ロッテは開幕投手に決まっている涌井が初登板で2回無失点と順調な調整だった。昨年の首位打者、角中は2安打。中日は開幕投手候補の大野が4回4失点と不安を残し、救援の田島と福谷も失点した。大島は広角に打ち分け、3安打。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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千葉ロッテ | 1 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 2 | 3 | 9 |
中日 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 |
“17年版涌井”が好スタートを切った。ロッテの開幕投手に指名されている涌井秀章投手(30)が5日、中日戦(ナゴヤドーム)に先発。今年初めての実戦マウンドで、2回1安打無失点に抑えた。昨季まで投げていたスプリットよりも落差を大きくしたフォークで空振り三振を奪い、これまでより多めにカーブも試した。進化した姿で順調ぶりを印象づけた。
指先に手応えが残った。2回先頭。涌井は中日藤井をカウント2−2と追い込むと、低めにフォークを落とし込んだ。大きな落差で、バットにかすらせなかった。「今日、投げてみたら使えそう。ベンチで見ていた(正捕手の)田村も『落ちてました』と言ってくれた」。空振り三振。思惑通りの結果を淡々と振り返った。
西武時代はフォークも武器としていたが「ここ数年、落ちなくなった」と、ロッテ移籍後は握りを浅くしたスプリットに変えていた。だが「三振を狙った時に取れるように」とフォーク解禁を決意。「良い投げ方になったのだと思う」と、以前と同じ握りでもしっかり落ちた。今年初実戦で早速、答えを出した。
もう1つ、試したのがカーブだ。全28球のうち、4分の1の7球と多かった。きっかけは伊東監督の言葉。キャンプ中に「緩い球を使ったら」と助言された。「僕は速い変化球が多い。カーブなら打者の目線を変えて、投球の幅も広がる」と理解。実戦投げ始めとあって、まだ低めに外れる割合が多かったが「(ボールを)離すところを変えればいいかなと思う」と、こちらの感触も悪くない。
プロ13年目。通算118勝の大黒柱となっても、自らのスタイルを変えることをいとわない。正確には「変えるというよりも、プラスアルファです」と言った。なお新たな引き出しを増やそうとしている。既に、3年連続8度目となる開幕投手に決定。「まだ1ヶ月弱ある。近くなったら、気持ちを入れて。でも、信頼されているのは嬉しい。期待に応えたい」と、静かに決意を口にした。オフにはモデルの押切もえと結婚。公私充実のエースが、今年もチームを引っ張っていく。
開幕投手に指名されているロッテ涌井が先発。今年初めての実戦マウンドで、2回1安打無失点に抑えた。伊東勤監督のコメント。
「初めてにしては、まずまず。カーブでカウントを取れるといい」。
ロッテ先発の涌井秀章投手(30)は、2回1安打無失点だった。今年初めて実戦マウンドに上がった。
無失点で終えると「今日は結果、内容よりも、投げることを目標にキャンプをやってきた。ひとまず投げられて良かった。(真っ直ぐは)去年のこの時期よりいいと思う。しっかりキャンプで投げ込みをして、体の疲れも全部取れて、良い状態に来ている。変化球は、まだまだ良くなる。次はもう少し長いイニングを投げて、あとは精度、キレを上げていけたらいいと思う」と話した。
開幕投手に決まっている涌井がオープン戦初登板で2回を無失点とした。近年、使用を控えていたフォークボールで狙って空振り三振を奪う手応え十分の滑り出しとなった。「すごく落ちていたと(ベンチにいた正捕手の)田村が言っていたので使えそうだなと思った」と笑顔。英二投手コーチは「相手チームがマークする球になる」と太鼓判を押した。
3年連続の開幕投手を務めるロッテ・涌井が中日とのオープン戦で今季初登板。2回1安打無失点と上々の滑り出しも「今日は結果や内容よりもまず投げることを目標にやってきたので、投げられてよかった」と冷静だったが、そこには進化したエースの姿があった。
2回。先頭の藤井から空振り三振を奪ったのが、今季4年ぶりに解禁したフォークだ。「三振を狙ったときに取れるように」という決め球で狙い通りのアウトを奪い、「使えそうだなと思う」と手応えを口にした。英二投手コーチも「昨年はなかった三振の取り方。他チームがマークする球になる」と評価した。さらに28球中、カーブが7球。2月のキャンプ中に伊東監督からアドバイスを受けたことで、緩い球を入れて打者のタイミングを外す投球を心掛けた。初めての実戦とあって「まだまだ」と精度に納得はいっていないが、2回1死からは石岡の初球に110キロのカーブを投じてストライクを奪った。
開幕へ、残る登板は3回。「信頼してもらえるのは嬉しいことですし、期待に応えたい」と、3月31日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)のマウンドを見据えた。
3年連続の開幕投手に決定しているロッテの涌井秀章投手が5日、中日とのオープン戦に先発。実戦初登板は2回28球を投げ1安打無失点だった。
初回、先頭の大島に初球直球を左前打されたが、1死二塁からゲレーロを外角直球で見逃し三振、ビシエドを二ゴロで切り抜けた。2回には1死から石岡に四球を与え二盗を許して得点圏に走者を背負ったが、遠藤と木下をいずれも中飛に打ち取った。
「今日は結果や内容よりも投げることを目標にやってきたので、ひとまず投げられてよかった。まだ1ヶ月弱あるのでそこ(開幕)は気にせず、でも信頼してもらっているのは嬉しいことですし期待に応えたい」と3月31日ソフトバンク戦(ヤフオクドーム)のマウンドを見据えた。
次回は11日DeNA戦(横浜)に先発予定。「もう少し長いイニングを投げると思うので精度や切れを求めていきたい」と話した。
開幕投手のロッテ・涌井がオープン戦初登板で2回無失点。ここ数年は「落ちなくなった」ため使用を控えていたフォークを解禁した。
「すごく落ちていたと(ベンチにいた正捕手の)田村が言っていたので使えそうだなと思った」。2回、先頭の藤井を追い込んでからフォークで狙い通りに空振り三振。英二投手コーチも「相手チームがマークする球になる」と太鼓判だった。
開幕投手に決まっているロッテ・涌井秀章投手(30)がオープン戦初登板で2回を無失点。実戦初マウンドで試したのはここ数年使用を控えていたフォークボールで、狙って空振り三振を奪う手応え十分の滑り出しとなった。
「すごく落ちていたと(ベンチにいた正捕手の)田村が言っていたので使えそうだなと思った」と語った。2回、先頭の藤井を追い込んでから決め球にフォークボールを選択。落差の大きい球に、しぶとい相手のバットが空を切った。
涌井は「解禁」の理由を「三振をしっかりと狙った時に取れるように。必要だなと思う時が去年、結構あったので」と説明。英二投手コーチは「相手チームがマークする球になる」と太鼓判を押した。ピンチを三振で切り抜ける、かつてのような投球が今年は見られるかもしれない。