わたしはかもめ2017年鴎の便り(9月)

便

9月4日

ロッテ、涌井のFA「宣言残留」OK流出阻止努める[ニッカン]

ロッテ涌井秀章投手(31)が4日、今オフのFA権行使に含みを持たせた。13年オフに国内FA権を行使し、西武から移籍。この日、出場選手登録日数が通算4年に達し、海外移籍も可能なFA権を再取得した。練習は休みだったため、球団を通じ「今は独身ではないので1人では決められない。家族とよりよい人生になるように、しっかりと考えていきたいと思います」とコメント。昨年11月にモデルの押切もえと結婚した。

今年1月の契約更改に際し、涌井は契約年数を明かさなかった。複数年契約という見方もあったが、球団関係者の話を総合すると、涌井本人が望めばFA権行使は可能となっている。林球団本部長は「もちろん、残って欲しい。(話し合いは)シーズンが終わってからになると思う」と話した。これまで「宣言残留」は認めてこなかったが、「方針は変わりました。宣言残留もあります」と明言。エースの流出阻止に努める。

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ロッテ英二コーチ退団、若手起用で来季へ置き土産を[ニッカン]

ロッテ英二投手コーチ(48)が4日、今季限りで退団することを明かした。チームは現在、借金36の最下位に沈む。既に、伊東監督が低迷の責任を取り、今季限りでの退団を表明。英二コーチは「12球団で1番防御率が悪い。監督がやりたい野球のための材料を提供できなかった」と、自らもけじめをつける。球団には伝えており、了承された。

英二コーチは投手コーチを務めた韓国サムスン(10〜12年)での手腕を買われ、15年からロッテで現職。先入観に縛られることなく、選手個々の特性や将来性まで見極めた指導を行ってきた。伊東監督の信頼は厚く、投手起用の全権を任されている。就任1年目から2年連続CS出場に貢献。だが、今季はリーグ唯一の防御率4点台(4.39)。故障者や不振の選手も相次ぎ、苦しんだ。「オープン戦は良かったが、そこから立て直せなかった。就任3年目で1番成績が悪い。これは、もう、ユニホームを脱がないといけない」と、自らの責任を強調した。

今後は未定だが、「少しでも来年につながるものを残したい」と繰り返した。現在、先発ローテには二木、酒居、関谷ら若手を積極的に起用している。勝敗だけにこだわれば交代してもいい場面でも、あえて続投させ経験を積ませている。また、2軍で再調整中のドラフト1位佐々木も今月中に再昇格させ、1軍定着のきっかけをつかませるつもりだ。ロッテを離れる日まで、職責を全うする。

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ロッテ英二投手コーチが今季限りで退団…防御率悪く[ニッカン]

ロッテ英二投手コーチ(48)が4日、今季限りで退団することを明かした。チームは現在、借金36の最下位に沈む。

既に、伊東監督が低迷の責任を取り、今季限りでの退団を表明。英二コーチは「12球団で1番防御率が悪い。監督がやりたい野球のための材料を提供できなかった」と、自らもけじめをつける。球団には伝えており、了承された。

英二コーチは投手コーチを務めた韓国サムスン(10〜12年)での手腕を買われ、15年からロッテで現職。先入観に縛られることなく、選手個々の特性や将来性まで見極めた指導を行ってきた。

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ロッテ涌井FA権行使に含み「しっかりと考えて」[ニッカン]

ロッテ涌井秀章投手(31)が4日、今オフのFA権行使に含みを持たせた。

13年オフに国内FA権を行使し、西武から移籍。この日、出場選手登録日数が通算4年に達し、海外移籍も可能なFA権を再取得した。

練習は休みだったため、球団を通じ「今は独身ではないので1人では決められない。家族とよりよい人生になるように、しっかりと考えていきたいと思います」とコメント。昨年11月にモデルの押切もえと結婚した。

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ロッテ石川シュートさせない!5日獅子退治で雪辱だ[ニッカン]

ロッテは4日、先発投手陣がZOZOマリンの室内練習場で練習した。5日の西武戦に先発する石川歩投手(29)は、8月22日以来2週間ぶりの登板。

前回は7回14安打6失点と打ち込まれた。練習を終えると「この前は打たれたので…。良い球を増やせるように。追い込んでから甘くなっていた。カウントが不利になると、シュートしていた。それをなくせれば」と話した。

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ロッテ涌井が海外FA取得「1人では決められない」[ニッカン]

ロッテ涌井秀章投手(31)が4日、海外FA(フリーエージェント)権の資格取得条件を満たした。

涌井は13年オフに国内FA権を行使し、ロッテに移籍した。この日、出場選手登録日数が通算4年に達し、権利を再取得。再取得の場合は、海外移籍も可能となる。

球団を通じ「今は独身ではないので1人では決められない。家族とよりよい人生になるように、しっかりと考えていきたいと思います」とコメントした。

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ロッテ井口が10日ソフトバンク戦前にトークショー[ニッカン]

ロッテは4日、今季で引退する井口資仁内野手(42)が10日のソフトバンク戦(ZOZOマリン、午後2時開始)の試合前にトークショーを行うと発表した。

球場外周ボールパークステージ(柱番号23と24の間)で、午後1時5分から20分間の予定。誰でも、観覧できる。なお、当日は井口をデザインしたアパレルブランド「ナノユニバース」デザインのTシャツを、先着2万人に配布する。

当日券は、まだ残っており、球団担当者は「井口選手の古巣であるホークス戦ということもり、またTシャツを配る日ということもあり、急遽お願いをして快諾をいただきました。ファンの方々からもすでに引退試合(24日)のチケットが完売していることもあり、他の日で井口さんを一目見たいという声を多数いただいていました。本当にありがたいことです」とコメントした。

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ロッテ・涌井、2度目のFA権を取得「しっかり考えていきたい」[サンスポ]

ロッテ・涌井が4日、2度目のフリーエージェント(FA)権の資格取得条件を満たした。2014年に国内FA権を行使して西武から加入。3年契約が終了した昨オフに球団と結んだ契約年数は明らかにしておらず、今後について「1人では決められない。家族とより良い人生になるようにしっかり考えていきたい」と語った。今季は22試合に先発登板して5勝9敗、防御率3.88。

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ロッテ・涌井が2度目のFA権「家族と考える」[サンスポ]

ロッテの涌井が4日、2度目のフリーエージェント(FA)権の資格取得条件を満たした。2014年に国内FA権を行使して西武から加入。3年契約が終了した昨オフに球団と結んだ契約年数は明らかにしておらず、今後について「1人では決められない。家族とより良い人生になるようにしっかり考えていきたい」と語った。

今季は22試合に先発登板して5勝9敗、防御率3.88の成績。

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ロッテ・井口、10日のソフトバンク戦でトークショー[サンスポ]

ロッテは、9月10日のソフトバンク戦(ZOZOマリンスタジアム、午後2時試合開始)で、今シーズン限りでの現役引退を発表した井口資仁選手内野手のトークショーを開催する。場所は球場外周ボールパークステージ(柱番号23−24間)。時間は午後1時5分〜25分。

当日は井口をデザインしたアパレルブランド「ナノユニバース」デザインの「マリーンズTシャツ produced by ZOZOTOWN」を来場者先着2万人に配布する。また、8月28日のホームゲームより引退企画の一環として開場後試合前とイニングの合間の1日計2回、球場内メインビジョンで井口のこれまでの名場面を振り返る特別映像を流しており、9月8日〜10日のソフトバンク3連戦ではホークス時代の名場面を各試合それぞれ別の場面を映像として紹介する。

イベント担当者
「当日は井口選手の古巣であるホークス戦ということもり、またTシャツを配る日ということもあり急遽お願いをして快諾をいただきました。ファンの方々からもすでに引退試合のチケットが完売をしていることもあり、他の日で井口さんを一目見たいという声も多数いただいていた。本当にありがたいことです。」

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12球団、セ、パ理事会と実行委を開催、反則投球などを議論[サンスポ]

セ、パ両リーグの理事会とプロ野球12球団による実行委員会が4日、東京都内で行われ、両リーグ理事会では西武の菊池が繰り返し反則投球を宣告されたことを受け、対応が話し合われた。「判定基準を国際標準に合わせた方がいい」などの意見が出され、継続して議論されることになった。実行委員会では、海外フリーエージェント(FA)の資格を得る前の選手が米大リーグへ移籍する際に利用するポスティングシステムの改定交渉の進捗状況などが報告された。

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ロッテ涌井、今オフ海外FA行使も、2度目取得「しっかり考えたい」[スポニチ]

ロッテの涌井秀章投手(31)が今オフに海外フリーエージェント(FA)権を行使する可能性があることが4日、分かった。この日2度目の権利を取得。昨オフにモデルの押切もえ(37)と結婚し「今は独身ではないので1人で決められない。家族とよりよい人生になるように、しっかり考えたいと思います」と話した。

今季は5勝9敗だが、2日の日本ハム戦では6年ぶりの完封勝利。プロ13年間で通算123勝を誇る。西武から13年オフに3年契約でロッテへFA移籍。今季は単年契約を結んで臨んでいた。西武時代からの恩師でもある伊東監督は今季限りでの辞任を表明。日本球界だけでなく、かねて希望を持っていたメジャー挑戦へと動き出す可能性もある。

山室晋也球団社長は「当然残ってもらいたい選手」と話し、涌井との話し合いはシーズン終了後となるもよう。球団は昨年までFA宣言しての残留を認めていなかった。今年からは涌井に限らず、認める方針でエースの決断に注目が集まる。

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ロッテ成田が1軍初合流、先発機会見据えて中継ぎ登板へ[スポニチ]

2年目左腕のロッテ・成田が5日に初めて1軍に合流する。出場選手登録は6日以降の見込み。

今季は2軍でプロ初勝利を挙げるなど3勝をマーク。シーズン最終盤での先発機会を見据え、まずは中継ぎとして初登板を待つ。英二投手コーチは、「1軍の雰囲気を感じて勉強してほしい」と期待を込めた。

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ロッテ、10日に井口のトークショー開催[スポニチ]

ロッテは4日、10日のソフトバンク戦(ZOZOマリン)で今季限りで引退する井口資仁内野手のトークショーを開催すると発表した。

場所は球場外周ボールパークステージ(柱番号23〜24間)。時間は13時05分〜25分。このイベントは誰でも観覧可能。なお当日は井口をデザインしたアパレルブランド「ナノユニバース」デザインの「マリーンズTシャツ produced by ZOZOTOWN」を来場者先着2万名様に配布する。

また、8月28日のホームゲームより引退企画の一環として開場後試合前とイニングの合間の1日計2回、球場内メインビジョンにて井口のこれまでの名場面を振り返る特別映像を放映中。9月8日〜10日のソフトバンク3連戦ではホークス時代の名場面を各試合それぞれ別の場面を映像として紹介する。

現在は9月24日の引退試合に向けて2軍で調整中の井口。イベント担当者は「当日は井口選手の古巣であるホークス戦ということもり、またTシャツを配る日ということもあり急遽お願いをして快諾をいただきました。ファンの方々からもすでに引退試合のチケットが完売をしていることもあり、他の日で井口さんを一目見たいという声も多数いただいていた。本当にありがたいことです」とコメントした。

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涌井、FA取得「夢」メジャー挑戦も選択肢[報知]

ロッテ・涌井秀章投手(31)が4日、2度目のフリーエージェント権(FA)の取得条件を満たした。13年オフに西武からFA移籍し、この日で出場選手登録日数が4年に到達。チームへの愛着は強いが、メジャー挑戦の選択肢を含め、行使について熟考する姿勢を示した。

登板2日後のこの日はオフ。球団を通じて「今は独身ではないので、1人で決められない。家族とより良い人生になるようにしっかり考えたいと思います」と涌井らしいコメントで応じた。3年契約を終えた昨年11月にモデルの押切もえと結婚。1月にはオフごとに権利行使できる選択権が盛り込まれた変則の3年契約を新たに結んだとみられている。

再取得した権利は海外挑戦も可能。これまで公の場でメジャー志向を口にしたことはないが、球団関係者が「その夢があるから」と言うように、多くの可能性を見越した契約となっている模様だ。13年目の今季は22試合に先発し、5勝9敗、防御率3.88と不本意な成績。球団幹部は「当然残ってもらいたい。ウチのエース」とシーズン後に全力で慰留する方針を打ち出す中、家族とどのような決断を下すか注目される。

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涌井がFA権取得「今は独身ではないので、家族とより良い人生になるよう考えたい」[報知]

ロッテ・涌井秀章投手(31)は4日、2度目のフリーエージェント(FA)権の取得要件を満たした。13年オフに西武からFA移籍後、出場選手登録日数が4年に達した。

登板2日後のこの日はオフ。球団を通じて「今は独身ではないので、1人で決められない。家族とより良い人生になるようにしっかり考えたいと思います」とコメントした。

13年目の今季、涌井は22試合に先発し、5勝9敗、防御率3.88の成績を残している。

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FA権再取得のロッテ涌井、メジャー挑戦へ[デイリー]

ロッテの涌井秀章投手(31)が今オフ、メジャー挑戦する意向を固めていることが4日、分かった。複数の関係者が明かした。この日に再取得したフリーエージェント(FA)権の行使が濃厚だ。

涌井は13年オフに西武から国内FA権を行使してロッテへ移籍。出場選手登録が通算4年に達して海外移籍が可能な2度目のFA権資格取得条件を満たし、球団を通じ「独身ではないので1人では決められない。家族とより良い人生になるようにしっかり考えたい」とコメントした。昨オフに3年総額7億5000万円とされる複数年契約を結んだが、本人に選択権のある条項が含まれているとみられる。

涌井は2日の日本ハム戦(ZOZOマリン)では、大谷の視察に訪れた複数のメジャースカウトの前で完封劇を披露。FA権を行使すれば獲得に名乗りを上げる可能性はある。

球団はFA宣言後の残留を、今後は容認することを決定済み。その上で、林球団本部長は「彼の人生なのでしっかり選択して欲しい一方で、今後もロッテで活躍して欲しい思いもある」と話した。

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ロッテ涌井が2度目のFA権、「1人では決められない」[デイリー]

ロッテの涌井が4日、2度目のフリーエージェント(FA)権の資格取得条件を満たした。2014年に国内FA権を行使して西武から加入。3年契約が終了した昨オフに球団と結んだ契約年数は明らかにしておらず、今後について「1人では決められない。家族とより良い人生になるようにしっかり考えていきたい」と語った。

今季は22試合に先発登板して5勝9敗、防御率3.88の成績。

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ロッテ石川、2週間ぶり先発控え焦り封印「自分の中で整理できれば…」[デイリー]

ロッテ・石川歩投手(29)が今季4勝目を狙って5日の西武戦(メットライフ)で2週間ぶりに先発する。

この日はZOZOマリンに隣接する室内練習場で遠投を中心に調整を行った。

14年の新人時代から16年まで3年連続で二ケタ勝利をマーク。しかも3年連続投球回数に到達した。

昨季はチームトップの14勝、リーグ最多の3完封を記録。最優秀防御率に輝いた。

しかし今季はここまで14試合に先発して3勝10敗。開幕からはまった不調の渦の中で苦闘している。

前回の登板、8月22日の楽天戦では7回を被安打14で6失点。それだけに、「打たれたので、取りあえずはいい球を増やしたい」と前を見つめた。さらにこう続けた。

「カウントを不利にしてしまって(球が)シュート回転する。ストライクが欲しい。四球を出したくない。そこでシュート回転…常にできていないからそうなる」。

勝てない焦りが悪循環を呼ぶ。「しっかり自分の中で整理してできればいい」とこれまで以上に気持ちを落ち着かせて、マウンドに上がる。

入団以来、1試合ごとに投げ方を工夫して“理想”のフォームを求めているという。

具体的には「感覚的な部分で、微妙なところですね」とサラリと交わした。

明日は?の問いに「秘密です。しっかり自分の中で試します」表情を引き締めた。

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ロッテ、引退・井口のトークショー開催、球場外周ステージで、誰でも観覧可[デイリー]

ロッテは10日のソフトバンク戦(ZOZOマリンスタジアム・14時試合開始)で、今季限りでの現役引退を発表した井口資仁選手(42)のトークショーを開催すると4日に発表した。なお当日、井口をデザインしたアパレルブランド「ナノユニバース」デザインの「マリーンズTシャツ produced by ZOZOTOWN」を来場者先着2万人に配布する。

球場外周ボールパークステージで13時05分から開催。本イベントはだれでも観覧OKとなっている。

ロッテのイベント担当者は「当日は井口選手の古巣であるホークス戦ということもり、またTシャツを配る日ということもあり、急遽お願いをして快諾をいただきました。

ファンの方々からもすでに引退試合のチケットが完売をしていることもあり、他の日で井口さんを一目見たいという声も多数いただいていた。本当にありがたいことです」とコメントした。

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[千葉魂]選手、ファンから祝福「ありがたい」、伊東監督、最後の誕生日[千葉日報]

その日は終始、表情は硬かった。伊東勤監督の55歳の誕生日となった8月29日。試合前、恒例となっていた選手による誕生会は行われなかった。指揮官から事前にチームスタッフを通じて断りの意志を伝えていた。

「ファンあっての自分。今のこの成績は自分の責任。今年、この成績で自分の誕生日に喜ぶことなんてどうしてもできない。そんな顔を見せられない。選手達は気持ちだけはありがたかった。それだけで十分。ただ、自分の中でそういう会は開催することはできないと思っていた。ケジメは必要だと思っていた」。

だから、この日、色々な関係者から「おめでとうございます」と声を掛けられても、なかなか笑顔を見せることはなかった。報道陣が用意していた誕生日ケーキには、「皆さまも撮影をするのが仕事だと思うので…」と最初は躊躇しながらも最後は撮影に応じた。それでも、やはり表情は神妙なままだった。

「物心ついたときから、ここまで色々な誕生日を過ごしてきたけど、今年ほど嬉しさの感じることができない1年と誕生日は初めて。それとこれとは別だと言ってくれる人もいたけど、自分のような影響力と責任のある仕事をさせてもらっている立場ではそんな甘いことは絶対に言えない。こんなことになってしまってファンに申し訳ない気持ちしか出てこない」。

それでも毎年、サプライズ誕生日の会場になっている関係者駐車場スペースにはたくさんのファンが指揮官の誕生日を祝おうと待っていた。試合直前に、それを伝え聞くと少しだけ表情を緩めながらも「ありがたいね。そんな人達をオレは喜ばすことができなかった。つらい」とまた顔をこわばらせた。

複雑な感情を胸に始まった指揮官のバースデーゲーム。選手達は燃えていた。キャプテンの鈴木大地内野手は「何とか白星をプレゼントしたい。今年、例年のように誕生日会ができない以上、それしかできない」と口にした。試合は同点で迎えた5回裏に1死満塁から猪本健太郎内野手の2点適時打で勝ち越すと6−2で勝利した。ウイニングボールは田村龍弘捕手から伊東監督に渡された。いつもは受け取るのを断るのだが、この時ばかりは選手達の熱い気持ちに押され、「これが最後だから思い出としていただきます」と言って頭を下げ、大事そうに右手で握りしめた。試合後、恒例となっているスタンドとグラウンドの選手が一体となって「WE ARE」を3回、連呼する儀式では、選手達による発案で伊東監督を想い、バースデーソングが歌われた。選手とファンが一緒になって大きな声で歌った。その後、スタンドからは「伊東マリーンズ」のコールが湧き起こった。

残念ながら伊東監督は試合後の記者会見中でその光景を目にすることも耳にすることもできなかった。帰り際、その報告を受けるとこの日、初めてといっていいほど顔が緩んだ。

「ありがたいことだね。もっと早く教えてくれよ。それなら、グラウンドに行って頭を下げないといけないじゃないか。申し訳ないことをしました」。

そう言うと今年もまた目を潤ませた。思えば毎年、選手達からサプライズ誕生日を催され、感極まってきた。今年もやはり選手達は指揮官に勝利というバースデープレゼントをし、最後は涙腺が緩んだ。ファン、選手、監督の気持ちが通じた夏の夜だった。夜風は少し秋の香りがした。

「ずっと選手達に勝つ喜びを知ってもらいたいと思って指揮を取ってきた。優勝の味がどんないいものか。勝つことで人生が変わるということを知ってもらいたいと思って日々を過ごしてきた。これまでAクラスに3度なったけど、もっともっと現状に満足することなく勝利を重ねて欲しいと思っていた。それができなかったのは本当に申し訳ないし、自分の責任。この選手達やファンを勝ちへと導いてあげることができなかった。それなのにファンや選手達は自分を想って祝ってくれた。本当にありがたい」。

今季残り24試合となった。残された時間の中で選手達に伝えたい想いや考えがある。伊東マリーンズは限られた時の中で、この日のように心を通わせ、未来への糧となる材料を1つ1つ積み重ねていく。
(千葉ロッテマリーンズ広報・梶原紀章)

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