と思われる打者になりたくない」と「安全パイ」返上へ、2安打でオープン戦打率を2割8分6厘に上げた。正捕手争いは吉田と一騎打ち。伊東監督は「しばらくは併用」としているが、田村は2戦連続で開幕投手の涌井と組み、打撃でもアピールに成功。開幕マスクの最有力候補に躍り出た。

20歳10ヶ月で開幕マスクをかぶれば、球団では大毎時代の58年醍醐(19歳4ヶ月)に次ぎ、毎日時代の56年佃に並ぶ年少2位タイ。69年に「ロッテ」と、呼称変更後は最年少になる。西武時代の伊東監督でも初の開幕マスクは4年目。「絶対に開幕、いや、3連戦全部(スタメンで)行くくらいのつもりです」と田村。指揮官の秘蔵っ子が大舞台のチケットをたぐり寄せた。

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「本番楽しみに待つ」、千葉ロッテ・涌井[千葉日報]

開幕までちょうど1週間。試合後、千葉ロッテの伊東監督は「涌井でいきますよ」と開幕投手を明言した。6回被安打8の4失点。納得の準備とはいかなかったが、背番号16は「やることをやってきた。本番を楽しみに待つしかない」と静かに闘志を燃やした。

「防げるホームランだった」と反省したのがヤクルトの4番・雄平に浴びた2発。4、6回にいずれも先頭打者として迎え初球を捉えられた。高めの速球に、真ん中に入った変化球。「初球の入りは気を抜かないように考えている」と誓った。

全体を見れば、感触は悪くない。1回に先頭打者から3連打を許したが、内野ゴロによる2点で食い止めた。球速は140キロ前後。それでも18アウト中、ゴロアウトが12個を数えた。涌井が「押せているのもあるかなと思う」と分析すれば、伊東監督も「だいぶ力のあるボールが投げられていた」とうなずいた。

西武からFA加入した昨季は8勝12敗と不本意に終わった。巻き返しに向けて、精力的に投げ込み充実の石垣島キャンプを駆け抜けた。監督は「投手陣のリーダー格として引っ張る気持ちを持てている」と話していた。公言はされていなかったが、2月末には開幕投手を伝えられていた。

自身3年ぶりとなる大役。素直な気持ちを「嬉しいです」と明かす。シンプルな言葉に、こもっていた実感。昨季は3連敗を喫したソフトバンクとの開幕カード。今年は、28歳の右腕が日本一打線に立ちはだかる。

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