わたしはかもめ2015年鴎の便り(3月)

便

3月27日

福岡ソフトバンク1−3千葉ロッテ(ヤフオクドーム)

ロッテが逃げ切った。涌井は要所を締めて6回無失点。6回に鈴木の適時打などで2点を奪い、9回に井口が1号ソロ。ソフトバンクは摂津が粘ったが、失策が失点につながった。9回に柳田の適時打で1点を返したが、及ばなかった。

123456789R
千葉ロッテ0000020013
福岡ソフトバンク0000000011

◇機動力生かし先制点

千葉ロッテが機動力を生かして、先制点を奪った。

6回。二塁内野安打で出塁した俊足の荻野が続く鈴木の2球目で二盗を敢行、送球がワンバウンドして外野に転がると一気に三塁を陥れた。そして、鈴木が直球を中前へはじき返した。

昨季リーグワーストタイの64盗塁にチームが終わる中、40試合でチームトップの15盗塁を決めていた荻野。伊東監督は「打線に入ったら、戦法の幅ができる」と期待していたが、早速開幕戦で背番号4が魅せた。

ページトップ

涌井、攻めて役目果たす[千葉日報]

攻めの姿勢を貫き、球場の大多数を占めたソフトバンクファンに何度もため息を吐かせた。昨季の開幕カードで3連敗を喫した日本一チームとの顔合わせ。リベンジに燃える千葉ロッテは、涌井がその第一歩を任された意味をかみしめるように腕を振った。

ハイライトは味方が2点を先行した6回。1死から連続四球で一、二塁のピンチを背負う。だが、ここからが見せ場だった。代打明石に145キロの高め真っ直ぐを振らせ三振を奪うと、続く今宮には147キロを記録するなど直球で押しまくり最後は外角低めへ145キロ。「今日1番の球がいった」。打者は見送るしかなかった。

オープン戦最後の登板となった20日。「相手より1点少なければいいので、勝つ投球ができればいい。初回からしっかり飛ばしたい」。背番号16は自身3年ぶり6度目となる大役へ、そう闘志をみなぎらせていた。

決意通り、立ち上がりから腕を振り速球でどんどん攻めていく。変化球で内角を突く。6回を投げて、被安打6の4四死球。三者凡退は1度しかなかった。要所を締めて、最後の一線は決して越えさせなかった。

「粘れて勝てて嬉しい。非常に頑張りました」と涌井が喜べば、伊東監督は「再三ピンチがありながら、力で抑えてくれた。交わす感じがなくて、真っ直ぐで押していった」と賛辞を惜しまなかった。ロッテが、「5年に1度のゴールデンイヤー」を最高の形でスタートさせた。

ページトップ

涌井2球団で開幕勝利、6回無失点、岩隈以来10人目快挙[スポニチ]

西武時代の12年以来、3年ぶりの開幕戦のマウンドで、ロッテ・涌井は自分の球を信じた。

「自分の1番の球は真っ直ぐ。それで打たれたらしようがない」。初回2死満塁、3回2死一、三塁はともに長谷川を直球で空振り三振に仕留めた。6回も1死一、二塁から代打・明石と今宮を「今日1番の球がいった」と直球で連続三振。この日の最速は147キロ。4三振は全て得点圏に走者を置いた場面で、全て直球だった。6回を6安打無失点。2球団で開幕投手で白星を挙げた。

2月の沖縄・石垣島キャンプ。伊東監督と担当記者の懇親会が開かれた。2次会のカラオケに飛び入り参加した涌井は、指揮官から「今季の抱負」を振られるとマイクを握って「今年は〜、開幕投手で〜、最多勝獲るよ〜」。照れを隠すように外国人のような発音で話すと、指揮官は「よく言った」と拍手を送った。

西武時代からの教え子の力投に指揮官は「力強い球だった。自分がエースという自覚が出てきたんだろう」と目を細めた。昨季は福岡で開幕3連敗を喫したが、涌井は「今年は3連勝して千葉に帰るつもり」。エースの言葉は力強かった。

岩隈以来10人目
涌井(ロ)が自身6度目、移籍後初の開幕投手で勝利を挙げた。涌井は、古巣の西武でも09〜11年に3年連続勝利投手。2球団で開幕投手を務め勝利を挙げたのは04年近鉄、05年楽天で勝った岩隈以来10人目。パで開幕投手として通算4勝は、稲尾(西鉄)と並び4位タイとなった。

ページトップ

ロッテ井口、40歳開幕1号「あの1点は大きかったね」[スポニチ]

チーム最年長のロッテ・井口が勝負を決める今季1号ソロを放った。2点リードの9回。先頭でソフトバンク・森が投じた高めの145キロ直球を豪快に左翼席へと叩き込んだ。

「ワク(涌井)もよかったから、野手がもうちょっと点を取ってあげたいと思っていた。あの1点は大きかったね」。自画自賛の一発でチームを勝利に導いた。6回には中前打を放ち2安打1打点。40歳の大ベテランが、初戦から存在感を示した。

中日・和田以来
40歳3ヶ月の井口(ロ)が開幕戦で本塁打。40歳以上の開幕戦本塁打は昨季の和田(中=41歳9ヶ月)以来史上8人目。チームでは73年アルトマン(40歳0ヶ月)、81年張本(40歳9ヶ月)に次ぎ3人目となった。
鈴木
「チームが勝てたのが1番。この勢いに乗っていくしかない。」(6回無死三塁で中前に先制適時打)

ページトップ

ロッテ・涌井様〜!神様・稲尾氏に並んだパ・リーグ開幕4連勝[サンスポ]

ロッテ・涌井秀章投手(28)が27日、ソフトバンク1回戦(ヤフオクドーム)で6回6安打4四死球ながら、粘りの投球で無失点。昨季は3連敗した鷹軍団との開幕カードで、幸先よく白星スタートを切った。

「ピンチでも粘れて、勝てて嬉しい。初回からできるだけ飛ばして、6、7回でばてるくらいのつもりで投げられれば」。

序盤から力のある速球主体に押した。奪三振は「4」も、全て得点圏に走者を置いた場面。決め球はいずれも速球で、6回1死一、二塁から連続三振に仕留めると「今日1番の球がいった」と誇った。これで西武時代から開幕戦で4勝目。西鉄の鉄腕・稲尾に並んだ。

伊東監督は求めるエース像について「シーズンを左右する試合で、しっかり抑えられるかが条件の1つ」と言う。1年の先行きを占う開幕戦。投手陣の柱と期待され、求められる役割をきっちりと果たした背番号16はチームを勢いづけ「3連勝して千葉に帰る」と言い切った。

ページトップ

ロッテ・荻野、快足を生かす「役割を果たせて良かった」[サンスポ]

「1番・左翼」で先発したロッテの荻野が快足を生かし、先制点をもたらした。6回の先頭で二塁への内野安打を放つと、次打者の鈴木の2球目に盗塁を仕掛けた。捕手の悪送球も絡んで三塁に進み、中前打で生還。「役割を果たせて良かった」と笑顔を見せた。

さらに2死一、三塁でクルーズの痛烈なゴロが三塁手の失策を誘い、2点目をもぎ取った。伊東監督が「ソフトバンクは分厚くて高い壁だけど、どこかに隙はある」と思い描いた通りに攻略し、勝利を引き寄せた。

鈴木
「2打席抑えられていたので、汚いヒットでもいいから打ちたかった。チームが勝ったのが1番。」(6回に先制打)
井口
「あの1点は大きかった。涌井も良かったし、何とか点を取ってあげたいと思っていた。」(9回に1号ソロ)
西野
「緊張した。とりあえずほっとしてます。」(9回に1点を失ったが、リードを守り)

ページトップ

ロッテの4番・今江がチーム初安打「開幕は選手にとって特別」[サンスポ]

ロッテはプロ14年目で初めて開幕戦の4番に座った今江が、チームの今季初安打を放った。2回の先頭で打席に立ち、低めの速球をしぶとく右前打。得点にはつながらなかったものの「はじめに打てると、のっていける」と話していた最初の打席で好結果を残した。

2年契約で残留した主砲デスパイネがキューバ・リーグに参加中で来日しておらず、伊東監督が「状態がいい」と主軸を託した。「開幕は選手にとって特別な日」と臨んだ背番号8が起用に応えた。

ページトップ

伊東ロッテの執念、工藤ソフトB初陣叩く[ニッカン]

まずは1つ、お返しだ。ロッテがソフトバンクに先勝した。2点リードの9回2死二、三塁。内川のゴロを二塁クルーズが好捕した。一打同点を切り抜けると、伊東勤監督(52)は開口一番「オープン戦と違って、最後までしびれる試合だったねえ」。口元は緩んでいた。

目指す野球が実現した。昨季チャンピオンが相手。開幕前日も「分厚くて高い壁」と認めるしかなかった。だが「どこかにヒビはある。そこを突けばいい」と続けた。ヒビを突け−。まるで選手への“暗示”となったような先制点だった。6回、先頭荻野が内野安打で出ると、二盗に捕手の悪送球が絡み無死三塁。前進守備でヒットゾーンが広がり、鈴木の中前打と続いた。もう1つ敵失があり、2点目を加えた。投げては、涌井が踏ん張った。再三、得点圏に走者を背負ったが、4番内川を2併殺。5番李大浩には2死球を与えたが、徹底して内を突いた結果だ。敵の新打線に仕事をさせなかった。バッテリーで、しのぎ合いを制した。

就任3年目。伊東監督は力の差を受け入れている。「うちは1人1人の力は知れている。束になって、粘り強くやっていくしかない」。今季スローガンに「泥臭く」を加え、選手に意識させた。さらに、早々と開幕戦に照準を合わせた。昨季と同じ敵地のソフトバンク戦。1年前に3連敗の苦杯をなめた。2月1日の石垣キャンプ初日。全員を集め「3・27」と口にした。

意地がある。「他球団はいっぱい補強しているけど、そういうチームを倒すのは醍醐味。去年、開幕で3連敗した相手と、また当たる。『やり返せ』と言われているのだと思う」と静かに誓っていた。主砲のデスパイネは来日が遅れている。評論家の予想はBクラスが大半だ。逆風の中、持てる力を集め、巨大な壁を倒した。だが「まだまだ1つ。安心はできないよ」。返すべき借りは残っている。

ページトップ

ロッテ井口が古巣にとどめ弾「完璧でした」[ニッカン]

ロッテ井口資仁内野手(40)が、1号ソロを放った。

2−0の9回表、先頭で森の真っ直ぐを左翼席中段まで運んだ。「完璧でした。オープン戦でもなかった当たり」と、手応え十分の1発だった。

9回裏に1点をかえされただけに、貴重な追加点となった。

ページトップ

ロッテ涌井開幕勝利「期待に応えられて嬉しい」[ニッカン]

ロッテ先発の涌井秀章投手(28)が、6回6安打無失点で、開幕勝利を手にした。

最速147キロの直球には力があった。再三、得点圏に走者を背負ったが、ソフトバンクの3番内川を2併殺と、勝負どころで踏ん張った。「とにかく楽しもうと。任された期待に応えられて嬉しい」と笑った。

伊東勤監督(52)は「力で抑え込んでくれたね。久しぶりに力強い球を見ました」と、ねぎらっていた。

ページトップ

ロッテ鈴木が先制打「涌井さんを少しでも楽に」[ニッカン]

ロッテ鈴木大地内野手(25)が先制打を放った。6回無死三塁で、ソフトバンク摂津の直球を中前に運んだ。それまでの2打席は、どちらも三振だった。

「2三振していたので、何でもいいからランナーをかえしたかった。(先発の)涌井さんも粘り強く投げていたので、先に点を取って少しでも楽にしてあげたかった」と話した。

ページトップ

ロッテ・チェン鷹狩りだ、開幕第2戦「緊張が強い」[ニッカン]

ロッテ・チェン投手(24)が27日、今季初登板へ意気込んだ。

ソフトバンクとの開幕カード第2戦に先発する。ヤフオクドームで前日の練習を終えると、「ちょっと緊張が強い。でも、大丈夫。楽しみです。試合をエンジョイします」と話した。

強力打線が相手だが「低めに強い球を投げて、守備にお願いします」と、持ち味の打たせて取る投球を心掛ける。

ページトップ

涌井123球熱投「去年と違うところを見せようと思った」[報知]

ロッテの涌井秀章投手(28)が27日、ソフトバンクとの開幕戦(ヤフオクD)で今季初勝利を挙げた。

「去年と違うところを見せようと思った」と、最速147キロの直球を軸に6安打無失点。「球数を投げても、ゼロで抑えられたらいいと思った」と123球の熱投。8勝12敗だった昨季からの巻き返しへ、最高のスタートを切った。

伊東監督も「力で抑えてくれた。今日はかなり気持ちが入っていたしね」とたたえた。

ページトップ

ロッテ涌井3年ぶり大役で鷹にリベンジ[デイリー]

これが涌井だ。3年ぶり6度目、ロッテに移籍して初の開幕投手を務めた男は、力でねじ伏せる本来の投球で、鷹を斬った。昨季、この地で開幕3連敗を喫したチームに、何より欲しい白星をもたらした。

幾度も迎えたピンチを、持ち味の直球でしのぎ切った。「打者が差し込まれているのが分かったので、真っ直ぐで押していけると思いました」。6回だ。1死一、二塁で代打・明石を迎えたが、迷わず直球を選び、145キロで空振り三振。続く今宮も、女房役・田村のサインに首を振って投じた145キロの直球で見逃し三振に仕留めた。

西武からFA移籍し2年目。昨季は期待されながら8勝12敗に終わった。成瀬がヤクルトにFA移籍し、エース不在となった今季、西武時代からの恩師・伊東監督から大役を託された。愛弟子は見事に期待に応えた。

「成瀬さんがいなくなって、柱がいないと書かれることが多いけど、自分が柱になります」。涌井は頼もしく「エース」を宣言した。

ページトップ