楽天が3連勝で4年ぶりに貯金10とした。1回にアマダーの犠飛で先制。2、4回に加点し、3−2の8回に嶋のソロで差を広げた。辛島は7回1失点で無傷の3連勝。9回は松井裕が抑え9セーブ目。ロッテは打線が振るわなかった。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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千葉ロッテ | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 2 |
東北楽天 | 1 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | x | 4 |
ロッテ打線がつながらない。楽天の継投に散発4安打2点に抑えられ、敗れた。14試合連続2ケタ安打がない。チーム打率は12球団最低の1割8分5厘。20試合目で2割未満は、パ・リーグでは67年の南海以来50年ぶりの貧打となった。
もっとも、伊東監督は「一時よりは良くなった。8回に粘りが出た」と前向きに切り出した。1−3の8回、先頭井口がバットを折られながら左前打で出塁。2死からの内野安打と相手投手の暴投で1点差まで迫った。ただ、それで精いっぱい。9回は、敵の守護神・松井裕に9球連続ストライクによる3者連続空振り三振で終わった。
手詰まり感が漂う。8回は代走、代打、ランエンドヒットと手を繰り出した。伊東監督は「現状でやることはやっている」。この日のように先に失点して追いかける展開になると、今の打線では極めて苦しくなる。打開策を問われると「我慢と言っても…。選手もいない。打順を変えるしかない。毎日、日替わりでやりましょう」と締めた。20試合で18通りの打線を組んだ。4番は、この日のダフィーで今季早くも5人目だ。個々の復調を待ちながら、何とか最善手を探っている。
ロッテは8日楽天戦から14試合続けて2ケタ安打がない。最近では15年に広島が25試合連続2ケタ安打なしを記録したが、ロッテで14試合以上は92年6〜7月の14試合以来。球団ワーストの18試合(58年)が迫ってきた。チーム打率は1割8分5厘。パで開幕から20試合以上を消化して2割未満は67年南海(22試合目まで)以来となった。
楽天の継投に散発4安打2点に抑えられたロッテ伊東勤監督のコメント。
「一時よりは良くなった。8回に粘りが出た」。
「我慢と言っても…。選手もいない。打順を変えるしかない。毎日、日替わりでやりましょう」。
ロッテは打線が振るわずに敗れた。楽天の継投に、4安打2点のみ。
守っては、先発西野が5回7安打3失点で2敗目を喫した。
打線はチーム打率2割を切るが、8回表に1点差まで迫った。だが、直後の8回裏に1点を追加され、9回表は3者凡退で終わった。
伊東勤監督(54)は「(西野は)もったいなかった。2死から走者を出して、無駄な失点が多かった。初回、2回と先に点を取られている。現状、追っかけるのは厳しい。先に点をやらないように言っているけど」と、かみ合わない投打を嘆いた。
ロッテのドラフト2位、酒居知史投手(24)が1軍デビューを果たした。
1−3の7回に3番手で登板。7回は2死から銀次に四球を与えたが、後続を断った。だが、続投した8回に2死から嶋にソロを打たれた。2回を投げ、1安打1四球1奪三振1失点。直球はコンスタントに145キロ前後を出し、最速150キロが1球、あった。
嶋のソロは5球でフルカウントになった後、4球連続直球勝負。ファウルでしのがれ、9球目を捉えられた。
試合後は「後悔なく投げようと思いました。それなりの球は投げられたところで、最後(に打たれた)。試合展開をもっと冷静に考えて、中継ぎとして、試合の流れ、役割をもっと心得ないといけなかった。四球でも次を切ればいいという考えを持てれば、無理に押し切らなくても、という考えはありました」と反省していた。
伊東監督は「良かった。直球が走りだしてきた」と評価した。
ロッテ先発の西野勇士投手(26)は、5回7安打3失点で降板した。
2回、3回、5回と先頭打者を出した。1−2の4回は、2死走者なしから2者連続で四球を出し、ペゲーロに3点目を許す適時打を打たれた。
降板後は「先頭打者を出しすぎ。苦しくなってしまい、リズムに乗っていくことが出来なかった。4回は点を取ってくれた直後に、2死から四球、四球で失点。自分で自分を苦しめてしまった。守りの時間が長くなってしまい、いい流れを作れなかった」と反省していた。
ロッテ大嶺翔太内野手(25)が1号ソロを放った。0−2の4回先頭で、楽天辛島のスライダーを左越えにライナーで運んだ。
高めに浮いた球を捉えると、「甘いボールは積極的に行こうと思っていました。このところ、自分のスイングが出来ていなくて、モヤモヤしてるところがあったのですが、久しぶりにいいバッティングが出来てスッキリしました。まずは早く追いつけるように頑張ります」と話した。
右内腹斜筋損傷のため13日に出場選手登録を抹消されたロッテ角中勝也外野手(29)が25日、ロッテ浦和球場でリハビリを開始した。
これまでは、自宅で静養を続けていた。この日は、キャッチボールなどを行った。「自分の感覚では、打つ以外の動きは普通にやれそうです」と、明るく話した。
全治は4〜6週間と診断されている。「その間のどこかで、ファームの試合に出られたらと思います」と話した。
打線の状態が上がらない。大嶺翔の本塁打と相手暴投による2点しか奪えず楽天に競り負け、借金は再び今季ワーストの「8」。新外国人のダフィーを今季初めて4番に据えたが、4打数無安打3三振と機能せず。伊東監督は「序盤で劣勢になると苦しい。今いる選手を日替わりで起用して何とかするしかない」と厳しい表情だった。
ロッテは打線が4安打と振るわず1度もリードを奪えなかった。伊東監督は「試合的には接戦に見えるが、今一つ打線が。真ん中が打てていない」と中軸が3人で計1安打に終わったことを嘆いた。
先発西野が先制を許すと低調な打線に勢いはなく、伊東監督は「流れ的に劣勢になって、追い掛ける方は厳しい」と渋い顔。西野は「先頭を出すことが多く(4回に)2死から2四球で失点した。防げるところはあった」と反省した。
ロッテの大嶺翔が3年ぶりに本塁打を放った。4回、先頭で辛島のスライダーを完璧に捉えて左翼席へ運び「甘い球は積極的にいこうと思っていた。このところ自分のスイングができていなくてもやもやしていたが、久しぶりにいい打撃ができてすっきりした」と会心の表情を浮かべた。
チームは遊撃手を固定できておらず、貧打に苦しんでいる。定位置奪取へアピールの一発となった。
ロッテは1−3の8回に暴投で1点差とし、なお2死一、三塁の好機をつくったが、4回に1号ソロを放った大嶺翔が二ゴロに倒れた。
打線は散発の4安打で借金8。開幕から4番に据えたパラデスは極度の不振で2軍落ち。この日は打率.212で本塁打0のダフィーを初めて4番起用したが4打数無安打3三振。伊東監督も「いないからね。打順を変えるしかない」とお手上げ。急務である補強について林信平球団本部長は「具体的なコメントはできない」と慎重だった。
ロッテは、4安打で2得点しか奪えず、10戦連続3得点以下。20試合以上を終えてチーム打率1割台は、パ・リーグでは67年の南海(22試合目)以来、50年ぶりだ。
早くも今季5人目の4番としてダフィーを起用した伊東監督は「(打線は)一時よりだいぶ良くなりましたけどね。打順を変えるぐらいしかできないから、日替わりでやります」。投打がかみ合わず、開幕から8カード連続初戦黒星となった。
ロッテが4安打で2得点しか奪えず、開幕8カード連続初戦黒星。チームの3得点以下は10試合連続、2けた安打なしは14試合連続に伸びた。
投打がかみ合わない。初回、2回とも犠飛で2点を先行されると、4、8回は1点差に追い上げた直後に失点。8回に見せ場は作ったが、2点ビハインドの9回はクリーンアップが松井裕に3者連続3球三振を喫した。伊東監督は「一時よりは良くなりましたけどね。結果的に接戦に見えてますけど、特に真ん中(中軸)が打てていない」と我慢が続く。チーム打率は20試合を終えて1割8分5厘。今季5人目の4番としてダフィーを起用する策も実らなかった。
最終回、松井裕の前にロッテは細谷圭内野手(29)、マット・ダフィー内野手(28)、鈴木大地内野手(27)が3者連続の3球三振でゲームセット。この瞬間、50年ぶりの記録が刻まれた。
開幕20試合を消化してチーム打率は.185。開幕20試合の時点で2割を切ったのは67年の南海(現ソフトバンク)以来だ。
伊東監督は「だいぶ、一時よりはよくなった。8回も粘りが出ていた」と話す一方で、「接戦に見えているが打てない。特に真ん中が…」と嘆いた。
1−3の8回、井口の安打からハーマンの暴投につけ込んで1点を奪い、なお2死一、三塁。だが、4回に1号ソロを放った大嶺翔が代わった福山の前に二ゴロ。ここまでだった。
「今いる選手でやるしかない。打順を替えて、日替わりでやっていきましょう」。指揮官は努めて明るく振る舞った。
ロッテのドラフト2位・酒居(大阪ガス)にとっては、ホロ苦い味がするデビュー戦となった。
7回から3番手で登板すると、ウィーラー、アマダーの両外国人を中飛に仕留め、銀次は歩かせたものの後続を切った。
さらに8回も簡単に2死を取り、迎えた嶋にはストレート勝負を挑んだ。フルカウントからの9球目。嶋の一振りは左翼席の最前列に飛び込む2号ソロ弾となった。
「後悔しないように投げようと思った。それなりの球は投げたと思います…」と話したが、やはり引っ掛かるのは嶋の一発。「中継ぎということを心得て投げないといけない。四球という考えを持てば…コース、低めにしっかり投げないと」と振り返った。
2回1失点の投球に伊東監督が「よかったと思う。真っ直ぐの伸びも戻っていた」と言うように、最速150キロを計時した。調子のよさが仇になった。
ドラ1の佐々木と並ぶ即戦力。伊東監督は「(これからも)大事に使っていきたい」と評価した。8回、嶋に一発を浴びても、茂木からプロ初の三振を奪った。酒居、この経験を飛躍の糧にする。
左翼席に陣取ったロッテファンの声援がかき消されていく。
最終回、松井裕の剛球の前に細谷、ダフィー、鈴木が3者連続で空振りの3球三振でゲームセット。この瞬間、50年ぶりの記録が刻まれた。
開幕20試合を消化してチーム打率は、前日までの.188を下回る.185。2割を切ったのは67年の南海(現ソフトバンク)以来となった。
伊東監督は「だいぶ、一時よりはよくなった。8回も粘りが出ていた」と話す一方で、接戦に見えているが打てない。特に真ん中が…」と嘆いた。
8回、井口の安打からハーマンの暴投も飛び出して1点を奪い、なお2死一、三塁のチャンスとなった。打者は4回に3年ぶりとなる本塁打を放った大嶺翔。だが、ハーマンからバトンを受けた福山の前に二ゴロ。ここまでだった。
「投手が2死から点を与えて、ムダな失点が多かった。劣勢になって追いかける展開になった。先に点をやらないようにと(投手陣には)言っているのだが…」。伊東監督は唇をかんだ。
先発の西野が1回1死からペゲーロ、ウィーラーに長短打を浴びて一、三塁。アマダーに先制の中犠飛。2回にはやはり1死一、三塁から嶋に左犠飛を許した。
4回には2死から嶋、茂木への連続四球からピンチを招いてペゲーロに中前へ適時打を運ばれた。8回には新人の酒居が2死から嶋に1発を浴びた。
「先頭打者を出し過ぎ。リズムに乗れなかった。4回には点を取ってくれた直後に2死から四球、四球で失点。自分で自分の首を絞めてしまった」。西野は反省の言葉とともに、「守りの時間が長くなってしまい、いい流れを作れなかった」と悔やんだ。
だが、前を見据えて戦っていくしかない。伊東監督は「やることはやっていると思う。今いる選手でやるしかない。打順を替えて、日替わりでやっていきましょう」と努めて明るく振る舞った。