幕張で真田幸村のごとく、芯の強き打者になる。ロッテの新入団選手発表会が5日、東京・西新宿のロッテ本社で行われ、ドラフト1位の履正社・安田尚憲内野手(18)が「本塁打王」をプロでの目標に定めた。
甲冑ならぬ、真新しいユニホームに身を包んだ安田は「ロッテでは最近、ホームラン王が出ていない。僕が取りたいです」と力強く語った。背番号「5」は、球団の高卒野手ルーキーでは03年西岡以来となる1ケタナンバー。期待の大きさに相応しいタイトル獲得宣言に、井口監督も「非常に楽しみ。マリーンズだけでなく球界を背負って立つ選手」と熱いまなざしを送った。
ロッテでは86年の落合博満以来となる最多本塁打へ、己の道を突き進む。父功さんは高校の社会科の先生。幼少期から司馬遼太郎の小説を読みあさり、日本史の試験はほぼ満点という「歴男」は戦国武将・真田幸村を愛する。「大坂夏の陣で、どんな状況でも自分の芯を持って最後までやりきる姿がカッコイイ。僕も軸をしっかり持ってプロの世界で戦っていきたい」。
信念を持ち、理想の打者に近づく。打のヒーローは元ヤンキース松井秀喜。米国でもなお「ゴジラ」の愛称で親しまれる姿にしびれた。「それくらい、大きな存在になっていけたら。『千葉のゴジラ』と呼ばれたい」。高校通算65本塁打の若き大砲は刀をバットに持ち替え、合戦への1歩を踏み出した。
ロッテ井口資仁監督が新入団選手発表会でドラフト1位の履正社・安田に熱い眼差しを送った。
「非常に楽しみ。マリーンズだけでなく球界を背負って立つ選手」。
ロッテの育成ドラフト2位、都城商・森遼大朗投手(18)が5日、注目を浴びた。東京・西新宿のロッテ本社で、他の新人達とともに新入団選手発表会に出席。ただ、森は松葉づえを突いて登場した。
今年8月末、ランニング中に左膝を痛めた。蓄積した疲労から、軟骨が剥がれるアクシデントに見舞われた。10月頭に宮崎市内の病院で手術を受け、1ヶ月半の入院を余儀なくされた。10月26日のドラフト会議は、病院に外出許可をもらい、学校で結果を待った。
年内には松葉杖が外れる見通しだ。「球が投げられず、走れない。つらいです」と言いながらも、ユーモアを忘れなかった。会見で「得意なことは」と聞かれると、「病院生活をしていたので、車椅子の操縦は負けません」と答え、会場を沸かせた。千葉の印象については「今、田舎に住んでいるので。畑や田んぼが、千葉には全然ないなと」と素朴な答えでなごませた。
来年3、4月頃の練習復帰を目指している。「こういう時だから出来ることもある。上半身、体幹を強化しています」と明るく話した。
メジャー移籍を目指し、ロッテから海外FA権を行使した涌井秀章投手(31)が5日、ZOZOマリンでトレーニングを行った。
ランニングに続き、室内で内とキャッチボール。メジャー球ではなく、NPB球を使用した。その後は、ウエートトレーニングと精力的に体を動かした。
移籍交渉の状況については「(進展は)ありません」と多くは語らなかったが、元々、長期戦は覚悟の上。来るべき時に備え、明るい表情で汗を流していた。
ロッテのファン公開新入団選手披露会が5日、千葉市内のイベント会場で行われた。会場には約400人のファンが集まり、ドラフト1位の履正社・安田尚憲内野手(18)ら新人8選手の紹介VTR上映、ファンによる応援などが行われた。
終了後はユニホーム姿のまま、ハイタッチで来場者を見送った安田は「今日のファンの皆様の応援を受けて、1軍の舞台で早くプレーしたいと強く思いました。しっかり準備していきたい」と感慨深げだった。
ロッテ重光昭夫オーナー代行が5日、東京・西新宿のロッテ本社で行われた新入団選手発表会に出席した。
同代行が球団行事に登場するのは、久しぶりのこと。新人8選手の印象を問われると「去年の課題だった長打力のある選手もいる。バランス良く取れたと思います」と話した。
また、新任の井口監督について「今年は成績が悪かった。来年は、ぜひ優勝と言いたいところですが、目先の勝利にこだわらず、2、3年後に優勝するチームづくりをお願いしました」と話した。
ロッテの新入団選手発表会が5日、東京・西新宿のロッテ本社で行われ、今秋ドラフトで指名された8選手が初のユニホーム姿を披露した。
ドラフト1位の履正社・安田尚憲内野手(18)は、球団の高卒野手ルーキーとしては03年西岡以来となる1ケタの背番号「5」をもらった。「素晴らしい番号をいただきました。ロッテの5は安田と覚えてもらえるよう、高校からずっとつけている番号なので、プロでも長い間、つけられるよう頑張りたいです」と話した。
アピールポイントを問われると、「高校からホームランにこだわってやってきました。プロでも長打力を磨いていきたい」と決意を口にした。
同席した井口監督は「私も監督としてはルーキー。彼らと一緒に、はつらつと頑張っていきたい」と話した。
ロッテは5日、今秋ドラフトで指名した8選手の背番号を次の通り発表した。
ロッテは5日、東京・新宿区のロッテ本社で新人8選手(育成2選手を含む)の入団発表会を開いた。ドラフト1位・安田尚憲内野手(18)=大阪・履正社高=の背番号は5に決定。高校通算65本塁打を誇るスラッガーは目標に本塁打王を掲げ、「『千葉のゴジラ』といわれるようになりたい」と、巨人や米大リーグ、ヤンキースなどで活躍した松井秀喜氏の愛称襲名を誓った。
背番号が期待の高さを表していた。高卒野手ルーキーでは2003年、西岡(現阪神)の「7」以来15年ぶりとなる1桁の「5」。真新しいユニホームに袖を通した安田は「『5』といえば安田といってもらえる選手になりたい。高校からつけている番号なのでプロでも長くつけられるように頑張りたい」と力を込めた。
球団の背番号5といえば、大毎時代に2年連続打点王に輝いた葛城隆雄、プロ野球歴代最高の通算打率.320のリー、堀幸一ら強打者が背負ってきたナンバー。1メートル88、95キロの堂々たる体格をしたスラッガーはプロでの目標も明確だ。
「本塁打王です。最近(チームから)出ていないので」と答えた。本拠地のZOZOマリンは海から吹き付ける強い向かい風の影響もあり本塁打が出にくい球場で、ロッテの選手の本塁打王は川崎球場が本拠地だった1986年の落合博満が最後。92年に千葉移転後、まだ誰も成し遂げていない快挙に敢然と挑む。
愛称にもこだわりがある。同じ右投げ左打ちで体格も似ている松井秀喜氏は憧れの存在。「松井さんのような大きい本塁打を打ちたい。ファンの方に『千葉のゴジラ』といわれるようになりたい」と松井氏の愛称襲名を誓った。
そんな安田の大物感を、井口監督も感じていた。「(体が)大きいね。球界を背負って立つ選手になれる素材。しっかり育てていきたい。木製バットでずっと練習してきたようだし、1年目からガンガンやって欲しい」。この日、初対面の新人に強い期待を寄せた。
安田が勉強で得意なのは日本史。「ほとんどの試験で満点です」と胸を張った。父・功さんが社会科教諭で、自宅の書棚には多くの歴史書や歴史小説があったといい、安田は子供の頃から司馬遼太郎の小説などに親しんでいたという。「好きな歴史上の人物は真田幸村。自分の信念を持っている。自分もぶれない芯をもってプロの世界で生きていきたい」。ちなみに功さんは昨年の全国高校駅伝女子で優勝した大阪薫英女学院の監督。12月24日の第29回大会で連覇を目指す。
ロッテは5日、東京都内のロッテ本社で育成2選手を含む新人8選手の入団記者会見を行い、ドラフト1位の安田尚憲内野手は「目標は本塁打王。高校から本塁打にこだわってやってきたし、プロで長打力を磨いていければ」と意欲的に語った。
安田は巨人や米大リーグ、ヤンキースなどで活躍した松井氏を目標として挙げ、少し照れながらも同氏の愛称にちなんで「『千葉のゴジラ』と言われるようになれれば」と話した。
新入団発表前に昼食を共にした井口監督は188センチの体格を間近で見て驚いたそうで「球界を背負って立つ選手になると思う。楽しみ」と目を細めた。
ロッテは5日、東京都内のロッテ本社で育成2選手を含む新人8選手の入団記者会見を行い、ドラフト1位の安田尚憲内野手は「目標は本塁打王。高校から本塁打にこだわってやってきたし、プロで長打力を磨いていければ」と意欲的に語った。新入団選手は次の通り。
ロッテは5日、東京都内のロッテ本社で育成2選手を含む新人8選手の入団会見を行った。異色の経歴で注目されるのは、BCリーグ富山から育成ドラフト1位で指名された和田康士朗外野手(18)だ。高校入学時は陸上部に入部。高校野球の未経験者が、どのようにしてNPBの舞台にたどり着いたのか。3つの転機に迫った。
6人兄弟の4番目として生まれた和田は、幼少期から3人の兄と外で遊ぶのが日課だった。中学まで野球をやっていた父・守雄さん(50)の影響もあり、小学4年で野球を始めると、東松山市立北中では軟式野球部に所属。地区選抜に選ばれるほどだった。しかし、股関節の故障もあり「選抜でほかの選手との力の差を感じたし、高校ではやれないと自信をなくした」と野球をやめた。
自分には何が合っているのか−。足には自信があった。陸上部だった長兄の影響もあった。小川高に入学すると、陸上部の門を叩いた。最初は砲丸投げや円盤投げ、やり投げまで経験。7月に走り幅跳びを専門とすると、9月には埼玉北部の大会で好成績を収めて県大会出場を決めた。走り幅跳びを始めてわずか2ヶ月で県15位、自己ベストは6メートル45。陸上でも、驚異的な成長曲線を描いていた。
しかし、ふと目にしたテレビ中継が和田に、野球への熱い思いをよみがえらせた。そこに映っていたのは小、中学時代ともに戦い、山村国際で野球に明け暮れる友人。ベンチ入りメンバーとして、埼玉大会の開幕戦で強豪の花咲徳栄を破った。「ベンチで頑張って声を出しているのを見て、自分もまた野球をやろうと思った」。1月に陸上部を退部。しかし小川高野球部は人数が少なかったこともあり「レベルの高い野球をやりたい」と周囲に相談。実家近くのクラブチームはいくつかあったが、簡単に高校生を受け入れてはくれない。
それでも父の知人が在籍し、甲子園経験者もいた都幾川(ときがわ)倶楽部硬式野球団が入部を快諾してくれた。甲子園への憧れも「ありました、正直」と語るが、大学生や社会人のチームメートと白球を追いかけ、高い潜在能力が、花開きつつあった。
高校3年秋。大学進学を考えていた和田は「腕試しに」とBCリーグ合同トライアウトを受験した。すると代名詞のフルスイングと俊足が富山・吉岡監督の目に留まり、驚きの1巡目指名を受けた。うっすらと「NPB」への道が見え始めたが「理想は2年。2〜4年で行けたらいいな」と思い描いたという。しかし今季、後期が始まった6月下旬頃から、スカウトが頻繁に訪れるようになった。原石は、1年目から左翼のレギュラーとして68試合に出場し打率.271、1本塁打、14打点、14盗塁。体力面でも適応能力を見せつけ、10月26日のドラフト会議で、ついに「育成1位」として夢の扉を開いた。「焦らずに体づくりをして、まずは支配下を目指したい。持ち味のフルスイングを貫き、最終的にはトリプルスリーが目標です」。甲子園を目指さない道を選んだ男が、大きな夢を胸に憧れの世界に飛び込む。
緊張の面持ちでロッテの新入団選手発表会に臨んだ和田は「バットを振れる力と足の速さを見て欲しい。いずれ則本さん(楽天)と対戦したい」と目を輝かせた。
背番号は「122」に決定。両親らの前で晴れ姿を見せ「緊張したけど楽しかった。トークは全然でした」と笑顔で1日を終えた。
ロッテドラフト1位の安田(履正社)は、目標を「ホームラン王」と書き込んだ。
高校通算65本を誇る左の長距離砲。ロッテでは86年落合博満を最後に出ていないタイトルに照準を定め「近い将来獲りたい。高校時代から本塁打にこだわってやってきたので、プロでも長打力を磨いていきたい」と宣言した。憧れている日米通算507本塁打を放った松井秀喜氏にちなんで「“千葉のゴジラ”と言われるように頑張りたい」と話すと、18歳らしく照れ笑いも浮かべた。
日本史が得意という頭脳派な一面ものぞかせた安田。好きな武将に挙げた真田幸村のように「自分の信念を持って、プロの世界で戦っていきたい」。初めて袖を通した背番号5のユニホーム姿で決意を口にした。
10月に左膝を手術し全治6ヶ月と診断されているロッテ育成ドラフト2位の森(都城商)は松葉杖姿での参加となった。
美しいフォームから投じる切れのあるスライダーが武器の18歳。「まずはケガを治して自分を磨いていきたい」と意気込んだ。「誰にも負けない特技」を聞かれると「病院生活だったので、車椅子の操縦が得意です」と笑いを誘った。
ロッテからメジャー移籍を目指して海外FA宣言した涌井秀章投手が黄金ルーキー達と「ニアミス」した。ZOZOマリンを見学に訪れた新人8選手がウエート室でトレーニング講習を終えたタイミングで、ウエートトレーニングへ。さらに新人達が球場を後にするバスの横を通って室内練習場に向かっていった。室内練習場ではキャッチボールなどで汗を流した。
投手と野手こそ違えど、自身と同じく高校野球を沸かせてプロ入りした安田へのアドバイスを聞かれると「会ってないもん。何もないです」と多くを語らなかったものの明るい表情だった。
ロッテの新入団選手発表会が行われ、ドラフト5位の渡辺啓太投手は「新人王」を掲げた。
「直球の切れと変化球で打たせる投球を心掛けて、チームの優勝に貢献できるように頑張りたい」と誓った渡辺。NTT東日本では都市対抗優勝に貢献した右腕は細身ながら切れのある直球とツーシームが持ち味だ。目標には「先発ローテに入り新人王」と書き込み、即戦力の期待に応える強い意気込みを示した。
背番号は35に決まり、夜にはファンの前でもお披露目して「1人でも多くの人に名前と顔を覚えるようにしたい」とアピールしていた。
ロッテの新入団選手発表会が行われ、ドラフト2位の藤岡裕大内野手は「源田超え」に意欲を見せた。
永野チーフスカウトを「20年ほどスカウトをやっていますが、肩の強さは今まででNo.1」と言わしめた、走攻守3拍子揃った社会人No.1内野手。自身も「肩の強さが持ち味。それを生かした守備を1年目から発揮してアピールできれば」と話した。
目標には「新人王 源田先輩を超える!!」と記した背番号4。トヨタ自動車の1学年上の先輩は、西武で1年目から全試合フルイニング出場を成し遂げ新人王に輝いた。そんな先輩に「負けないようにしたい」とライバル心をのぞかせた。また千葉のイメージには「ディズニーランド。何度か行ったことがありますが夢がある」と笑みをこぼしていた。
ロッテの新入団選手発表会が5日、都内で行われた。
ドラフト1位の安田は、背番号5のユニホームに袖を通し「素晴らしい評価をいただきました。その期待に応えられるように、いずれチームの顔となれるように実力をつけてやっていきたい」と所信表明した。
アピールポイントを聞かれると「高校時代から本塁打にこだわってやってきた。プロでも長打力を磨いてきたい」とキッパリ。そんな高校通算65本を誇る左の長距離砲に、井口監督も「体が大きいですね。マリーンズを、球界を背負って立つ選手になると非常に楽しみ」と目を細めた。
ロッテの新入団選手8人が5日、本拠地のZOZOマリンスタジアムを見学した。
球場は芝の張り替えなど改修中とあってグラウンドに立つことはできなかったが、ドラフト1位の安田はスタンドから球場を見渡し「初めて入ったんですが、凄く大きい」と目を輝かせた。高校通算65発を誇る左の長距離砲。「1番多くプレーする場所になると思うので、これからここをイメージしながらやっていきたい」と自身が躍動する姿を思い描いていた。
ウエートルームも見学し、グッズショップではお菓子なども購入。午後からは新入団発表会が行われ、ファンの前で背番号「5」もお披露目する。
ロッテのドラフト1位、安田尚憲内野手(18)=履正社高=が5日、球界の真田幸村を“襲名”した。この日は都内のロッテ本社で行われた新入団選手発表会に、育成を含む7選手とともに出席。好きな武将である幸村に自らをダブらせ「自分の信念をしっかり持ってやり遂げる。自分もしっかりプロの世界で戦います」と決意表明した。
いざ、“安田丸”の出陣式だ。甲冑をユニホームに、兜を帽子に、やりをバットに持ち替えて見参した。昨年のNHK大河ドラマでも描かれた幸村は、日本(ひのもと)一の兵(つわもの)とおそれられた伝説の戦国武将。戦況が悪くなっても、豊臣家への忠義を尽くす幸村の姿が、チームプレーを重んじる安田の心に響いた。
14、16年の全国高校駅伝を制した大阪薫英女学院高の陸上部監督を務める父・功さんが社会科教諭である影響で、日本史の魅力に引き込まれた。司馬遼太郎の著書を愛読し、小学校時代に「梟(ふくろう)の城」を読破したほど。「(試験は)ほとんど満点です」。その中でも最もひかれたのが幸村。生き様や戦術に、野球に通じるものを見いだした。
強固な信念は揺るがない。高校通算65本塁打を誇る大砲。「高校時代からホームランにこだわってやってきました。(目標は)近い将来のホームラン王です」。チームでは86年落合以来のキング奪取を誓った。背番号は5。18歳の侍が、厳しいプロの世界へ駆け出した。
海外フリーエージェント(FA)権を行使し、メジャー挑戦を目指しているロッテ・涌井秀章投手(31)が5日、ドラフト1位の履正社高・安田ら新入団選手とニアミスした。
新人がZOZOマリンなどの施設を見学している最中、くしくも涌井はトレーニングを行っていた。屋内練習場でNPB球を使って内とキャッチボールなどを行うも、遭遇することはなく、新人の移動バスがちょうど球場を出発した横を通りがかったのが最接近の瞬間だった。「何もないです」と口にしながらも表情は明るかった。
ロッテのドラフト2位、藤岡裕大内野手(24)=トヨタ自動車=と同4位の菅野剛士外野手(24)=日立製作所=が5日、都内で行われた新入団発表で、千葉の魅力について論争した。
亜大時代に井口新監督を1本上回るリーグ歴代9位の104安打をマーク。今季から西武・源田が抜けた遊撃にコンバートされた藤岡裕は「ディズニーランドは何回か行ったことがあります。夢のある場所」と千葉のイメージを口にすれば、明大時代にリーグ記録を更新する通算28二塁打を放った菅野は「藤岡はディズニーランドと言いましたけど、僕はディズニーシーと思います。僕も夢を与えられる選手になりたいです」と早くも息のあった?様子を見せていた。
ロッテの育成ドラフト2位・森遼大朗投手(18)=都城商=は5日、都内で行われた新入団発表で意外な特技?を披露した。
フォームの美しさが絶賛され、今夏の宮崎大会でチームを8強に導いた145キロ右腕。10月のドラフト前の練習中に左膝を負傷し、手術を受けた。この日は背番号123のユニホームに、松葉杖姿で出席。特技を問われると、初々しい口調で「最近まで病院生活だったので、車椅子の操作は得意です」と笑わせた。
ちなみに安田は「日本史」、藤岡裕は「卓球」、山本は「ゲーム」、菅野は「動物に好かれやすい」、渡辺は「投げる時に肩甲骨を動かせる」、永野は「携帯の文字を打つスピード」、和田は「走り幅跳び」と答えるなど、個性豊かな面々がそろった。
ロッテのドラフト1位、安田尚憲内野手(18)=履正社高=が5日、都内で行われた新入団発表に出席。近い将来のホームラン王を公約に掲げた。
高校通算65本塁打をマークした大砲候補は、背番号5のユニホームで登場。「高校時代からホームランにこだわってやってきました。プロに入っても長打力を磨いていけたらと思っています。千葉ロッテさんは最近ホームラン王が出ていないということなので自分が」と宣言した。
188センチ、95キロと恵まれた体格。初対面した井口新監督は「大きいですね。プロに入って一回りも二回りも大きくなる。マリーンズ、球界をしょって立つ選手になると思いますし、我々もしっかり育てていきたい」と気持ちを新たにしていた。
ロッテのドラフト1位、安田尚憲内野手(18)=履正社高=ら新人8選手が5日、本拠地のZOZOマリンを初めて見学した。
グラウンドは人工芝の張り替えや照明の設備工事中で立ち入りできないため、スタンドから雰囲気を体感。両翼99.5メートル、中堅122メートルのスタジアムに、高校通算65本塁打の大砲候補は「大きくて吹き抜ける感じ。早くプレーしたいと思いましたし、そこをイメージして練習したい」と声を弾ませた。
ロッテは5日、東京・西新宿のロッテ本社で新人8選手の入団発表を行った。高校通算65本塁打のドラフト1位・安田尚憲内野手(18)=履正社=の背番号は「5」に決まり、プロ入り後の目標に本塁打王を掲げた。憧れの松井秀喜氏(元ヤンキース)にちなみ、『千葉のゴジラ』という愛称定着を願った。
安田は待ってましたとばかりに答えた。どんな愛称を?の質問に「松井秀喜さんを尊敬しています。千葉のゴジラと呼ばれるように頑張りたい」。よどみない口調で呼応した。
前日、ファンに向けて「親しみのある愛称を」とお願いしていたが、自ら日米で大活躍した松井氏の名前を挙げて「千葉のゴジラ」と言い切った。
背番号は「5」。ロッテではかつて首位打者、最多安打、2度の盗塁王に輝いた西岡(現阪神)が背負い、自身も今夏までつけていたなじみのある数字。
「素晴らしい番号です。これからはロッテの5と言えば、安田と呼ばれるようになりたい。ホームランにこだわって、長打力を磨きたい」。目標を問われると、ホームラン王と書かれたボードを掲げた。
高校通算65本塁打の金看板を引っ提げて幕張の舞台に挑む若武者。身長188センチ、体重95キロの立派な体格。井口監督は「大きいね。これから一回りも二回りも大きくなり、球界を背負う選手になって欲しい。しっかり育てたい」と目を細めると同時に、大切な金の卵を預かり、育てる覚悟を固めた。
日本史が得意で、好きな武将は真田幸村。「自分の信念を持っている。ボクも軸、芯を持ってプロの世界でやっていきたい」。千葉のゴジラは、世界のゴジラを見据えて力強く進む。
ロッテは5日、東京都内のロッテ本社で育成2選手を含む新人8選手の入団記者会見を行い、ドラフト1位の安田尚憲内野手は「目標は本塁打王。高校から本塁打にこだわってやってきたし、プロで長打力を磨いていければ」と意欲的に語った。主な新入団選手は次の通り。
ロッテは5日、2017年度・ドラフト指名選手の背番号を次の通りに発表した。
不思議な縁を感じずにはいられなかった。ドラフト会議の朝、山本大貴投手(三菱自動車岡崎)は、ふと予感がした。それはマリーンズが自分を指名してくれるのではないかということだった。だから野球部の監督や関係者にもそのことを伝えた。そして直観通りにドラフト3位で指名を受けた。ようやく巡ってきたプロ入りだった。
「ドラフト当日の朝、何となくマリーンズではないかなあと感じました。まさにその通りになって自分でもビックリしました」。
11月26日に名古屋市内のホテルにて契約を完了した山本は嬉しそうにドラフトの日の心境を語った。自分を育ててくれた三菱自動車岡崎に入社をしたのも、マリーンズとの奇妙な縁が関係している。それは高校3年の秋のこと。ドラフト指名有力な左腕であった山本は、学校内に記者会見場が設置され大勢の報道陣と一緒に指名を待っていた。地元・北海道のスポーツ紙には「山本、ファイターズ有力」という一面記事が躍るなど周囲の誰もがプロ入り、さらには地元球団からの指名を待ちわび、熱気に満ちていた。しかし、結局、その年のドラフト会議は名前が呼ばれることなく終了をした。会場は静まり返った。何ともいえない空気に包まれる。その後に行われた記者会見のことは今も鮮明に脳裏に残っている。
「オレ、何か悪いことしたのかなあという感じでした。元々、周りは騒いでいたけど自分は冷静だった。指名されることはないのではと思っていたぐらい。だから、気持ち的にはそこまで落ち込むことはなかった。ただ、あの暗い雰囲気の会見だけはキツかったです」。
その年のドラフトでマリーンズが6位指名をしたのが今年7勝を挙げるなど飛躍をしている二木康太投手。そしてその出来事こそがその後の山本の人生に大きく影響を及ぼす。二木はプロ入りをしなければ三菱自動車岡崎に入社をして野球を続ける予定となっていた。ところが指名を受けたことでその話は立ち消えとなる。高校生の将来有望な投手を野球部に迎え入れたいと考えていた三菱自動車岡崎が代わりにと白羽の矢を当てたのが山本だったのだ。その後、社会人での4年間で急成長をする左腕。三菱自動車岡崎に入ったからこそ今があると考える若者は不思議な縁と偶然に感謝をしている。
「二木選手とは会ったことはないですが一緒に野球をやれるのが楽しみです。本当に不思議な縁を感じます。人生には色々な『もし』があると思う。思わず考えてしまいます」。
高校時代は無名ながらプロ入りをして急成長を遂げた鹿児島出身の二木。高校時代に地元でプロ入りが騒がれ注目されながら残念ながら指名漏れとなったが社会人の門をたたいたことでさらなる成長を遂げるキッカケをつかんだ北海道出身の山本。かけ離れた地域で野球に没頭してきた2人はまもなくチームメートとしてマリーンズで出会う。
「1年目からローテに入って活躍をしたい。左投手は先発に少ないので何とかその枠を取れるようにキャンプからアピールをしていきます。持ち味のストレートでガンガン押して三振を奪っていく投球を見せることができればと思います」。
数奇な運命を感じたからこそドラフトの朝、マリーンズという球団名が最初に頭に浮かんだ。そして、そこで活躍する自分の姿を思い描いた。希望に満ちあふれ目を輝かせ、ピンストライプのユニフォームに袖を通す若者。縁に導かれた物語はまだ終わりではない。ここまでやってきたことが正しかったことを証明するために、プロの舞台で躍動する。
(千葉ロッテマリーンズ広報・梶原紀章)