球団 | 国内FA有資格者(25名) | 海外FA有資格者(60名) |
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北海道日本ハム | ※中田翔 ※増井浩俊 | 武田久 宮西尚生 矢野謙次 ※大野奨太 |
福岡ソフトバンク | 松坂大輔 +*攝津正 城所龍磨 ※明石健志 ※*川島慶三 | 五十嵐亮太(反復継続) 本多雄一 内川聖一(反復継続) 吉村裕基 ※*谷裕亮 ※長谷川勇也 #鶴岡慎也 |
千葉ロッテ | ※+*唐川侑己 ※+スタンリッジ ※岡田幸文 | 井口資仁 福浦和也 ※根元俊一 #+涌井秀章 |
埼玉西武 | +野上亮磨 ※牧田和久 ※秋山翔吾 | 炭谷銀仁 渡辺直人 中村剛也 |
東北楽天 | 久保裕也 | 青山浩二 嶋基宏 藤田一也 細川亨(反復継続) 松井稼頭央(反復継続) ※聖澤諒 |
オリックス | ※T−岡田 | 平野佳寿 *岸田護 |
広島 | 江草仁貴 天谷宗一郎 | 永川勝浩 石原慶幸 梵英心 新井貴浩(反復継続) 赤松真人 ※小窪哲也 |
巨人 | 長野久義 | 杉内俊哉(反復継続) 内海哲也 西村健太朗 山口鉄也 阿部慎之助 實松一成 坂本勇人 村田修一(反復継続) 亀井善行 ※寺内崇幸 |
横浜DeNA | ※G.後藤武敏 | 林昌範 石川雄洋 |
阪神 | ※*大和 ※*俊介 | 西岡剛 #福留孝介 |
東京ヤクルト | 川端慎吾 | 石川雅規 館山昌平 畠山和洋 飯原誉士 坂口智隆 ※武内晋一 ※松岡健一 ※大松尚逸 ※*雄平 |
中日 | 平田良介 大島洋平 ※谷元圭介 | 岩瀬仁紀 山井大介 荒木雅博 森野将彦 藤井淳志 |
監督人生初ドラフトで、逸材ゲットだ。ロッテが外れ1位で3球団競合の履正社・安田尚憲内野手(3年)との交渉権を獲得。高校通算65本塁打で、チーム待望の和製大砲候補が加わる。今季で現役を引退し、新たに指揮を執る井口資仁監督(42)が、この上ない素材を手に入れた。
井口監督は、いち早く確信した。7球団競合の早実・清宮は逃したが、外れ1位で安田を獲得。壇上で右拳を握る山室球団社長が目に飛び込んだが、「ガッツポーズの前に、他の2球団がガッカリしていたので。うちかな、と思いました。やっぱり社長ですね!『(くじ引き役は)今年で引退』とおっしゃってたけど、来年もお願いすることになりました」と、満面の笑みで感謝した。昨年も外れ1位で5球団競合の桜美林大・佐々木を引き当てた同社長に、くじ引き役を依頼した“采配”が実った。
2日前のスカウト会議では、1位は清宮か安田かで評価が割れた。結果的に、井口監督が「清宮君以上の評価もあった。僕もそう」と話す安田を手に入れた。今季のチーム本塁打95本はリーグ最少。歴史的大敗で最下位に沈んだ一因となった。特に、日本人の長距離砲がいない状況が長年、続いている。それだけに、高校通算65本塁打の若者に、指揮官は「即戦力で考えている。長打も、アベレージもあり、守れる選手。クリーンアップに育って欲しい」と期待の言葉を並べた。
来春キャンプは1軍、2軍の枠を撤廃し、全員横一線でスタートさせる方針だ。三塁には、11月の「アジアプロ野球チャンピオンシップ」日本代表にも選ばれた中村がいるが、高校生ルーキーにもチャンスはある。井口監督は「レギュラーを取るつもりで全力で来て欲しい。1年目から成績を残せる選手。それだけのものを持っている」と熱く呼び掛けた。
履正社3人目のホームラン王だ!ロッテの1位指名が決まると履正社・安田は、ほっとしたように天井を見上げた。「目標だった1巡目で決まって、すごく嬉しいです」。ロッテ、ソフトバンク、阪神。「安田」の名前が読み上げられる度、会見場は大きく沸いた。昨年ヤクルト1位の寺島に続き、履正社から2年連続の1位指名選手輩出。「試合前と違った緊張があって、そわそわするしかなかった」と表情をほころばせた。
寺島もビッグな先輩だが、オリックスT−岡田、ヤクルト山田はともに本塁打王に輝いた偉大な先輩だ。「将来的にはホームランバッターとして、ホームラン王は目標。履正社にいい流れがあると思うので、流れに乗っていきたい」と高校通算65本塁打の主砲は力強い。活躍の舞台は大阪から千葉へ。ロッテ井口新監督は、安田も幼い頃からテレビで見ていた存在。「子供の頃から見て憧れていたので、井口さんのもとでプレーするのがすごく楽しみ」と胸を躍らせた。
比較されることの多かった早実・清宮はロッテを含む7球団から指名された。「数が多くてびっくりした。でもその時は自分のことしか考えられなかった」。これからは同じパ・リーグでしのぎを削るライバルになる。「比べられることもたくさんあると思う。またゼロからだと思うので、1本1本積み重ねていきたい」。プロでの目標は清宮も超える、球界を代表するホームランバッターだ。
ロッテが外れ1位で3球団競合の履正社・安田尚憲内野手(3年)との交渉権を獲得した。井口資仁監督のコメント。
壇上で右拳を握る山室球団社長が目に飛び込んだが、「ガッツポーズの前に、他の2球団がガッカリしていたので。うちかな、と思いました。やっぱり社長ですね!『(くじ引き役は)今年で引退』とおっしゃってたけど、来年もお願いすることになりました」と、満面の笑みで感謝した。
「即戦力で考えている。長打も、アベレージもあり、守れる選手。クリーンアップに育って欲しい」。
「レギュラーを取るつもりで全力で来て欲しい。1年目から成績を残せる選手。それだけのものを持っている」。
「120点。スカウトの評価を参考に、社会人か高校生かは関係なく、取りたい選手が取れた。藤岡君は絶対に取りたかった。ショートには平沢がいるが、争える。左の先発も補強ポイント」とドラフトを総括した。
ロッテ山室晋也球団社長(57)が再び大仕事をやってのけた。昨年の外れ1位佐々木に続き、今年も外れ1位の安田を引き当てた。前日も、この日も、マリンのグラウンドで神様にお願いしてから会場入り。「苦しいシーズンでも応援してくださったファンの皆さんの力が宿りました」と感謝。控室に戻ると、スカウト陣からは拍手で迎えられた。
履正社・安田尚憲内野手(3年)は、ロッテの1位指名を受けた。早実・清宮幸太郎内野手(3年)の外れ1位で再び阪神、ソフトバンクと3球団競合の末、井口新監督と運命の糸がつながった。
安田は大阪・豊中市内の学校で記者会見を行い「目標であった1巡目で決まってすごく嬉しいです」と笑顔で話した。履正社は昨年ヤクルト1位の寺島成輝投手(19)に続き、2年連続で1位指名選手を輩出となった。
ロッテの印象を聞かれると「ファンの方の応援の熱がすごく、明るいイメージがあります。応えられるように頑張りたいです」。U18代表合宿時、宿舎近くにロッテの本拠地・ZOZOマリンスタジアムがあり、宿舎のホテルまでファンの歓声が聞こえてきたと言う。ロッテ井口監督については「子供の頃から見て憧れていたので、井口さんのもとでプレーできるのはすごく楽しみ」と心を躍らせた。
U18でともに戦った早実・清宮幸太郎内野手(3年)はロッテを含む7球団から1位指名され「数が多くてびっくりしましたけど(自分は)いつかは呼ばれるだろうと待ってました」。清宮は日本ハムと、ともにパ・リーグの球団からの指名。「いつかまた戦う時が来ると思うので、その時までに自分のレベルを上げていけたらと思います。これから比べられることもたくさんあると思う。(高校)通算本塁打数でも大差で負けてるんで。またゼロからだと思うので1本1本積み重ねて行けたら」と、清宮に負けない活躍を誓った。
日立製作所の菅野剛士外野手(24=明大)が千葉ロッテの4位指名を受けた。「千葉ロッテは、ファンの方が12球団で1番熱い印象があります」と笑顔を見せた。
明大では阪神高山と主軸を打ち、大学通算28二塁打の東京6大学記録を作り注目を集めたが、15年ドラフトは指名漏れした。「同じ右投げ左打ちの外野手。高山は大学からずっとライバルだし、活躍が励みになってきました」。指名が確定すると高山からすぐ「おめでとう」と連絡が入ったという。
社会人では171センチ、83キロと決して大型ではないが、昨年の都市対抗野球で若獅子賞、昨季の社会人ベストナインに輝き、10月のアジア選手権は日本代表で優勝に貢献した。「走攻守、どれも期待に応えたいですが、やはり打点。大学も社会人も、そこを期待されてきましたから」と勝負強い打撃で1軍を目指す。
監督として初のドラフトを終えた、ロッテ井口資仁監督(42)は「取りたい選手が取れたので、120点」と満足そうだった。
7球団競合の早実・清宮は逃したが、外れ1位で3球団競合の履正社・安田を獲得。2位には即戦力の呼び声高い、トヨタ自動車の内野手、藤岡をゲット。3位から6位も社会人で、チームに不足する左腕も2人獲得した。育成1位では、高校野球未経験ながら脚力が武器のBC・富山の和田を指名した。
井口監督は「取りたい選手が取られるかもというドキドキ感がありました。映像を見て、スカウトの方と話をして、絞って取れました。非常に良かったです」と振り返った。
ロッテから3位で指名された三菱自動車岡崎・山本大貴投手(21=北星学園大付)はチームの救世主として期待される。愛知・岡崎市内で会見に臨み「まだ実感がわいていない。こうやって指名していただいて、やっとスタートラインに立てた。本当に良かった」と胸をなでおろした。
最速148キロでカーブや2種類のスライダー、ツーシームなどを操る。在籍4年目の今季はチームを都市対抗出場へ導いた。変則左腕で、リリースポイントが打者から見えづらいのが長所だ。今季、最下位に沈んだロッテから投手最上位で指名され、背筋が伸びる。「入ってからが本当の勝負の世界。順位は関係ない。1軍でローテーションを守れるよう頑張りたい」。ロッテは今年、左腕先発がわずか1勝の惨状。「左投手が少ないのはロッテだけじゃなく、各球団もだと聞いている。球界を代表する左投手になりたい」と言う。
今オフから井口監督が就任し、チーム再建を図る。山本も大敵に立ち向かう。「ソフトバンクは強力な打線。柳田選手はパワーがある。真っ直ぐがどれだけ通用するかやってみたい。強く腕を振って、真っ直ぐで空振りを取れるのが、自分のセールスポイント」と先を見据えた。北海道・札幌出身で、日本ハムとの対戦に武者震い。「次、札幌に行くとき、敵チームとして倒せれば」。会見後は、チームメートから胴上げで祝福された。待ち望んだ大舞台で、サウスポーとしての生き様を見せる。
ロッテが早実・清宮幸太郎内野手(3年)の外れ1位で、履正社・安田尚憲内野手(3年)を指名した。
安田は大阪・豊中市内の学校で記者会見を行い「目標であった1巡目で決まってすごく嬉しいです」と笑顔で話した。
履正社は昨年ヤクルト1位の寺島成輝投手(19)に続き、2年連続で1位指名選手を輩出した。
ロッテ井口資仁監督(42)が、ドラフト1位で交渉権を獲得した履正社・安田尚憲内野手(3年)に期待した。
最初に指名した清宮は7球団競合で外したが、外れ1位で3球団競合の安田をゲット。チームにとって、待望の和製大砲候補だ。
井口監督は「即戦力として考えています。長打も、アベレージもあり、守れる選手。長打を打てる選手が欲しかったので、取れて良かった。チャレンジしようということで清宮君に行かせてもらったが、最後まで清宮君か安田君か悩んでいた。両方欲しい選手だった」と、指名経緯を明かした。
さらに安田への期待として「マリーンズのクリーンアップを打てる選手として育って欲しい。チームは横一線。キャンプに合わせて競争して欲しい。レギュラーを取るつもりで全力で来て欲しい」と熱く語った。
ロッテ山室晋也球団社長(57)が今年も外れ1位を引き当てた。
1位で早実・清宮を指名したが、7球団が競合。最初にくじを引いたが、外した。次に、履正社・安田を指名。同じく清宮を外した阪神、ソフトバンクと3球団が競合した。
山室社長は再び右手で最初に引き、見事に引き当てた。右手で力強くガッツポーズ。井口監督も笑顔で喜んでいた。
山室社長は、昨年も外れ1位で5球団競合の桜美林大・佐々木を引き当てている。
トヨタ自動車・藤岡裕大内野手(24=亜大)がロッテから2位指名された。
愛知・豊田市内の同社スポーツセンターで会見を行った。藤岡は「大学の時、苦しい思いをしたので今はホッとしてます。どこからも指名されないという思いで待っていたので、ロッテから指名をいただいて本当に嬉しかったです。井口監督はメジャーで活躍された方。そういう人の元で今よりもっとレベルアップしたい。1年目から活躍できる選手になるべく早くなりたいです」と笑顔で答えた。
亜大では1年春からリーグ戦に出場し、6度のリーグ優勝に貢献。13年、15年の神宮大会優勝も経験した。トヨタ自動車に入社後は、源田(現西武)らなど選手層の厚さから外野に転向。今年から遊撃を守り、結果を残してきた。今年は社会人日本代表としてアジア選手権(台湾)に出場。内外野が守れる即戦力として高く評価されていた。
ロッテ井口資仁監督(42)は26日、午後3時過ぎにドラフト会場の都内ホテルに到着した。 ロッテは1位指名を公表していないが、早実・清宮が有力。競合必至で、くじ引き役は山室球団社長が務める。
スーツ姿にシルバーのネクタイで現れた井口監督は、自身は験担ぎをしたか問われると「験担ぎしたかは、後から言います。何とでも言えるので」とリラックスした様子だった。ネクタイの色については「色々考えましたが、無難に」と話した。
履正社高・安田尚憲内野手(18)は26日、大阪・豊中市内の同校でドラフト会議の行方を見守り、外れ1位でロッテ、阪神、ソフトバンクの3球団が競合してロッテが交渉権を獲得したのを見届けると笑みを浮かべた。
「1巡目で決まって嬉しい。千葉ロッテさんで自分の持てる力を100%出していきたい」。 目標は、同校出身の選手で3人目となる本塁打王だ。オリックス・T−岡田とヤクルト・山田。セ・パ両リーグで活躍する2人の先輩に続く。
「先輩のいい流れに乗れるように頑張っていきたい。将来的には本塁打王になることが目標」 井口監督については「子供の頃からプレーする姿を見て憧れていました」と目を輝かせた。
ロッテは、外れ1位指名でソフトバンク、阪神と競合の末、安田尚憲(履正社高)の交渉権を獲得した。1位指名は清宮幸太郎(早実高)だった。
ロッテが育成ドラフト1位で指名した独立リーグ、ルートインBCリーグ富山の和田は高校野球部に所属しなかった異色の外野手だ。埼玉・小川高では陸上部に所属し、野球への思いを募らせて社会人のクラブチームでプレー。富山でさらに腕を磨いた。
50メートルで6秒を切る俊足と豪快なスイングが売りの18歳。ロッテの林球団本部長は「高校野球をやっていないのにあれだけできる。野球センスがすごい」と大化けを期待した。
ロッテは清宮の抽選に外れたが、清宮と最後まで迷った安田の交渉権をくじ引きで獲得した。井口監督は「長打もあり、アベレージもある。打って守れる選手。クリーンアップを打てる選手に育ってもらいたい」と大きな期待を口にした。
高校生ながら球団の評価は即戦力だという。三塁手の定位置は空いているとあって、指揮官は「1年目からしっかり成績を残せる選手。レギュラーを取るつもりで全力で来て欲しい」と話した。
ロッテは、外れ1位指名でソフトバンク、阪神と競合の末、安田尚憲(履正社高)の交渉権を獲得した。1位指名は清宮幸太郎(早実高)だった。
2位は藤岡裕大(トヨタ自動車)。
海外FA権を保有しているロッテ・涌井秀章投手(31)が、来季去就について選択肢を大リーグ移籍かロッテ残留に絞ったことが26日、分かった。
複数の関係者によると、国内移籍の可能性は消滅。球団側は宣言残留を認める方針で、今後は熟考を重ねることになる。
現在、涌井は夫人でモデルの押切もえと渡米中で、ワールドシリーズ第2戦を観戦。すでに球団とは1度話し合いの場を設けており、帰国後に条件提示などを含めて再度交渉を行う。夢でもあったメジャー挑戦か、残留か。押切は来年に第1子を出産予定で、右腕は「家族とよりよい人生になるように考えたい」と話しているが、決断を下すときは近づいている。
「東の清宮、西の安田」と評された左の強打者、履正社・安田は、早くもライバルを意識し、本塁打王を目標に掲げた。
清宮を外した3球団による抽選となったが、「目標だったドラフト1位で決まって凄く嬉しい」と笑顔。同一リーグとなり、これからも比較されることになるが「求められているのは、(清宮と)同じようにホームラン。高校通算本塁打(65本)も大差で負けているので、プロに入ったらゼロから積み上げたい」と意気込んだ。
井口新監督については「子供の頃から憧れていた」と語り、ロッテの印象には「応援の熱が凄い」。初のドラフトで長距離砲を獲得した指揮官も「長打を打てる選手が欲しかったので、本当によかった。クリーンアップを打てる選手として育ってもらいたい」と大きな期待を寄せた。
履正社は過去にT−岡田(オリックス)、山田(ヤクルト)と2人の本塁打王を輩出。安田は「将来的には本塁打王を獲るのが目標。この世代で野球界を盛り上げていきたい」と目を輝かせた。
朗報にトヨタ自動車・藤岡は「2年前のトラウマがある。期待していて指名されなかったら、どうしようと…」と安堵した。
亜大4年時には東都大学リーグ史上23人目となる通算100安打を記録したが、指名漏れ。悔しさを忘れないため、グラブには当日の日付「10・22」を縫い付ける。ライバルは岡山理大付の同級生、DeNAの柴田。「まずは開幕スタメン。最終的には(トヨタ自動車出身の西武)源田さんのような新人王候補になりたい」と語った。
NTT東日本・渡辺は名前が呼ばれた瞬間、驚きで声が出なかった。
日本ハム2位の西村、さらに福田と同僚2人が先に指名を受け「呼ばれないかなと思っていた時に呼ばれた」という。福島県いわき市出身。「地元の方を元気づけられるよう活躍したい」と復興に一役買うべく意気込んだ。大阪出身の福田はプロ解禁となった昨年は指名がなく、今年に懸けていた。「地元のチームで素直に嬉しい」と喜んだ。
元陸上部がプロの夢をつかんだ。BC富山・和田は「嬉しいです。これから新しい場所で頑張っていきたい」と高卒1年目の18歳は夢見心地の表情だった。
中学では軟式野球部もケガに泣き、高校入学後は陸上部に所属。しかし野球への情熱が消えず、高1の冬に高校の野球部ではなくクラブチームでプレーした異色の存在だ。50メートル5秒8の俊足で野性的な走り方が魅力。粗削りだが抜群の潜在能力で支配下登録を目指す。独立リーグからは育成含めて大量9人が指名された。
ようやく憧れた世界の入り口まで、たどり着いた。ロッテから2位指名を受けた藤岡裕大内野手(トヨタ自動車)は「今はホッとしたというのが率直な感想です。どこからも指名されないんじゃないか…という思いもあったので」と安堵の笑みを見せた。
ドラフト会議には「トラウマがある」と言う。亜大4年時の2015年。東都大学リーグ史上23人目となる通算100安打を達成し、ドラフト指名候補と目されていたが、ふたを開けてみれば、まさかの指名漏れ。悲嘆の涙に暮れ、当日は一睡もできなかった。
野球に対する情熱が薄れかけた。だが心だけは折れなかった。「悔しい気持ちはあった。ただ自分に足りなかった部分が色々あるんだと。社会人で2年間頑張って、プロを目指そうと思った」。悔しさを忘れないよう、今年からグラブに2年前の会議の日付け「10・22」と縫い付けた。トヨタ自動車・桑原大輔監督は言う。「入ってきた時は源田(西武)がいたので、自分から外野をさせてくれと言ってきた。源田が抜けた後は誰よりも意識高く、ショートの練習を必死にやっていた。野球に取り組む姿勢が素晴らしかった」。ひたむきな努力は実を結んだ。
仲間達の存在も支えとなった。岡山理大付、亜大とともに1学年先輩にあたる広島・薮田からは事あるごとに気に掛けてもらい、高校の同級生、DeNA・柴田とは予定が合えば、食事に連れ立つ。チームの日本シリーズ進出に貢献しただけに「柴田にはどんどん、離されて行っている気がします」と苦笑いだが、もちろんライバル意識は高い。「僕はここからがスタート。追いつけ、追い越せで行きたい。まずは開幕スタメン。1日1日を積み重ねて、源田さんのような新人王候補になれれば」と力強く抱負を語った。
たどってきた道のりは決して遠回りではなかった。「お金を払って応援してくれる人がいる。その人に“何だ今日は”と思われるプレーはしたくない。社会人に行って、お金をもらうことに対して、今まで以上に感謝の気持ちを持つようになりました」。プレーヤーとしてだけでなく、人間としても一回り、成長した。「たくさん連絡も来るでしょうし、恩師や友達、両親にもしっかりと連絡を入れて…」。あれから2年。17年のドラフト会議当日も眠れない1日となる。
「東の清宮、西の安田」と評された左の強打者、大阪・履正社高の安田はロッテから1位指名を受けた。3球団が競合した末、井口新監督が率いるチームに決まり「ファンの応援の熱がすごい。井口さんは子供の頃から憧れていた」と相好を崩した。
履正社高はT−岡田(オリックス)、山田(ヤクルト)と2人の本塁打王を輩出している。「将来的には本塁打王を取るのが目標。ファンを魅了する打者になりたい」と大きな夢を語った。
日本ハムに指名された清宮とは、同じパ・リーグになる。「実力をつけて、この世代で野球界を盛り上げていきたい」と自覚十分に話した。
プロ野球のドラフト会議は26日に東京都内で開催され、和田康士朗外野手(BCリーグ・富山サンダーバーズ)はロッテに育成ドラフト1巡目で指名された。
和田は50メートル5秒8と自慢の走力と強肩が武器の外野手。昨秋受験したBCリーグのトライアウトを経て富山に1位指名を受けた。1年目の今季は68試合に出場し打率.271、14盗塁を記録した。
注目されるのはその異色の経歴だ。小4から野球を始めたが、小川高では陸上部に入部。その後、クラブチーム都幾川倶楽部硬式野球団に所属したが、高校野球は未経験のまま富山に入団しプレーしていた。その潜在能力は他のドラフト選手にも決してひけを取らない。
プロ野球のドラフト会議は26日に東京都内で開催され、パ・リーグ最下位に終わったロッテは1巡目の指名で安田尚憲内野手(履正社)との交渉権を獲得した。
同世代の早実・清宮と同じ右投げ左打ちのスラッガー。1メートル88、95キロの恵まれた体格で、三塁を守れるため起用法も幅が広い。通算本塁打数こそ及ばず注目度では清宮の陰に隠れてきたが、木製バットを使用したU−18W杯では打率.324(34打数11安打)と対応力も抜群。ともに高校BIG3と評される清宮(32打数7安打、打率.219)、広陵・中村(25打数3安打、打率.120)を大きく引き離した。
井口監督は「長打もアベレージもあり守れる選手。即戦力として期待しています。長打を打てる選手が欲しかったので、抽選で引けて本当によかった。マリーンズのクリーンアップをを打てる選手として育ってもらいたい。今チームがこういう状態なので、横一線のスタート。キャンプに向けてしっかり準備して競争して欲しい。(安田へのメッセージをと言われ)レギュラーを獲るつもりで全力で来て欲しいと思います」と話した。
プロ野球のドラフト会議は26日に東京都内で開催され、パ・リーグ最下位に終わったロッテは1巡目の指名で安田尚憲内野手(履正社)との交渉権を獲得した。
同世代の早実・清宮と同じ右投げ左打ちのスラッガー。1メートル88、95キロの恵まれた体格で、三塁を守れるため起用法も幅が広い。通算本塁打数こそ及ばず注目度では清宮の陰に隠れてきたが、木製バットを使用したU−18W杯では打率.324(34打数11安打)と対応力も抜群。ともに高校BIG3と評される清宮(32打数7安打、打率.219)、広陵・中村(25打数3安打、打率.120)を大きく引き離した。
「松井秀喜さんのような選手になることがずっと目標だった」と話す“浪速の新ゴジラ”。履正社・岡田龍生監督も「(オリックス)T−岡田に追いつき追い越せでやってきましたが、(高校時代で比較すると)力的にはほぼ互角」と本塁打王にも輝いた同校出身のスラッガーと姿を重ねている。
三菱自動車岡崎の山本大貴投手(22)=北星学園大付高=はロッテから3位で指名された。
ようやく夢がかなった。札幌出身の山本は、チーム本拠地の愛知県岡崎市で会見。「まだ実感は沸かないが、プロ野球選手は小さな頃からの夢だった。名前を呼ばれてホッとした」とあふれる喜びを口にした。
北星学園大付高では地区代表決定戦進出が最高。好素材の変則左腕は、全国的には無名の存在だった。社会人球界でも高い志を持って鍛えてきた。筋トレや栄養学で肉体改造に取り組み、球速は昨季までの143キロから148キロまで伸びた。今夏はエースとして都市対抗も経験。指名漏れした4年前の悔しさを忘れず、運命の日に備えてきた。
「常に2桁勝利ができるような、左打者には絶対打たれないと言われるような投手になりたい」と目標を掲げた。対戦したい選手には「球界を代表する打者に対して自分の力がどこまで通用するのか挑戦したい」とソフトバンク・柳田の名を挙げた。札幌の家族、母校・北星学園大付高の後輩たちの応援を胸に、即戦力左腕としてさらなる飛躍を目指す。
高校通算65本塁打の履正社・安田尚憲内野手(18)は、外れ1位入札でロッテ、阪神、ソフトバンクの3球団が競合の末、ロッテに指名された。「まさか3球団も来るとは思っていなかったけど、どの球団でも行くつもりでした」と白い歯を見せた。
「東の清宮、西の安田」と評され、常に早実・清宮と比較されてきた。1位で清宮に7球団が競合した一方、安田の名前は呼ばれなかった。「プロに入っても清宮と比べられることはある。求められるものは同じホームランなので。1軍でともに戦えるよう切磋琢磨したい」と前を向いた。
井口新監督のもとでプロの世界のスタートを切る。「小さい頃からプレーしている姿を見て憧れていた。日本一、世界一になられている方なので、色々吸収したい。将来的には本塁打王を取れるような選手になりたい」と目を輝かせた。
BCリーグ・富山の和田康士朗外野手(18)は、ロッテから育成1位で指名された。
高校では野球部に所属せず、陸上部を経て、社会人野球の都幾川倶楽部硬式野球団に所属した異色の選手。高校卒業後はBCリーグ富山に加入した。野球経験は少ないが、185センチ、72キロの体格を生かしたフルスイングと、遠投107メートル、50メートル走5.8秒の高い身体能力が評価された。和田は「1年でこんなに環境が変わるとは思ってなかった。驚きです」と笑顔を見せた。
ドラフト1位の履正社高・安田尚憲内野手(18)に続き、2位以下で社会人5選手を指名。初めてドラフトに参加した井口新監督も「とりたい選手がとれたし、120点」と満足そうな表情で自己採点した。
2位のトヨタ自動車・藤岡裕大内野手(24)は、昨夏の都市対抗若獅子賞。内外野をこなし、指揮官も「絶対とりたい選手だった。チームに刺激になる」と期待は大きい。3位の三菱自動車岡崎・山本大貴投手(21)は、手薄な先発左腕候補だ。育成1位で高校野球未経験のBC富山・和田康士朗外野手(18)を指名するなど、バランスとバラエティー豊かなドラフトだった。
ロッテから外れ1位で指名された安田尚憲内野手(18)=履正社=は、同校OBのオリックス・T−岡田、ヤクルト・山田に続く、本塁打王奪取を目標に掲げた。
1位指名で早実・清宮を外したロッテ、阪神、ソフトバンクが2度目の入札で競合。安田はロッテが交渉権を獲得すると「ドラ1で指名されるとは思っていなかったので…」とほっと息をついた。
履正社からは昨年の寺島に続いて、2年連続のドラフト1位指名。期待の大きさに応えるように、目標を高い位置に設定した。
「僕も将来的にはホームラン打者として、ホームラン王になるのが目標。履正社にいい流れがあるので乗っていきたい」。高校通算65本塁打の大砲は、熱狂的な応援のロッテファンに応える活躍を約束した。
くしくも高校時代に比較され続けた早実・清宮とは、同じパ・リーグでプレーすることになった。「求められるのは本塁打だけど、高校通算では大差で負けている。もっと頑張らないといけないと思う。プロはまたゼロからのスタートなので頑張りたい」。井口新監督の下で力を養い、プロでもライバルと球界を盛り上げる。
トヨタ自動車・藤岡裕大内野手がロッテから2位指名を受けた。亜大時代の2015年度ドラフトでは、指名から漏れて悔しい経験も。2年越しの“リベンジ”に安堵感を漂わせた。
「10・22」−。グラブに刺繍された数字は2年前のドラフト開催日だ。亜大時代の15年度ドラフトでは、同期の板山が阪神から6位指名された一方で自身は指名から漏れた。当時、悔しさであまり寝られず涙を流したという。
この日のドラフト中継も「正直、見たくなかったんですけど(周囲の期待もあり)見ないといけないかなと」。どうしても“嫌な記憶”が脳裏を過ぎり「2年前のトラウマもあった。指名されなかったら…、というのもあったので手の汗がすごかったです」と心に“ブレーキ”をかけながら見ていた。
ロッテから2位指名に「大学の時に悔しい思いをしていたので、ホッとしているのが率直な思い」。強肩を生かした守備が武器。遊撃をはじめとした内野だけでなく、外野もこなせる点が強みだ。
同社からは、昨年のドラフトで源田が西武に入団。今年の新人王候補に挙がる活躍だった。さらに、岡山理科大学付属高時代の同級生には、クライマックスシリーズでもスタメン出場して日本シリーズ進出に貢献したDeNA・柴田がいる。「正直、複雑でした。どんどん離されているなと」。ようやく自分も立てたプロでのスタートライン。「追い着け追い越せの気持ちで」と、これから待ち受けるライバルとの競争を楽しみにする。
ロッテ・井口新監督の下、まず目指すのは開幕スタメンの座。「ファンあってのプロ野球。誰からも応援されるような選手に」と理想とする選手像を思い描く。2年間の社会人生活で鍛錬を積み、たどり着いたプロの世界。「昨日はあまり寝られなかったです。今夜はしっかり寝られるかな」。照れくさそうに笑った笑顔は晴れやかだった。
ロッテから3位指名された三菱自動車岡崎の山本大貴投手が、岡崎市内の同社で取材に応じ「ホッとしています。まだ実感はわいていないけど、これからもっと活躍する姿を見てもらえたら」と喜びを口にした。
182センチ、80キロの山本は最速148キロの直球を武器に、7月の都市対抗出場に貢献。札幌市出身で北星学園高3年時には、注目を集めながら指名漏れという苦渋も味わった。
「入ってからが勝負。1軍でローテーションを守れるように頑張っていきたい」と意気込み。故郷札幌での“凱旋登板”へも「全力で倒せれば」と力強く話した。
三菱自動車岡崎は、谷佳知氏(オリックス2位)を輩出した名門。プロ野球入団は09年の高堀和也(楽天4位)以来となった。
ロッテは1位で早実・清宮幸太郎内野手のくじを外したものの、外れ1位で3球団競合した履正社・安田尚憲内野手の交渉権を獲得した。
井口監督は「ぎりぎりまで(清宮か安田か)悩んでいた。直前の会議で2回目のくじが大事という話になっていたけど、やっぱり社長ですね」と、引き当てた山室晋也球団社長に感謝。「来年も(くじ引き役は山室社長)という話になりました」と笑顔で話した。
安田については「1年目から成績を残せる選手。長打力があってサードを守れるのは大きい。しっかり育てないといけない」と大きな期待を寄せていた。