ロッテが連敗を3で止めた。2回に中村の左前打で先制。6回に角中の右前打、9回は加藤の二塁打で加点した。二木が4安打に抑え、1失点完投で6月10日以来の5勝目を挙げた。楽天は藤平が好投したが、打線が援護できなかった。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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千葉ロッテ | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 3 |
東北楽天 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 |
ロッテ二木が完投勝利を挙げた。伊東勤監督のコメント。
「よく投げてくれた。若干後ろが不安だけに」と二木に感謝。
ロッテ二木康太投手(22)が、抑えを欠くチームを救う完投勝利を挙げた。初の連打を浴び、1点を失った8回を終え115球。「余力はなかったと言えばなかった」が、英二投手コーチに「行きます」と続投を志願した。
9回は残る力を振り絞って3者凡退に仕留めた。「言ったからには投げ切りたかった」。最後の126球目は、この日最速の146キロ。「すっぽ抜けて格好悪かったけど」高めの直球で代打ウィーラーを空振り三振に切った。チームの3連敗、自身の5連敗を止め「ホッとした」と胸をなで下ろした。
苦しい台所事情を救った。前々日にクローザーの内が逆転サヨナラを許し、前日は21試合連続無失点だった松永も打たれた。伊東監督は、調子のいい投手を日替わり守護神にすると宣言していた。「よく投げてくれた。若干後ろが不安だけに」と二木に感謝した。
22歳だが成長期だ。身長は公称187センチも、プロ入り後に189センチに。「あと1センチで190。いきたいです。プロテインと一緒に牛乳も飲んでます」。高卒ルーキー楽天藤平との投げ合いに「プロの厳しさを逆に教えられなくて良かった」と笑わせた右腕。プロ4年目、まだまだ投球も身長も伸び盛りだ。
ロッテが連敗を3で止めた。
二木康太投手(22)の1失点完投は大きいが、機動力を使った攻撃で楽天先発のルーキー藤平を揺さぶったことも効いた。
この日は中村、荻野、角中が盗塁を決めた。1試合3盗塁は今季初めて。しかも、全て初球に決めた。伊東監督は「行けたら行け」というグリーンライトのサインを出していた。「塁に出てくれてリズムを狂わせた。本来、動ける人が塁に出て、動かして、がウチの形。今年はできていなかったけど」と語った。ここまで95試合でわずか28盗塁。機動力を使った攻撃はまったくと言っていい程、できていなかった。やりたかった攻撃が、96試合目にしてようやく表現できた。
イースタンリーグ奪三振王の藤平からは4安打しか打てなかったが、しぶとく2点をもぎ取った。投げることだけで精一杯になりがちな高卒ルーキーに対し、これも1つの「プロの洗礼」。2軍で対戦した時には3打数無安打だった中村は「こちらも状態は違う」と先制打を浴びせた上に、盗塁を決めた。「サインが出たし、積極的に行きました。ビデオを見ていたので」。プロ3年目、25歳の内野手は淡々と語っていた。
ロッテは二木康太投手(22)が4安打1失点完投し、連敗を3で止めた。8回に1点を失い、投球数は115だったが9回の続投を志願。最後はこの日最速の146キロ直球でウィーラーを三振に仕留めた。
開幕4連勝から一転、5連敗中だっただけに「久しぶりでした。最後はすっぽ抜けて格好悪かったけど(結果は三振で)よかった。ホッとしました」と笑顔を見せた。フォーク、スライダーの変化球がさえ、9三振を奪った。3回1死一、三塁のピンチも、フォークで連続三振を奪い、切り抜けた。
2試合連続で救援陣が打たれていた。チームを救う完投勝利に、伊東監督は「よう投げてくれた。若干後ろが不安だけに。完璧な内容。フォークも効果的だった。今までいい投球しても勝てなかったが、完投は次につながる」とプロ4年目の右腕をたたえていた。
ロッテ中村奨吾内野手(25)が先制適時打を放った。
2回2死二塁、楽天のルーキー藤平が投じた128キロの変化球を左前にはじき返した。
「打ったのはスライダーです。少しタイミングを崩されたが、何とかヒットにすることができてよかった。2死からチャンスメークしてくれた、ネモさん(根元)をかえすことができてよかった。相手投手とはファームで対戦したことがあったけど、その時より球が速く感じました。次もしっかり振り負けないように準備してきます」。
二木が126球の熱投で今季2度目の完投勝利を飾り、チームの連敗を3で止めた。最速146キロの速球にフォークボールがさえ、4安打9奪三振。9回は志願してマウンドに上がった。自身の連敗を5で止め、チーム単独トップの5勝目(5敗)を挙げた22歳の右腕は「今日はできるだけ長い回を投げようと、マウンドに上がった。最後はホッとしました」と笑顔だった。
ロッテの中村が先制打を放った。0−0の2回2死二塁で藤平のスライダーに体勢を崩されかけながらもしぶとく左翼に運び「安打にできて良かった」と安堵感をにじませた。
相手先発のドラフト1位新人右腕の藤平とは2軍で対戦したことがあり「その時より球が速く感じた」と言う。続く田村の打席では二盗を記録。バットと足でいい働きを見せた。
最後までマウンドを守った。ロッテの二木が1失点で今季2度目の完投を果たし、5勝目を挙げた。自身の連敗を5で止める6月10日以来、約2カ月ぶりの白星に「ホッとしました。久しぶりですね」と笑みを浮かべた。
8回まで115球。ベンチに戻り英二投手コーチから「どうする?」と聞かれると、迷わず「行きます」と答えた。救援陣が不安定な中で「これまで早い回で交代したり、もう少し投げられた試合もあった。今日は長い回を行こうと思った」と男気を見せ、今季最多の126球を投げ抜いた。4歳年下の藤平との投げ合いに「負けたくなかった」と本音も漏れた4年目右腕。伊東監督も「よく投げてくれた」とねぎらった力投がチームの連敗を3で止め、5位の日本ハムに2ゲーム差に迫る白星をもたらした。
ロッテが連敗を3で止めた。
2回に中村の左前打で先制。6回に角中の右前打、9回は加藤の二塁打で加点した。二木が4安打に抑え、1失点完投で6月10日以来の5勝目を挙げた。楽天は藤平が好投したが、打線が援護できなかった。
5勝目を挙げたロッテ・二木康太投手(22)がしみじみと言った。
「プロの厳しさを逆に教えてもらわないよう頑張った」。投げ合う相手は新人の藤平、自身は5連敗中でチームも3連敗。逆境の中、126球の完投劇だ。9回は志願で「今日はできるだけ長くいこうと持っていた」。プロ初完封を逃し「まだまだです」と話したが、今後の転機となる1勝だ。
最後の打者、代打・ウィーラーを146キロ速球で空振り三振に仕留めた二木に、派手なガッツポーズはなかった。
あったのは、「良かった」という心の底からのホッとした気持ちだった。
126球で被安打「4」、「9」奪三振、与四球は「1」で失点も「1」。抜群の投球で今季2度目の完投勝利。6月10日のヤクルト戦以来、約2ヶ月ぶりとなる5勝目を挙げた。
「プロの厳しさを逆に教えてもらわないように頑張りました」。
投げ合う相手はドラ1新人の藤平だ。5日には、「年下には負けたくない」と話し、プロ4年目、21歳のプライドをにじませていた。
しかし、自身は開幕から4連勝後、5連敗中だった。チームは3連敗で、しかも救援陣が軒並み不調の中での先発となった。
この幾つもの“重圧”をパワーに変えた。
142キロから最速146キロのストレートには威力があった。
さらに伊東監督が、「よう投げてくれた。変化球でストライクが取れていたし、フォークも効果的だった」と評したように、文句なしのマウンドだった。
3回1死後、オコエが右前打で出塁し、さらに茂木の初球に二盗を試みた。田村が二塁へ悪送球して三進。茂木は四球で一、三塁のピンチを迎えた。
だが、銀次と島内を連続で空振り三振に切った。
「早い回で点を取ってもらって、取られてはと。あそこを乗り切って波に乗れた」。
完封が見えた8回1死一、三塁から銀次の二ゴロでついに1点を失った。それでも続く島内を「ここで終わってもいいと思って腕を振った」と二ゴロに抑えた。
この踏ん張りにナインが応えた。
9回1死から田村の四球を足場に2死二塁とすると、それまで4打席無安打の加藤が左翼越えの適時二塁打を放った。再び2点差。
加藤は笑顔を浮かべて言った。「二木がキャッチボールをする姿が見えたので行く気だなと。意地でも点を取ってやろうと」。
9回は英二コーチの「行くか?」の問いに、「行きます」と答えてのマウンドだった。
「(これまで)早い回で替わったこともあったし、自分の中でもっと投げられる試合もあった。中継ぎの方々に迷惑をかけてきたので、今日は長く投げようと決めていた」。
チーム事情を考えると、ここはお返しをする番だった。
5月27日のオリックス戦。9回2死まで無得点に抑えて、プロ初完封目前だったが、T−岡田に痛恨の1発を食らった。
この日も完封勝利が目の前にちらつき出したところで1失点。
「まだまだです」。
あくまでも謙虚に前を見据えて、それでいて幾つもの重圧をはねのけてやることをやった。
二木にとって、この夜の1勝は今後への転機となりそうだ。
そして、投げ合った18歳のルーキー藤平も6回を被安打「4」で「5」奪三振と好投したが、中村と角中にタイムリーを浴びて、「2」失点の敗戦投手となった。
この2敗目も今後への大きな糧になるに違いない。
初対戦となった楽天のドラ1・藤平から先制打を放ったのは中村だった。2回2死後、根元が146キロのストレートを左へはじき返す二塁打で出塁した。
ここで中村が2−1からスライダーを左前に運んだ。8月2日の日本ハム戦(ZOZOマリン)以来の一打に、「少しタイミングを崩されたが、何とかヒットにする事ができて良かった。ツーアウトからチャンスメークしてくれた、ネモ(根元)さんを返す事ができて良かった」と振り返った。
藤平とは、「ファームで対戦した事があったけど、その時より球が速く感じました」とこの日対戦した印象を話し、「次もしっかり振り負けないように準備してきます」と気合を込めていた。