舌出し打法で復活だ。ロッテ清田育宏外野手(31)が16日、ZOZOマリン室内でティー打撃を行ったが、なぜか、舌をペロリと出しながら振った。決して、ふざけてはいない。至って真剣だ。「力みをなくせれば。永遠の課題です」と説明した。
きっかけは、球界を代表する右打者だった。「(ソフトバンク)内川さんは打つ時、舌を出してるなと思って。歯を食いしばらずに力むことは出来ない。ならば、舌を出せば食いしばれないから、力むこともないかなと」。さらに、今季ア・リーグMVPのアストロズ・アルトゥーベも舌を出して打つことを知った。「力まなければ、肩が開いた後もバットが出るのを我慢できる。粘れると思う」。メジャー屈指の好打者の画像に、自信を深めた。
15年は自己ベストの打率3割1分7厘で、15本塁打を放った。だが、ここ2年は2割台前半に低迷。来季レギュラーは保証されていない。特に、今季は2度の2軍落ちで「正直、野球をやめたくなった時もあった」。何かを変えたかった。11月の台湾遠征後は、あえて1ヶ月間、バットを封印。野球人生初の試みで「うずうずするまで待った」。解禁し、取り組むのが舌出し打法だ。「慌てなきゃいけない立場だけど、もう8年目ですから」と、ドシッと構える。
ロッテ・唐川が来年1月のニュージーランド自主トレに栄養士を同行させる計画であることが分かった。「食の部分もしっかり見直したいのでお願いする」と、体の中から改造に挑む。
ニュージーランド自主トレは同国の野球連盟ゼネラルマネジャー補佐を務め、来季から1軍投手コーチに就任した清水直行氏の紹介で実現。今季から先発転向した西野と1月に約2週間の予定で滞在する。清水氏からは「施設は問題ない」と言われており、栄養士同行で食事面も万全を期す。