ロッテが1分けを挟んで4連勝。0-1の4回にパラデスの3ランと荻野の2点適時打で5点を奪い逆転。5回にパラデスの適時打で加点した。酒居が7回1失点で5勝目。オリックスはルーキー山本が崩れ、6連敗で今季を終えた。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | |
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オリックス | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
千葉ロッテ | 0 | 0 | 0 | 5 | 1 | 0 | 0 | 0 | x | 6 |
ロッテ伊東勤監督は本拠最後の指揮を白星で飾った。
ファンへの最後の挨拶で「今年こそはと挑んだシーズンで開幕ダッシュに失敗し、貯金することなく惨憺たる成績。全て私の責任です」。
「来年、選手達をしっかりサポートして後押しして下さい」と締めた。
本拠最後の指揮を白星で飾ったロッテ伊東監督は少し目を赤くした。
ビジョンに5年間を振り返る映像が流れた。続いて、ファンへの最後の挨拶。「今年こそはと挑んだシーズンで開幕ダッシュに失敗し、貯金することなく惨憺たる成績。全て私の責任です」。ここまで球団ワースト記録を更新する年間86敗。選手、監督を通じて31年目で自身初の最下位。頭を下げた。ファンへの挨拶は「来年、選手達をしっかりサポートして後押しして下さい」と締めた。
ロッテの新監督の就任発表&会見は、今週中に行われる。
今季で引退した井口の就任が確実。山室球団社長が、新監督の名前は伏せたが「CSの前ぐらいに会見になると思う」と、見通しを明かした。また、最下位に沈んだ今季を振り返り「歴史的敗退。ファンに応えるのが我々の使命」と、来季巻き返しの決意を口にした。
ロッテが引き分けを挟む4連勝で、今季の本拠地最終戦を白星で飾った。
先発酒居が7回7安打1失点で5勝目。「正直、ピリッとしない投球だった」が、悪いなりに試合をつくった。
打線では、パラデスが逆転の10号3ランを含む2安打4打点。「ホーム最後の試合。思うような成績を残せなかったけど、最後にファンに喜んでもらえた」と笑顔だった。
伊東勤監督(55)は今季で退任する。5年間、指揮を執ったホーム最後の試合を飾った。試合後、グラウンドでファンに挨拶。
「最後まで熱いご声援、ありがとうございました。今年こそはと挑んだシーズンでしたが、開幕ダッシュに失敗し、貯金することなく惨憺たる成績でした。全て私の責任です。早い時期にファンの皆様を失望させてしまい、申し訳ありませんでした」と頭を下げた。
さらに「ただ、そういう状況でも、選手は諦めることなく一生懸命、戦いました。来年は新しい体制になって、この悔しさをバネに、ファンの皆様の期待に応えてくれると信じています」と、来季への期待を口にした。
ロッテのファンを「日本一、いや、世界一でした」と、重ねて感謝していた。
ロッテ福浦和也内野手(41)が今季のプレーを終えた。
「4番DH」で先発出場し、2打席凡退で交代した。10日のシーズン最終戦である仙台での楽天戦には同行しないため、この日が最後だった。
24年目のシーズンは、70試合に出場。30安打を重ね、2000安打まで残り38本となった。来季の到達が期待される。
今季を振り返り「もうちょっと(安打を打つ)チャンスがあったのに、申し訳ない。ケガもしたし。2000安打より、来年も戦力になれるようにしっかり準備したい。それだけ。(2000安打は)意識しません」と話した。
ロッテ荻野貴司外野手(31)が自己最多を更新するシーズン94安打目を放った。
今季ここまで92安打で、13年の自己最多に並んでいた。この日は「2番中堅」でフル出場。3回に左前打を放ち更新すると、4回には2点適時打となる二塁強襲の内野安打を放った。
3回には二盗も決め、今季26盗塁目。こちらも、13年の自己最多に並んだ。
10日の今季最終戦を前に「明日、ケガなく終えられたら、結果はどうあれ1年間プレーできたことが自信になります」と話した。
ロッテのジミー・パラデス内野手(28)が適時打を放った。
5−1の5回2死二塁で、オリックス沢田の真っ直ぐを右前に運び、二塁走者をかえした。
4回の前打席では、フォークを捉え3ランを放っていた。2打席連続の打点に「前の打席は変化球を打っていたから、ストレートを狙っていったよ。狙っていたボールだったから、ホームランに出来ればもっと良かったけどね。まあ、ランナーをかえすことが出来て良かったデス。マリーンズファン最高デス」と話した。
ロッテ荻野貴司外野手(31)が2点適時打を放った。
0−1の4回、パラデスの3ランで逆転。さらに、2死二、三塁で荻野が二塁強襲の内野安打を放ち、2者をかえした。リードを広げる当たりに「ジミー(パラデス)が打ってそのあと、タム(田村)、翔平(加藤)が続いてくれたので、自分は何とかランナーをかえしたいと思っていました。ホーム最終戦なので絶対に勝って終わりたい」と話した。
ロッテのジミー・パラデス内野手(28)が逆転の10号3ランを放った。
0−1の4回1死一、二塁で、オリックス山本のフォークが真ん中に入ったのを逃さなかった。
約1ヶ月ぶりの本塁打で2ケタ10号に到達し「自分の1発でチームが目覚めたというか、勢いづいてくれたので、いいホームランが打てたね。なかなか、9本からの1本が出なかったが、本拠地最終戦で出たのは良かったデス。勝って終われるように頑張ります。マリーンズファン最高デス」と話した。
ロッテは9日、オリックス最終戦(ZOZOマリン)に6−1で勝ち、ホーム最終戦を飾った。今季限りで退任する伊東勤監督(55)は試合後のセレモニーで、本拠地のファンに別れを告げた。
ロッテを率いて5年目の今季は屈辱の最下位。不振の責任を取ってユニホームを脱ぐ指揮官は「全て私の責任。早い時期にファンを失望させて申し訳ありませんでした」と頭を下げた。
それでも、来季以降の希望の光もともした。D2位・酒居(大阪ガス)が7回を1失点にまとめて5勝目(1敗)。開幕当初は中継ぎだったが、8月に先発に転向させると頭角を現した。「先発に回してから自分の投球ができるようになった。来年は期待できる」。そう笑顔で話した指揮官は、10日の楽天戦(Koboパーク)で最後の指揮を執る。
ロッテのドラフト2位ルーキー酒居が7回1失点で5勝目を挙げた。「ぴりっとしない投球」と本調子ではなかったが、要所を締めた。本拠地最終戦に勝利し「その意味が大きい。踏ん張れた」とうなずいた。
8月に先発に回り、先発9試合で5勝1敗の好成績。体力強化を課題に挙げ「まだやるべきことがいっぱい。もっと高いところを目指していかないと」と意欲的に話した。
5年間指揮を執ったロッテの本拠地での最終戦。涙もろい伊東監督の目に涙はなかった。前を向き、ファンに語りかけた。
「貯金をすることなく、散々な成績になりました。それも全て私の責任です。早い時期にファンの方を失望させてしまい、申し訳ありませんでした」。
6年ぶりの最下位をわびた。歴史的な低迷を続け、8月13日の試合前には41試合を残す異例の早さで今季限りでの退任を表明。自身にとっても選手、監督を通じて31年目にして初めて経験した最下位の屈辱だった。
この日はドラフト2位の酒居が7回1失点。打線も4回に中村、田村、加藤といった若手が安打で好機を築いた。「いい形で試合を締めくくってくれた」。選手からはウイニングボールが贈られた。
球場全体を「伊東マリーンズ」コールが包み込んだ。「みんな泣くことを想像していたと思うけど、涙は出なかったよ」と笑った。10日の楽天戦がラストゲームとなる。
パラデス(決勝10号3ラン含む4打点で残留アピール)最後に少しでも喜んでもらいたい一心だった。チャンスがあれば、来年もプレーしたい。もっとできるというところを見せたい。
ロッテは今季限りで現役を引退した井口資仁内野手の来季監督就任を、11日以降に正式発表する見込みだ。山室晋也球団社長は新体制発表について「そんなに遅くならない」と話した。
井口新監督の初仕事は宮崎市内で行われているフェニックス・リーグの視察となる。秋季練習を経て、11月には鴨川での秋季キャンプを実施。同9〜13日には台湾遠征が予定されており、台湾代表との交流試合で初采配を振ることになる。
ロッテの伊東勤監督(55)が本拠地最終戦後のセレモニーで、ファンに挨拶。最下位に低迷した今季を振り返り「惨たんたる成績に終わったのは私の責任」と謝罪しつつ、「来季はこの悔しさをバネに変えて期待に応えてくれると信じている」と選手達にエールを送った。
今年1年の戦いを映像で振り返り、神妙な表情でマイクの前に立った伊東監督。昨季までの4年間で3度Aクラス入り。「今季こそ優勝を」と臨んだものの、開幕4連敗とスタートダッシュに失敗した。5月2日以降、最下位から浮上することはなかったことにも触れ「早い段階でファンのみなさんを失望させてしまい申し訳ございません」と唇をかんだ。
それでも「諦めることなく一生懸命戦ってくれました」と選手達をねぎらうと「来シーズンは新しい体制となって、今年のこの悔しさを必ずばねに変えてまたファンの皆さんの期待に応えてくれることを私は信じております」とエール。最後はファンへ視線を向け「いい成績は残せませんでしたが、ファンの皆さんに背中を押してもらい、心の折れる中、勇気をたくさんいただきました。日本一、いや世界一のファンだと思っています」と感謝のコメント。来季以降のサポートもお願いすると、最後まで涙を見せることなく本拠地のグラウンドを去った。
今季限りで辞任する伊東監督が、地元最終戦で逆転勝ち。セレモニーでは涙も胴上げも封印し、謝罪の言葉を並べた。
就任5年で3度Aクラス入りしながら、今季は球団ワースト敗戦数を更新し、プロ31年目で自身初の最下位。「惨憺たる成績に終わり、これも全て私の責任。早い時期にファンの皆様を失望させてしまって、申し訳ございませんでした」と頭を下げた。
今季限りで現役を引退したロッテ・井口資仁内野手(42)の新監督就任が、早ければ12日にも発表される。
10日が最終戦。球団幹部は「CS(14日開幕)までには発表したい」と明かした。また、同幹部は外国人の去就にも言及。新たな補強との兼ね合いになるが「ペーニャはうちの打線では必要。パラデスは修正しないといけないけど、もうちょっと見てみたい」と口にした。
ロッテのジミー・パラデス内野手(28)が、地元最終戦で約1ヶ月ぶりに10号を放ち、来季残留をアピールした。
自身のまずい守備も絡んで2回に先制点を献上。1点ビハインドの4回に1死一、二塁から右翼スタンドへ逆転3ランを突き刺した。走者2人以上を置いての一発も、逆転の一打も来日初。「自分の一発でチームが目覚めたというか、勢いがついてくれたので、いいホームランが打てたね。なかなか、9本からの1本が出なかったけど、本拠地最終戦で出たのは良かったデス」と喜んだ。
ロッテ・伊東監督、グッとこらえて涙を見せなかった。本拠地最終戦。大勢のファンの前でこう言った。
「ファンの皆さんを失望させて本当に申し訳ありませんでした。全て私のせいです」。 将は兵を一切語らず、ただ自分の責任を潔く認めた。
現役、そして監督としてプロ野球生活31年間で初めての最下位を味わった。
8月13日に今季限りの退任を電撃発表したが責任感から最後までチーム浮上に向かって指揮を執った。
ロッテを愛するファンが指揮官の闘志の火を消さなかった。「(ファンと)一緒に戦って日本一、いや世界一だと思っております」と感謝した。最後に「来年以降もしっかりと選手をサポートしてください」と熱い心で呼びかけた。
ロッテ・山室晋也球団社長(57)は9日、ウィリー・モー・ペーニャ内野手(35)を残留させる方針であることを明らかにした。
この日、ZOZOマリンスタジアムの本拠地最終戦を前に、「ウチの打線の中では必要と思っている」と語ったもので、来季もロッテでプレーすることが濃厚だ。
ロッテは来季から現役を引退した井口資仁内野手(42)が指揮を執ることが確実視されている。
水面下ではフロントと井口の間で戦力補強策が話し合われている模様で、すでに新外国人獲得にも着手している。
山室社長はジミー・パラデス内野手(28)については、「色々修正しなければならないが、もうちょっと見てみたい」と新外国人獲得の動向をにらみながら残留の是非を決める方針を匂わせた。
ペーニャは6月初旬に途中入団。8日現在、69試合で打率.242、15本塁打、38打点の成績を残している。パラデスは88試合で打率.214、9本塁打、22打点の成績。
ジェイソン・スタンリッジ投手(38)と左腕、チェン・グァンユウ投手(26)も残留の見込みとなっている。
マット・ダフィー内野手(28)、ロエル・サントス外野手(30)とは来季の契約を結ばない方向だ。
山室社長は、「(今季は)歴史的な大敗だった。応援してくれるファンのために応えるのが我々の使命だと思う。新監督のもとに団結して。基礎を作っていきたい」と来季の巻き返しを誓っていた。
試合後に最終戦セレモニーが行われた。今季限りで退任する伊東勤監督は挨拶に立ち、「ファンの皆さんを本当に失望させて申し訳ありませんでした。ただそういう状況の中でも選手達は最後まで諦めることなく一生懸命戦ってくれました」と、不成績をファンに詫びると共に今季を総括した。
伊東監督は今季限りでユニホームを脱ぐが、「来シーズンは新しい体制となって、今年のこの悔しさをバネに、皆さんの期待に応えてくれると私は信じています」と、来季の巻き返しに期待を寄せた。
最後は「5年間、このチームにお世話になりまして、いい思いを沢山させていただきました。決していい成績は残せませんでしたが、ファンの皆さんに背中を押してもらい、特に今年惨憺たる状況の中でも、ライトスタンドのファンの皆さんが本当に心の折れる中、私の背中を押してくださり、勇気を沢山頂きました。この球団にお世話になる前は敵チームとしてこの千葉にお邪魔して(ロッテファンは)日本一のファンだと思っておりましたけど、一緒に戦って日本一、いや世界一のファンだと思っております。来年以降も選手達をしっかりとサポートして、後押しをして下さい。まだまだ未熟な選手が沢山おりますが、必ずや栄冠をつかんでくれることと思います。5年間ありがとうございました」と、熱い声援を送り続けてくれたファンに感謝の言葉を送ってきた。
ロッテのドラフト2位ルーキー・酒居知史投手(24)が7回を被安打7で1失点。5勝目(1敗)をマークした。
「正直、ピリッとした投球ではなかったです。バテたというより、真っ直ぐも変化球もそれなりだなあと…」。
こうゲームを振り返った酒居だが、悪ければ悪いなりにまとめるのが強みだ。
2回2死三塁から岡崎に先制打を浴びたものの、要所を締めた。真っ直ぐのMAXは146キロで、「唯一良かった」というフォークを駆使した。
102球で引き寄せた5勝目は社会人出身(大阪ガス)らしい粘りのたまものだった。
開幕は1軍メンバーから漏れた。中継ぎを10試合経験して、8月4日の楽天戦(Koboパーク宮城)で先発デビューした。
初勝利は飾れなかったが、先発3試合目となった8月18日のオリックス戦(京セラD)で初勝利を初完投でつかんだ。無四球のおまけ付きだった。
「野手の方々のおかげもあって勝った試合もあった。納得のいく2ヶ月だった。これから7回を1、2点という試合を増やしていかなければ」。
試合前、伊東監督は酒居をこう評していた。「ふてぶてしさがある。表情を表に出さない。投手として大事なことだ」。
これに対し、酒居は「性格的なものです。いつも通りにやって、グラウンドで出せている。色んな解釈でいいです」。
今後の課題はスタミナ面の充実、球速を上げる…などたくさんある。
「やるべきことはいっぱいある。高いところを目標にしていきたい」。酒居、力強く言い切った。
ロッテ・パラデスが本拠地最終戦で残留へ猛アピールした。
1点追う4回。1死一、二塁で打席に入ると、0−2から山本のフォークを捉えた。打球は右翼席へ一直線で飛び込む逆転の10号3ランとなった。9月6日の西武戦(メットライフドーム)以来の約1ヶ月ぶりのアーチだ。
続く5回には2死二塁からライトへのタイムリーヒットを放ち、この日4打点。本拠地最後の試合で大きく勝利に貢献した。
来季の去就について問われたパラデスは「まだ(来季の契約に関する)話はない」としながらも、「チャンスを頂ければ、今年以上のパフォーマンスをお見せする自信はある。今日のホームランはアピールになったと思う」と残留を熱望していた。
山室球団社長はこの日の試合前、パラデスの来季残留について「色々修正しなければならないが、もうちょっと見てみたい」と残留の可能性も示唆していた。
ロッテがソフトバンクの鳥越裕介1軍内野守備走塁コーチ(46)の招聘に動いていることが9日、分かった。ポストはヘッド格になる見込み。就任確実な井口新監督の右腕として、今季最下位に低迷したチームの再建をサポートする。
鳥越コーチは1994年に明大から逆指名のドラフト2位で中日に入団。99年のシーズン途中にトレード移籍したダイエー(現ソフトバンク)で6年間、井口とともにプレーした。現役時代は通算13年で1057試合に出場。定評のある守備力でホークスの黄金期を支えた。
2006年の現役引退後はソフトバンクで2軍監督などを歴任。11年から現職となった。工藤監督の元では、指揮官を支える参謀として15年の日本一、2度のリーグ優勝に貢献している。