ロッテは4回に細谷の適時打で貴重な1点を奪った。涌井が威力ある直球に沈む変化球を織り交ぜて7回4安打無失点で今季初勝利。益田が4セーブ目を挙げた。西武は1失点で完投した野上を打線が援護できず、連勝が4で止まった。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
埼玉西武 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
千葉ロッテ | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | x | 1 |
開幕から15日。エースにようやく春が来た。千葉ロッテ先発の涌井が7回を4安打無失点。三塁を踏ませない投球で今季初白星をつかみ、「ファンの皆さんより、自分が(白星を)待っていた」とお立ち台で笑った。
風速10メートルを超える強風で「浮き上がる」という直球、曲がりが大きくなった変化球を剛柔自在に織り交ぜ、8奪三振と西武打線を寄せ付けなかった。ボール球が多くテンポを崩した前2試合の反省も生かしてストライクゾーンへリズム良く投げ込み、四球は1つのみ。伊東監督は「風を味方にした投球。テンポが良かった」とうなずいた。
ロッテにFA移籍してから4年目。3年間で33勝し、大黒柱の立場を確立した背番号16は「西武の時は嫌だった」という本拠地の強風も、この日の試合後に「うまく利用できた」と涼しい顔で話せるまでに。英二投手コーチは「今日のような風が強い日は涌井で良かった。他の投手だとゲームになってない」と太鼓判を押す。
前夜に抑えの益田が9回に逆転2ランを浴びて連勝が止まり、「空気が重かった」と指揮官。だが、エースが快投でそのムードを振り払った。「最低でも18勝」と目標を掲げたシーズンで、まずはつかんだ1勝。「まだ始まったばかり」と最後に気を引き締めた。
千葉ロッテの細谷が4回2死二塁から、左前へ決勝適時打。好投を続けていた西武先発の野上から虎の子の1点を奪い、「とにかく先制しようと思った結果が出た」と振り返った。
前打席の2回無死一塁の場面ではバントを試みたが、初球で捕邪飛に。「失敗を取り返そう」と臨んだ好機の打席で真ん中に甘く入った変化球を捉え、名誉挽回となる一打を放った。
「とにかく点が取れない」と伊東監督が頭を抱えるリーグワースト2位となる総得点36の打線の中で、13日の復帰から3試合で5打点を挙げる29歳は貴重な存在だ。「とにかくチームのためにベストを尽くす」と先を見据えた。
すがすがしい晴天下のヒーローインタビュー。ロッテ涌井秀章投手(30)は今季3度目の先発での初勝利を「ファンの皆さんよりも、自分が待ってました」と言い、浜風を受けた。ZOZOマリンの風速計はこの日、常時15メートル前後を記録。台風ばりの強風が背中から吹き付けた。「ここはストレートが風で浮く特性がある。縦の変化球はワンバンが増える。投げるポイントを変えながらいきました」。与四球はたったの1。ストライクを取ることすら難しい環境を逆手に取った。毎回の8奪三振で、西武打線に三塁を踏ませなかった。
完封もいける。そんな空気が漂う7回終了後、降板を申し入れた。「欲張るといいことないんで」と素っ気なかったが、英二投手コーチには伝わった。「益田に投げさせて下さいっていうメッセージなのかな」。益田は前夜、逆転2ランを浴びてセーブに失敗。伊東監督は抑え再考も示唆していた。翌日、1点リードの展開。リベンジには最高のシーンだ。「9回は益田でいくぞ」。同コーチの言葉に「あ、いいですよー」。飄々と返した。
チームを救い、自分を救い、気落ちしていた益田をも救った。無失点リレーを完成させた後輩右腕がウイニングボールを差し出すと、笑顔で受け取った。投げるだけでなく、チーム全体に気を配る。大黒柱の役割を全うしている。涌井はお立ち台の最後を、こう締めた。「完封?次回、乞うご期待です」。
ロッテ涌井が今季3度目の先発で初勝利。伊東勤監督のコメント。
「涌井はテンポも良かったし、風を味方にしたピッチングができていた。昨日ああいう(9回2死から逆転)負けだったので、正直、空気は重かった。井上、細谷の2死からの1点は大きかった」。
ロッテ涌井秀章投手(30)が先発3試合目で今季初勝利を挙げた。
強風を上手に利用し、7回を4安打8奪三振1四球。4連勝中だった西武打線を無失点に抑えた。
ヒーローインタビューで初勝利の感想を問われ「ファンの皆さんよりも、自分が待ってました」と感慨深げだった。
3試合連続スタメンのロッテ細谷圭内野手(29)が先制適時打を放った。
4回2死二塁、2ボール1ストライクから125キロを左前へ転がした。
「打ったのはスライダーですかね。前の打席のバントミスを取り返したいのと、何とか先制点を取りたい気持ちと、あとは何といっても(生還した)アジャ(井上)の走塁のおかげ」と振り返った。
ロッテは15日、16日に今季初の「ALL for CHIBAデー」を開催することを受け、15日からサンライズレッドのレプリカユニホーム、レプリカキャップ、フェースタオルをマリーンズストア各店舗で販売開始した。グッズ詳細は以下の通り(価格はすべて税込み)。
伊志嶺翔大は「ZOZOマリンスタジアムでCHIBAユニを着るのは初めてとのことで、選手もみんな楽しみにしています。赤いグッズもたくさん販売されるということですので、ぜひスタンドを真っ赤に染めての応援よろしくお願いします」とコメントした。
ロッテは15日、西武2回戦(ZOZOマリン)に1−0で勝利した。開幕投手を務めた涌井秀章投手(30)が先発し、7回4安打無失点。毎回の8奪三振で三塁を踏ませず、今季3試合目にして初勝利を挙げた。
「風でストレートが浮くし、変化球はいつも以上に曲がる。それをうまく利用できた」。
左翼から本塁方向へ、風速15メートル前後の強風が吹き続けた。経験豊富な右腕は、最速146キロの直球にフォークボールを効果的に織り交ぜ、西武打線に的を絞らせず。7回2死一、二塁で山川を遊ゴロに仕留め、涼しい顔で救援陣にマウンドを託した。
投球だけではなく、口もさえた。ヒーローインタビューでは「(初勝利を)ファンのみなさんよりも待っていました」と第一声。4回に決勝打を放った細谷には「(2回の)バント失敗のあとにタイムリーを打ったのでいけると思った」と、味方にも強烈なストレートを見舞った。
「どこかで見ているのではないですかね」。
昨年11月に結婚したモデルの押切もえ(37)の話題になると、わずかに表情を崩した。西武先発の野上も3月に元モーニング娘。でタレントの石川梨華(32)と結婚したばかりの新婚だったが、投げ勝った。まだ白星のない石川、唐川の後輩には「お先に」とニヤリ。「完封は次回にこうご期待」とどこまでも冗舌だったエースが、乗っていきそうだ。
ロッテの細谷が殊勲打を放った。4回2死二塁から、野上の変化球を思い切り良く左前へ運んだ。
2回無死一塁では送りバントを失敗し、捕邪飛に倒れた。名誉挽回の一打に「バント失敗があったので何とかしたかった。結果が出てよかった」とほっと息をついた。
開幕投手を努めたロッテ・涌井秀章投手(31)が、3試合目で今季初勝利を挙げた。強風が吹き荒れる中、5回まで西武打線に安打を許さず。7回2死から連打を浴び、一、二塁のピンチを迎えるも、山川を遊ゴロに抑え無失点で降板。116球、被安打4、奪三振8と粘りの投球を見せた。
ヒーローインタビューで涌井は、今季初勝利に「ファンの皆さんよりも、自分が待ってました」と笑わせた。風の強い中での投球となったが、「とにかく腕を振って、そうしたらストレートが伸びるのはわかっているので。力で押しました」と振り返った。さらに「細谷さんがバントを失敗して…そのあとすぐタイムリーで取り返してくれたので、『今日は行けるぞ』と思って頑張りました」と2回に送りバントを失敗するも、4回に決勝点となる適時打を放ち、ともにお立ち台に上がっていた細谷をいじった。
7回でマウンドを降り、完投できなかったことについては「欲張るといいことがないので」としながら、「あとは…大谷さんに『今日は大谷さんを使います』とLINEをしていたので、遠慮なく使わせていただきました」と救援陣への信頼も。完封は「今後にこうご期待」とファンに予告することも忘れなかった。
体重114キロのロッテ・井上の好走塁で決勝点をもぎ取った。0−0の4回2死から中越え二塁打で出塁すると「牽制はない」と大きなリードを取った。
西武バッテリーがノーマークの中、細谷の浅い左前打で本塁まで生還。斉藤の返球がそれたとはいえ、勝利打点の細谷も「アジャ(井上)の走塁のおかげです」と感謝。井上も「準備していたから好スタートを切れた」と満足そうだった。
本拠地に吹く強風を味方につけた。ロッテ・涌井は立ち上がりから直球を高めに投げ込んだ。
「腕を振れば直球が伸びる」。ZOZOマリンのスコアボードの風速計は最大で18メートル。常時15メートル前後を示し、打者はヘルメットが飛ばされるほどだった。左翼後方の東京湾から吹き付ける風はバックネットに当たって、投手には向かい風に変わり、直球は浮き上がる。ロッテのエースはこの特性を逃さなかった。
「風で直球が伸びる癖があるから利用できた」。初回2死二塁で、4番・中村への初球は141キロ直球。高めに浮いたが、打者は左方向が逆風となるため、自身の球威なら左方向への長打はないという確信があった。最後はスライダーで遊飛に打ち取った。これが唯一のピンチらしい場面。「西武時代は嫌だった」という球場の「癖」を逆手に取り、右の強打者が並んだ西武打線に三塁を踏ませず、7回を4安打無失点。8三振を奪い、今季初勝利を挙げた。
3年連続の開幕投手を務めながらここまで2戦勝ちなし。この日は西武時代に自主トレをともにした弟分の野上との投手戦となった。「師弟対決」と同時に、このオフにタレントの押切もえと結婚した涌井が、元モーニング娘。の石川梨華と結婚した後輩との「新婚対決」も制した。
昨年11月の結婚後、初白星。新妻の観戦を聞かれると「どこかで(登板を)見ていたんじゃないですか」とクールにかわしたが、今季初勝利を「ファンの皆さんより自分が待っていた」と素直に喜んだ。ウイニングボールを珍しくズボンのポケットにしまう姿もあった。伊東監督も「風を味方にしたね」と称えた頭脳的投球。お立ち台で「完封は次回に乞うご期待」と言ったエースは頼もしかった。
ロッテの涌井が強風の中、威力ある直球に沈む変化球を織り交ぜて7回116球を投げ4安打無失点、三塁も踏ませぬ力投で今季初勝利を挙げた。
この日が3試合目の登板。開幕3連敗なら12年に並ぶ自己ワーストタイとなってしまうため「ファンの皆さんよりも自分が待っていました」と語った。
完封も狙えるかと思われたが「欲張るといいことがないので」と語りながら「『今日は大谷さんを使います』とLINEをしたので、遠慮なく使わせてもらいました」と救援陣への信頼を口にし、完封については「次回に乞うご期待」とした。
打線も4回に2死二塁から細谷の適時打で貴重な1点を奪った。細谷は2回に無死一塁で送りバントを失敗。涌井からも「細谷さんがバントを失敗して、すぐにタイムリーで取り返してくれたので、今日は行けると思った」と言われた細谷は「何とかしてやろうと思った。もっと投手に楽な気持ちで投げてもらえるように、しっかりバント練習をしたいと思います」とキッパリ語り、笑いを誘っていた。
西武は3ずか3安打1失点で完投した野上を打線が援護できず、連勝は4で止まった。
逆境を追い風にした。最大17メートルの開催が危ぶまれるほどの強風にも、ロッテ・涌井は全く動じなかった。「風でストレートが高く浮く球場の特性があるので、うまく利用できたかな。縦の変化もいつも以上に曲がった」。7回を4安打無失点、8奪三振。3度目の正直で今季初勝利をマークした。
「ファンの皆さんより自分が待ってました」。6年ぶりの完封も視界に入っていたが、天候を考えれば十分すぎる仕事だ。前夜には抑えの益田が9回2死から逆転被弾。英二投手コーチは「あの風でストライクを投げるのがどれだけ大変か。(降板申し出は)益田に投げさせてくださいというメッセージと感じた」とエースの気概をたたえた。
昨年11月にモデルの押切もえと結婚。「どこかでは見てるんじゃないですか」とはぐらかしたが、球場で生観戦。「アスリートフードマイスター」3級を取得し、全力でサポートしてくれる愛妻に贈る1勝でもあった。
ロッテ・涌井秀章投手(30)が、7回を4安打1失点。開催が危ぶまれ、センターポールが折れそうなほどの最大17メートルの強風にも動じず、今季初勝利を挙げた。今季初のお立ち台では「レインボーブリッジ、平井大橋、アクアマリンを通る時、気をつけて下さい!」とファンを思いやった。
開幕から自身4年ぶりの連敗スタートも、4回にワンチャンスで奪った1点を継投で死守。「(初勝利を)ファンの皆さんより自分が待ってました。朝、大谷さんに『今日は大谷さんを使います』とLINEしたので、遠慮なく使わせてもらいました。(完封は)次回、乞うご期待です」。この日は今季初の「ALL for CHIBAデー」として、サンライズレッドのユニホームでプレー。貫禄のエースが、スタンドを赤く染めた2万156人の観衆を喜ばせた。
ロッテは、地元のために戦う今季初の「ALL for CHIBAデー」を15、16日に開催することを受け、15日からサンライズレッドのユニホームなどをマリーンズストアで販売開始した。
伊志嶺は「今日はZOZOマリンスタジアムでCHIBAユニを着るのは初めてとのことで選手もみんな楽しみにしています。赤いグッズもたくさん販売されるということですので、ぜひスタンドを真っ赤に染めての応援よろしくお願いします」と呼びかけた。
風速15メートル前後の強風を友にして、ロッテ・涌井が今季初勝利を挙げた。7回を116球。三塁を踏ませなかった。
「とにかく腕を振って力で押しました」と話し、「ストライクゾーンを使った。(投球の)原点ですね」とサラリと振り返った。
左翼から一塁方向へマリン名物が吹き荒れた。「ストレートが伸びる特性がある。縦の変化球はいつもより曲がった。風を利用できたかな」。真っ直ぐを低めに意識し、フォークなどの変化球を効果的に交えた。集中力で与四球は1、奪三振は8だった。
西武時代はマリンが苦手だった。移籍して4年目。今では主(あるじ)だ。チームは下位に低迷しているが「またみんなで乗っていける」と鼓舞。強風はいつの間にか収まっていた。
ロッテの細谷が先制点をたたき出した。4回に2死から打撃好調な井上が中越えの二塁打で出塁。この好機に野上のスライダーを左へ運んだ。
二塁から114キロの巨体を揺らして井上が激走。貴重な1点が入った。今季初の適時打。「前の打席のバントミスを取り返したかった」と2回1死一塁でのバント失敗を振り返り、「何とか先制点を取りたい気持ちと、あとは何といってもアジャ(井上)の走塁のお陰」と感謝していた。
ロッテは15日、16日に今季初の「ALL for CHIBAデー」を開催。15日からサンライズレッドの「2017 ALL for CHIBA」レプリカユニホーム、レプリカキャップ、フェースタオルをマリーンズストア各店舗で販売すると発表した。
伊志嶺は「ZOZOマリンスタジアムでCHIBAユニを着るのは初めてとのことで、選手もみんな楽しみにしています。赤いグッズもたくさん販売されるということですので、ぜひスタンドを真っ赤に染めての応援よろしくお願いします」と呼びかけていた。
販売グッズの詳細は以下の通り。