オリックスは1−1の6回に小谷野、ロメロの連続適時二塁打で2点を勝ち越し、8回には小谷野、ロメロの連続本塁打で2点を加えた。西は8回6安打1失点で4月22日以来の3勝目。ロッテの石川は7回3失点で7敗目を喫した。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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千葉ロッテ | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
オリックス | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 2 | 0 | 2 | x | 5 |
ロッテは2連敗で、借金は今季最多26となった。伊東勤監督のコメント。
2点を追う8回無死一、三塁でサントスがフルカウントから三振。一塁走者の加藤も二盗失敗の併殺となった場面を振り返り「サントスに代打も考えたけど、俺に勇気がなかった。彼の足なら併殺はないと。最悪の形」。
ロッテは2連敗で、借金が今季最多26となった。
先発の石川歩投手(29)は、7回6安打3失点(自責2)で7敗目。自己最速を1キロ更新する153キロを出し、球威、制球とも申し分なかったが、4回、6回と、連打を許し、失点。
要所で踏ん張れず「ランナーを出してからの投球が雑だった。もう少し、ちゃんと投げられたら良かった」と反省した。
ただ、今季序盤と比べると、見違えて状態が上がっているのは確か。伊東監督は「出来は、すごく良かった。1番良いぐらい。球のキレ、打者に向かっていく姿勢も出ていた。何とか、勝たせてあげたかった」と話した。
ロッテ伊東勤監督(54)が25日、永射保氏を悼んだ。
「左キラー」として一時代を築いた永射氏は、前日24日、がんのため死去した。63歳だった。
伊東監督は西武時代にバッテリーを組んでいた。この日のオリックス戦前、「今でこそ、ワンポイントは主流になっているけど、当時は少ない時代に左の強打者を抑えていた。若い頃は上から投げていたみたいだけど、俺が一緒にやってた時はサイド。(レロン)リーさんは打てなくて。カーブ、スライダーを武器に、左打者が出てきたら永射さんだった。酒が大好きだったけど、マウンドでは細かくて神経質なところもあった。鹿児島県人で可愛がってもらいました。だいぶ、お会いしてなかったけど…。残念です」と、思い出を明かした。
ロッテ井口資仁内野手(42)が20日、今季限りでの現役引退を表明した。チームメートやスタッフには、その日の練習冒頭に円陣で伝えた。多くの選手が驚きを口にする中、しんみりと語ってくれたのが、前里史郎用具担当兼ブルペン捕手(41)だ。
「涙が出ちゃいます。そういう日が来たんだと」。
青学大の1学年後輩で、練習パートナーとして接してきた。井口が最初に入団したダイエーでもチームスタッフとして携わっており、付き合いは20年以上になる。野球人・井口を最も知る1人だ。「憧れであり、尊敬する方でした。自分に厳しくて、野球が大好き。自分のことだけでなく、常にチームのことを考えていた。故障があっても、若い人の見本にならないといけないからと、ケガを押して試合に出ていました」と話してくれた。さらに、こう続けた。「井口さんは言葉じゃないんです。自分のやるべきことを分かっている。取り組む姿勢を、周りの選手も見ているんでしょうね」。背中で示すタイプなのだ。
角中は、打席での姿勢を学んだ。「井口さんは低めの変化球を全然、振らない。直接、アドバイスをもらった訳じゃないですが、真似しないといけないと思いました」。清田も、試合に出なくてもベンチで声を出す姿に学ぶものがあったという。
交流戦を終え、借金25の最下位。井口は、自らの引退発表を「起爆剤」と表現した。角中は「最下位で引退させる訳にはいかない」。背中で語る男の言葉は重い。
ロッテの石川は7回を3失点と力投したが7敗目を喫した。1−1の6回に先頭打者を失策で出すと小谷野とロメロに変化球を狙われ、連続適時二塁打で勝ち越された。「走者を出してからの投球が雑だったというか。しっかりと投げていれば」と反省した。
それでも直球は最速153キロをマークし、球威はあった。投球自体については「これまでで1番良かった」と手応えも感じていた。
ロッテの伊東監督が25日、63歳で24日に死去した永射保氏を悼んだ。西武での現役時代に同僚で「左のワンポイントが少ない時代に左の強打者を抑えていた。背中から来るようなカーブ、スライダーが武器でロッテのリーが打てなかった」と思い出を語った。
グラウンド外でも親交があった。「酒が大好き。マウンドでは細かいけど豪快な人。鹿児島県人で(隣県の熊本県出身の自分を)可愛がってもらった」としみじみ語った。
ロッテ先発の石川は7回3失点と好投したが打線の援護に恵まれず7敗目を喫した。
自己最速153キロをマークするなど球威があり「1番良かったです。(最速を)更新しましたね」と表情は明るかった。伊東監督も「打者に向かっていく姿勢が出ていた」と評価したが、投打はかみ合わず3カード連続の負け越しで借金は今季最多の26となった。
ロッテは2回に相手の牽制悪送球で挙げた1点のみ。2点を追う8回には伊志嶺と加藤の連打から無死一、三塁の好機を築いたが、サントスが空振り三振に倒れると、一塁走者・加藤は二盗失敗、続く三木も凡退してチャンスをつぶした。
2連敗でカード負け越しを喫し、これで借金は今季ワーストを更新する26。試合後、伊東監督は「点が取れない。チャンスをつくるが1本が出ない。打順をまた明後日からの試合で考えます」とコメント。7回3失点と先発の役目を果たしながら7敗目を喫した石川に対しては「出来がすごく良かった。1番良かったくらい。ボールの切れも、打者に向かっていく姿勢も出ていた」と高評価を与え、「何とか勝たせたかった」とため息をついた。
ロッテ・石川歩投手(29)が、自己最速を更新する153キロを計測した。
この日は中11日で今季初めてデーゲームに先発。1点を先制した直後の2回、1死からT−岡田への4球目が153キロ。ボールと判定されたが、この後も150キロの大台を何度もクリアし「(投球内容は)良かったです」と振り返った。
これまでの最速は152キロ。同点の6回にバックのミスで背負ったピンチで勝ち越しを許し、7回を6安打3失点で7敗目を喫した。
ロッテ・伊東勤監督(54)が「1番良かった」と言えば、石川歩投手(29)もまるで示し合わせたように「1番良かった」と言った。
7回を107球で3失点。敗戦投手になったが、石川が本来持つ魅力が戻ってきた。
140キロ台後半から150キロを超える速球が走り、カーブ、スライダー、そして宝刀シンカーが切れた。
2回、T−岡田に三振を狙って投げ込んだ速球は、自己最速の153キロを計測。「真っ直ぐに手応えを感じた」と振り返った。
もちろん、反省も忘れない。「走者を出してからの投球が性急になった。投げ急ぎです」と要所で浴びた適時打を悔やんだ。
開幕から6連敗後、13日の横浜戦で今季初勝利。そしてこの日、自信を得た。「いい感覚を忘れず、毎日やっていく」。“五右衛門”が力を込めた。
「点が取れない。また…」。
ロッテ・伊東監督の第一声だった。7安打で1点。先発の石川が、「(今季)1番よかった。球の切れ、打者への姿勢もあった。何とか勝たせたかった」と話し、さらにこう続けた。
「打線のつながりがね。チャンスを作っても、あと1本が出ない。昨日もそうだったが…」。
先手は取った。2回に先頭・パラデスの右前打と角中のこれまた右前打で無死一、三塁とした。
オリックスの先発・西はペーニャを打席に迎えると、すぐに一塁へ牽制球を投げた。
これが悪送球となり、三塁からパラデスが労せずして先制の本塁を踏んだ。角中も二進したが、ペーニャ以下が三者凡退に倒れた。
振り返れば“プレゼント”の1点だった。
3回の1死一塁を生かせず、4回には先頭の鈴木が四球で出塁したが、後続が続かない。
6回に1死から鈴木が右前打したが、続くパラデスが一ゴロ併殺打だ。
悔やむのは8回だ。代打・伊志嶺の右二塁打と加藤の安打で無死一、三塁。これ以上ない絶好機だ。
だが、サントスが3−2から131キロチェンジアップに空振りの三振を喫し、加藤が二盗を試みてアウトだ。たちまち2死となり、三木が左飛に倒れた。
伊東監督は「(サントスは)バットに当ててくれると思った。勇気がなかった。本当は代打だった。彼の足ならゲッツーはないと思ったけど、最悪の形になってしまった」と宙をにらんだ。
9回も無死一塁でパラデスが投ゴロ併殺打に倒れた。2個目の併殺打だ。
それに引き換え、オリックス打線はここぞのチャンスで適時打が鮮やかに飛び出した。8回には2本の本塁打でダメを押された。
「現状、下から上がってくる選手はいない。また、切り替えて明後日からのゲームを考えます」。
借金は今季最多の26となった。残り試合がある限り、最下位脱出を諦める訳にはいかない。指揮官の試行錯誤はまだまだ続く。
ロッテの伊東監督が25日、63歳で24日に死去した永射保氏を悼んだ。西武での現役時代に同僚で「左のワンポイントが少ない時代に左の強打者を抑えていた。背中から来るようなカーブ、スライダーが武器でロッテのリーが打てなかった」と思い出を語った。
グラウンド外でも親交があった。「酒が大好き。マウンドでは細かいけど豪快な人。鹿児島県人で(隣県の熊本県出身の自分を)可愛がってもらった」としみじみ語った。