ロッテが逆転勝ち。1−3の5回に角中勝也の2号2ランで追い付き、7回にウィリー・モー・ペーニャの適時二塁打と鈴木大地の適時打で2点を勝ち越した。7回を抑えた有吉優樹が2勝目。9回は益田直也がしのいで9セーブ目。西武は7回に武隈祥太が打たれ、2連敗。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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埼玉西武 | 2 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 |
千葉ロッテ | 0 | 1 | 0 | 0 | 2 | 0 | 2 | 0 | x | 5 |
ロッテ角中勝也外野手(30)が、値千金の同点2ラン本塁打を放った。
1−3と2点を追う5回1死一塁。フルカウントとなり、一塁走者の荻野が連続でスタートを切って、西武先発の野上を揺さぶる。
ファウル、ファウルで粘った7球目。野上の142キロ直球を捉え、右翼席へライナーで飛び込む、2号同点2ラン本塁打を放った。
「酒居がズルズルいかないで最低限踏ん張ってくれたので、早く追いついてあげたかった。いいホームランが打てました。この流れを大事にして、早く次の1点を取りたい」。
ベンチに戻ると、5回3失点で降板したルーキー酒居知史投手(24)とタッチを交わしていた。
ロッテは11日、おもてなしプロジェクト7月の月間表彰を行った。ZOZOマリンマリンスタジアムのクルー、職員がよりよい接客対応を行う意識向上が目的で、一昨年より月1度の表彰を行っている。
警備1名、案内クルー1名、サンプリングクルー1名、ファンクラブクルー1名、カスタマーセンタークルー1名、飲食クルー2名、ストアクルー1名、ボランティア1名の9名が表彰され、表彰状と観戦チケット、田村龍弘捕手(23)のサイン色紙がプレゼントされた。
山室晋也社長は「クルーの皆さんの笑顔とおもてなしの気持ちで観戦されている方はハッピーな気持ちになっているのではと思います。子供達もたくさん見に来てくれています。これからの試合もクルーの皆さんの笑顔で最高の夏休みの思い出にしてもらいたいと思います。熱い時期が続きますが引き続き笑顔のおもてなしで頑張りましょう」とコメントした。
1年経って、ワンプレーに成長を感じた。
7月28日の西武14回戦(ZOZOマリン)。0−2で迎えた3回1死二、三塁。同点のチャンスで、ロッテ加藤翔平外野手(26)は落ち着いて打席に向かった。野上の初球がワンバウンドの暴投になった。三塁走者が生還し、1点差。なお、1死三塁でセーフティースクイズのサインが出た。2球目の変化球を一塁手の右横へ転がした。よどみない攻撃に、マウンドの野上が思わず体勢を崩したほど。同点の走者をかえした加藤は、満面の笑みを浮かべた。
5回には勝ち越しの2点適時三塁打を放った。初回にも中前打を放っており、その日は2安打3打点の活躍だった。
5回の勝ち越し打よりも、3回のセーフティースクイズを決めたことの方が嬉しかったという。訳がある。「1年前を思い出しました」。16年7月19日の西武戦。1番中堅で先発出場した。1点を追う3回1死一、三塁で打席が回ってきた。マウンドはポーリーノ。ここで、セーフティースクイズのサインが出た。しかし、無情にも捕邪飛。直後の守りからベンチに下げられた。懲罰交代は明らか。試合後、翌日の2軍戦にも出るよう言われた。もう1度、基本からやり直せ、ということ。「ポーリーノはクイックが速い。それで早めに構え過ぎたのがいけなかった」と反省するしかなかった。
それから、ちょうど1年。くしくも、同じ西武が相手。同じような場面で、今度はきっちりセーフティースクイズを決めた。
オフの間も、よく1人でマシン相手にバント練習する姿を目にする。地道な取り組みが、ここぞの場面で実ったわけだが、加藤いわく「気持ち」の面も大きかった。「去年は打撃の状態が悪くて、打席では打とう、打とうと。そんな時にセーフティーのサイン。『あ!』となってしまって…。今回は、1打席目でヒットを打ってましたし、頭の片隅に『セーフティーもある』と思ってました」。心の準備ができていた。
野球はつくづくメンタルが大事だと、あらためて思わされた。加藤は高い身体能力を持ちながら、なかなか発揮できずにきた。今年で5年目。心と技を備えつつある。レギュラーを確固たるものにするチャンスだ。
ロッテは11日、西武17回戦(ZOZOマリン)に5−3で逆転勝ち。5回に角中勝也外野手(30)が2号同点2ランを放ち、試合の流れを変えた。7月17日のオリックス戦以来となる一発は野上の143キロをライナーで右翼席に運んだ。
「1、2打席目の失投を打ち損じて凡退し、自分に腹が立っていた。試合にも勝ったのでよかった」。
開幕直後に右脇腹を痛めた影響で精彩を欠いていたが、これで11試合連続安打とし、8月の打率は.429(35打数15安打)。規定打席未満ながら打率を.270まで上げた。「ただの帳尻合わせ。最初からやっておけよという感じです」。首位打者を2度獲得した男のプライドがにじんだ。
ロッテのドラフト2位ルーキー酒居が5回を3失点で粘り、逆転勝利につなげた。3回までに浅村に2打席連続本塁打を浴びながらも4、5回は無失点。プロ初勝利はならなかったが113球の力投だった。
本拠地初先発で「テンポが悪く、持ち味を出すことができなかった」と反省したが「粘ることができたのは大きい」と収穫も口にした。
ロッテの荻野が好調をキープしている。1回に野上の速球を力強いスイングではじき返して左前に運ぶと、5回には初球の変化球を積極的に打って中前打を放った。
1回には二盗にも成功し、自慢の足も披露した。10日までのソフトバンクとの3連戦では2本塁打を記録。珍しく本人が「本当にうまく体が反応してくれた」と自画自賛したほどバットが振れている。
ロッテは逆転勝ちで5位・日本ハムに1ゲーム差とし、5月2日以来の最下位脱出が見えた。5回に角中が同点の右越え2号2ランを放ち、7回にペーニャの中越え適時二塁打で勝ち越した。
負ければ球団ワーストとなる借金35の危機だったが、伊東監督は「中心打者が打てば勝てる」とうなずいた。11試合連続安打、5試合連続打点の角中は「帳尻合わせと書いておいてください」とジョーク。4番起用に応えたペーニャは「逆転できてよかった」と満足そうだった。
ついに最下位脱出への光明が見えた。同点の7回1死一塁の場面。ペーニャが右中間へ勝ち越しの適時二塁打を放った。伊東監督は試合後、「苦しんでいた人達が打ってくれた。中心打者が打てば勝てる」と称えた。
ペーニャは10日のソフトバンク戦(ZOZOマリン)で6回に代打で左前適時打を放っており、伊東監督が「前日にいいところで打っているから」と、6日の楽天戦(koboパーク宮城)以来となる「4番・DH」に起用。指揮官の采配がズバリ的中した形だ。初回に先発の酒居が浅村に先制2ランを浴びたが、5回に角中が右越え2号2ランで同点とするなど、打線はコツコツと得点を重ねた。
この日の勝利で5位・日本ハムに1ゲーム差まで接近した。5月3日に転落して以来の最下位脱出が見えてきた。伊東監督は「明日の試合が大事になる」と引き締めた。
ロッテ球団がZOZOマリンスタジアムの接客対応を行う意識向上を目的に行っている「おもてなしプロジェクト」7月の月間表彰を実施。今年の第4回目は、警備、案内クルー、サンプリングクルー、ファンクラブクルー、カスタマーセンター、ストア、ボランティアから各1人、飲食クルーから2人の9人が表彰され、表彰状と観戦チケット、田村のサイン色紙がプレゼントされた。
山室晋也球団社長は「クルーの皆さんの笑顔とおもてなしの気持ちで観戦されている方はハッピーな気持ちになっているのではと思う。子供達も沢山見に来てくれている。これからの試合もクルーの皆さんの笑顔で最高の夏休みの思い出にしてもらいたい」と挨拶した。
ロッテの角中が5回に2号同点2ランを放った。フルカウントから西武・野上の直球をフルスイング。右翼席にライナーで叩き込んだ。
「酒居が最低限踏ん張ってくれたので、早く追いついてあげたかった。いいホームランが打てました」。
7月17日のオリックス戦(ZOZOマリン)以来、プロ2度目の先発で序盤に3失点した酒居の黒星を消す一発となった。試合前に伊東監督が「引っ張った打球が打てている。一時期より上がっている」と期待していた通りの活躍。これで11試合連続安打、5試合連続打点と幕張の「安打製造機」は絶好調だ。
ロッテが伊東勤監督(54)を来季も続投させる方針であることが11日、分かった。昨オフ新たに1年契約を結び、今季はCS進出が絶望的な状況になっているが、球団はこれまでの実績を評価。最終決断は9月に重光オーナー代行が下す見通しだが、伊東政権が6年目に突入する公算が大きくなってきた。
この日は今季10度目の逆転勝ち。借金33で最下位にいるが、昨季までの4シーズンでCSに3度進出した指揮官への信頼は揺らいでいない。球団史上、就任5年でAクラスに3度以上導いたのは別当薫と金田正一だけ。球団幹部は「今年はこういう成績になっているが、伊東監督だけの責任ではない。限られた戦力で戦ってこられたのは、監督の力によるところが大きい」と評価は不変だ。
12年ぶりのリーグVを目指した今季は、新外国人の不振が響き、開幕ダッシュに失敗。昨季首位打者の角中が開幕直後に右脇腹痛で離脱し、チーム打率は45試合目まで1割台だった。昨季は2人で計24勝を稼いだ涌井、石川も3勝ずつと波に乗りきれない。一方で苦しい中でも二木、三木、加藤らを辛抱強く育成している。
12年オフに中長期的なチームづくりを託されて就任。選手からの支持も厚く、別の幹部は「それも理解している。長くやってもらいたい思いはある」と説明した。最後まで諦めない戦いを続けており、当面は目の前の戦いに集中するが、最もチームを掌握している殿堂入り監督が立て直しに適任なのは間違いない。
ロッテ・角中勝也外野手(30)は怒りを一振りで振り払った。5回1死一塁。野上がフルカウントから投じた143キロの内角真っすぐを捉えた。打球は低い弾道で右翼席に飛び込む2号2ランとなった。「行くかなあといった感じだった」と同点弾を素っ気なく振り返った。
第1打席は左飛、2打席目は右飛に倒れた。「失投を打ち損じた。(あの打席で)打ち方を思い出した」。自分への腹立たしさを抱えての第3打席だった。
9、10日のソフトバンク戦では連日の適時三塁打を放った。首位打者&最多安打の昨季2冠男がエンジンを全開にしてきた。
「帳尻合わせです。最初からやっておけばの話です」。5位・日本ハムとは1ゲーム差。最下位脱出の鍵を握るのは角中だ。
最下位のロッテが逆転勝ち。5位・日本ハムとの差を1ゲームとした。
1点を追う2回、内野ゴロの間に同点とすると、2点差とされた5回には角中の2号2ランで追いついた。
そして7回、ペーニャが中越えに適時二塁打を放ち、勝ち越しに成功。さらに鈴木にも適時打が出てこの回、2点を勝ち越した。
ペーニャは「投手が頑張っていたので1本打ちたかった。勝利に貢献できて嬉しい」と白い歯を見せた。
先発した酒居は5回3失点と踏ん張ったが勝ち星は付かず。7回を無失点に抑えて2勝目が付いた有吉は、「先発から同点でつながっていたので、僕で切らないように投げました。強気にしっかり投げました」と振り返った。
西武は打線がロッテの10安打を上回る12安打を放ったが、浅村の14号2ラン、15号ソロによる3点にとどまった。
鮮やかな一振りだった。ロッテの角中が2点を追った5回1死二塁から、右翼席に同点となる2号2ランをたたき込んだ。
3−2から野上の143キロストレートをジャストミートした。
7月17日のオリックス戦(ZOZOマリン)以来の1発に、「酒居がズルズルいかないで最低限踏ん張ってくれたので、早く追いついてあげたかった。いいホームランが打てました」と振り返った。
ドラ2の酒居が2度目の先発。浅村に2発を浴びて3失点。5回で降板したが、その直後に飛び出した。
試合前、伊東監督は「(角中は)一時期よりもよくなった。引っ張ってヒットが出るようになった」と話していたが、この言葉を裏付けた。
「この流れを大事にして、早く次の1点を取りたい」。連敗脱出へナインを鼓舞した。
10日のソフトバンク戦では2点三塁打。9日の同カードでも孤軍奮闘。三塁打を含む2本の適時打を放って、2打点と全得点をたたき出した。
これで11試合連続安打。昨年の首位打者、最多安打を獲得した主軸がいよいよ絶好調になってきた。
ロッテは11日、「マリーンズYOGAタイム」の西武3連戦のテーマを「背中で指をつかむポーズ」と発表した。
「マリーンズYOGAタイム」はZOZOマリン内ビジョンで、5回表終了後にホットヨガスタジオLAVAのインストラクターを務める北原絵里菜さんがファンに短いレッスンを行う。昨年から実施しており、ZOZOマリンの名物企画となっている。
マリーンズYOGAガールの北原さんは「息を吸いながら右腕を上げて、吐きながらひじを曲げます。左手で右ひじをつかみ、頭の後ろに引っ張ります。左腕を下から回して、指をつかんで、背筋を伸ばして呼吸を続けましょう」とやり方を説明した。
さらに「このポーズは、肩こり改善に効果があります。肩のこりがほぐれたところで、さらにマリーンズを応援していきましょう」とファンに呼びかけていた。
ロッテは11日、ZOZOマリンスタジアムの正面ロビーで、「おもてなしプロジェクト」7月の月間表彰を実施した。これは同スタジアムで働くクルー、職員がよりよい接客対応を行う意識向上を目的にしたもので、一昨年から月1回の表彰を行っている。今回は4回目。
警備、案内クルー、サンプリングクルー、ファンクラブクルー、カスタマーセンタークルー、ストアクルー、ボランティア各1人と飲食クルー2人の計9人が表彰された。
表彰式では表彰状と観戦チケット、田村選手サイン色紙がプレゼントされた。
山室晋也球団社長は「クルーの皆さんの笑顔とおもてなしの気持ちで観戦されている方はハッピーな気持ちになっているのではと思います。子供達もたくさん見に来てくれています。これからの試合もクルーの皆さんの笑顔で最高の夏休みの思い出にしてもらいたいと思います。暑い時期が続きますが、引き続き笑顔のおもてなしで頑張りましょう」とクルー、職員に呼びかけていた。